2017年11月8日 |
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JR北海道が7日発表した今年度9月期の中間決算によると、修繕費といった安全投資が重荷となり、グループ企業を含めた連結で146億円の営業赤字を計上。中間決算の公表を始めた2000年以降、最大の赤字となった。
JRによると、開業2年目の北海道新幹線の営業収益は昨年の同期間より約15億円少ない約48億円にとどまり、営業損益を押し下げた。ただ、昨年新しく開業したホテルや札幌駅施設の不動産賃貸業などは好調で増収となり、グループ全体の経常損益では、前年同期比6億円減ながら14億円の黒字を確保した。
同社の島田修社長は「18年3月期についての業績予想は過去最大の130億円規模の経常赤字となる大変厳しい計画としている。札幌圏の鉄道利用者を増やし、地域観光施策を強化し、収支改善にグループ全力をあげて取り組む」との談話を発表した。18年3月期の連結決算で経常赤字が100億円を超えれば、2年連続となる。 |
2017年11月8日 |
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JR北海道は7日、2016年度の線区(区間)別収支状況を発表した。同年3月に開業した北海道新幹線を含め営業黒字の線区はなく、路線全体の営業赤字は前年比114億円増の約526億円に上った。このうち「単独では維持困難な線区」全体の赤字は約161億円。北海道新幹線は、当初想定に近い54億円の営業赤字だった。
全線区で営業赤字となったのは、線区別収支の公表を始めた14年度分以降で3年連続。
維持困難線区全体では16年度、営業収益が前年度より4億4700万円減って31億5400万円。赤字額は3億2100万円増えた。
線区別の営業赤字では、台風被害の影響が大きかった石北線上川−網走間が30億3900万円で最も大きい。他方、列車の本数削減で人件費が減ったことなどで6線区では収支が改善。根室線釧路−根室間では3800万円、釧網線東釧路−網走間では1億2000万円、赤字が縮小した。
「維持可能な線区」をみると、「稼ぎ頭」の札幌圏4線区では新千歳空港の利用が増えたことなどで、営業収益は前年度より4900万円多い406億6800万円だった。北海道新幹線への接続特急が走る室蘭線の苫小牧−長万部間も増収だった。
しかし修繕費などの安全投資や車両の減価償却費といった営業費用がかさみ、維持可能な線区全体の営業赤字は前年度より140億円以上増え284億5800万円に上った。 |
2017年11月8日 |
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JR北海道は7日、2016年度の道内全28線区の線区別の収支状況を発表した。14、15年度に続き、全線区が赤字となった。開業初年度の北海道新幹線(新青森―新函館北斗間)も54億円の赤字で新たな経営課題に浮上。「単独では維持困難」とする10路線13区間の見直しに向け、JRは沿線自治体との協議を加速させたい考えだ。
全線区の赤字総額は525億7600万円で、15年度(411億7800万円の赤字)から赤字幅が大幅に拡大した。昨夏の連続台風被害で一部区間が運休になった影響が大きい。
100円の営業収益を得るのにかかる費用を示す「営業係数」が最も高いのは、現在は台風被害で運休中の根室線富良野―新得間で2636円。1キロ当たりの1日平均輸送人員(輸送密度)が最も少なかった札沼線北海道医療大学―新十津川間は100円稼ぐのに2609円が必要となる。いずれもJRが「単独では維持困難」としてバス転換を目指している。一方、最も収益力がある札幌圏でも100円稼ぐのに113円を要する計算だ。 |
2017年11月8日 |
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JR北海道は7日、北海道新幹線(新青森―新函館北斗間、148・8キロ)の実質的な開業初年度となる2016年度の線区別収支が54億600万円の赤字だったと発表した。青函トンネルなど在来線との共用走行区間で施設維持費が膨らみ、収支を圧迫する構造が明らかとなった。
全国の新幹線の線区別収支は原則公表されていないため、赤字が判明するのは極めて異例だ。輸送密度(1キロ当たり1日平均輸送人数)は5638人。100円の営業収益(売上高)を得るのにかかる費用を示す「営業係数」も発表され、100円稼ぐのに146円かかったことが分かった。
JRによると、営業収益は116億5300万円に上り、開業初年度とあってJRが15年度に国土交通省に提出した試算に比べ8億円余り上回った。一方、営業費用は170億5900万円で、試算に比べ約10億円膨らんだ。青函トンネルなど共用走行区間は、レールが通常の2本ではなく3本あるため、保線作業に特殊な機器や技術が必要となることなどが要因。
新幹線の多額の赤字は少なくても数年間続く見通しで、記者会見したJRの小山俊幸専務は「インターネット割引に加え、JR東日本や旅行会社に旅行商品の企画を作ってもらい、少しでも収益を上げていきたい」と話した。 |
2017年11月8日 |
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JR北海道は7日、2016年度の線区(区間)別収支状況を発表した。同年3月に開業した北海道新幹線を含め営業黒字の線区はなく、路線全体の営業赤字は前年比114億円増の約526億円に上った。このうち「単独では維持困難な線区」全体の赤字は約161億円。北海道新幹線は、当初想定に近い54億円の営業赤字だった。
全線区で営業赤字となったのは、線区別収支の公表を始めた14年度分以降で3年連続。
維持困難線区全体では16年度、営業収益が前年度より4億4700万円減って31億5400万円。赤字額は3億2100万円増えた。
線区別の営業赤字では、台風被害の影響が大きかった石北線上川−網走間が30億3900万円で最も大きい。他方、列車の本数削減で人件費が減ったことなどで6線区では収支が改善。根室線釧路−根室間では3800万円、釧網線東釧路−網走間では1億2000万円、赤字が縮小した。
「維持可能な線区」をみると、「稼ぎ頭」の札幌圏4線区では新千歳空港の利用が増えたことなどで、営業収益は前年度より4900万円多い406億6800万円だった。北海道新幹線への接続特急が走る室蘭線の苫小牧−長万部間も増収だった。 |
2017年11月7日 |
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JR北海道は7日、開業2年目の北海道新幹線の減収や鉄道事業の修繕費増加を受け、2018年3月期通期の連結業績予想を下方修正した。赤字は、本業のもうけを示す営業損益ベースで425億円、経常損益ベースで140億円に拡大する。従来予想で過去最大の経常赤字を見込んでいたが、さらに10億円悪化する。
純損益については、好調なホテル業などで収益を確保するとして、110億円の赤字予想を据え置いた。 |
2017年11月7日 |
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JR北海道が2016年度の線区別収支状況を発表。2016年3月に開業した北海道新幹線は、54億円の赤字でした。
北海道新幹線の営業係数は「146円」
JR北海道は2017年11月7日(火)、各鉄道線区の2016年度における収支状況を発表。2016年3月に開業した北海道新幹線は、54億円の営業損失となったことが分かりました。
2016年度における北海道新幹線(新青森~新函館北斗)の営業収益は116億5300万円で、営業費用(管理費含む)は170億5900万円。営業損益(同)は54億600万円でした。
100円の営業収益を得るために必要な営業費用の指数を「営業係数」といいます。今回初めて発表された北海道新幹線の営業係数(管理費含む)は、146円でした。つまり、100円の収益を得るために、146円の経費を要した計算になります。 |
2016年12月4日 |
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北海道新幹線の新青森−新函館北斗間(約149キロ)のうち、青函トンネルを含む貨物列車との共用走行区間(約82キロ)の高速走行実現が3年程度先延ばしとなった。全ダイヤでの高速走行を長年要望してきた青森県議会と県は、国土交通省の見通しの甘さを批判。今後のスケジュールを示さない国の姿勢に不信感を募らせている。
◎貨物共用区間 国の姿勢に不信感
「高速走行時期が延びるという今回の説明は、誠に唐突な感を免れない」
