準天頂衛星 みちびき2号機は、H2Aロケット 34号機打ち上げから 約 28分21秒後、高度 約 272キロで予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました
実況終了しました (参考 本ページにて打ち上げ実況を行う予定です)
H2Aロケット 34号機 準天頂衛星 みちびき2号機 は、2017年(平成29年)6月1日(木) 9時17分46秒 定刻、正常に打ち上げられ、
30分後、予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました
(最新情報を表示する際は 「F5」キー(ファンクションキー)を押す等で、画面を更新して下さい) |
JAXA H2Aロケット34号機 主要諸元
名称 |
H-ⅡAロケット 34号機 (H2A202型) |
全長 |
53 m |
全備質量 |
286 t (人工衛星の質量は含まず) |
誘導方式 |
慣性誘導方式 |
|
|
第1段 |
固体ロケット
ブースタ |
第2段 |
衛星
フェアリング
(4S型) |
全長 |
37 m |
15 m |
11 m |
12 m |
外径 |
4.0 m |
2.5 m |
4.0 m |
4.0 m |
質量 |
114 t |
151 t (2本分) |
20 t |
1.4 t |
推進薬質量 |
101 t |
130 t (2本分) |
17 t |
- |
推力 |
1,100 kN |
5,003 kN |
137 kN |
- |
燃焼時間 |
390 |
100 |
530 |
- |
推進薬種類 |
液体水素
液体酸素 |
ポリブタジエン系
コンポジット
固体推進薬 |
液体水素
液体酸素 |
- |
推進薬供給方式 |
ターボポンプ |
- |
ターボポンプ |
- |
比推力 |
440 s |
283.6 s |
448 s |
- |
姿勢制御方式 |
ジンバル
補助エンジン |
可動ノズル |
ジンバル
ガスジェット装置 |
- |
主 要 搭 載
電 子 装 置 |
誘導制御系機器
テレメータ送信機 |
- |
誘導制御系機器
レーダトランスポンダ
テレメータ送信機
指令破壊装置 |
- |
推力、比推力は、真空中 固体ロケットブースタは最大推力で規定
JAXA H2Aロケット 34号機 飛行計画
JAXA H2Aロケット 34号機(H-ⅡA ・ F34) は、「みちびき2号機」を搭載し種子島宇宙センター大型ロケット第1射点より打ち上げられ、打上げ後まもなく機体のピッチ面を方位角
93度へ向けた後、所定の飛行計画に従って太平洋上を飛行します
打上げ約1分38秒後に固体ロケットブースタの燃焼を終了、約1分48秒後(以下、時間は打上げ後の経過時間を示す)に分離、衛星フェアリングを約4分10秒後に分離、約6分38秒後には第1段主エンジンの燃焼を停止、約6分46秒後に第1段を分離します
引き続き、約6分52秒後に第2段エンジンの第1回目の燃焼を開始、約12分34秒後に燃焼を停止、慣性飛行を続けた後、約24分34秒後に第2段エンジンの第2回目の燃焼を開始、約27分34秒後に燃焼を停止、約28分24秒後に近地点高度約250km、遠地点高度約36140km、軌道傾斜角31.9度の準天頂遷移軌道上で「みちびき2号機」を分離します
JAXA H2Aロケット 34号機 打ち上げシーケンス
項番 |
事 象 |
打上げ後
経過時間 |
高度 |
慣性速度 |
1 |
リフトオフ |
0 分 0 秒 |
0 km |
0.4 km/s |
2 |
固体ロケットブースタ 燃焼終了 ※1 |
1 分 38 秒 |
46 km |
1.5 km/s |
3 |
固体ロケットブースタ 分離 ※2 |
1 分 48 秒 |
54 km |
1.5 km/s |
4 |
衛星フェアリング 分離 |
4 分 10 秒 |
151 km |
2.6 km/s |
5 |
第1段主エンジン 燃焼停止 (MECO) |
6 分 38 秒 |
234 km |
5.2 km/s |
6 |
第1段 第2段 分離 |
6 分 46 秒 |
239 km |
5.2 km/s |
7 |
第2段エンジン 第1回始動 (SEIG1) |
6 分 52 秒 |
242 km |
5.2 km/s |
8 |
第2段エンジン 第1回燃焼停止 (SECO1) |
12 分 34 秒 |
292 km |
7.7 km/s |
9 |
第2段エンジン 第2回始動(SEIG2) |
24 分 34 秒 |
