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JAXA H2Aロケット 26号機 相乗り衛星一覧


H2Aロケット 26号機 相乗り衛星一覧



2014年12月3日、鹿児島県の種子島宇宙センターから、打ち上げられ、無事、打ち上げに成功したH2Aロケット 26号機には、「はやぶさ2」以外にも、その空いたスペース、余剰能力を利用し、超小型探査機「プロキオン」、超小型衛星「しんえん2」、「アートサット2デスパッチ」、個性豊かな3基の相乗り小型衛星も積み込まれており、JAXAは正常分離を確認、それぞれの軌道に投入されています



超小型 深宇宙探査機 PROCYON (プロキオン)



ミッション 50kg級の超小型・安価な探査機で、月より遠い深宇宙での、電源、通信、姿勢や軌道の制御など探査機として必要な技術が機能することを実証する超小型深宇宙探査機です

イオンエンジンと地球の重力を使った加速(地球スイングバイ)により、2016年1月に、はやぶさ2とは別の小惑星 2000 DP107 を目指し、小惑星に対する超近接 ・ 高速フライバイ観測を実施する予定です

小型で安価な探査機であれば、リスクの高い探査にも挑戦でき、大型探査機の前段階としての探査にも使え、今後、深宇宙探査に有効な様々な技術の実証と科学観測を実施します

「 ノミナルミッション」

ノミナルミッションでは、太陽電池パネルの展開、発電、地上局との通信、軌道決定、軌道制御などの基本技術の実証を目指します

「アドバンストミッション」

アドバンストミッションでは、探査機の小型化・軽量化に有効と考えられている窒化ガリウム(GaN)高効率X帯アンプ、深宇宙での編隊飛行などの実現に必要な高精度VLBI航法などの技術の実証を行います

また、アドバンストミッションには、前述の小惑星のフライバイ観測も含まれているほか、科学観測ミッションとして地球の周りを覆う水素の層であるジオコロナの観測が設定されています
外形寸法
/質量
外形寸法:H630×W550×D550mm / 質量:約65kg
市販部品を使ってコストダウンを図り、省電力・軽量化を徹底
また、イオンエンジン用のキセノンガスを姿勢制御にも使うなど、設計の簡略化にも工夫が凝らされています
開発機関 東京大学 / JAXA(宇宙航空研究開発機構)
共同実施機関 東京理科大学、北海道大学、明星大学、立教大学等


2014年12月3日 「初期運用開始」

2014年12月3日20時51分、探査機からの信号を受信、探査機が所定の惑星間軌道に投入されていることを確認し、初期運用を開始しました
2015年4月7日 「ノミナルミッションほぼ達成 イオンエンジン不具合発生」

ノミナルミッションをほぼすべてを達成し、アドバンストミッションでは、GaNを用いた高効率X帯パワーアンプによる通信に成功し、VLBI航法の実証においてもすでに実験を実施し現在データ解析中、ジオコロナの観測も、2015年1月5日に実施し、データ解析中です

2015年3月中旬にイオンエンジンの定常運転が中断し、現在、復旧を試みています
2015年5月8日 「小惑星 2000 DP107 へのフライバイ断念」

2015年5月8日、小惑星 2000 DP107 へのフライバイの断念が発表されました

PROCYON (プロキオン)は、打ち上げ後、ノミナルミッションをほぼすべて達成し、アドバンストミッションも一部達成していましたが、2015年3月上旬、イオンスラスタに異常が発生、定常運転を中断し、回復を試みていましたが、現状のまま飛行を続けると、地球との最接近距離は300万km弱となり、地球スイングバイによって、目標の小惑星2000 DP107にフライバイするために必要な距離まで地球に近けないこと、及び、今後、イオンスラスタが回復しても、残された期間で地球スイングバイ条件を整えることができないことなどから、計画を断念しました

ジオコロナ観測装置LAICA(Lyman Alpha Imaging CAmera)による観測やその他の工学実証実験の継続など、今後の運用については、今後協議して気寝ていくことになります



アートサット2 デスパッチ



概要 3次元(3D)プリンターで作成した巻き貝のようなユニークな形状で、衛星自体が「芸術作品」であり、搭載するセンサーの数値を単語に変換し、宇宙で詩を自動生成、アマチュア無線の周波数で発信し、世界各地からインターネットを通じて受信報告を受ける計画です
開発機関 多摩美術大など