今月上旬に開かれた青森県議会新幹線・鉄道問題対策特別委員会で、国の報告に対する受け止めを聞かれた三村申吾知事は不満をのぞかせた。出席した国交省の担当者に対し、県議からも「なぜ今ごろになって新たな問題が出てくるのか」「3年間の議論は何だったのか」と質疑が相次いだ。
青森県は、全ダイヤでの高速走行実現を条件に2005年、北海道新幹線の着工に同意した背景がある。今回の報告に、県幹部も「高速走行を本気で実現しようとしていないのではないか。調整の仕方は考えようと思えば出てくるはずだ」と疑念を抱く。
新幹線は本来、時速200キロ以上で走行する。北海道新幹線の最高速度は時速260キロで、青函トンネルも将来的に新幹線が高速走行する前提で規格設計、建設された。 |
2016年10月28日 |
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国土交通省は27日、北海道新幹線の青函トンネル内での走行速度の引き上げを、2019〜20年度に実施する方針を明らかにした。18年度を目標にしてきたが、レールの強化やダイヤの調整に時間がかかるため先延ばしする。実現すれば、東京―新函館北斗間は現在の最速4時間2分から3時間台に縮まる。
同日の有識者会議で方針が報告された。青函トンネルと前後の線路は貨物列車と共用で速度を落としている。今後は貨物列車が走らない時間帯を設け、この間に限って時速200キロ以上での走行を認める方向だ。
長距離移動で航空機よりも新幹線が選ばれる目安は「4時間切り」とされ、同省は青函トンネル内での速度の引き上げを検討していた。 |
2016年10月27日 |
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国土交通省は27日、北海道新幹線の東京―新函館北斗間を3時間台で走る新幹線を1日1往復は実現させる目標時期を、従来の「2018年春まで」から「遅くとも20年度」へと、最大3年間先送りすると発表した。高速走行に向けて青函トンネル内のレールを研磨する作業に、当初の想定よりも時間がかかることが分かったためだ。
北海道新幹線の最高速度は時速260キロだが、青函トンネルを含む貨物列車との共用区間(約82キロ)では、風圧による荷崩れなどを防ぐため同140キロで走っている。東京―新函館北斗間は現在、最短で4時間2分だが、共用区間を同260キロで走れば、あと約19分間短縮できる。 |
2016年10月27日 |
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国土交通省は27日、北海道新幹線の青函トンネル通過時の最高時速を200キロ超に引き上げる時期が、当初目標の「平成30年春」から「遅くとも平成32年度、可能であれば31年度」にずれ込むと発表した。高速運転に必要な保安システムや高精度の線路整備などに想定以上の日数を要すると判明したため。
青函トンネル内では貨物列車とすれ違う際にコンテナが荷崩れする恐れがあるなどとして最高時速140キロに制限、東京〜新函館北斗間の所要時間が最短でも4時間2分かかっている。 |
2016年6月26日 |
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北海道新幹線新青森―新函館北斗間の開業から26日で3カ月。函館市と近郊は今も大勢の旅行客が押し寄せ、「開業効果」が薄れる気配はない。プロ野球選手が移動に使うなど、在来線にはなかった新たな需要も生まれている。地元の観光関係者は期待以上のにぎわいに笑顔を見せるが、一方で宿泊施設の不足という課題も浮かび上がっている。
■来客3割増し
「早朝に続いて午後から第二の人の波が来る」。函館朝市協同組合連合会の井上敏広理事長は、今までになかった客の流れに驚く。
函館朝市の「どんぶり横丁」で自身が経営する食堂は新幹線開業後、従来は閑散としていた午後1時ごろから混み合うようになった。ちょうど、東京駅午前8時20分発「はやぶさ5号」の乗客が新函館北斗駅でアクセス列車に乗り換え、函館駅に到着する時間帯だ。
客足は大型連休以降も伸び、井上さんの店は、1日の平均客数が昨年同期より約3割(約100人)多い400人前後で推移。対応しきれず、旅行会社からの団体客の予約注文もほとんど断っているという。 |
2016年5月10日 |
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JR北海道とJR東日本は、ゴールデンウィーク期間中(4月28日から5月8日まで)の北海道新幹線・東北新幹線と在来線の利用状況を発表した。このうち、3月26日に開業した北海道新幹線(新青森〜新函館北斗間)の利用者数は10万7,600人で、前年同期比193%(在来線特急・急行列車との比較)と好調ぶりを見せた。
東北新幹線は盛岡〜八戸間の利用者数が24万5,000人となり、前年比14%増と伸びた。大宮〜宇都宮・古川〜北上間は前年とほぼ同じ182万3,000人が利用(前年比101%)。期間中の新青森駅の降車人数は5万5,000人で、前年比20%増と大きく伸びている。
JR北海道の在来線特急列車は、函館方面行が北海道新幹線乗継ぎ需要で前年比103%とやや伸びる一方、旭川方面行は前年比92%、釧路方面行は前年比94%と、それぞれ前年実績を下回る結果に。これら3線区を合わせた利用者数は前年比4%減の198万9,000人となった。期間中の札幌駅の利用者数は前年比5%減の161万3,000人、新千歳空港駅は前年比5%増の31万4,000人だった。
JR東日本の新幹線・特急・急行列車の利用者数は、前年とほぼ同じ416万3,000人。各線区の利用状況もおおむね前年並みに推移した。 |
2016年4月26日 |
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JR北海道は26日、北海道新幹線開業1カ月間(3月26日から4月25日まで)の利用状況を公表した。新青森~新函館北斗間の利用者数は前年比199%(在来線との比較)となり、「想定どおり順調に推移している」と同社は発表している。
今回の発表によれば、開業1カ月間の1日平均利用者数は下り(新函館北斗着)・上り(新函館北斗発)ともに約2,800人。前年同曜日期間の在来線(中小国~木古内間)利用は下り・上りともに1日平均約1,400人だったため、新幹線開業で利用者数が倍増したことになる。
乗車率は27%で、座席別では普通車26%、グリーン車28%、グランクラス34%となり、料金が高い座席ほど利用率が高い傾向がみられる。JR北海道の集計はあくまで新青森~新函館北斗間の利用状況であるため、東京~新青森間の利用状況は反映されないが、乗車時間の長さ(東京~新函館北斗間は最短4時間2分)から、少しでも快適に移動したいとの心理が影響しているともいえそうだ。
JR北海道は今後も北海道新幹線の利用促進のため、新幹線往復のパック商品の販売促進に力を入れるほか、各旅行会社が設定する片道新幹線・片道航空機の旅行商品を後押ししていく考え。さらに、7~9月に開催される「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」専用商品の設定や修学旅行の誘致など、利用増に向けてさまざまな策を講じる構えだ。 |
2016年4月13日 |
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JR北海道の島田修社長は13日の定例記者会見で、開業から約2週間がたった北海道新幹線の平均乗車率が27%だったと発表した。10日までの16日間で集計した。乗車率は東京発着の列車で31%、仙台以北の発着列車は13%にとどまった。
北海道新幹線は3月26日に開業。初日の乗車率は61%に上ったが、翌27日は37%、28日は31%に低下。2度目の日曜日となった3日は30%に回復したが、それ以外は20%台で推移し、6〜8日は10%台後半に落ち込んだ。
JR北海道は、当面の新幹線の平均乗車率を約25%と想定し、今後3年間の収支見通しを年約48億円の赤字と見込んでいる。島田社長は記者会見で、北海道新幹線について「関連の旅行商品には多くの申し込みがあり、支持されている」と指摘したが、平均乗車率の評価には言及しなかった。 |
2016年4月13日 |
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元来「はやぶさ」というのは2011年にE5系列車が導入されて以来、「東京〜新青森間」の速達型列車として設定されたものだ。議論の分かれるところではあるが、県庁所在地である宇都宮と福島は停車せず、主として「首都圏・仙台・盛岡以北」を最速で結ぶことを目的としている列車である。
