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JAXA H2Aロケット 37号機 気候変動 しきさい 超低高度 つばめ 打ち上げ


JAXA H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星 しきさい 超低高度衛星 つばめ 打ち上げ



気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載した H-IIAロケット 37号機(H-IIA F37)が、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場より、2017年(平成29年)12月23日(土) 10時26分22秒 (日本標準時)、MHI (三菱重工業株式会社)、および、JAXA (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)によって打ち上げられ、「しきさい」、および、「つばめ」を予定された軌道に投入、打ち上げは成功しました


測位衛星「みちびき」3号機を搭載し、打ち上げられたH2Aロケット35号機=鹿児島県南種子町で 2017年8月19日午後2時29分

測位衛星「みちびき」3号機を搭載し、打ち上げられたH2Aロケット35号機
鹿児島県南種子町で 2017年8月19日午後2時29分
<GPS衛星>「みちびき」搭載H2Aロケット打ち上げ成功 毎日新聞 2017年8月19日 14:33 」 より

打上げロケット H2Aロケット37号機 (H-IIA F37))
H2A202型
4.0m径フェアリング(4S型)
打上げ日 2017年(平成29年)12月23日(土)
打上げ時刻 10時26分22秒 (日本標準時)
打上げ時間帯 10時26分22秒~10時48分22秒
(日本標準時)
打上げペイロード 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)
打上げ時の天候 晴れ
打上げ予備期間 ※ 2017年(平成29年)12月24日(日)~
2018年(平成30年)1月31日(水)
打上げ場所 種子島宇宙センター
大型ロケット発射場
打上げ実施 三菱重工業株式会社
宇宙航空研究開発機構


打上げ予備期間の打上げ予定時間帯は、打上げ日毎に設定されます


気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の本打上げには、国際競争力の強化を目的としてJAXAが開発した基幹ロケット高度化、および、衛星相乗り機会拡大対応開発の成果を適用し、衛星 2基をそれぞれ異なる軌道高度に打ち上げる機能を追加した H2A 第 2段ロケット(高度化仕様)が用いられます

今回、H2Aロケット37号機は、「しきさい」と「つばめ」、2つの衛星をそれぞれ別の軌道に投入するという日本の主力ロケットとしては初めての試みに挑戦します

H2Aロケット37号機は、打ち上げの 16分21秒後後、高度 793キロ付近で「しきさい」を分離したあと、エンジンを逆噴射、高度を 482キロ付近まで下げ、打ち上げの 1時間48分後に「つばめ」を分離する予定です



実況終了しました (本ページにて打ち上げ実況を行います)
(最新情報を表示する際は 「F5」キー(ファンクションキー)を押す等で、画面を更新して下さい)

2017年12月23日(土)
0930 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載した H-IIAロケット 37号機(H-IIA F37)は、組立棟から発射場に移動後、打ち上げに向けた最終的な点検作業が進められています
1026 正常に打ち上げられました
1028 SRB-A 正常分離
1030 衛星フェアリング正常分離
1033 第1段ロケット正常分離
1033 第2段ロケット燃焼開始
1041 第2段ロケット燃焼停止
1042 しきさい 正常分離

引き続き H-IIAロケット 37号機(H-IIA F37) 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) に関する最新情報は、本ページにてお知らせします


H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 打ち上げ日時 について


MHI(三菱重工業)とJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、2017年12月21日、H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 打ち上げ日時 について、下記発表を行いました

JAXA | H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げ時刻及び打上げ時間帯について 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月21日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載したH-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)(高度化仕様)の打上げについて、下記のとおり決定しましたのでお知らせいたします。

打上げ日 : 平成29年12月23日(土)
打上げ時刻 : 10時26分22秒(日本標準時)
打上げ時間帯 : 10時26分22秒~10時48分22秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成29年12月24日(日)~平成30年1月31日(水)




JAXA H2Aロケット37号機 主要諸元



JAXA H2Aロケット 37号機 形状 (H2A202型)

JAXA H2Aロケット 37号機 形状 (H2A202型)

JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より



名称 H-ⅡAロケット 37号機 (H2A202型)
全長 53 m
全備質量 286 t (人工衛星の質量は含まず)
誘導方式 慣性誘導方式
第1段 固体ロケット
ブースタ
(長秒時燃焼
モータ)
第2段 衛星
フェアリング
(4S型)
全長 37 m 15 m 11 m 12 m
外径 4.0 m 2.5 m 4.0 m 4.0 m
質量 114 t 151 t  (2本分) 20 t 1.4 t
推進薬質量 101 t 130 t  (2本分) 17 t
推力 1,100 kN 5,003 kN 137 kN
燃焼時間 390 100 530
推進薬種類 液体水素
液体酸素
ポリブタジエン系
コンポジット
固体推進薬
液体水素
液体酸素
推進薬供給方式 ターボポンプ ターボポンプ
比推力 440 s 283.6 s 448 s
姿勢制御方式 ジンバル
補助エンジン
可動ノズル ジンバル
ガスジェット装置
主 要 搭 載
電 子 装 置
誘導制御系機器
テレメータ送信機
誘導制御系機器
電波航法機器
テレメータ送信機
指令破壊装置

推力、比推力は、真空中 固体ロケットブースタは最大推力で規定





JAXA H2Aロケット 37号機 飛行計画



H2Aロケット 37号機 (H-ⅡA F37)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載し種子島宇宙センター大型ロケット第 1射点より打ち上げられます

H2Aロケット 37号機は、打上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角 110度へ向けた後、所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行します

打上げ 約 1分31秒後に固体ロケットブースタの燃焼を終了、約 1分48秒後(以下、時間は打上げ後の経過時間を示す)に分離、衛星フェアリングを 約 4分5秒後に分離、約 6分38秒後に H2Aロケット 第 1段主エンジンの燃焼を停止、約 6分46秒後に H2Aロケット 第1段を分離します

引き続き、約 6分55秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 1回目の燃焼が開始され、約 15分6秒後に燃焼を停止、約 16分21秒後に近地点高度 約 788km、遠地点高度 約 806km、軌道傾斜角 98.68度の太陽同期準回帰軌道上で 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)を分離します

その後、H2Aロケットは慣性飛行を続け、約 57分46秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 2回目の燃焼を開始、約 57分54秒後に燃焼を停止、再び慣性飛行を続け、約 1時間45分45秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 3回目の燃焼を開始、約 1時間46分53秒後に燃焼停止、約 1時間48分4秒後に近地点高度 約 450km、遠地点高度 約 643km、軌道傾斜角 98.3度の楕円軌道上で超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を分離します




