JAXA H2Aロケット 39号機 情報収集衛星 レーダ6号機 打ち上げ |
JAXA H2Aロケット 39号機 情報収集衛星 レーダ6号機 打ち上げ情報収集衛星 レーダ6号機を搭載した H-IIAロケット 39号機(H-IIA F39)が、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場より、2018年(平成30年)6月12日(火) 13時20分00秒 (日本標準時)定刻、MHI (三菱重工業株式会社)、および、JAXA (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)によって打ち上げられました 約 20分後、情報収集衛星 レーダ6号機の正常分離を確認、H2Aロケット 39号機の打ち上げは成功しました |
情報収集衛星 光学6号機を搭載 打ち上げられる H2Aロケット38号機 鹿児島県南種子町 種子島宇宙センター 2018年2月27日午後1時34分 |
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JAXA H2Aロケット37号機 主要諸元 (参考)
推力、比推力は、真空中 固体ロケットブースタは最大推力で規定 JAXA H2Aロケット 37号機 飛行計画 (参考)H2Aロケット 37号機 (H-ⅡA F37)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載し種子島宇宙センター大型ロケット第 1射点より打ち上げられます H2Aロケット 37号機は、打上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角 110度へ向けた後、所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行します 打上げ 約 1分31秒後に固体ロケットブースタの燃焼を終了、約 1分48秒後(以下、時間は打上げ後の経過時間を示す)に分離、衛星フェアリングを 約 4分5秒後に分離、約 6分38秒後に H2Aロケット 第 1段主エンジンの燃焼を停止、約 6分46秒後に H2Aロケット 第1段を分離します 引き続き、約 6分55秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 1回目の燃焼が開始され、約 15分6秒後に燃焼を停止、約 16分21秒後に近地点高度 約 788km、遠地点高度 約 806km、軌道傾斜角 98.68度の太陽同期準回帰軌道上で 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)を分離します その後、H2Aロケットは慣性飛行を続け、約 57分46秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 2回目の燃焼を開始、約 57分54秒後に燃焼を停止、再び慣性飛行を続け、約 1時間45分45秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 3回目の燃焼を開始、約 1時間46分53秒後に燃焼停止、約 1時間48分4秒後に近地点高度 約 450km、遠地点高度 約 643km、軌道傾斜角 98.3度の楕円軌道上で超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を分離します JAXA H2Aロケット 37号機 打ち上げシーケンス (参考)JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より JAXA H2Aロケット 37号機 飛行経路 (参考)JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より JAXA H2Aロケット37号機 落下物 落下予想区域 時間 (参考)
情報収集衛星 「情報収集衛星 レーダ6号機」 とは情報収集衛星 レーダ6号機は、設計上の寿命を超えて運用中の レーダ4号機の後継衛星で、性能は 2017年打ち上げた レーダ5号機とほぼ同じ、開発費は 242億円、打ち上げ費用は 108億円とされています 情報収集衛星は 1998年(平成10年)の北朝鮮による弾道ミサイル「テポドン1号」発射を機に導入され、夜間や曇りでも撮影できるレーダー衛星 4基と、デジタルカメラのようなセンサーで日中の晴天時に撮影する光学衛星 3基の計 7基が稼働中、地上のどこでも 1日1回以上撮影できる運用が行われています 情報収集衛星とは情報収集衛星 (Information Gathering Satellite : IGS)の法令上の定義は、「我が国の安全の確保、大規模災害への対応その他の内閣の重要政策に関する画像情報の収集を目的とする人工衛星」である(内閣官房組織令第四条の二第2項第1号)となっていて、1998年の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて導入されました 国の安全保障や災害関連の情報を集めるのが目的で、内閣衛星情報センターによって運用され、収集された画像は、内閣官房の内閣情報調査室によって分析されていますが、安全保障に関わる情報収集衛星の情報や撮影した画像は、2014年施行された特定秘密保護法の特定秘密に指定されいて、公開されません 災害状況の把握など、安全保障目的以外への活用例として、内閣官房のホームページでは、2014年11月、小笠原諸島周辺でサンゴを密漁しているとみられる中国漁船の動向を情報収集衛星を使って調べ、分析した結果が公開され、中国漁船が昼の間、島から離れ、夜になると、日本の領海に入る動きを繰り返していることが分かったのは、情報収集衛星の成果とされています こうした情報収集衛星の開発費等として、2015年度の予算案では、614億円が計上されています 「光学衛星」宇宙空間の上空から日中の晴天時に、通常のデジカメと同様、可視光で地上を撮影するのが「光学衛星」です 「情報収集衛星光学5号機」 の識別可能な物体の大きさは、地上の車の種類が判別できるレベルである約30センチとみられ、約1メートルであったの光学1号機と比べ解像度は約3倍、約60センチとされる光学3号機の2倍へと高性能化されています 「レーダー衛星」電波望遠鏡と同様の原理を用いて、夜間や悪天候でも雲を突き抜けて地上を撮影できるのが「レーダー衛星」です 今回打ち上げた「レーダ衛星予備機」の基本性能は、運用中の3、4号機と同じですが、信頼性を向上させていて、地上にある1メートルの物体を見分ける能力があるとされています JAXA H2Aロケット 打ち上げ基準JAXAでは、全長 53メートル、重さ 286トンの H2Aロケットを安全、確実に打ち上げる為、打ち上げ基準が設定されています 従来の基準では、氷結層雲について、その厚さ 1.8km以内のみで判断していましたが、今回の打ち上げから、氷結層雲に関する基準が改められ、今後は、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能となります これまで、H2Aロケットの打ち上げでは、氷結層雲による打ち上げ延期が 8機で発生していましたが、新基準で評価すると、その半分は打ち上げが可能なケースだったとのことで、今後は、打ち上げ延期の減少が期待され、コストダウンにも繋がります 2016年(平成28年)2月12日(金)に予定していた、H2Aロケット 30号機 の打ち上げでは、「射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)の発生が予想されること、および打上げ作業に支障のある強風が予想されることから、2016年(平成28年)2月17日(水)に、打上げ」が延期されました
氷結層とは、雲の中で温度が0度から-20度になっている部分のことで、雲の中に氷の粒の層があるような状態になっています H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ回数 成功率H2Aロケット 39号機 情報収集衛星 レーダ6号機 打ち上げ成功により、H2Aとしての打ち上げ成功回数は、39機打ち上げ中、38機の成功で、成功率は 97.4 %、同じエンジン (LE-7A ※) を使用している「H2B」を合わせた成功回数は、45機打ち上げ中、44機の成功となり、成功率は 97.8 % で、世界最高水準を維持しています 国際的な信頼性の基準は 95 % とされています
H2A H2B ロケット および 世界の主力大型ロケット 打ち上げ回数 成功率日本は、大型ロケット打ち上げの成功率では、世界でもトップクラスですが、打ち上げ回数では、主要各国 地域より 1桁少ないのが実情です
諸外国のデーターは、「 2015年1月21日現在 三菱重工業調べ 」 ロケット打ち上げ ライブ中継 JAXA 種子島ライブカメラ ロケット打ち上げ 見学場所
参考情報情報収集衛星の詳細、及び、 打ち上げ 構築 スケジュールにつきましては、下記をご参照下さい JAXA 情報収集衛星 (IGS) 打ち上げ 構築 スケジュール |
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