今回の新函館北斗開業では、基本的にこの「はやぶさ」を新青森から新函館北斗に延伸したダイヤとなっている。ちなみに、北海道新幹線に乗り入れない新青森止まり、あるいは盛岡止まりの「はやぶさ」というのも多少残っているが、過半数は新函館北斗まで直通する。
ということは、「北海道新幹線の東京発新函館北斗行き『はやぶさ』」が、仮に「東京から北海道新幹線まで通して乗る」乗客が100%になってしまうと、仙台まで、盛岡まで、新青森までといった乗客は溢れてしまうことになる。
現状については、例えば私が開業日に乗車した経験で言えば、大宮までの時点では80%程度の乗車率で、それが仙台で半分降り、更に盛岡でも降りて、新青森になって「開業初日の北海道新幹線に乗る」という鉄道ファンがドッと乗ってきたという感じだった。 |
2016年4月2日 |
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北海道新幹線が開業して、2日で1週間となる。開業した3月26日と翌27日の土、日曜を中心に、新幹線の駅や函館の観光地はにぎわったほか、新幹線との競合が注目された航空機の搭乗率も堅調で好影響があった。ただ肝心の新幹線の乗車率は平日を中心に伸び悩んでいるもようで、関係者は観光客が増える4月末からの大型連休に期待している。
■累計7万人
「まさかこんなに人が集まるとは」。木古内駅(渡島管内木古内町)では、1月に駅前にオープンした道の駅「みそぎの郷きこない」に開業2日間で計9千人が訪れ、累計で7万人を超えた。道の駅の浅利文博センター長(64)は「大型連休には累計10万人の大台もみえてくる」と驚きを隠せない。
新函館北斗駅(北斗市)で26日から31日まで6日間行われた「北斗おもてなし祭」も延べ約15万人が来場し、半数は開業から2日間に集中した。北斗市は「物珍しさもあって当面は地元客を中心ににぎわいが続く」とみる。
函館市内でも函館市電の乗客数は開業から2日間、前年同期より3割増加した。函館山ロープウェイは、開業6日間の利用客数が前年同期に比べ約1割(約3600人)増えた。同社は「メディアで広く紹介されたことが大きい」という。 |
2016年3月28日 |
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JR北海道は28日、開業2日間(26、27日)の北海道新幹線(新函館北斗―新青森)の乗車実績を公表した。26日は約1万4200人で乗車率は約61%。前年同期の在来線特急と比べ3・3倍増えた。27日は約8700人で同2・1倍増。乗車率は約37%だった。
開業後9日間の平均の予約率は約24%(21日現在)で、JR北は平均の乗車率を約26%とみている。島田修社長は「平日になるとさらに落ち着いていく、と予測せざるを得ない」と話し、ゴールデンウィークや夏の行楽期に乗車率を上げていくための営業強化が不可欠だとした。 |
2016年3月27日 |
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【函館、北斗】函館、北斗両市の飲食店やホテルなどは26日、北海道新幹線で訪れた観光客らで混雑した。「こんなに忙しくなるなんて」。商業関係者は開業効果を歓迎し、にぎわいの継続を期待していた。
新函館北斗駅(北斗市)の地場産品アンテナショップ「ほっとマルシェおがーる」は午後2時ごろ、急きょ入店を制限した。店内が混み合い、渡辺正憲店長(49)によると「身動きが取れなくなりそうだった」。同じ駅舎内の弁当カフェ「41°(よんいち)ガーデン」は弁当約千個を完売した。吉田広城(ひろき)社長(48)は「予想の3倍の売れ行きだった」と驚いていた。
にぎわいは周辺に波及した。駅前に店舗を構えるJR北海道の駅レンタカーは26日、家族連れら45件が利用した。新幹線切符とのセット割引が好評で、ゴールデンウイーク中も約100件の予約が入っている。 |
2016年3月26日 |
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JR新函館北斗駅を午前6時35分に出発した北海道新幹線の一番列車「はやぶさ10号」は30分後には青函トンネルの深部へと走行していた。車窓を見ると、白く曇っている。青函トンネル内は湿度が高いので、高速走行の新幹線は即、窓が曇ると事前に教えられていたのだが、新鮮な感じがした。
トンネルを抜けると、車掌から「かつてナウマン象が渡った津軽海峡を、北海道新幹線の一番列車が通り抜け本州に到達しました」と抑制された声ながら歴史的瞬間を伝えてくれた。
間もなく、奥津軽いまべつ駅に到着。ホームで大勢の地元の人が旗を振って歓迎してくれる。何か熱いものを感じてきた。
いくつかの短いトンネルを抜けると、車窓には青森の風景と、その向こうには津軽海峡が広がる。つい先ほど、函館山を遠望し、その向こうにあった海を今は反対側から見ているのだ。やはり新幹線は速いと実感する。 |
2016年3月26日 |
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北海道新幹線新青森−新函館北斗間(約149キロ)が26日、開業した。1973年の整備計画決定から43年、本州と北の大地がつながり、新幹線で日本列島が結ばれた。新幹線駅では最北の終着駅となる新函館北斗駅(北海道北斗市)では、早朝から一番列車の出発式があった。ラベンダー色のラインが鮮やかな新型車両「H5系」を前に、関係者らが長年待ち望んだ北海道新幹線誕生を祝った。
出発式に先立ち、午前5時45分からコンコースで開業式典が行われた。
JR北海道の島田修社長が「新たな連携のスタートだ。道民の夢を乗せた北海道新幹線が東北地域との交流を拡大する。沿線地域にも効果を実感してもらえるよう、安全運行を最大限心掛けて取り組む」とあいさつした。高橋はるみ北海道知事は「新幹線を活用し地域の活性化に取り組む。多くの人に新幹線を利用してもらい、より快適で何より安全に旅を楽しんでいただくことを願う」と述べた。 |
2016年3月26日 |
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北海道新幹線(新青森―新函館北斗、約149キロ)が26日、開業した。東京と新函館北斗は最速4時間2分。津軽海峡を越え北海道から本州、九州まで初めて新幹線でつながった。1964年の東海道新幹線開業から半世紀余り。日本の高速鉄道網に新たな歴史が刻まれた。沿線各駅では記念式典が開かれ、一番列車が走りだした。
北海道新幹線は整備計画決定から43年での開業。海底トンネルとして世界最長の青函トンネル(約54キロ)を走行し、一部区間で貨物列車とレールを共用する。新幹線の開業は、2015年3月の北陸新幹線延伸(長野―金沢)以来。
北海道側の始発駅「新函館北斗駅」(北海道北斗市)での式典には、石井啓一国土交通相やJR北海道の島田修社長、高橋はるみ知事らが出席。集まった市民ら約2500人に見送られ、定刻の午前6時35分、上り一番列車「はやぶさ10号」が出発し、4時間余りで東京駅に到着した。 |
2016年3月26日 |
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北海道新幹線新青森〜新函館北斗間が26日に開業し、新函館北斗駅にて開業式典・出発式が開催された。H5系を使用した東京行の一番列車「はやぶさ10号」は6時35分、駅長による出発合図とともに新函館北斗駅を発車した。
北海道新幹線は新函館北斗駅発着の定期列車13往復26本を運行。このうち、東京〜新函館北斗間を結ぶ直通列車「はやぶさ」は10往復20本。仙台〜新函館北斗間「はやぶさ」も1往復設定される。残る2往復は盛岡〜新函館北斗間・新青森〜新函館北斗間で各1往復設定され、どちらも列車名は「はやて」となる。
開業式典では、JR北海道代表取締役社長の島田修氏が登壇。「多くの方々の熱意により、北海道新幹線として一番列車が走り出そうとしています。関わった多くの方々への感謝を胸に、北海道における新幹線時代のスタートをきりたいと思います。開業はゴールではなくスタート。さまざまな形で成果・効果を実感していただけるよう、安全運転に努めていきたい」と挨拶した。 |
2016年3月26日 |
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津軽海峡を越えて北海道と本州を結ぶ初めての新幹線「北海道新幹線」(新青森−新函館北斗、148.8キロ)が26日、開業した。1964年の東海道新幹線開業から52年を経て、北海道から九州・鹿児島まで約2150キロが新幹線で結ばれた。
北海道新幹線は、新青森以南の東北新幹線との直通運転で東京−新函館北斗は最速4時間2分で運行され、東北や関東とのビジネスや観光の交流拡大で地域の経済活性化が期待される。一方、JR北海道では、列車の事故やトラブル、社員の不祥事が相次いでおり、新幹線の安全運行が求められている。