JAXA H2Aロケット 37号機 打ち上げシーケンス



JAXA H2Aロケット 37号機 打ち上げシーケンス

JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より





JAXA H2Aロケット 37号機 飛行経路



JAXA H2Aロケット 37号機 飛行経路

JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より





JAXA H2Aロケット37号機 落下物 落下予想区域 時間



JAXA H2Aロケット37号機 落下物の落下予想区域

JAXA H2Aロケット37号機 落下物の落下予想区域

JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より

海面落下時間帯
(打上げ後)
固体ロケットブースタ
約5~9分後
衛星フェアリング
約11~27分後
第1段
約18~34分後




気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) とは 概要



気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) 軌道上外観図

気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) 軌道上外観図

JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より

気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) は、地球環境変動観測ミッション(GCOM:Global Change Observation Mission)を構成する2つの衛星システムのひとつです

2012年度(平成24年度)に打ち上げられ、現在運用中の水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)と共に、地球規模での気候変動や水循環メカニズムを解明する上で有効と考えられている物理量を、全地球規模で継続的に観測するシステムを構築すると共に、漁業、気象などの分野における利用実証を目的としています


気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) は、多波長光学放射計(SGLI:Second generation Global Imager)を搭載、地表面、海面等から放射される近紫外から熱赤外までの幅広い波長域で雲、エアロゾル、植生、地表・海面温度、積雪・海氷分布などを観測、気候変動による地球環境変化の監視や温暖化予測の改善に貢献すると共に、赤潮や黄砂といった生活環境の把握や漁業の効率化等に役立てられます




気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) 主要諸元



項 目 諸 元
名称 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
目的 「しきさい」は、地球の温暖化など気候変動の監視や気候変動メカニズムを解明するため、大気、海洋、陸、雪氷といった地球環境をグローバルかつ継続的に観測することを目的としている
「しきさい」は、多波長光学放射計(SGLI)を搭載し、雲、エアロゾル(大気中のちり)、海色、植生、雪氷などを観測する
予定軌道
種類 太陽同期準回帰軌道
軌道高度 約 798km
軌道傾斜角 約 98.6度
降交点通過地方太陽時 10時30分±15分
周期 約 101分
設計寿命 5年以上
打上げ時質量 打上げ時質量 約2トン
寸法 2翼式太陽電池パドルを有する箱型
収納時: 高さ 約 4.6m × 幅 約 3.1m × 奥行 約 2.5m
(太陽電池パドル両翼端間 : 約 16.5m )
電力 約 4.0 kw (軌道上5年後の発生電力)
ミッション機器 多波長光学放射計(SGLI)
・可視・近赤外放射計部(VNR)
非偏光観測(11ch)、分解能250m、走査幅1150km
・赤外走査放射計部(IRS)
短波長赤外観測(SWI:4ch)、分解能250m/1km、走査幅1400km
遠赤外観測(TIR:2ch)、分解能500m、走査幅1400km




超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) とは 概要



超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 軌道上外観図

超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 軌道上外観図

JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より

軌道高度にして 300kmより低い軌道は「超低高度軌道」と呼ばれ、これまでの人工衛星にとって未開拓の軌道領域であり、この超低高度軌道を利用する最初の地球観測衛星が超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS: Super Low Altitude Test Satellite)です

超低高度での飛行を可能にすることで、地上により近くなるため、光学画像の高分解能化、観測センサ送信電力の低減、衛星の製造・打上げコストの低減などが期待されています


超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)が飛行する超低高度軌道では、多くの地球観測衛星が周回する高度 600km~800kmの軌道に比べ 1000倍もの大気の抵抗を受けるため、従来に比べ大量の燃料が必要となります

この課題を解決するために、ガスジェットに比べ燃料の使用効率が 10倍良いイオンエンジンを採用、また、大気の抵抗が小さくてすむ小型の衛星を開発、超低高度でも長期間にわたって軌道を維持するための技術を実証します




超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 主要諸元



項 目 諸 元
名称 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)
目的 新たな軌道を開拓することで、衛星利用の新たな可能性を拓くことを目的として、高度300kmより低い軌道を将来の地球観測などで利用するための技術評価を行う
予定軌道 GCOM-C分離後、高度798kmからロケットにより軌道変更を行い、遠地点高度643km×近地点高度450kmの楕円軌道に投入される
投入軌道から大気抵抗等を利用して、高度268kmの円軌道まで軌道変更する
高度268~180 kmにてイオンエンジンを用いた軌道保持を行う
設計寿命 2年以上
打上げ時質量 打上げ時質量 約400kg
寸法 2翼式太陽電池パドルを有する箱型
収納時 : X 2.5m × Y 1.2m × Z 0.9m
軌道上展開状態: X 2.5m × Y 5.2m × Z 0.9m
電力 1174W以上
ミッション機器 (1)材料劣化モニタ
(2)原子状酸素衝突フルエンスセンサ
(3)小型高分解能光学センサ
(4)小型光学カメラ



気候変動観測衛星(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機(SLATS)の愛称決定について

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年7月14日

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、今年度中に、同時打ち上げ予定の「気候変動観測衛星(GCOM-C)」と「超低高度衛星技術試験機(SLATS)」に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成29年4月25日~5月31日の期間で愛称を募集いたしました。
 多くのご応募をいただきました中から、選考させていただき、最終的に以下のとおりと決定いたしましたので、お知らせいたします。

選考結果
【気候変動観測衛星(GCOM-C)】
愛称: 「しきさい」 ローマ字表記は「SHIKISAI」
選定理由: 彩り豊かなイメージが、多波長を観測可能な多波長光学放射計(SGLI)により、植生、海洋、雪氷等、多くの観測対象をもつGCOM-Cの特徴を的確に表しているため。
【超低高度衛星技術試験機(SLATS)】
愛称: 「つばめ」 ローマ字表記は「TSUBAME」
選定理由: 細長い機体に太陽電池パドルをつけて超低高度を飛行するSLATSの姿が、ツバメが低空飛行する姿と重なり、SLATSミッションを的確に連想させる愛称であるため。
応募総数
12,895名(GCOM-C:6,673名、SLATS:6,222名)
8月以降に、「しきさい」「つばめ」の提案者全員に、記念品を送付します。その中から抽選で、各愛称の提案者それぞれ1組2名ずつ(計:2組4名)を種子島での打上げ見学に招待いたします。なお、打ち上げ見学の当選者につきましては当選者ご本人への連絡を持って発表に替えさせていただきます。

