気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の本打上げには、国際競争力の強化を目的としてJAXAが開発した基幹ロケット高度化、および、衛星相乗り機会拡大対応開発の成果を適用し、衛星
2基をそれぞれ異なる軌道高度に打ち上げる機能を追加した H2A 第 2段ロケット(高度化仕様)が用いられます
今回、H2Aロケット37号機は、「しきさい」と「つばめ」、2つの衛星をそれぞれ別の軌道に投入するという日本の主力ロケットとしては初めての試みに挑戦します
H2Aロケット37号機は、打ち上げの 16分21秒後後、高度 793キロ付近で「しきさい」を分離したあと、エンジンを逆噴射、高度を 482キロ付近まで下げ、打ち上げの
1時間48分後に「つばめ」を分離する予定です
実況終了しました (本ページにて打ち上げ実況を行います)
(最新情報を表示する際は 「F5」キー(ファンクションキー)を押す等で、画面を更新して下さい)
2017年12月23日(土)
0930 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載した H-IIAロケット
37号機(H-IIA F37)は、組立棟から発射場に移動後、打ち上げに向けた最終的な点検作業が進められています
1026 正常に打ち上げられました
1028 SRB-A 正常分離
1030 衛星フェアリング正常分離
1033 第1段ロケット正常分離
1033 第2段ロケット燃焼開始
1041 第2段ロケット燃焼停止
1042 しきさい 正常分離
引き続き H-IIAロケット 37号機(H-IIA F37) 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)
に関する最新情報は、本ページにてお知らせします |
H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 打ち上げ日時 について
MHI(三菱重工業)とJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、2017年12月21日、H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 打ち上げ日時
について、下記発表を行いました
JAXA | H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げ時刻及び打上げ時間帯について 三菱重工業株式会社
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月21日
三菱重工業株式会社および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載したH-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)(高度化仕様)の打上げについて、下記のとおり決定しましたのでお知らせいたします。
記
打上げ日 : 平成29年12月23日(土)
打上げ時刻 : 10時26分22秒(日本標準時)
打上げ時間帯 : 10時26分22秒~10時48分22秒(日本標準時)
打上げ予備期間 : 平成29年12月24日(日)~平成30年1月31日(水) |
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JAXA H2Aロケット37号機 主要諸元
名称 |
H-ⅡAロケット 37号機 (H2A202型) |
全長 |
53 m |
全備質量 |
286 t (人工衛星の質量は含まず) |
誘導方式 |
慣性誘導方式 |
|
|
第1段 |
固体ロケット
ブースタ
(長秒時燃焼
モータ) |
第2段 |
衛星
フェアリング
(4S型) |
全長 |
37 m |
15 m |
11 m |
12 m |
外径 |
4.0 m |
2.5 m |
4.0 m |
4.0 m |
質量 |
114 t |
151 t (2本分) |
20 t |
1.4 t |
推進薬質量 |
101 t |
130 t (2本分) |
17 t |
- |
推力 |
1,100 kN |
5,003 kN |
137 kN |
- |
燃焼時間 |
390 |
100 |
530 |
- |
推進薬種類 |
液体水素
液体酸素 |
ポリブタジエン系
コンポジット
固体推進薬 |
液体水素
液体酸素 |
- |
推進薬供給方式 |
ターボポンプ |
- |
ターボポンプ |
- |
比推力 |
440 s |
283.6 s |
448 s |
- |
姿勢制御方式 |
ジンバル
補助エンジン |
可動ノズル |
ジンバル
ガスジェット装置 |
- |
主 要 搭 載
電 子 装 置 |
誘導制御系機器
テレメータ送信機 |
- |
誘導制御系機器
電波航法機器
テレメータ送信機
指令破壊装置 |
- |
推力、比推力は、真空中 固体ロケットブースタは最大推力で規定
JAXA H2Aロケット 37号機 飛行計画
H2Aロケット 37号機 (H-ⅡA F37)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)、および、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を搭載し種子島宇宙センター大型ロケット第
1射点より打ち上げられます
H2Aロケット 37号機は、打上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角 110度へ向けた後、所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行します
打上げ 約 1分31秒後に固体ロケットブースタの燃焼を終了、約 1分48秒後(以下、時間は打上げ後の経過時間を示す)に分離、衛星フェアリングを
約 4分5秒後に分離、約 6分38秒後に H2Aロケット 第 1段主エンジンの燃焼を停止、約 6分46秒後に H2Aロケット 第1段を分離します