この日、北海道北斗市の新函館北斗駅で記念式典があった。石井啓一国土交通相が「外国人を含め多くの観光客が訪れ、効果が表れることを期待している」とあいさつ。JR北海道の島田修社長は「道民の悲願だった開業を迎え、これからが新たな始まりだ。安全運転を実行したい」と述べた。鳴海正駅長がホームで「出発」と合図すると、午前6時35分、東京行き一番列車「はやぶさ10号」が出発した。川崎市から来た会社員、馬場健太郎さん(29)は「わくわく、どきどきの期待感でいっぱい。新青森に向かった後に北海道に戻って、新幹線と沿線の街を楽しみたい」と笑顔で乗り込んだ。 |
2016年3月26日 |
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構想から43年。北海道新幹線の新青森−新函館北斗間(148.8キロ)が26日、開業した。朝日を浴びた一番列車には、多くの鉄道ファンや観光客らが乗り込み、沿線では大漁旗を掲げた住民が歓迎。夢や希望を乗せて、新幹線が北の大地を走り抜けた。
◇北海道
新函館北斗駅(北海道北斗市)では、駅が開く26日午前5時前から一番列車の乗客や見送りに来た約300人が列を作った。駅前広場の温度計は氷点下2.3度。乗客らは白い息を吐きながら、期待に満ちた表情で入場を待ちわびた。
岡山市の公務員、森寄幸さん(56)は、新函館北斗からの一番列車に乗り込み、新幹線を乗り継いで26日午後6時ごろには鹿児島中央(鹿児島市)に到着する日本縦断に挑む。「開業初日に日本縦断できるのはうれしい。新幹線のレール1本で日本がつながったことを実感したい」と興奮した様子で話した。 |
2016年3月26日 |
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◇連絡船終了/貫通式で歓声
津軽海峡を隔てた北海道と本州を結ぶ交通機関は長らく航路が中心だった。戦前から構想のあった青函トンネルの早期実現が叫ばれるようになったきっかけは1954年9月の洞爺丸事故だ。台風15号で青函連絡船「洞爺丸」など5隻が函館港内などで沈没し、乗客乗員ら計1430人が犠牲となった国内最悪の海難事故を受け、トンネル建設を求める声が高まった。【立松敏幸】
トンネルは新幹線規格で64年に着工した。最深部が海面下240メートルで、国内最長の53・85キロに及ぶ海底トンネルの工事は難航した。度重なる湧水(ゆうすい)で工事が中断し、完成までに34人が命を落とした。
この間、航空機の発達もあり、トンネルは無用の長物との批判も浴びた。国鉄の分割民営化でJR北海道が発足した87年に24年の歳月を経てようやく完成。総工費は約6900億円、作業員は延べ約1400万人に上った。88年3月に海峡線が開業し、青函連絡船は役目を終えた。 |
2016年3月26日 |
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北海道新幹線が通る青函トンネルは、24年の工期をかけて1988年3月に開業した北海道知内町と青森県今別町を結ぶ日本最長53.85キロのトンネルだ。「『海の底に新幹線を通す』を合言葉にした、命を削るような工事だった。やっと思いが遂げられた」。トンネル作業員の一人、角谷敏雄さん(81)は26日朝、知内側のトンネル出入り口付近で、青森から北海道へ駆け抜ける一番列車を確認し、「感動した」と語った。
角谷さんは北海道福島町出身で同町在住。漁師だったが、65年からトンネル工事に関わった。担当は調査と技術開発のための「先進導坑」掘削。北海道側から最先端の作業を担った。
工事は手探り状態で難航を極めた。スイス製の大型掘削機は軟弱な地盤で掘り進めていた坑道に沈んだ。掘り進めるたびに出水し、ずぶぬれになった。100メートルも掘れなかった年もあり、「砂を手でかき出すような工事だった」と証言する。 |
2016年3月26日 |
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青函トンネル(53・85キロ)を通り、北海道と本州を最高時速260キロで結ぶ北海道新幹線の新青森―新函館北斗間(149キロ)が26日、開業する。東北新幹線と直通運転し、東京―新函館北斗間は最速4時間2分。26日は午前6時35分、新函館北斗駅から上りの一番列車となる「はやぶさ10号」が東京に向けて出発する。北海道と東北、関東地方との行き来が便利になり、観光とビジネス両面での効果が期待される。
下りの一番列車は「はやて91号」が新青森を、「はやぶさ1号」が東京をそれぞれ午前6時32分に出発し、新函館北斗に向かう。新青森―新函館北斗間の最短所要時間は1時間1分。
新函館北斗駅では「はやぶさ10号」の出発前の午前5時45分から開業式典と出発式が行われる。石井啓一国土交通相、高橋はるみ知事、島田修JR北海道社長らが出席する。
東京、仙台、盛岡、新青森、奥津軽いまべつ、木古内の各駅でも出発式が行われ、函館市や北斗市などの沿線自治体も歓迎イベントを開く。 |
2016年3月23日 |
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北海道新幹線開業にともなう3月26日のダイヤ改正で、運行終了となった特急「スーパー白鳥」「白鳥」に代わり、津軽新城・新青森~青森間に新幹線アクセス列車が新設される。津軽線普通列車は現行の運行本数が維持され、時刻が一部変更となる。
奥羽本線津軽新城~青森間で運行される新幹線アクセス列車の本数は上下各11本(うち上り1本は蟹田発津軽新城行)。各列車とも新青森駅で東北・北海道新幹線と接続を図る。新青森~青森間の列車は朝6時台に上り1本、23時台に下り1本を設定。ともに東京駅発着の東北新幹線「はやぶさ」に接続する。新青森駅から青い森鉄道線へ直通する普通列車は、新青森駅6時56分発・八戸駅8時43分着の1本のみとなる。
3月21日まで運行された特急「スーパー白鳥」「白鳥」では、青森~函館間を乗換えなしで移動でき、所要時間は2時間前後、運賃・指定席特急料金(通常期)は5,490円だった。北海道新幹線が開業する3月26日以降、青森~函館間で列車を利用する場合は少なくとも2回乗り換える必要がある。時間帯によっては、新青森駅または新函館北斗駅で乗換えに30分以上かかることも。青森~函館間の所要時間はダイヤ改正後もおおむね2時間前後。同区間の運賃・指定席特急料金(通常期)は7,690円とされた。 |
2016年3月22日 |
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JR最後の定期急行列車で、道内を発着する最後の夜行列車ともなった「はまなす」(青森―札幌)が22日朝、札幌駅に到着し、28年間の歴史に幕を閉じた。青函トンネルを走る在来線定期旅客列車は全て運行を終え、26日開業の北海道新幹線にバトンタッチする。
11両編成のはまなすは定刻の午前6時7分、長い汽笛を鳴らしながら札幌駅に滑り込んだ。ホームで待ち構えていた約700人の鉄道ファンは、長旅を終えた夜行列車の最後の姿を熱心にカメラに収めていた。
道内を鉄道旅行した後、はまなすで札幌―青森間を往復した大阪府豊中市の主婦阪本久美子さん(67)は「モーター音を楽しみながら寝台車に乗るのが好きだった。新幹線開業のために在来線の列車がなくなるのは残念だ」と話していた。
JR北海道は22〜25日、青函トンネルを含む新幹線と在来線の共用走行区間(約82キロ)を運休し、架線の電圧や信号設備を新幹線用に切り替える作業を行う。 |
2016年3月22日 |
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北海道新幹線開業を前に青函トンネル(53・85キロ)を含むJR海峡線の在来線定期旅客列車の運行が21日、最終日を迎えた。最後の列車となった青森発札幌行きの急行「はまなす」は22日午前0時40分すぎに函館駅に到着した。同線の大半を占める82キロは新幹線と在来線の共用区間として整備されており、22日からの設備切り替え作業を経て26日朝、新幹線の一番列車が青函トンネルを駆け抜ける。
1988年の青函トンネル開通以来、本州と北海道を結んできた海峡線の在来線旅客列車はこの日で28年間の歴史に幕を下ろした。
「はまなす」最終列車は通常より4両多い11両編成。国鉄時代から1世紀余りの急行の歴史にも終止符が打たれるとあって、青森駅には800人を超すファンらが集まった。 |
2016年3月21日 |