気候変動観測衛星 「しきさい」 ~地球の彩りを宇宙から~

気候変動観測衛星「しきさい」~地球の彩りを宇宙から~  茜射す空、紺碧の海、常磐の森、白銀の雪。色彩豊かな地球の気候は、これら様々な要素が複雑に作用し合って形成されています。GCOM-Cは、19種類の様々な色(波長)を観測することができるセンサ「多波長光学放射計(SGLI)」により、地球環境の今を把握し、気候変動メカニズムの解明を目指します。

茜射す空、紺碧の海、常磐の森、白銀の雪。色彩豊かな地球の気候は、これら様々な要素が複雑に作用し合って形成されています。GCOM-Cは、19種類の様々な色(波長)を観測することができるセンサ「多波長光学放射計(SGLI)」により、地球環境の今を把握し、気候変動メカニズムの解明を目指します。

超低高度衛星技術試験機 「つばめ」 ~新たな宙(ソラ)を切り拓く~

超低高度衛星技術試験機「つばめ」~新たな宙(ソラ)を切り拓く~  高度300km以下の「超低高度軌道」。この高度では大気の抵抗が大きいため、人工衛星を長期間、軌道維持させるのが困難でした。SLATSは、高効率イオンエンジンにより、超低高度での継続飛行を実現して、将来の超低高度衛星の開発や利用に向けた技術実証を行います。

高度300km以下の「超低高度軌道」。この高度では大気の抵抗が大きいため、人工衛星を長期間、軌道維持させるのが困難でした。SLATSは、高効率イオンエンジンにより、超低高度での継続飛行を実現して、将来の超低高度衛星の開発や利用に向けた技術実証を行います。

気候変動観測衛星(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機(SLATS)の 愛称決定について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年7月14日 」 より



JAXA | 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)のクリティカル運用期間の終了について

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月24日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)から受信したテレメトリにより、衛星の運用に必須である太陽電池パドルの電力発生や地上との通信、及びこれらの維持に必要な姿勢制御が両衛星ともに正常であることを確認しました。また、予定していた機器の立上げを含めた一連の作業が完了し、軌道上で衛星を維持できる状態が確立されたことから、クリティカル運用期間(※1)を終了します。

今後、初期機能確認運用期間(※2)へ移行し、「しきさい」「つばめ」共に約3か月間をかけ衛星搭載機器の機能確認等を実施する予定です。

※1:クリティカル運用期間
ロケットからの衛星分離後の太陽電池パドル展開、定常状態で使用する機器の立上げを実施した後、姿勢制御系を定常運用で使用する制御モードに移行するまでの期間。

※2:初期機能確認運用期間
衛星全体及び観測センサ等の搭載機器の機能確認を実施する期間。

JAXA | 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)のクリティカル運用期間の終了について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月24日 」 より



JAXA | 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の運用状況について

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年6月1日

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29年12月23日に打ち上げた超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)※1の「初期段階フェーズ」※2を今年の3月に完了し、大気抵抗を用いて少しずつ軌道高度を降下させていく「軌道遷移フェーズ」へ移行しました。

現在は、380km付近の高度で順調に運用を続けており、以下に示す3種類のミッション機器を用いて観測運用を行っています。

(1) 小型高分解能光学センサ(SHIROP)
(2) 光学センサ(OPS)
(3) 原子状酸素モニタシステム(AMO)

今後も大気抵抗を用いて除々に高度を降下させていき、イオンエンジンを用いて軌道保持を開始する超低高度268kmに到達するのは、平成31年4月頃になる見込みです。

※1 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS):
超低高度での新たな衛星利用の可能性を拓くことを目的として、小型高分解能光学センサによる撮像や、超低高度域における大気データの取得等の技術実証を行う。打ち上げ時の質量は383kg。
  参考情報:http://www.satnavi.jaxa.jp/project/slats/

※2 初期段階フェーズ:
打ち上げ後に衛星の機能性能を確認し、またロケットによる投入高度から軌道遷移フェーズを開始する高度まで「つばめ」のガスジェットを用いて軌道変換をする運用を行った。


超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の外観

超低高度衛星技術試験機 「つばめ」(SLATS) の外観



運用軌道プロファイル


(1)小型高分解能光学センサ(SHIROP)


小型高分解能光学センサ(SHIROP)は、超低高度(200km~300km)からの観測によって分解能を大幅に向上できることを技術実証するためのセンサです。今後、さらに「つばめ」の高度を下げることで、より精細な観測画像の取得を目指しています。


図1-1は、SHIROPが2018年3月25日午前11時19分頃(日本時間)に愛知県名古屋市付近を撮像した画像です。撮像時の衛星の軌道高度は398kmです。図1-2は、東名高速道路の上社(かみやしろ)ジャンクション付近を拡大したもので、乗用車や車線を識別できます。SHIROPは、質量19.4kg、口径20cmの小型の光学センサですが、2006年1月に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)※3に搭載した口径30cmの光学センサ(PRISM)の観測画像(図1-3)と比べて、精細に地表の様子を捉えています。

図1-1は、SHIROPが2018年3月25日午前11時19分頃(日本時間)に愛知県名古屋市付近を撮像した画像です。撮像時の衛星の軌道高度は398kmです。図1-2は、東名高速道路の上社(かみやしろ)ジャンクション付近を拡大したもので、乗用車や車線を識別できます。SHIROPは、質量19.4kg、口径20cmの小型の光学センサですが、2006年1月に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)※3に搭載した口径30cmの光学センサ(PRISM)の観測画像(図1-3)と比べて、精細に地表の様子を捉えています。


(2)小型光学センサ(OPS)


小型光学センサ(OPS)は、口径2cmの小型軽量の広域撮像用光学センサで、取得する画像はカラー画像です。図2は、OPSが2018年3月25日午前11時19分頃(日本時間)に愛知県名古屋市付近を撮像した画像です。撮像時の衛星の軌道高度は398kmです。


図2 OPSによる愛知県名古屋市付近の画像

図2 OPSによる愛知県名古屋市付近の画像


(3)原子状酸素モニタシステム(AMO)


超低高度軌道(200km~300km)における大気の主成分である「原子状酸素」は、反応性が高く、衛星の外表面に使用される金色の断熱フィルムを損傷させることが知られています。原子状酸素モニタシステムを用いて、原子状酸素の量を計測し、また、衛星材料サンプルの劣化状況を観察しています。

※3 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS):
2006年1月24日に打ち上げた大型の地球観測衛星。軌道高度は692km、打ち上げ時の質量は4,000kg。光学センサ(PRISM)の分解能は2.5m。2011年に運用を終了した。
  参考情報:http://www.satnavi.jaxa.jp/project/alos/