256 km |
7.7 km/s |
10 |
第2段エンジン 第2回燃焼停止(SECO2) |
27 分 34 秒 |
254 km |
10.2 km/s |
11 |
みちびき2号機 分離 |
28 分 24 秒 |
274 km |
10.2 km/s |
※1.燃焼室圧最大値の2%時点 ※2.スラスト・ストラット切断
JAXA H2Aロケット 34号機 飛行経路
JAXA 「平成29年度 ロケット打上げ計画書 「みちびき2号機」(準天頂衛星)/H-IIAロケット34号機(H-IIA・F34)」 より
JAXA H2Aロケット34号機 落下物 落下予想区域 時間
準天頂衛星システム 準天頂衛星 みちびき 2号機 とは 概要
準天頂衛星 みちびき 2号機は、準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)「4機体制の整備」計画に基づき、2010年9月11日に打ち上げられた
みちびき 1号機に続く 2番目の準天頂衛星です
準天頂衛星システムは、日本付近で常時天頂付近に 1機以上の衛星が見えるように、複数の衛星を配置した日本の衛星測位システムで、2017年度中に打ち上げられる準天頂衛星
みちびき 3号機、みちびき 4号機と合わせ、日本版GPS(全地球測位システム)となる準天頂衛星システムを構成、2018年度初めに 4機体制の運用を始める計画となっており、4機体制のためにかかる費用は
約 2850億円とされます
みちびき 2~4号機の開発費は 計 557億円、打ち上げ費用は 計 342億円で、災害時の安否確認機能を合わせ持つ みちびき 3号機は静止軌道に投入されます
「 みちびきとは|みちびきについて|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト - 内閣府 」 より
米国のGPS(Global Positioning System)(全地球測位システム)衛星が文字通り、全地球を周回し、全世界をカバーするのに対し、日本版GPS、準天頂衛星は、地球の自転を利用して、日本上空近辺のみを飛行する特異な軌道を持ち、当面運用される
4基の内 3基が常に日本上空付近を飛行することから準天頂衛星と呼ばれます
「準天頂衛星システム」は、米国のGPS衛星と互換性のある位置情報電波を使用、米国GPSのみを利用する際の誤差 約 10メートル、欧州測位衛星
ガリレオの誤差 約 1メートルに対し、米国GPSと「準天頂衛星システム」を組み合わせて使うことにより、山間地やビル陰等でも、高度な衛星測位サービスを享受することが可能(補完機能)となり、また、軌道やクロックの補正情報を送信することにより、さらに高精度な測位を実現(補強機能)、その誤差を最高で数センチに縮めることができると期待されています
自動車の自動走行や無人飛行機の自動飛行をはじめ、無人の除草作業といった農業分野、地震や津波、テロなどの情報を、準天頂衛星 みちびきを経由していち早く伝える防災分野などでの活用を目指しています
準天頂衛星 みちびき 2、3、4号機は、高さ 約 6.2メートル、軌道上展開後の全長 約 19メートル、設計寿命は、2010年に打ち上げた初号機よりも
3年長い 15年以上とされ、さらに、2023年度までに、準天頂衛星を 7基体制に拡充し、米国GPSシステムが不要となる、日本独自の位置測位システムの構築も目指しています
準天頂衛星システム 準天頂衛星 みちびき の軌道について
衛星の軌道には、例えば、北極と南極上空を通って、地球を南北に飛行する極軌道があります
南北方向に、24時間で地球を 1周する速度で飛行すると、地球は 24時間で 1回転(自転)していますので、24時間後、衛星は、同一緯度の 24分の360度西の位置、つまり、15度西の位置を通過し、そして、24時間後には、また、同一地点の上空に戻ってくることになります
地球観測衛星等、全世界にわたって、地上の定点観測を行いたい場合等に使われる軌道です
また、よく知られている衛星軌道として、衛星放送(BS放送、CS放送)等でお馴染みの静止軌道があります
赤道上空を東向きに 24時間で地球を 1周する速度で飛行させると、地球の自転速度に同期して、地上からは同じところに留まっている、動いていないように見える ・・・ これが、静止衛星、静止軌道です
この時、その静止衛星の真下、赤道上の地上からは、静止衛星は、正に天頂の 1点に留まっているように見える、完全で理想的な天頂衛星となるのですが、残念ながら、この天頂衛星を実現できるのは、赤道上だけです