引き続き、約 6分55秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 1回目の燃焼が開始され、約 15分6秒後に燃焼を停止、約 16分21秒後に近地点高度
約 788km、遠地点高度 約 806km、軌道傾斜角 98.68度の太陽同期準回帰軌道上で 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)を分離します
その後、H2Aロケットは慣性飛行を続け、約 57分46秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 2回目の燃焼を開始、約 57分54秒後に燃焼を停止、再び慣性飛行を続け、約
1時間45分45秒後に H2Aロケット 第 2段エンジンの 第 3回目の燃焼を開始、約 1時間46分53秒後に燃焼停止、約 1時間48分4秒後に近地点高度
約 450km、遠地点高度 約 643km、軌道傾斜角 98.3度の楕円軌道上で超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を分離します
JAXA H2Aロケット 37号機 打ち上げシーケンス
JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より
JAXA H2Aロケット 37号機 飛行経路
JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)/超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)/H-IIAロケット37号機(H-IIA・F37)PDF」 より
JAXA H2Aロケット37号機 落下物 落下予想区域 時間
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) とは 概要
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) は、地球環境変動観測ミッション(GCOM:Global Change Observation Mission)を構成する2つの衛星システムのひとつです
2012年度(平成24年度)に打ち上げられ、現在運用中の水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)と共に、地球規模での気候変動や水循環メカニズムを解明する上で有効と考えられている物理量を、全地球規模で継続的に観測するシステムを構築すると共に、漁業、気象などの分野における利用実証を目的としています
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) は、多波長光学放射計(SGLI:Second generation Global Imager)を搭載、地表面、海面等から放射される近紫外から熱赤外までの幅広い波長域で雲、エアロゾル、植生、地表・海面温度、積雪・海氷分布などを観測、気候変動による地球環境変化の監視や温暖化予測の改善に貢献すると共に、赤潮や黄砂といった生活環境の把握や漁業の効率化等に役立てられます
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) 主要諸元
項 目 |
諸 元 |
名称 |
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) |
目的 |
「しきさい」は、地球の温暖化など気候変動の監視や気候変動メカニズムを解明するため、大気、海洋、陸、雪氷といった地球環境をグローバルかつ継続的に観測することを目的としている
「しきさい」は、多波長光学放射計(SGLI)を搭載し、雲、エアロゾル(大気中のちり)、海色、植生、雪氷などを観測する |
予定軌道 |
種類 |
|
: |
|
太陽同期準回帰軌道 |
軌道高度 |
|
: |
|
約 798km |
軌道傾斜角 |
|
: |
|
約 98.6度 |
降交点通過地方太陽時 |
|
: |
|
10時30分±15分 |
周期 |
|
: |
|
約 101分 |
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設計寿命 |
5年以上 |
打上げ時質量 |
打上げ時質量 約2トン |
寸法 |
2翼式太陽電池パドルを有する箱型
収納時: 高さ 約 4.6m × 幅 約 3.1m × 奥行 約 2.5m
(太陽電池パドル両翼端間 : 約 16.5m ) |
電力 |
約 4.0 kw (軌道上5年後の発生電力) |
ミッション機器 |
多波長光学放射計(SGLI)
・可視・近赤外放射計部(VNR)
非偏光観測(11ch)、分解能250m、走査幅1150km
・赤外走査放射計部(IRS)
短波長赤外観測(SWI:4ch)、分解能250m/1km、走査幅1400km
遠赤外観測(TIR:2ch)、分解能500m、走査幅1400km |
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) とは 概要
軌道高度にして 300kmより低い軌道は「超低高度軌道」と呼ばれ、これまでの人工衛星にとって未開拓の軌道領域であり、この超低高度軌道を利用する最初の地球観測衛星が超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS:
Super Low Altitude Test Satellite)です
超低高度での飛行を可能にすることで、地上により近くなるため、光学画像の高分解能化、観測センサ送信電力の低減、衛星の製造・打上げコストの低減などが期待されています
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)が飛行する超低高度軌道では、多くの地球観測衛星が周回する高度 600km~800kmの軌道に比べ
1000倍もの大気の抵抗を受けるため、従来に比べ大量の燃料が必要となります