JAXA | 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の運用状況について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年6月1日 」 より





JAXA H2Aロケット 打ち上げ基準



JAXAでは、全長 53メートル、重さ 286トンの H2Aロケットを安全、確実に打ち上げる為、打ち上げ基準が設定されています

従来の基準では、氷結層雲について、その厚さ 1.8km以内のみで判断していましたが、今回の打ち上げから、氷結層雲に関する基準が改められ、今後は、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能となります

これまで、H2Aロケットの打ち上げでは、氷結層雲による打ち上げ延期が 8機で発生していましたが、新基準で評価すると、その半分は打ち上げが可能なケースだったとのことで、今後は、打ち上げ延期の減少が期待され、コストダウンにも繋がります

2016年(平成28年)2月12日(金)に予定していた、H2Aロケット 30号機 の打ち上げでは、「射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)の発生が予想されること、および打上げ作業に支障のある強風が予想されることから、2016年(平成28年)2月17日(水)に、打上げ」が延期されました


打ち上げ基準
氷結層雲の厚さ 1.8km以内 ただし、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能 (H2Aロケット 30号機 打ち上げ時から適用)
風速 (最大瞬間風速) 20.9m/s



JAXA 打上げ天候制約 (氷結層を含む雲) について

JAXA H-IIAロケット27号機による情報収集衛星 レーダ予備機の打上げ中止について 三菱重工業株式会社 宇宙航空研究開発機構 2015年1月29日 02:00」 より


氷結層とは、雲の中で温度が0度から-20度になっている部分のことで、雲の中に氷の粒の層があるような状態になっています

氷結層雲等、H2Aロケット打ち上げの制約についての詳細は、「JAXA H2Aロケット とは 特徴 性能 制約 高度化計画」をご参照下さい





H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ回数 成功率



H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星 しきさい 超低高度衛星 つばめ 打ち上げ成功により、H2Aとしての打ち上げ成功回数は、37機打ち上げ中、36機の成功で、成功率は 97.3 %、同じエンジン (LE-7A ※) を使用している「H2B」を合わせた成功回数は、43機打ち上げ中、42機の成功となり、成功率は 97.7 % となっています

国際的な信頼性の基準は 95 % とされています



※ LE-7A
LE-7Aは、H-IIロケット第一段に使われていたLE-7エンジンの改良型で、宇宙開発事業団(現JAXA)が、三菱重工業、石川島播磨重工業と共に開発した液体燃料ロケットエンジンで、H-IIAロケットの第一段に1基、H-IIBロケットの第一段には2基使用されています

H2A と H2Bは、三菱重工業が製造、H2A 13号機からは打ち上げ業務も、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工業(MHI )に移管されています



H2A H2B ロケット および 世界の主力大型ロケット 打ち上げ回数 成功率



日本は、大型ロケット打ち上げの成功率では、世界でもトップクラスですが、打ち上げ回数では、主要各国 地域より 1桁少ないのが実情です


国 地域 ロケット名 打上回数 成功回数 成功率
日本 H2A 37 36 97.3 %
H2B 6 6 100 %
H2A + H2B 43 42 97.7 %
アメリカ アトラス 387 340 87.9 %
ファルコン 19 15 78.9 %
ヨーロッバ アリアン 221 210 95.0 %
ロシア プロトン 401 354 88.3 %
中国 長征 201 191 95.0 %

諸外国のデーターは、「 2015年1月21日現在 三菱重工業調べ 」





ロケット打ち上げ ライブ中継 JAXA 種子島ライブカメラ ロケット打ち上げ 見学場所




JAXA H2Aロケット 37号機 気候変動 しきさい 超低高度 つばめ 打ち上げ ライブ中継

放送内容 放送日/放送時間 視聴ページ 備考
JAXA H2Aロケット 37号機 気候変動 しきさい 超低高度 つばめ 打ち上げ ライブ中継 2017年12月23日
(土/祝)
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JAXA 種子島宇宙センター 内之浦宇宙空間観測所 ロケット打ち上げ 見学場所



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平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF
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関連記事を下記に紹介します



2018年6月1日

JAXA | 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の運用状況について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年6月1日


 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29年12月23日に打ち上げた超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)※1の「初期段階フェーズ」※2を今年の3月に完了し、大気抵抗を用いて少しずつ軌道高度を降下させていく「軌道遷移フェーズ」へ移行しました。
 現在は、380km付近の高度で順調に運用を続けており、以下に示す3種類のミッション機器を用いて観測運用を行っています。
(1) 小型高分解能光学センサ(SHIROP)
(2) 光学センサ(OPS)
(3) 原子状酸素モニタシステム(AMO)
 今後も大気抵抗を用いて除々に高度を降下させていき、イオンエンジンを用いて軌道保持を開始する超低高度268kmに到達するのは、平成31年4月頃になる見込みです。
※1 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS):
超低高度での新たな衛星利用の可能性を拓くことを目的として、小型高分解能光学センサによる撮像や、超低高度域における大気データの取得等の技術実証を行う。打ち上げ時の質量は383kg。
  参考情報:http://www.satnavi.jaxa.jp/project/slats/
※2 初期段階フェーズ:
打ち上げ後に衛星の機能性能を確認し、またロケットによる投入高度から軌道遷移フェーズを開始する高度まで「つばめ」のガスジェットを用いて軌道変換をする運用を行った。


2017年12月24日

JAXA | 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)のクリティカル運用期間の終了について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月24日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)から受信したテレメトリにより、衛星の運用に必須である太陽電池パドルの電力発生や地上との通信、及びこれらの維持に必要な姿勢制御が両衛星ともに正常であることを確認しました。また、予定していた機器の立上げを含めた一連の作業が完了し、軌道上で衛星を維持できる状態が確立されたことから、クリティカル運用期間(※1)を終了します。
 今後、初期機能確認運用期間(※2)へ移行し、「しきさい」「つばめ」共に約3か月間をかけ衛星搭載機器の機能確認等を実施する予定です。
 今回の「しきさい」及び「つばめ」の打上げ及び追跡管制にご協力、ご支援頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。
 ※1:クリティカル運用期間
 ロケットからの衛星分離後の太陽電池パドル展開、定常状態で使用する機器の立上げを実施した後、姿勢制御系を定常運用で使用する制御モードに移行するまでの期間。
 ※2:初期機能確認運用期間
 衛星全体及び観測センサ等の搭載機器の機能確認を実施する期間。