「 JAXA|準天頂軌道とは 」 より
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そして、この静止軌道を南北方向に振動させたものを傾斜静止軌道衛星といい、地上から見ると、衛星は、南北対称の「8の字軌道」を描いて飛行しているように見えます
日本の様に、赤道から離れた地域では、天頂衛星は実現できませんので、準天頂衛星システムでは、この傾斜静止軌道「8の字軌道」を変形させ、天頂衛星に近い特性を実現するための特異な軌道、準天頂衛星軌道「非対称の8の字軌道」で衛星を飛行させます
|
北半球にある日本の上空に遠地点がくるよう、そして、そのちょうど反対側の南半球(オーストラリアのあたり)に近地点がくるよう、楕円軌道で、24時間で地球を
1周する速度で衛星を飛行させると、その衛星を地上から見ると、衛星軌道は北側が小さく、南側の大きな、ひょうたん型の8の字軌道を描いているように見えます
日本上空では、(実際には、この時衛星は、猛烈なスピードで、地球から遠ざかっている、あるいは、近づいているのですが)、地上から見ると、まるで動いていないかのようにゆっ~~くりと、小さな円を描いて移動します
やがて、衛星は、南の空に飛び去ってしまうのですが、南半球では、地球の近地点を通過するため、実際の衛星の移動距離は短いもので済み、(コーナーの外側より内側の方が、移動距離が短くなり、同じ速度であれば、通過所要時間も短くて済むのと同じで)、短い時間で通り抜けてしまい、程なく、日本の上空に舞い戻ってきて、また、まった~~りと、長時間、日本上空に滞在してくれます
注.日本の真上に滞在できる時間は 7~ 9時間程度、北半球には 約 13時間、南半球には 約 11時間留まります
この軌道を準天頂軌道と呼び、旧郵政省電波研究所(現 情報通信研究機構)の研究者が 1972年(昭和47年)に考案したもので、はからずも、1998年(平成10年)、打ち上げに失敗した通信衛星が予定外の軌道を飛行し始めた際、衛星が日本の真上を通過するとき、東京
丸の内の高層ビル街でも安定して電波を受信できることが実証され、準天頂軌道実用化への道が開かれました
準天頂衛星システムを構成する 準天頂衛星 みちびき は、3機が 8時間ごとに順番に現れ、少なくとも 1機以上の衛星が仰角70度以上の「ほぼ」天頂付近に位置し、4機体制の準天頂衛星システムは、この準天頂軌道を周回する
3機の準天頂衛星と、赤道上空の静止軌道に配置する 1機の静止衛星で構成しています
日本版GPS 準天頂衛星 みちびき 自衛隊も利用 北朝鮮の妨害電波から防御 2017年5月29日
日本版GPS(衛星利用測位システム)ともいわれる 準天頂衛星 みちびき 2号機は、緊迫した北朝鮮情勢が続く中、自衛隊の利用への妨害電波を防ぐ高度なセキュリティー機能を搭載しており、準天頂衛星システムの本格運用時には、自衛隊は、米国のGPSに頼らなくても任務を遂行でき、民間利用だけでなく安全保障上も重要な役割を担っています
内閣府は、今回の準天頂衛星 みちびき 2号機を含め年内に準天頂衛星を 3基を打ち上げ、2018年4月に米国のGPSとの併用で 24時間運用を始める予定で、現在、誤差
約 10メートルのGPS(商用等一般利用)をはるかにしのぐ、誤差 約 6センチの高い位置精度が確保されます
米国のGPSは、民間のカーナビゲーションやスマートフォンなどのほか、自衛隊の航空機や艦船でも利用されており、2023年度(平成35年度)にみちびきが
7基体制になると、GPSに頼らなくても部隊運用が可能となります
みちびきは幅広い民間利用が期待されていますが、今回の準天頂衛星 みちびき 2号機以降は、高度に暗号化した特殊な測位信号も発信する予定で、敵国の妨害電波や偽の信号による攪乱(かくらん)を防ぐことができ、内閣府では、「技術的には安全保障上の利用にも耐えうるレベル」としています
GPSは、冷戦時代に米国が軍事目的で開発し、防衛省 ・ 自衛隊も部隊運用の他、ミサイルの精密誘導など多くの場面で活用しており、北朝鮮の弾道ミサイル対策として議論が続く「敵基地攻撃能力」の候補となる米国の巡航ミサイル「トマホーク」もGPSを使って命中精度を上げています
北朝鮮では、近年、韓国に向けてGPSの妨害電波を繰り返し発信、航空機や船舶の運航に広範囲で障害を与えており、朝鮮半島有事の際等、当然、日本に向けて妨害電波を発信されると考えられ、自衛隊関係者は「みちびきの信頼性が確認されれば、こうしたリスクは減る」と話しています
準天頂衛星 みちびき 2号機 主要諸元
項 目 |
諸 元 |
名称 |