この課題を解決するために、ガスジェットに比べ燃料の使用効率が 10倍良いイオンエンジンを採用、また、大気の抵抗が小さくてすむ小型の衛星を開発、超低高度でも長期間にわたって軌道を維持するための技術を実証します
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) 主要諸元
項 目 |
諸 元 |
名称 |
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS) |
目的 |
新たな軌道を開拓することで、衛星利用の新たな可能性を拓くことを目的として、高度300kmより低い軌道を将来の地球観測などで利用するための技術評価を行う |
予定軌道 |
GCOM-C分離後、高度798kmからロケットにより軌道変更を行い、遠地点高度643km×近地点高度450kmの楕円軌道に投入される
投入軌道から大気抵抗等を利用して、高度268kmの円軌道まで軌道変更する
高度268~180 kmにてイオンエンジンを用いた軌道保持を行う |
設計寿命 |
2年以上 |
打上げ時質量 |
打上げ時質量 約400kg |
寸法 |
2翼式太陽電池パドルを有する箱型
収納時 : X 2.5m × Y 1.2m × Z 0.9m
軌道上展開状態: X 2.5m × Y 5.2m × Z 0.9m |
電力 |
1174W以上 |
ミッション機器 |
(1)材料劣化モニタ
(2)原子状酸素衝突フルエンスセンサ
(3)小型高分解能光学センサ
(4)小型光学カメラ |
JAXA | 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)のクリティカル運用期間の終了について
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月24日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)から受信したテレメトリにより、衛星の運用に必須である太陽電池パドルの電力発生や地上との通信、及びこれらの維持に必要な姿勢制御が両衛星ともに正常であることを確認しました。また、予定していた機器の立上げを含めた一連の作業が完了し、軌道上で衛星を維持できる状態が確立されたことから、クリティカル運用期間(※1)を終了します。
今後、初期機能確認運用期間(※2)へ移行し、「しきさい」「つばめ」共に約3か月間をかけ衛星搭載機器の機能確認等を実施する予定です。
※1:クリティカル運用期間
ロケットからの衛星分離後の太陽電池パドル展開、定常状態で使用する機器の立上げを実施した後、姿勢制御系を定常運用で使用する制御モードに移行するまでの期間。
※2:初期機能確認運用期間
衛星全体及び観測センサ等の搭載機器の機能確認を実施する期間。
「 JAXA | 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)及び超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)のクリティカル運用期間の終了について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年12月24日 」 より
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JAXA | 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の運用状況について
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年6月1日
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29年12月23日に打ち上げた超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)※1の「初期段階フェーズ」※2を今年の3月に完了し、大気抵抗を用いて少しずつ軌道高度を降下させていく「軌道遷移フェーズ」へ移行しました。
現在は、380km付近の高度で順調に運用を続けており、以下に示す3種類のミッション機器を用いて観測運用を行っています。
(1) 小型高分解能光学センサ(SHIROP)
(2) 光学センサ(OPS)
(3) 原子状酸素モニタシステム(AMO)
今後も大気抵抗を用いて除々に高度を降下させていき、イオンエンジンを用いて軌道保持を開始する超低高度268kmに到達するのは、平成31年4月頃になる見込みです。
※1 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS):
超低高度での新たな衛星利用の可能性を拓くことを目的として、小型高分解能光学センサによる撮像や、超低高度域における大気データの取得等の技術実証を行う。打ち上げ時の質量は383kg。
参考情報:http://www.satnavi.jaxa.jp/project/slats/
※2 初期段階フェーズ:
打ち上げ後に衛星の機能性能を確認し、またロケットによる投入高度から軌道遷移フェーズを開始する高度まで「つばめ」のガスジェットを用いて軌道変換をする運用を行った。
超低高度衛星技術試験機 「つばめ」(SLATS) の外観
(1)小型高分解能光学センサ(SHIROP)
小型高分解能光学センサ(SHIROP)は、超低高度(200km~300km)からの観測によって分解能を大幅に向上できることを技術実証するためのセンサです。今後、さらに「つばめ」の高度を下げることで、より精細な観測画像の取得を目指しています。
図1-1は、SHIROPが2018年3月25日午前11時19分頃(日本時間)に愛知県名古屋市付近を撮像した画像です。撮像時の衛星の軌道高度は398kmです。図1-2は、東名高速道路の上社(かみやしろ)ジャンクション付近を拡大したもので、乗用車や車線を識別できます。SHIROPは、質量19.4kg、口径20cmの小型の光学センサですが、2006年1月に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)※3に搭載した口径30cmの光学センサ(PRISM)の観測画像(図1-3)と比べて、精細に地表の様子を捉えています。