2017年12月23日

JAXA | 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の衛星状態について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月23日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29(2017)年12月23日10時26分22秒(日本標準時)に種子島宇宙センターからH-IIAロケット37号機で打上げられた超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の信号を、同日12時54分頃(日本標準時)からチリのサンチアゴ局で受信し、太陽電池パドルの展開、衛星の太陽捕捉制御について正常に行われたことを確認しました。
 今後のお知らせ予定(日本標準時)
 12月24日 02時00分頃「しきさい」及び「つばめ」のクリティカル運用期間(※1)の終了について
 ※1 クリティカル運用期間
 ロケットからの衛星分離後の太陽電池パドル展開、定常状態で使用する機器の立上げを実施した後、姿勢制御系を定常運用で使用する制御モードに移行するまでの期間。


2017年12月23日

JAXA | 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の衛星状態について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月23日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29(2017)年12月23日10時26分22秒(日本標準時)に種子島宇宙センターからH-IIAロケット37号機で打上げられた気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)の信号を、同日10時44分(日本標準時)からオーストラリアのミンゲニュー局で受信し、太陽電池パドルの展開が正常に行われたことを確認しました。続いて、11時18分(日本標準時)からチリのサンチアゴ局で受信し、衛星の地球捕捉制御について正常に行われたことを確認しました。
 なお、取得した太陽電池パドルの展開後画像データは、JAXA ウェブサイト内の特設サイトにて公開する予定です。


2017年12月23日

<H2A>37号機打ち上げ成功 二つの衛星を軌道投入 毎日新聞 2017年12月23日 12:32


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日午前10時26分、気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を搭載したH2Aロケット37号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。二つの衛星は約2時間後にそれぞれ高度が異なる別の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
 しきさいは地球温暖化など気候変動の監視やそのメカニズムの解明のため、大気や雪氷、海や陸を観測する。また、赤潮など環境の把握や漁業の効率化にも役立てるという。多くの地球観測衛星と同じ高度約800キロを周回する。
 一方、つばめは高度300キロ以下の低い高度で人工衛星を運用するための試験機となる。高度800キロと比べて大気の抵抗が約1000倍となるため、燃料効率の良いイオンエンジンを搭載している。低高度の地球観測衛星が実現すれば、より詳細な観測が可能となる。
 二つの衛星を同時に打ち上げることで、コストの削減につながるという。


2017年12月23日

「しきさい」打ち上げ成功=気候変動観測、H2Aで―別軌道に試験機も・種子島 時事通信 2017年12月23日 12:29


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日午前10時26分、地球温暖化の予測に役立つ気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度で周回する試験機「つばめ」を搭載したH2Aロケット37号機を鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。しきさいは約16分後、つばめは約1時間48分後に予定の地球周回軌道に投入され、打ち上げは成功した。
 H2Aが1回の打ち上げで2基の衛星を異なる軌道に投入したのは初めて。
 衛星2基はロケットの第2段に搭載。しきさいを最初に分離し、高度約800キロの円軌道に投入した。次に第2段を減速して降下させ、つばめを高度約450〜640キロの楕円(だえん)軌道に投入した。
 しきさいは可視光のほか、目で見えない紫外線や赤外線で大気や陸海を観測。太陽光を反射する雲やちり、すすなどの微粒子、積雪を捉えるほか、二酸化炭素(CO2)を吸収する森林や農地などの植物分布を把握する。観測データは温暖化の予測精度向上や、CO2などの排出抑制策に活用される。
 海面水温などは気象庁や漁業情報サービスセンター(東京)にも提供される。
 つばめは通常のガス噴射装置に加え、小惑星探査機はやぶさと同じ、電気でイオンを噴射するエンジンを搭載。楕円(だえん)軌道から円軌道に移行して高度を徐々に下げ、約1年9カ月後には大気の抵抗が非常に大きい高度約180キロを1週間維持する予定。
 衛星は高度が低いほど、カメラやレーダーで地上を詳しく観測でき、成果は将来の災害観測衛星などに役立てられる。


2017年12月23日

H2Aロケット打ち上げ成功…2衛星を軌道投入 読売新聞 2017年12月23日 12:27


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ)は23日午前10時26分、人工衛星2基を搭載したH2Aロケット37号機を、鹿児島県 南種子 みなみたね町の種子島宇宙センターから打ち上げた。
 ロケットは同10時42分、気候変動観測衛星「しきさい」を、高度約800キロ・メートルで分離。同日午後0時14分に、超低高度衛星技術試験機「つばめ」を、高度約480キロ・メートルで分離した。2基の衛星はいずれも予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
 しきさいは、海面水温や大気中の微粒子、植生、積雪などの状況を観測し、主に気候変動に関するデータを集め、地球温暖化の予測や対策などに役立てる。
 つばめは、通常の人工衛星より低い高度を飛行し、空気抵抗が大きい軌道で人工衛星の運用が可能かどうかを確かめる。


2017年12月23日

気候変動観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」 打ち上げ成功 産経新聞 2017年12月23日 12:24


 地球温暖化の高精度予測を目指す気候変動観測衛星「しきさい」などを搭載したH2Aロケット37号機が23日午前10時26分22秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。衛星2基を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。
 しきさいは日射を遮る大気中のちりや雲、温暖化をもたらす二酸化炭素を吸収する植物の分布などを継続的に観測。これらが温暖化に及ぼす影響を解明し、将来予測の精度向上に貢献する。開発・打ち上げ費用は322億円。
 ロケットは2段エンジンの着火回数を3回に増やし長時間の飛行を可能にした改良型H2A。しきさいの軌道投入後、逆噴射して降下し試験衛星「つばめ」を投入した。200〜300キロの超低高度を周回し、高解像度で地球を観測するための技術を実証する。
 国産ロケットが高度を下げてから衛星を投入したのは初めて。軌道が異なる2基の衛星を1回の打ち上げで投入することでコストを抑え、ロケットの運用の幅を広げる狙いがある。H2Aは31回連続の成功となり信頼性を高めた。


2017年12月23日

H2A37号機打ち上げ成功 衛星2機を異なる軌道に 朝日新聞 2017年12月23日 12:20


 気候変動観測衛星「しきさい」と技術試験衛星「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機が23日午前10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約16分後、まず高度約800キロでしきさいを分離し、予定の軌道に投入した。その後エンジンを再着火して高度を下げ、しきさいの約1時間32分後に高度約480キロでつばめを分離。打ち上げは成功した。
 二つの衛星を異なる高さの軌道へ投入したのは今回が初めて。同じような高さへ2機投入した実績はすでにあるが、異なる高さにも対応することで、1機あたりの打ち上げ費用を安くできる「相乗り」の機会をさらに増やし、打ち上げ受注の競争力強化につなげる狙いがある。
 しきさいは、空気中のちりや微粒子、植生などを観測し、地球温暖化の予測精度向上などに役立てる。つばめは、通常の地球観測衛星の軌道より1千倍も大気の抵抗が大きい「超低高度」(300キロより低い高度)で衛星を運用するための技術を確かめる試験機。