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JR北海道は、26日の北海道新幹線開業に際し、新幹線の停車駅と周辺観光地を結ぶ観光列車の導入を見送った。近年の新幹線開業・延伸で、道外のJR各社はいずれも観光列車を運行し、集客につなげている。JR北海道は「安全投資などに経営資源を集中させるため」と説明するが、関係者からは「新幹線の開業効果を広げる絶好の機会なのに」と観光列車運行の再検討を求める声も出ている。
「安全の再生も新幹線の準備も、あれもこれもというのは、なし得ない状況だった」。JR北海道の島田修社長は9日の記者会見で、観光列車を見送った経緯をそう説明した。
JR各社が新幹線開業・延伸時に導入した観光列車は、車体の内外装や車内販売に地域色を出し、楽しめるよう工夫されている。2010年の東北新幹線の新青森延伸、11年の九州新幹線全線開業、15年の北陸新幹線開業時にそれぞれ運行を始めた。 |
2016年3月21日 |
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北海道新幹線開業に伴い定期運行が廃止される寝台特急「カシオペア」の最終列車が21日午前、JR上野駅(東京都台東区)に到着した。ホームに詰め掛けた約2200人の鉄道ファンらが別れを惜しむ中、運行を終えた。
前日夕に札幌駅を出発したカシオペアは午前9時25分、定刻通りに到着。汽笛を鳴らした後、ゆっくりとホームに入った。カメラを構えたファンからは「おかえり」「お疲れさま」との声が飛んだ。 |
2016年3月20日 |
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本州と北の大地を結ぶ北海道新幹線が26日、開業する。東海道新幹線の開業から半世紀を経て、北海道から鹿児島県まで約2150キロが新幹線のレールで結ばれる。北海道の経済活性化も期待される中、成功の鍵を握るのはJR北海道の運行力だ。ただ、青函トンネルでは貨物列車と線路を共用するため時速を抑えて走行せざるを得ず、高速化に向けた課題を残したままの出発となる。
ダイヤ通りに走る「定時運行」で世界トップの実績を誇る新幹線。雪や冬の寒さに耐える北海道新幹線で本州と北海道が結ばれることは、道民にとって長年の悲願だった。航空機は天候に左右されやすく、大雪が続けば遅れや欠航も珍しくなかったからだ。
「官民一体となって進めてきた北海道初の新幹線がやっと実現する。北海道の新幹線時代の幕開けだ」。大内全(たもつ)・北海道経済連合会会長は期待を込める。 |
2016年3月20日 |
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26日の北海道新幹線(新青森−新函館北斗)開業を前に、本州と北海道を結ぶ青函トンネル(53.85キロ)を通る在来線旅客列車の通常運行が、21日で終了する。直前の4日間で、トンネルの設備を新幹線用に切り替えたり、新幹線の最終訓練運転をしたりするため。JR北海道によると、4日間で約1万2000人に影響が出る見込みで「期間中はフェリーなど他の交通機関を利用してほしい」と呼びかけている。
今年1月1日にも新幹線の訓練運転のため、青函トンネルを通る列車が終日運休したが、4日間にわたる運休は1988年の同トンネル開通以来初めて。
同トンネルを通る在来線旅客列車の最終運行は21日午後10時18分青森発札幌行きの急行「はまなす」となる。
設備の切り替え作業は22日未明から、札幌にある新幹線運行管理センターからの遠隔操作で行われる。具体的には電圧を在来線用の2万ボルトから新幹線用の2万5000ボルトに引き上げるほか、貨物列車と新幹線の運行管理システムを連携させる。4日間で新幹線車両を9往復させ、切り替え後の設備に問題がないかを確認する。
青函トンネルを通る旅客列車は、新青森と函館を結ぶ特急「スーパー白鳥・白鳥」(1日計10往復)と、寝台特急「カシオペア」(上野−札幌)、急行「はまなす」で、いずれも最終運行を迎える。 |
2016年3月20日 |
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北海道新幹線がついに開業する。新青森~新函館北斗間の約149kmを約1時間で結ぶ。函館周辺では開業に向けて期待が高まっているようだ。ただし、北海道新幹線のゴール(終点)は新函館北斗駅ではない。札幌駅まで建設工事が始まり、2031年3月の開業目標である。しかし、札幌駅も北海道新幹線の終点ではない。計画上の終点はもっと先、旭川駅だ。
北海道新幹線の計画から着工、開業までの経緯をなぞってみよう。1964年に東海道新幹線が開業し、営業面でも大成功を収めた。そこで「全国に新幹線を」という気運が高まった。政府は1970年、「全国新幹線鉄道整備法」を制定した。この法律は新幹線の計画から着工までの手順を定めている。 |
2016年3月18日 |
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◇受け皿狙うフェリー業界
北海道新幹線開業で「渋い顔」になっているのが、本州への物流を貨物列車に頼る道内農業の関係者だ。
「貨物列車の本数が相当減ることが想定される。大いに懸念している」。2月下旬、ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)の佐藤俊彰会長は記者会見で、新幹線開業による物流への影響について、要望が多い青函トンネル内での新幹線のスピードアップを念頭にこう答えた。
北海道開発局によると、2013年に道内から本州方面へ出荷された農畜産物約335万トンの2割以上、約82万トンを貨物列車が運んだ。
その役割は道内農業にとって極めて重要にもかかわらず、青函トンネルを含む約82キロの区間では北海道新幹線と線路を共用するため、新幹線から見ると貨物列車は「邪魔者」になっている。
全国の新幹線は毎日午前0〜6時に列車を運行せずに保守点検作業をしている。だが、北海道新幹線の共用区間では1日最大51本の貨物列車が昼夜を分かたず走行し、1日約2時間しか保守作業ができない。JR北の島田修社長は9日の記者会見で「週に1回は作業時間を拡大できるよう、JR貨物と折衝中だ」と話した。 |
2016年3月17日 |
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JR貨物は4月1日から、青函トンネルを通過する貨物に12フィートコンテナ1個あたり1,000円(税別)の追加料金を課す「青函付加料金」を導入する。
北海道新幹線開業にともない、3月26日以降、青函トンネルを新幹線と貨物列車が共用する。JR貨物はこれに備え、EH800形式交流電気機関車の投入や機関区改修工事、駅基地整備、地上設備駅作業など、総額約160億円にのぼる設備投資を行った。
追加料金の必要性について同社は、「先例のない共用走行の安全性を最大限確保しつつ、北海道物流における鉄道貨物輸送へのご期待に応え、将来にわたりこれを維持・発展させていくため」と説明。暫定的に3年間導入し、2019年4月1日以降については状況に合わせて判断するとしている。
なお、青函トンネルを通過する旅客列車が全便運休となる3月22〜25日(北海道新幹線開業に備えて架線の電圧や運行システムを切り替える「地上設備最終切替」が3月22日に実施され、新幹線開業前日までの4日間は旅客列車が運行しない)に関して、貨物列車は通常通り運行することが発表されている。 |
2016年3月10日 |
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JR北海道の島田修社長は9日の記者会見で、北海道新幹線の予約状況について、開業日の3月26日から9日間の提供座席数約20万席に対し、予約数が現在までに25%に当たる約5万席分にとどまっていることを明らかにした。
JRはビジネス需要の少ない新青森―新函館北斗の想定乗車率を当面26%と見込んでおり、予約座席数は前年同期の在来線(津軽海峡線)の実績と比べると約6倍もある。ただ、開業日は新函館北斗駅発の一番列車の切符が25秒で売り切れるなど混雑が予想される半面、それ以降はまだ空席が多い状況にあり、島田社長は「(予約状況を)どれだけ引き上げるかに全精力を挙げたい」と述べた。
また、JRは1〜2月の北海道新幹線の冬季試験走行中、貨物列車を走らせる在来線の線路と新幹線の線路を切り替える三線分岐器(ポイント)が、凍結などで動かなくなる不具合が14件起きたと発表した。 |
2016年3月9日 |
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JR北海道は8日、北海道新幹線の定期券を開業日の26日から発売すると発表した。通勤用の「FREX(フレックス)」と通学用の「FREXパル」があり、有効期間はそれぞれ1カ月と3カ月。通勤用1カ月の価格は、木古内―新函館北斗間が6万1830円で新青森―新函館北斗間は15万9610円となった。