「みちびき2号機」(準天頂衛星) |
目的 |
GPS補完信号、及び補強信号を送信することにより、より高精度で安定した衛星測位サービスを実現す |
予定軌道 |
種類 : 準天頂軌道 |
軌道長半径 : 約 42,164 km |
離心率 : 約 0.075 |
軌道傾斜角 : 約 44度 |
周期 : 23時間56分 |
|
設計寿命 |
15年以上 |
質量 |
打上げ時質量 約 4トン |
寸法 |
2翼式太陽電池パドルを有する箱型
収納時: 高さ 約6.2m × 幅 約2.9m × 奥行 約2.8m
(太陽電池パドル両翼端間 : 約19 m ) |
電力 |
約 6.3 kw (軌道上15年後の発生電力) |
ミッション機器 |
衛星測位サービス、測位補強サービス用ミッション機器
・ 衛星測位サービス (信号名称:L1C/A、L1C、L2C、L5)
・ サブメーター級測位補強サービス(信号名称:L1S)
・ 災害・危機管理通報サービス(信号名称:L1S)
・ 測位技術実証サービス(信号名称:L5S)
・ センチメーター級測位補強サービス(信号名称:L6)
宇宙環境データ取得装置(SEDA)
衛星搭載装置の誤動作の評価や不具合時の原因究明に資するデータを取得すると共に取得したデータを衛星設計に反映することを観測の目的とする
軽粒子観測装置センサ(LPT-S)、磁力計センサ(MAM-S)の 2種類のセンサを搭載する |
準天頂衛星システム みちびき 測位制度 と 送信信号 との対応 一覧
準天頂衛星システム 「みちびき」のシステムでは、測量誤差が 数cm(センチメータ級)、1m以下(サブメータ級)、従来のGPSと同じ誤差 10m程度と、精度に応じた
3つのサービスが提供され、それぞれ信号の種類が異なりますので、サービスに応じたアンテナやソフトを搭載した機器が必要です
例えば、現在流通しているスマートフォンにも「みちびき」の信号に対応した製品がありますが、精度としては従来のGPSと同じ(誤差 10m程度)で、「センチメータ級」や「サブメータ級」の測位はできません
準天頂衛星システム 「みちびき」の信号に対応した製品としては、現状、「みちびき」の信号に対応したスマートフォンやカーナビ、電波時計などが発売されており、内閣府の準天頂衛星システムウェブサイトにも記載されていますが、これら製品のうち、対応信号が「L6」となっているものがセンチメータ級に、「L1S」となっているものが「サブメータ級」の測位に対応するもので、それ以外の信号は基本的に現在のGPSに相当する精度のみの対応となります
現在、センチメータ級に対応したアンテナを積んだ農業機械や建設機械で、自動運転の試験が行われており、夜間に自動運転で作業させたり、複数台を隊列走行させたりといった試験が行われています
数 cm 単位という高精度の位置測位によって、カーナビであれば、走行中の車線まで把握できたり、位置情報をクルマどうしで交換し合うことで自動運転も可能になったり、建設機械であれば、ブルドーザーを
cm 単位で制御したりといったこともできるようになり、また、横断歩道や階段の位置など道路の詳細な情報も把握でき、スマートフォンなどを利用した歩行ナビゲーションに反映できるということです
信号
名称 |
初号機 |
2~4号機 |
配信サービス |
中心
周波数 |
ブロックIQ |
ブロックIIQ |
ブロックIIG |
準天頂軌道 |
静止軌道 |
1 機 |
2 機 |
1 機 |
L1C/A |
◎ |
◎ |
◎ |
衛星測位サービス |
1575.42 MHz |
L1C |
◎ |
◎ |
◎ |
衛星測位サービス |
L1S |
◎ |
◎ |
◎ |
サブメータ級
測位補強サービス |
災害・危機管理通報
サービス |
L1Sb |
- |
- |
◎
2020年頃から配信予定 |
SBAS配信サービス |
L2C |
◎ |
◎ |
◎ |
衛星測位サービス |
1227.60 MHz |
L5 |
◎ |
◎ |
◎ |
衛星測位サービス |
1176.45 MHz |
L5S |
- |
◎ |
◎ |
測位技術実証サービス |
L6 |
◎ |
◎ |
◎ |
センチメータ級
測位補強サービス |
1278.75 MHz |
Sバンド |
- |
- |
◎ |
衛星安否確認サービス |
2 GHz帯 |
JAXA H2Aロケット 打ち上げ基準
JAXAでは、全長 53メートル、重さ 286トンの H2Aロケットを安全、確実に打ち上げる為、打ち上げ基準が設定されています