2017年12月23日

JAXA | H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げ結果について 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月23日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから平成29年12月23日10時26分22秒(日本標準時)に、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載したH-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)(高度化仕様)を予定通り打ち上げました。
 ロケットは計画通り飛行し、打上げから約16分13秒後に「しきさい」を、約1時間47分59秒後に「つばめ」を正常に分離した事を確認しました。
 今回のH-IIAロケット37号機の打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。


2017年12月23日

気候変動観測衛星「しきさい」 打ち上げ成功 産経新聞 2017年12月23日 11:39


 地球温暖化の高精度予測を目指す気候変動観測衛星「しきさい」などを搭載したH2Aロケット37号機が23日午前10時26分22秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。JAXA放送は約16分後、「しきさいは予定された軌道へ向け分離された」と説明しており、打ち上げは成功した。
 しきさいは日射を遮る大気中のちりや雲、温暖化をもたらす二酸化炭素を吸収する植物の分布などを継続的に観測。これらが温暖化に及ぼす影響を解明し、将来予測の精度向上に貢献することを目指している。開発・打ち上げ費用は322億円。
 計画では正午過ぎに試験衛星「つばめ」を軌道投入する。200〜300キロの超低高度を飛行し、高解像度で地球を観測するための技術を実証する。


2017年12月23日

H2Aロケット 衛星「しきさい」投入に成功 NHKニュース 2017年12月23日 10:48


 地球温暖化の予測の精度を高める気候変動観測衛星「しきさい」など2機の衛星を載せたH2Aロケット37号機は、23日午前10時26分ごろ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、およそ16分後の午前10時40分すぎ、1機目の衛星「しきさい」を予定の軌道に投入することに成功しました。ロケットはこのあとエンジンを逆噴射して高度を下げ、高度482キロ付近で2機目の衛星の「つばめ」を分離する予定で、打ち上げの成否は正午すぎに判明する見通しです。


2017年12月23日

JAXAとMHI、H衛星2機を乗せたH-IIA 37号機を打ち上げ マイナビニュース 2017年12月23日 10:42


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから2017年12月23日10時26分22秒(日本標準時)に、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載したH-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)(高度化仕様)を予定通り打ち上げた。
 同機は打ち上げ後、固体ロケットブースタ分離、衛星フェアリング分離、第1段エンジン分離、第2弾エンジン第1回推力立ち上り始動、第1回燃焼停止、約800km円軌道にて「しきさい」を分離(打ち上げ16分19秒後)する予定。さらに「しきさい」分離後は、第2段エンジン第2回推力立ち上り、第2回燃焼停止、「つばめ」搭載アダプタ分離、第2段エンジン第3回始動、第3回燃焼停止を経て、「つばめ」を分離する(打ち上げ後1時間48分後)予定となっている。
 なおJAXAは、本日午後より今回の打ち上げに関する記者会見を実施する予定だ。


2017年12月23日

気候変動観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」を打ち上げ 産経新聞 2017年12月23日 10:34


 地球温暖化の高精度予測を目指す気候変動観測衛星「しきさい」などを搭載したH2Aロケット37号機が23日午前10時26分22秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。順調に行けば、しきさいは約16分後に予定の軌道に投入される。
 しきさいは日射を遮る大気中のちりや雲、温暖化を引き起こす二酸化炭素を吸収する植物の分布などを観測。これらが温暖化に与える影響を解明し、予測の精度向上に貢献することを目指している。
 正午過ぎには試験衛星「つばめ」を軌道投入する。200〜300キロの超低高度を飛行し、高解像度で地球を観測するための技術を実証する。


2017年12月23日

<H2A>ロケット打ち上げ 種子島宇宙センター 毎日新聞 2017年12月23日 10:30


 気候変動観測衛星「しきさい」など搭載
 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日午前10時26分、気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を搭載したH2Aロケット37号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。二つの衛星を、それぞれ高度が異なる別の軌道に投入する計画だ。
 しきさいは地球温暖化など気候変動の監視やそのメカニズムの解明のため、大気や雪氷、海や陸を観測する。また、赤潮など環境の把握や漁業の効率化にも役立てるという。多くの地球観測衛星と同じ高度約800キロを周回する。
 一方、つばめは高度300キロ以下の低い高度で人工衛星を運用するための試験機となる。高度800キロと比べて大気の抵抗が約1000倍となるため、燃料効率の良いイオンエンジンを搭載している。低高度の地球観測衛星が実現すれば、より詳細な観測が可能となる。
 二つの衛星を同時に打ち上げることで、コストの削減につながるという。


2017年12月23日

H2Aロケット37号機 打ち上げ NHKニュース 2017年12月23日 10:29


 地球温暖化の予測の精度を高める気候変動観測衛星「しきさい」など2機の衛星を載せたH2Aロケット37号機が、23日午前10時26分ごろ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。H2Aロケットは打ち上げのおよそ16分後に高度793キロ付近で「しきさい」を予定の軌道に投入したあと、エンジンを逆噴射して高度を下げ、2機目の衛星「つばめ」を投入する予定で、打ち上げの成否は正午すぎに判明する見通しです。


2017年12月23日

気候変動観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」 まもなく打ち上げ 種子島宇宙センター 産経新聞 2017年12月23日 07:34


 地球温暖化の高精度予測を目指す気候変動観測衛星「しきさい」などを載せたH2Aロケット37号機は23日朝、鹿児島県の種子島宇宙センターで午前10時26分22秒の打ち上げに向け最終点検作業に入った。
 H2Aは22日夜、大型ロケット組立棟から発射地点へ移動し、午前1時半ごろに燃料の注入を開始した。打ち上げ時間帯の天気予報は晴れで、発射に問題はなさそうだ。
 H2Aは10月の36号機で連続30回の成功となり、成功率は97・2%に達した。信頼性は世界トップクラスだ。ただ8月の35号機では打ち上げの約3時間前に機体に異常が見つかり、1週間延期されるという不測の事態も起きている。打ち上げを行う三菱重工業の担当者は「確実に成功するよう、丁寧に作業を進めている」と語った。
 ロケットは宇宙に衛星を運ぶためひたすら上昇していくイメージが強いが、今回は1基の衛星を分離した後、高度を下げてから別の衛星を分離する。こうした飛行は国産ロケットでは初めてだという。1回の打ち上げで異なる軌道に衛星を投入することでコストを抑え、ロケットの運用の幅を広げるのが目的だ。
 これを実現するため、今回は2年前に実用化した改良型のH2Aを使う。2段エンジンの着火回数を従来型の2回から3回に増やし、長時間の飛行を可能にした機体だ。2年前は衛星を静止軌道に近い高度約3万4千キロに運んだが、今回はこの能力を複雑な飛行経過に生かす。