(2)小型光学センサ(OPS)
小型光学センサ(OPS)は、口径2cmの小型軽量の広域撮像用光学センサで、取得する画像はカラー画像です。図2は、OPSが2018年3月25日午前11時19分頃(日本時間)に愛知県名古屋市付近を撮像した画像です。撮像時の衛星の軌道高度は398kmです。
図2 OPSによる愛知県名古屋市付近の画像
(3)原子状酸素モニタシステム(AMO)
超低高度軌道(200km~300km)における大気の主成分である「原子状酸素」は、反応性が高く、衛星の外表面に使用される金色の断熱フィルムを損傷させることが知られています。原子状酸素モニタシステムを用いて、原子状酸素の量を計測し、また、衛星材料サンプルの劣化状況を観察しています。
※3 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS):
2006年1月24日に打ち上げた大型の地球観測衛星。軌道高度は692km、打ち上げ時の質量は4,000kg。光学センサ(PRISM)の分解能は2.5m。2011年に運用を終了した。
参考情報:http://www.satnavi.jaxa.jp/project/alos/
「 JAXA | 超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の運用状況について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成30年6月1日 」 より
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JAXA H2Aロケット 打ち上げ基準
JAXAでは、全長 53メートル、重さ 286トンの H2Aロケットを安全、確実に打ち上げる為、打ち上げ基準が設定されています
従来の基準では、氷結層雲について、その厚さ 1.8km以内のみで判断していましたが、今回の打ち上げから、氷結層雲に関する基準が改められ、今後は、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能となります
これまで、H2Aロケットの打ち上げでは、氷結層雲による打ち上げ延期が 8機で発生していましたが、新基準で評価すると、その半分は打ち上げが可能なケースだったとのことで、今後は、打ち上げ延期の減少が期待され、コストダウンにも繋がります
2016年(平成28年)2月12日(金)に予定していた、H2Aロケット 30号機 の打ち上げでは、「射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)の発生が予想されること、および打上げ作業に支障のある強風が予想されることから、2016年(平成28年)2月17日(水)に、打上げ」が延期されました
打ち上げ基準 |
氷結層雲の厚さ |
1.8km以内 |
ただし、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能 (H2Aロケット 30号機 打ち上げ時から適用) |
風速 (最大瞬間風速) |
20.9m/s |
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氷結層とは、雲の中で温度が0度から-20度になっている部分のことで、雲の中に氷の粒の層があるような状態になっています
氷結層雲等、H2Aロケット打ち上げの制約についての詳細は、「JAXA H2Aロケット とは 特徴 性能 制約 高度化計画」をご参照下さい
H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ回数 成功率
H2Aロケット 37号機 気候変動観測衛星 しきさい 超低高度衛星 つばめ 打ち上げ成功により、H2Aとしての打ち上げ成功回数は、37機打ち上げ中、36機の成功で、成功率は
97.3 %、同じエンジン (LE-7A ※) を使用している「H2B」を合わせた成功回数は、43機打ち上げ中、42機の成功となり、成功率は
97.7 % となっています
国際的な信頼性の基準は 95 % とされています
※ LE-7A
LE-7Aは、H-IIロケット第一段に使われていたLE-7エンジンの改良型で、宇宙開発事業団(現JAXA)が、三菱重工業、石川島播磨重工業と共に開発した液体燃料ロケットエンジンで、H-IIAロケットの第一段に1基、H-IIBロケットの第一段には2基使用されています |
H2A と H2Bは、三菱重工業が製造、H2A 13号機からは打ち上げ業務も、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工業(MHI )に移管されています |
H2A H2B ロケット および 世界の主力大型ロケット 打ち上げ回数 成功率
日本は、大型ロケット打ち上げの成功率では、世界でもトップクラスですが、打ち上げ回数では、主要各国 地域より 1桁少ないのが実情です
国 地域 |
ロケット名 |
打上回数 |
成功回数 |
成功率 |
日本 |
H2A |
37 |
36 |
97.3 % |
H2B |
6 |
6 |
100 % |
H2A + H2B |
43 |
42 |
97.7 % |
アメリカ |
アトラス |
387 |
340 |
87.9 % |
ファルコン |
19 |
15 |
78.9 % |
ヨーロッバ |
アリアン |
221 |
210 |
95.0 % |
ロシア |
プロトン |
401 |
354 |
88.3 % |
中国 |
長征 |
201 |
191 |
95.0 % |
諸外国のデーターは、「 2015年1月21日現在 三菱重工業調べ 」
ロケット打ち上げ ライブ中継 JAXA 種子島ライブカメラ ロケット打ち上げ 見学場所
※. |
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