従来の基準では、氷結層雲について、その厚さ 1.8km以内のみで判断していましたが、今回の打ち上げから、氷結層雲に関する基準が改められ、今後は、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能となります
これまで、H2Aロケットの打ち上げでは、氷結層雲による打ち上げ延期が 8機で発生していましたが、新基準で評価すると、その半分は打ち上げが可能なケースだったとのことで、今後は、打ち上げ延期の減少が期待され、コストダウンにも繋がります
2016年(平成28年)2月12日(金)に予定していた、H2Aロケット 30号機 の打ち上げでは、「射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)の発生が予想されること、および打上げ作業に支障のある強風が予想されることから、2016年(平成28年)2月17日(水)に、打上げ」が延期されました
打ち上げ基準 |
氷結層雲の厚さ |
1.8km以内 |
ただし、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能 (H2Aロケット 30号機 打ち上げ時から適用) |
風速 (最大瞬間風速) |
20.9m/s |
|
氷結層とは、雲の中で温度が0度から-20度になっている部分のことで、雲の中に氷の粒の層があるような状態になっています
氷結層雲等、H2Aロケット打ち上げの制約についての詳細は、「JAXA H2Aロケット とは 特徴 性能 制約 高度化計画」をご参照下さい
H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ回数 成功率
H2Aロケット 34号機 準天頂衛星 みちびき 2号機の打ち上げにより、H2Aとしての打ち上げ成功回数は、34機打ち上げ中、33機の成功で、成功率は
97.1 %、同じエンジン (LE-7A ※) を使用している「H2B」を合わせた成功回数は、40機打ち上げ中、39機の成功となり、成功率は
97.5 % となりました
国際的な信頼性の基準は 95 % とされています
※ LE-7A
LE-7Aは、H-IIロケット第一段に使われていたLE-7エンジンの改良型で、宇宙開発事業団(現JAXA)が、三菱重工業、石川島播磨重工業と共に開発した液体燃料ロケットエンジンで、H-IIAロケットの第一段に1基、H-IIBロケットの第一段には2基使用されています |
H2A と H2Bは、三菱重工業が製造、H2A 13号機からは打ち上げ業務も、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工業(MHI )に移管されています |
H2A H2B ロケット および 世界の主力大型ロケット 打ち上げ回数 成功率
日本は、大型ロケット打ち上げの成功率では、世界でもトップクラスですが、打ち上げ回数では、主要各国 地域より 1桁少ないのが実情です
国 地域 |
ロケット名 |
打上回数 |
成功回数 |
成功率 |
日本 |
H2A |
34 |
33 |
97.1 % |
H2B |
6 |
6 |
100 % |
H2A + H2B |
40 |
39 |
97.5 % |
アメリカ |
アトラス |
387 |
340 |
87.9 % |
ファルコン |
19 |
15 |
78.9 % |
ヨーロッバ |
アリアン |
221 |
210 |
95.0 % |
ロシア |
プロトン |
401 |
354 |
88.3 % |
中国 |
長征 |
201 |
191 |
95.0 % |
諸外国のデーターは、「 2015年1月21日現在 三菱重工業調べ 」
打ち上げ ライブ中継 / JAXA 種子島ライブカメラ
JAXA H2Aロケット 34号機 準天頂衛星 みちびき2号機 打ち上げ ライブ中継
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放送内容 |
放送日/放送時間 |
視聴ページ |
備考 |
JAXA H2Aロケット 34号機 準天頂衛星 みちびき2号機 打ち上げ |
開場:08:20
開演:08:50 |
ニコニコ生放送 ※ |
おすすめ |
YouTube |
タイムラグ有 |
JAXA|種子島ライブカメラ
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※. |
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