2017年12月23日

気候変動観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」 まもなく打ち上げ 種子島宇宙センター 産経ニュース 2017.12.23 07:23


 地球温暖化の高精度予測を目指す気候変動観測衛星「しきさい」などを載せたH2Aロケット37号機は23日朝、鹿児島県の種子島宇宙センターで午前10時26分22秒の打ち上げに向け最終点検作業に入った。
 H2Aは22日夜、大型ロケット組立棟から発射地点へ移動し、午前1時半ごろに燃料の注入を開始した。打ち上げ時間帯の天気予報は晴れで、発射に問題はなさそうだ。
 H2Aは10月の36号機で連続30回の成功となり、成功率は97・2%に達した。信頼性は世界トップクラスだ。ただ8月の35号機では打ち上げの約3時間前に機体に異常が見つかり、1週間延期されるという不測の事態も起きている。打ち上げを行う三菱重工業の担当者は「確実に成功するよう、丁寧に作業を進めている」と語った。
 ロケットは宇宙に衛星を運ぶためひたすら上昇していくイメージが強いが、今回は1基の衛星を分離した後、高度を下げてから別の衛星を分離する。こうした飛行は国産ロケットでは初めてだという。1回の打ち上げで異なる軌道に衛星を投入することでコストを抑え、ロケットの運用の幅を広げるのが目的だ。
 これを実現するため、今回は2年前に実用化した改良型のH2Aを使う。2段エンジンの着火回数を従来型の2回から3回に増やし、長時間の飛行を可能にした機体だ。2年前は衛星を静止軌道に近い高度約3万4千キロに運んだが、今回はこの能力を複雑な飛行経過に生かす。


2017年12月23日

H2Aロケットきょう打ち上げ そのミッションとは? NHKニュース 12月23日 4時39分


 地球温暖化の予測の精度を高める気候変動観測衛星「しきさい」など2機の衛星を載せたH2Aロケット37号機が、23日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられます。今回は、初めてエンジンを逆噴射させて2機の衛星を異なる高さの軌道に投入する計画で、成功すれば国産ロケットによる打ち上げ需要の拡大につながると期待されます。
 気候変動観測衛星「しきさい」と、超低高度軌道で飛行する技術試験機「つばめ」の2機の衛星を載せたH2Aロケット37号機は、22日に種子島宇宙センターにある建物から発射場に移され、現在、打ち上げに向けた最終的な点検作業が進められています。
 「しきさい」は異常気象や極端な気象現象との関連が指摘される地球温暖化の予測の精度を高めるため、これまで十分な観測ができていなかった大気中の微粒子などのデータを長期的に観測する衛星です。
 また「つばめ」は、衛星の低コスト化などのため高度300キロ以下の「超低高度軌道」での人工衛星の運用を目指します。
 H2Aロケット37号機は23日午前10時26分ごろに打ち上げられる予定で、打ち上げのおよそ16分後に高度793キロ付近で「しきさい」を分離したあと、エンジンを逆噴射して高度を482キロ付近まで下げ「つばめ」を分離する予定です。


2017年12月23日

H2A37号機機体移動終了 23日打ち上げ MBC南日本放送 12/23(土) 1:12


 2つの衛星を異なる軌道に投入する計画のH2Aロケット37号機が、23日午前、種子島宇宙センターから打ち上げられます。H2A37号機は、22日午後8時半からおよそ30分かけて組立棟から発射地点に移されました。ロケットには、地球温暖化の仕組みを調べる衛星「しきさい」と、通常より低い高度でエンジンテストを行う試験衛星「つばめ」の2つの衛星が搭載されています。「しきさい」は高度およそ800キロ、「つばめ」は高度およそ500キロでロケットから分離される計画で、H2Aが複数の衛星を高度が大きく異なる軌道に投入するのは初めてです。
 種子島では、打ち上げを見ようときのうから多くの観光客が訪れています。その中に名前を公募した試験衛星「つばめ」の名づけ親になった熊澤希実さん(神奈川)もいました。熊澤さんは「自分の名付けた『つばめ』という名前の人工衛星が飛ぶことになった。愛情を込めて付けたので、その子が飛ぶ姿を心待ちにしていたので楽しみ。」と語りました。
 注目のH2A37号機の打ち上げは23日午前10時26分22秒です。MBCでは、23日の打ち上げをインターネットで午前10時20分ごろから実況生中継でお伝えします。MBCのホームページからアクセスしてご覧いただけます。


2017年12月22日

H2A、23日打ち上げ…異なる高度へ衛星投入 読売新聞 12月22日 23:57


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ)は21日、気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機を23日午前10時26分に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げると発表した。
 異なる高度への衛星投入を一度の打ち上げで実現させることで、コストの圧縮を図る。計画によると、高度約800キロ・メートルで、まずしきさいをロケットから分離して軌道に投入。その後、ロケットは地球上を周回しながら徐々に高度を下げ、高度約640〜450キロ・メートルの 楕円 だえん軌道につばめを投入する。
 しきさいは、海面水温の分布や積雪などの状況を観測。降水量などを観測する衛星4基とともに、気候変動のデータ収集に役立てられる。


2017年12月22日

H2A37号機 初の異高度衛星23日打ち上げ MBC南日本放送 12/22(金) 19:50


 2つの衛星を異なる軌道に投入するために改良されたH2Aロケット37号機が、23日午前、種子島宇宙センターから打ち上げられます。
 H2A37号機は、組立棟にあります。
 午後8時半からロケットは発射地点に移される予定です。
 ロケットには、地球温暖化の仕組みを調べる衛星「しきさい」と、通常より低い高度でエンジンテストを行う試験衛星「つばめ」の2つの衛星が搭載されています。
 H2Aロケットでは、同時に2つ以上の衛星を打ち上げたことはありますが、今回初めて2つの衛星を、大きく異なる高度の軌道に投入することになります。
 H2A37号機は、第1段エンジンなどを切り離しながら上昇し、まず「しきさい」を高度およそ800キロで分離します。
その後、今回の打ち上げのために改良された第2段エンジンを2回噴射して軌道を変え、およそ1時間半後に、「しきさい」より300キロ低い高度およそ500キロで「つばめ」を分離します。
 ところで、試験衛星「つばめ」の名前は公募で選ばれましたが、打ち上げを見ようと種子島に訪れた多くの観光客の中には、その名づけ親もいました。
特別な思いで23日の打ち上げを見守ります。