定期券はグリーン車と最上級座席「グランクラス」では利用できない。1〜8号車の普通車指定席で空席の場合のみ定期券で座れる。満席の場合は立ち席となる。新青森―新函館北斗間の場合、空席時のみ座ることができる特定特急券を利用した運賃との比較では、1カ月に12往復以上する場合は定期券が割安という。
新幹線の定期券は高額だが、通勤圏が一気に広がり、環境が良く家賃の低い地域から通勤、通学できるようになることなどから、道外の新幹線では一定の需要がある。また首都圏などでは、新幹線定期券の費用の一部を通勤手当として補助する企業もある。 |
2016年3月8日 |
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JR北海道は8日、北海道新幹線の通勤・通学用定期券を3月26日から販売開始すると発表した。新青森〜新函館北斗間の1カ月定期券の価格は、通勤用15万9,610円、通学用11万6,160円となる。
通勤用定期券は「FREX」、通学用定期券は「FREXパル」の名称で発売。それぞれ1カ月用・3カ月用の2種類を設定する。新青森〜新函館北斗間の場合、3カ月定期券は通勤用45万4,880円、通学用33万1,100円となり、1カ月定期券に比べて5%程度安くなる。その他の区間の1カ月定期券の料金は、新青森〜木古内間の通勤用11万7,900円・通学用8万7,640円、奥津軽いまべつ〜木古内間の通勤用8万6,450円・通学用6万5080円、奥津軽いまべつ〜新函館北斗間の通勤用11万7,900円・通学用8万7,210円。
本州側・北海道側のみの区間の定期券も設定され、新青森〜奥津軽いまべつ間は通勤用6万3,040円・通学用5万120円、木古内〜新函館北斗間は通勤用6万1,830円・通学用4万9,760円となっている。なお、北海道新幹線は全列車において全車指定席となり、定期券「FREX」「FREXパル」では指定席を利用できないものの、普通車指定席に空席があれば着席して良いとのこと。 |
2016年2月26日 |
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3月26日の北海道新幹線開業まで、今日(26日)であと1か月。開業後は「はやぶさ」で新函館北斗〜東京が最短4時間2分で、つながる。スタートに合わせ地元では「つながるニッポン祭り」(3月26、27日・JR函館駅前特設会場)、「北斗おもてなし祭」(同26〜31日・新函館北斗駅西側公園)など記念イベントを開催。目玉は、会場でお披露目される、地元グルメ。新商品や記念商品が目白押しで、開業効果に期待した「道南新グルメ」の全国発信、売り込みへの熱気は増している。 |
2016年2月26日 |
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3月26日の北海道新幹線開業1か月前となった26日、開業日の指定券の販売が午前10時からJR札幌駅やJR函館駅などで始まった。
JR北海道によると、東京―新函館北斗(北海道北斗市)間を結ぶ全席指定「はやぶさ」(731席)の一番列車の指定券は、新函館北斗午前6時35分発上りが約25秒、東京午前6時32分発下りが約30秒で完売した。
JR札幌駅には25日午後7時半頃から購入希望者が並び始め、みどりの窓口がオープンする26日午前5時40分には約20人が列を作った。インターネットでの事前受け付け分と合わせ、午前10時から一斉に発券処理が始まり、チケットを購入できた人は「やった!」などと笑顔を見せた。 |
2016年2月24日 |
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北海道新幹線の新青森―新函館北斗間(延長約149km)が3月26日に開業する。開業区間はトンネル構造が最も多く、区間延長全体の約65%を占める。高架橋などは約27%で、切り土や盛り土は約8%だ。東北新幹線との直通運転によって、東京―新函館北斗間(延長約863km)が最速4時間2分でつながる。同区間の整備に要した事業費は5508億円に及ぶ。
開業区間には北海道側に6カ所、本州側に6カ所、計12カ所のトンネルを新たに築いた。これらのトンネルのうち、最も長いのは北海道北斗市と木古内町の間に位置する渡島当別(おしまとうべつ)トンネルで、延長は約8.1km。施工は西側の3.9kmを鉄建・伊藤組土建・岩田地崎建設・松本組JVが担当し、東側の4.2mを大成建設・岩田地崎建設・岩倉建設・加藤組土建JVがそれぞれ担当した。総工費は約140億円に上る。 |
2016年2月21日 |
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北海道新幹線開業に伴い、JR津軽海峡線の旅客列車が来月21日で廃止される。ラストランを1カ月後に控え、沿線には、消えゆく列車をカメラに収めようと、全国各地の鉄道ファンが集まっている。
新幹線開業は同26日だが、22日未明から25日にかけては設備の切り替え作業が行われるため、その間は旅客列車の運行はない。
海峡線で廃止されるのは、新青森—函館駅間を走る特急「スーパー白鳥」「白鳥」、青森—札幌駅間の急行「はまなす」、上野—札幌駅間の寝台特急「カシオペア」。 |
2016年2月19日 |
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JR北海道は19日、北海道新幹線開業当日の3月26日早朝に臨時「はこだてライナー」を増発すると発表した。函館駅6時1分発の始発列車の前に、函館駅5時44分発の普通列車1本を設定する。
「はこだてライナー」は新函館北斗駅で北海道新幹線と接続し、同駅から函館駅までの区間(17.9km)を結ぶアクセス列車で、1日16往復の定期列車を設定。新幹線開業当日、新函館北斗駅は新幹線の始発列車への乗車や見送りで多くの利用者が見込まれることから、増発を決めたという。
増発される臨時「はこだてライナー」は、途中の五稜郭駅・桔梗駅・大中山駅・七飯駅にも停車。6時7分に新函館北斗駅に到着し、始発の新幹線「はやぶさ10号」(新函館北斗駅6時35分発)に余裕を持って接続できる。なお、函館駅6時1分発・新函館北斗駅6時23分着の「はこだてライナー」も「はやぶさ10号」の発車に間に合う。臨時列車の使用車両は、定期列車と同じ733系3両編成となる。 |
2016年2月19日 |
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3月26日に開業する北海道新幹線で、新函館北斗を発着する定期列車上下26本(13往復)のうち、JR北海道の新型車両「H5系」は4本にとどまることが18日分かった。事故対応や車両の整備点検のため、全4編成のうち2編成しか常時使用できないため。日中、同駅でH5系を見られるのは午前10時すぎと正午すぎに限られる。
この4本は、上りが新函館北斗午前6時35分発「はやぶさ10号」(東京行き)と同午後0時44分発「はやぶさ22号」(同)。下りは仙台発で午前10時7分新函館北斗着の「はやぶさ95号」と東京発で午後9時48分着の「はやぶさ29号」。
H5系のはやぶさ95号は新函館北斗到着後、いったん函館新幹線総合車両所(渡島管内七飯町)に移り、はやぶさ22号として出発前に同駅に戻るため、H5系目当てに駅に入場する場合は時間が限られる。
残りの22本はJR東日本のE5系での運行だ。東北・北海道両新幹線は一体化してダイヤを編成するため、東京―仙台など東北新幹線の区間のみを運行するH5系列車も3本ある。 |
2016年2月13日 |
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【北斗、木古内】JR北海道は13日午前、開業が3月26日に迫る北海道新幹線の、初の一般向け試乗会を開いた。14日と合わせた2日間に計約3千人が乗車する予定で、新函館北斗(北斗市)―木古内(渡島管内木古内町)間35・5キロを、開業時と同じ片道13分間で計5往復する。
試乗会の乗客は9倍を超える応募から抽選で選ばれた。2往復した初日は、沿線住民や鉄道ファンら546人を乗せた第一便が、新函館北斗駅を午前10時に出発。乗客は開業より一足早く最高時速260キロの新幹線の乗り心地を楽しみ、津軽海峡や函館山など車窓からの眺めに目を凝らした。 |
2016年1月24日 |
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北陸新幹線は3月、延伸開業後初のダイヤ改正を行うが、「かがやき」の最速所要時間は東京―富山2時間8分、東京―金沢2時間28分のまま据え置かれる。