しんえん2



概要 重さ約18kg、炭素繊維を用いた軽くて丈夫な素材が衛星に使える事を実証します
開発機関 九州工業大、鹿児島大

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JAXA H2Aロケット 26号機 小惑星探査機 はやぶさ2 打ち上げ 目次
H2Aロケット 26号機 小惑星探査機 はやぶさ2 打ち上げ 状況
小惑星探査機 はやぶさ2 現在の状況 最新情報
小惑星探査機 はやぶさ2 地球スイングバイ 加速 減速 スウィングバイ とは
小惑星 「 Ryugu 」 (1999JU3) とは 名前(符号)の意味と正式名称 前のページ
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関連記事を下記に紹介します



2015年5月8日 超小型深宇宙探査機「PROCYON」、目標だった小惑星へのフライバイを断念 マイナビ 2015/05/08

 東京大学(東大)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月8日、2014年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」の相乗り衛星として打ち上げられた超小型深宇宙探査機「PROCYON」が目標としていた小惑星2000 DP107へのフライバイを実施しないことを決定したと発表した。
 PROCYONは打ち上げ後、ノミナルミッションをほぼすべて達成し、アドバンストミッションも一部達成していたが、2015年3月上旬、イオンスラスタに異常が発生、定常運転を中断し、回復が試みられていた。しかし、現状のまま飛行を続けると、地球との最接近距離は300万km弱となり、地球スイングバイによって、目標の小惑星2000 DP107にフライバイするために必要な最接近距離まで地球に近づくことができないこと、今後、イオンスラスタが回復しても、残された期間で地球スイングバイ条件を整えることができないことなどの要因から、今回の決定に至ったという。
 お、PROCYONチームでは、ジオコロナ観測装置LAICA(Lyman Alpha Imaging CAmera)による観測やその他の工学実証実験の継続など、今後の運用については、関係者で協議していくことになると説明している。


2015年4月7日 東大の超小型深宇宙探査機「PROCYON」、エンジンに不具合 - ノミナルミッションはほぼ達成 マイナビ 2015/04/07

東京大学(東大)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月6日、昨年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」の相乗り衛星として打ち上げられた超小型深宇宙探査機「PROCYON」の運用成果を発表した。
 「PROCYON」はイオンエンジンを搭載しており、2016年1月に小惑星に対する超近接・高速フライバイ観測を実施することを目標に航行を続けている。"超小型"の名の通り、大きさ約63×55×55×cm、重さ約65kgと、従来の探査機にくらべて大幅な小型化・軽量化が達成されている。
 同探査機のミッションにはノミナルミッションとアドバンストミッションがあり、前者では地上局との通信、軌道決定、軌道制御などの基本技術の実証を目指す。後者では探査機の小型化・軽量化に有効と考えられている窒化ガリウム(GaN)高効率X帯アンプ、深宇宙での編隊飛行などの実現に必要な高精度VLBI航法などの技術の実証を行う。また、アドバンストミッションには前述の小惑星のフライバイ観測も含まれているほか、科学観測ミッションとして地球の周りを覆う水素の層であるジオコロナの観測が設定されている。


2014年11月28日 相乗り衛星、個性派ぞろい=「小型で安価」「芸術作品」―はやぶさ2と宇宙へ 時事通信 2014年11月28日(金)12:59

 小惑星探査機「はやぶさ2」を12月1日以降に打ち上げるH2Aロケット26号機には、大学などが開発した3基の小型衛星が搭載される。地球周回軌道を離れる「深宇宙」への打ち上げ機会は貴重なだけに、いずれも高い目標を掲げた個性派ぞろいだ。


2014年11月5日 超小型深宇宙探査機を公開=「はやぶさ2」と相乗り-東大など 時事通信 2014年11月5日(水)14時13分

 東京大と宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」と一緒に今月30日にH2Aロケット26号機で打ち上げられる超小型深宇宙探査機「プロキオン」を公開した。
 プロキオンは、ほぼ50センチ角で重さ約60キロ。月より遠い宇宙(深宇宙)の観測や通信が、小型衛星の技術で可能なことを実証する。


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