2017年12月21日

「しきさい」23日午前打ち上げ=2衛星、違う軌道へ―三菱重など 時事通信 12月21日 18:32


 三菱重工業などは21日、H2Aロケット37号機を予定通り23日午前10時26分に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。37号機は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を搭載。天気予報は晴れで、準備は順調という。
 打ち上げでは、しきさいを地球を周回する高度約800キロの円軌道に、つばめを高度約450〜640キロの楕円(だえん)軌道に投入する。


2017年12月21日

2機の衛星を積んだH-IIAロケット37号機、打ち上げ時刻が決定 マイナビニュース 2017/12/21 17:55:16


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月21日、H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げ時刻ならびに打上げ時間帯が決定したと発表した。
 打ち上げ日は当初の予定通り2017年12月23日、打ち上げ時刻は10時26分22秒(日本標準時)となる。また、打ち上げ時間帯は10時26分22秒~10時48分22秒、打ち上げ予備期間は2017年12月24日から2018年1月31日を予定している。
 H-IIAロケット37号機はすでに、機能点検、衛星の結合、打ち上げに向けたカウントダウンのリハーサル作業、機体の最終点検を終えており、現在は発射整備作業を実施段階だそうだ。
 なお12月21日午前9時半の発表時点での、打ち上げ当日(12月23日)の天気は晴れ時々曇りで、午前中は移動性高気圧に覆われて晴れることが予測されている。さらに、打ち上げ時間である10時26分の風速は1m~4mで、気温は比較的高く、打ち上げ時間帯の氷結層は観察されないだろうという見通しだ。


2017年12月21日

気候変動観測衛星「しきさい」 23日午前に打ち上げ 朝日新聞 12月21日 17:35


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、気候変動観測衛星「しきさい」と技術試験衛星「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機の打ち上げ時刻を、23日午前10時26分と発表した。鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げる。今回初めて二つの衛星を大きく異なる高度の軌道に投入する。
 しきさいは、空気中のちりや微粒子、植生の詳細な変化を観測し、地球温暖化などの予測精度向上に役立てる。打ち上げの約16分後に高度約800キロで分離する予定。つばめは、しきさいの約1時間半後に高度約480キロで分離し、大気の影響が大きい300キロ以下の「超低高度」で長期間運用するための技術を実証する計画。


2017年12月21日

気候変動観測衛星「しきさい」など23日午前に種子島で打ち上げ JAXA発表 産経ニュース 2017.12.21 15:41


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、気候変動観測衛星「しきさい」などを搭載したH2Aロケット37号機を23日午前10時26分22秒に種子島宇宙センター(鹿児島県)で打ち上げると発表した。
 しきさいは大気中のちりや雲、地上の植物の分布や変化を調べ、地球温暖化の仕組みの解明や予測を目指す。超低高度を飛び、地上を高解像度で観測する衛星の試験機「つばめ」も搭載する。


2017年12月21日

JAXA | H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げ時刻及び打上げ時間帯について 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月21日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載したH-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)(高度化仕様)の打上げについて、下記のとおり決定しましたのでお知らせいたします。

打上げ日 : 平成29年12月23日(土)
打上げ時刻 : 10時26分22秒(日本標準時)
打上げ時間帯 : 10時26分22秒~10時48分22秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成29年12月24日(日)~平成30年1月31日(水)


2017年10月28日

H2A37号機、12月打ち上げ 朝日新聞 2017年10月28日05時00分


 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は27日、気候変動観測衛星「しきさい」と技術試験衛星「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機を12月23日午前10時26~48分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。


2017年10月27日

除雪車の自動運転、東日本高速が北海道で試行 日経コンストラクション 2017/11/06


 東日本高速道路会社はこの冬、除雪車の自動運転を目指して日本独自の衛生測位システム「みちびき」を活用した運転支援システムを北海道で試行する。道央自動車道の岩見沢インターチェンジ(IC)―美唄IC間の約21kmで、来年1月から始める予定だ。
 みちびきは、8の字形の軌道を描きながら日本上空とオセアニアを周回する準天頂衛星。米国のGPS(全地球測位システム)をみちびきの信号で補完することで、センチメートルレベルで位置を把握することができる。
 試行では、路肩の雪を取り除くロータリー除雪車の運転を支援する。みちびきからの信号と高精度な地図情報を組み合わせ、除雪車の位置を誤差数センチメートルの正確さで把握。運転席に設置したモニターに走行位置などを表示してオペレーターの運転を支援する。
 モニターには、ガードレールからの距離や走行車線へのはみ出しを表示する。大きくはみ出ると警告を発する。さらに、雪に埋もれたガードレールへの接触を回避するため、道路のカーブに応じたタイヤの向きも示して運転を支援する。


2017年10月27日

H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げについて 三菱重工業株式会社 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年10月27日


 三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げについて、下記のとおり実施することをお知らせいたします。

打上げ予定日 : 平成29年12月23日(土)
打上げ予定時間帯 : 10時26分22秒~10時48分22秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成29年12月24日(日)~平成30年1月31日(水)
打上げ場所 : 種子島宇宙センター 大型ロケット発射場
平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF


2017年7月14日

気候変動観測衛星(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機(SLATS)の
愛称決定について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年7月14日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、今年度中に、同時打ち上げ予定の「気候変動観測衛星(GCOM-C)」と「超低高度衛星技術試験機(SLATS)」に対し、広く皆様に親しみを持っていただくため、平成29年4月25日~5月31日の期間で愛称を募集いたしました。多くのご応募をいただきました中から、選考させていただき、最終的に以下のとおりと決定いたしましたので、お知らせいたします。
選考結果
【気候変動観測衛星(GCOM-C)】
愛称: 「しきさい」 ローマ字表記は「SHIKISAI」
選定理由: 彩り豊かなイメージが、多波長を観測可能な多波長光学放射計(SGLI)により、植生、海洋、雪氷等、多くの観測対象をもつGCOM-Cの特徴を的確に表しているため。
【超低高度衛星技術試験機(SLATS)】
愛称: 「つばめ」 ローマ字表記は「TSUBAME」
選定理由: 細長い機体に太陽電池パドルをつけて超低高度を飛行するSLATSの姿が、ツバメが低空飛行する姿と重なり、SLATSミッションを的確に連想させる愛称であるため。


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