時間短縮が難しいのは、運転速度の上限が時速260キロに規定され、減速走行区間もあるためだが、識者からは「技術的にスピードアップの余地はある」との声が出ている。
台湾に続き、インドでも導入が決まった日本の新幹線。最高時速は、東北新幹線(宇都宮―盛岡間)320キロ、山陽新幹線300キロ、東海道新幹線285キロなどとなっている。東海道・山陽、東北のいずれも、開業当初は時速210キロだったが、技術革新でスピードアップを実現してきた。
ところが、北陸新幹線は、東海道より約50年後に開業したにもかかわらず、時速260キロにとどまっている。その理由は、北陸が1970年に作られた全国新幹線鉄道整備法(全幹法)に基づく整備新幹線として建設され、上限速度が整備計画で規定されたからだ。東北(盛岡―新青森間)、九州、今年3月開業の北海道(新青森―新函館北斗間)も時速260キロで横並びになっている。 |
2016年1月5日 |
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◇東京−新函館北斗 最安で割引率31%の1万5460円
3月26日に開業する北海道新幹線(新青森−新函館北斗)の割引料金を5日、JR北海道とJR東日本が発表した。いずれもインターネットでの事前購入が対象で、最大割引率は「新青森−新函館北斗」の40%。東北新幹線とまたがる「東京−新函館北斗」は、運賃と普通車指定席の特急料金の合計額が最安で1万5460円(割引率31%)となる。
「東京−新函館北斗」の正規料金は2万2690円。スマートフォンなどを切符代わりに利用するJR東の「スーパーモバイルSuica(スイカ)特急券」で乗車前日までに購入した場合、最安となる。ただし、購入には原則として年会費1030円が必要だ。
無料で会員登録できるJR北の「北海道お先にネットきっぷ」(JR東は「お先にトクだ値」)で2週間前までにネットで購入すると、割引率は25〜40%。「東京−新函館北斗」は1万7010円(割引率25%)、「新青森−新函館北斗」は4350円(同40%)となる。 |
2016年1月3日 |
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国土交通省とJR貨物、JR北海道などが、北海道新幹線に貨物専用の新幹線を導入する検討を始めたことがわかった。
3月26日に開業する北海道新幹線は、新青森―新函館北斗間149キロのうち青函トンネルを含む82キロで新幹線と貨物列車が線路を共用する。新幹線の風圧で貨物コンテナが崩れないよう、この区間では新幹線が260キロから在来線並みの140キロに減速する。
貨物新幹線は、北海道新幹線のH5系などがベースになるとみられる。新幹線の風圧を受けてもコンテナの安定性を保てる構造とし、新幹線が減速せずに共用区間を走れるようにすることを目指す。新幹線が減速しなければ、東京―新函館北斗の所要時間は18分短縮され、最速で3時間44分となる。また、青森側と北海道側の双方にコンテナを積み替える基地を設ける。 |
2016年1月1日 |
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3月26日に開業する北海道新幹線H5系車両が1日、新青森―新函館北斗の全区間を通して走った。日中に全区間を走るのは初めて。沿線には北海道新幹線の「晴れ姿」を見ようと、多くの鉄道ファンが詰めかけた。
北海道新幹線は、新青森―新函館北斗間149キロのうち青函トンネルを含む82キロで貨物列車と線路を共用する。走行試験は2014年12月に始まったが、昼間に走行できるのは木古内―新函館北斗間の専用線だけで、残りの区間では貨物列車が走らない午前1時〜3時半に限られていた。今月1日未明から2日未明にかけては貨物列車と運行が重ならないといい、JR北海道は旅客列車57本も運休し、新幹線の運行管理システムが24時間安定して稼働するかなどをチェックする。 |
2016年1月1日 |
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コンテナの左右に「側壁」 風圧による荷崩れ防ぐ
国土交通省とJR北海道、東日本、貨物の3社などは、コンテナを直接載せる方式で、最高時速200キロで走行できる新幹線仕様の貨物列車を開発し、3月開業の北海道新幹線新青森―新函館北斗間(約149キロ)に走らせる方向で検討を始めた。いわば「貨物新幹線」と言える構想。北海道新幹線の高速化が可能になり同区間の所要時間を18分短縮できる上、貨物輸送のスピードアップにもつながる。積み込むコンテナの左右に「側壁」を設けて対向車両の風圧を防ぐ。新年度以降、車両の開発を急ぎ、2020年代前半の実用化を目指す。 |
2015年12月25日 |
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飛行機との時間差は?
12月18日、ついに北海道新幹線のダイヤが発表された。運行本数は1日13往復で、このうち10往復は東京~新函館北斗間で運行される「はやぶさ」となる。最速の所要時間は4時間2分。これは、東京発の下り2本と新函館北斗発の上り1本のみで、平均の所要時間は4時間22分程度となる。最も遅い列車は4時間33分となり、最速列車とはおよそ30分の開きがある。東京発着の列車ダイヤは東北新幹線区間がほぼ現在の「はやぶさ」と同じなので、北海道新幹線のダイヤは単純に新函館北斗まで延長したものとなっている。 |
2015年12月21日 |
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2016年3月の開業に先立ち、北海道新幹線で試乗会が行われます。新函館北斗〜木古内間の往復で、計5回開催される予定です。
親子限定車両も設定
JR北海道は2015年12月21日(月)、北海道新幹線の新青森〜新函館北斗間が来年3月26日(土)に開業するのに先立ち、2日間にわたり計5回の試乗会を開催すると発表しました。
使用車両はJR北海道の北海道新幹線用車両H5系です。日程は以下の通りで、各回の開催に合わせて、在来線の函館〜新函館北斗(渡島大野)間に臨時列車が運転されます。 |
2015年12月18日 |
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JRグループ7社は18日、北海道新幹線(新青森−新函館北斗)開業を含む来年3月26日実施のダイヤ改正の概要を発表した。北海道新幹線は東京−新函館北斗を最速4時間2分で結ぶ列車が上下3本運行される。東京駅からの接続列車を含めた最短到達時間は函館駅4時間29分、札幌駅7時間44分となり、現在よりそれぞれ53分、1時間23分近くなる。
北海道新幹線は13往復(東京−新函館北斗間は10往復)設定され、新函館北斗駅(北海道北斗市)で、函館市中心部の函館駅に向かう新設の「はこだてライナー」や札幌行き在来線特急に接続する。 |
2015年12月18日 |
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来年3月26日開業の北海道新幹線について、JR北海道は18日、東京―新函館北斗間を最速4時間2分で1日10往復するダイヤを発表した。青函トンネルを貨物列車と共用するため速度を落とし、4時間を切れなかったが、沿線や観光業界の期待は高まっている。
記者会見したJR北の田畑正信常務は「航空機とは違う強みがある。たくさんの方に来て頂けるダイヤができた」と語った。
最速4時間2分で結ぶのは下り2本、上り1本の計3本で停車駅は大宮、仙台、盛岡、新青森になる。東京発の新函館北斗行きの下り始発は午前6時32分、下り最終は午後7時20分、新函館北斗発東京行きの上り始発は午前6時35分、上り最終は午後6時36分。新函館北斗から東京までの10往復のほか、新青森まで1往復、盛岡まで1往復、仙台まで1往復の計13往復となる。札幌までの全線は2030年度開業予定だ。 |
2015年10月14日 |
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13日に発表された北海道新幹線の特急料金は、青函トンネルの保守管理にコストがかかることなどで「全国の新幹線で最も割高となった」(JR北海道)という。JR北は、お得になる「早割」の導入や、航空路線の正規運賃より安い料金を強調するが、地元・道南の関係者からは落胆の声も漏れた。
「全体的に割高な印象。新幹線としての速度が出せる区間が短いのに、値上げ幅が大きい」。函館商工会議所新幹線函館開業対策室の永沢大樹室長は、発表された料金について不満げに話した。 |
2015年10月13日 |
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来年3月26日に開業する北海道新幹線の料金は、東京―新函館北斗間が2万2690円(普通車指定席)になる。JR北海道が13日、発表した。東北新幹線と在来線特急を乗り継ぐ現在より2810円高くなる。
1両あたりの定員が18人の最上級座席「グランクラス」は3万8280円、全座席にコンセントを備えたグリーン車は3万60円となる。
北海道新幹線は東京―新函館北斗間が最速約4時間で結ばれる。東京―函館の航空普通運賃は2万7390〜3万5490円で、所要時間は乗り継ぎを除くと約1時間半のため、空路を意識した料金設定にしたという。 |
2015年9月21日 |
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来年3月26日に開業する北海道新幹線新函館北斗―東京間の「はやぶさ」(10往復)の運行ダイヤについて、JR北海道とJR東日本が、東京発の最終列車を午後7時台半ばにする方向で検討していることが20日分かった。ビジネス客らが少しでも遅くまで首都圏に滞在できるよう配慮する。
新函館北斗発の最終は東京発より30分~1時間早い午後6時台の見通し。始発は東京発、新函館北斗ともに午前6時台とする案を軸に検討している。青函トンネル内で線路を共用するJR貨物との調整などを経て、12月までに最終決定する方針だ。 |
2015年9月20日 |
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【七飯、函館】来年3月26日の開業が決まった北海道新幹線新函館北斗駅(北斗市)と函館駅を結ぶJR函館線のアクセス列車「はこだてライナー」の停車駅をめぐり、沿線の渡島管内七飯町と函館市がさや当てを演じている。七飯側が通勤・通学客のため朝夕の停車駅を増やすようJR北海道に協議を申し入れたのに対し、函館側は「道外客を円滑に運ぶために速達性を重視すべきだ」と反発する。アクセス列車は誰のために走るのか―。
JR北海道は16日、アクセス列車の運行本数を1日16往復と発表した。新幹線発着時刻に合わせ、函館―新函館北斗間約18キロを通常3両、混雑時6両の電車で結ぶ。輸送能力は3両で約440人。所要時間は、すべての駅には止まらない速達タイプが17分、各駅停車が約20分と見込まれる。 |
2015年9月16日 |
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1日13往復 10往復は東京と直結
北海道新幹線 (新函館北斗―新青森間、約149キロ)が来年3月26日に開業する。JR北海道は島田修社長が、JR東日本は太田朝道執行役員が16日、それぞれ札幌と東京の本社で記者会見して発表した。運行本数は1日13往復で、うち10往復は乗り換えなしで新函館北斗と東京を直結する列車となる。最速4時間前後で道南の中核都市と首都圏を結ぶことになる。
停車駅の少ない「はやぶさ」が新函館北斗―東京間を10往復し、新函館北斗―仙台間でも1往復する。停車駅の多い「はやて」は新函館北斗―盛岡間と新函館北斗―新青森間でそれぞれ1往復する。
車両はJR北海道の H5系 (10両編成、定員731人)で、基本性能などが同じJR東日本のE5系による運行も行う。 |
2015年9月9日 |
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2015年3月の北陸新幹線金沢延伸に続いて、2016年3月には北海道新幹線の新青森―新函館北斗間が開通する。
だが、一部に新造車両「H5系」がニュースにはなっているものの、現時点では北陸新幹線ほどの話題を提供しているとは言いがたい。ともすれば、新幹線の試験運転のために寝台特急の「北斗星」が廃止されたというニュースの方が大きな関心を呼んでいるぐらいだ。
東京直通「10往復」という運行計画の波紋
そんな中、8月末に流れた報道では、「東京から新函館北斗の直通電車『はやぶさ』は1日10往復、これに加えて新青森発、盛岡発、仙台発の区間運転列車『はやて』がそれぞれ1往復、全体で北海道新幹線の運行は1日13往復」という運行計画が明らかとなった。これに加えて、年末年始やお盆などの多客期には1日最大4往復程度の臨時列車が検討されている。 |
2015年5月24日 |
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2016年3月に開業する北海道新幹線の「H5系」車両が24日午前3時20分、試験走行で初めて新青森駅(青森市)に乗り入れた。これで新函館北斗(北海道北斗市)―新青森の全線をH5系車両が走行したことになる。 |
2015年2月21日 |
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鉄道・運輸機構は20日、今年度末に完成予定の北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)について、4月21日より土木構造物・軌道・電車線・信号設備の機能確認を目的として、新幹線車両を使用した走行試験を実施すると発表した。 |
2014年12月7日 |
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ついに新幹線が走った津軽海峡
2014年12月7日未明、本州と北海道を結ぶ青函トンネルを初めて新幹線車両が走りました。2016年春の開業を予定している、北海道新幹線の試運転です。 |
2014年12月7日 |
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2016年春に開業する北海道新幹線の新型車両「H5系」が7日早朝、走行試験で北海道から初めて本州入りした。到着した建設中の奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)では町民ら約70人が手を振り、初入線を歓迎した。 |
2014年12月1日 |
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2016年春に新青森―新函館北斗間で開業する北海道新幹線で、「H5系」車両の試験走行が1日、スタートした。試験車両は午後1時20分ごろ、函館総合車両基地(七飯町)から走行を開始し、同2時20分ごろに新函館北斗駅に到着した。 |
2014年11月20日 |
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JR北海道とJR東日本は20日、北海道新幹線の列車名について発表した。北海道新幹線は2015年度末、新青森~新函館北斗間で開業予定とされている。両社の発表によれば、北海道新幹線の列車名は運転区間ごとに異なり、東京・仙台~新函館北斗間で直通運転を行う列車は「はやぶさ」、盛岡・新青森~新函館北斗間の列車は「はやて」に決定。 |
2014年11月9日 |
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緑と白で彩られたロングノーズがゆっくりと車庫から姿を現した。北海道新幹線H5系の先頭車両だ。
製造工場から海上輸送で運ばれた車両は10月13日に函館港に陸揚げされた。建設中の新函館北斗駅に近い新幹線車両基地に1日2両ずつ、5日間かけて運び込まれ、車体と台車の接続や車体間部品の設置など組み立て作業が行われた。 |
2014年11月1日 |
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北海道新幹線のレール締結式が行われ、ついに鹿児島から北海道まで新幹線で結ばれました。しかし、謎かけのようですが「新幹線のレールが鹿児島から北海道まで繋がった」わけではありません。また、鹿児島発北海道行きの列車を運転することもできません。どういうことなのでしょうか。
分断されている新幹線のレール
2016年春の開業を目指し、新青森〜新函館北斗間で準備が進む北海道新幹線。その「レール締結式」が2014年11月1日、同新幹線の木古内駅(北海道木古内町)で行われました。これにより同新幹線のレール敷設工事は終了。九州の鹿児島中央駅から北海道の新函館北斗駅まで、新幹線のレールで結ばれたことになります。
しかしここで「新幹線のレールが鹿児島から北海道まで1本で繋がった」と考えるのは、厳密にいえば間違いです。九州・山陽・東海道新幹線のレールは、物理的に繋がっています。東北・北海道新幹線のレールも、物理的に繋がっています。しかし東京駅で顔を合わせる東海道新幹線と東北新幹線のレールは、物理的に繋がっていないからです。 |
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