西之島 新島 地形図 海底地形図 海図 衛星画像 小笠原諸島 |
西之島 新島 海底地形図 鳥瞰図 2017年6月30日西之島は、海底から計測すると、単体の比高約2500m、周辺の小海山も含めて1つの山体と捉えると富士山よりも大きい、比高4,000メートル 、直径30キロメートル、山頂部の火口地形は、直径約1キロメートルにもなる大海底火山で、海面に出ている西之島はその火口地形の一部にすぎません 周囲の海は、島の北方沖合い数百メートルまで水深10メートル未満の浅瀬で、1~2キロメートル沖まで水深30メートル程度の浅い海ですが、その先は火山体の急峻な斜面となり、一気に数千メートルの深海にまで落ち込みます 西之島 海底地形図 2017年6月30日 海上保安庁 「 西之島の海図が完成 ~我が国の管轄海域が約50km2拡大~ 海上保安庁 平成29年6月21日 」 より 新たに作成されました 海図 「西之島」 と、10 m 間隔の等深線と彩色により海底の地形を詳細に表現した 海底地形図 「西之島」 の詳細記事につきましては、「 西之島 新島 海図完成 日本の管轄海域 (領海+EEZ) 約50km2 拡大 」 をご参照下さい 別タブ(ウィンドウ)が開きます 海底地形図や鳥瞰図を見ると、海面近くが平らに削られて、海面上に現れているのは極一部、周囲には水深10m以下の浅瀬(海底地形図で薄い水色表示されている部分です)が広がっていること、また、その姿は、山すそに寄生火山である宝永山を持つ富士山のように、西之島も山すそに西之島南海丘(西之島 海底地形図 右下)を持つものの、全体としては、きれいな円錐形をしたコニーデ型火山であることが良く分かります |
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「海域火山データベース 海上保安庁海洋情報部」 より |
西之島 海底地形図 2015年2月23日 海上保安庁 現在、溶岩流が向かい、陸地が拡大している西之島東側は、既に深海まで落ち込む崖地形の縁まで達していますので、西之島東側への拡大速度は、極端に遅くなりそうです 西之島の北側には、まだ広い浅瀬がありますので、溶岩流が再び北側に向かうことを期待したいところです 今回(2014年~)の噴火前に作成された「海底地形図(2012年2月14日)」(下図)と比較すると、今回の噴火で、台地状地形の上で西之島(陸地)が一気に拡大したことが分かります |
西之島 鳥瞰図1 (2003年5月13日) |
西之島 海底地形図 (2012年2月14日) |
西之島 鳥瞰図2 (2003年5月13日) |
西之島火山の地形 (2012年2月14日) |
「海域火山データベース 海上保安庁海洋情報部」 より https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm#chikei 「平成23年度海洋情報部研究成果発表会 平成24年2月14日(火) 海上保安庁」 口頭発表(6)「小笠原諸島,西之島火山の地質学的特徴」 より |
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西之島火山の海面下地形変化 噴出物の総量 地震活動の状況 2015年10月20日海上保安庁では、海上保安庁海洋情報部所属測量船「昭洋」、および、無人調査艇「マンボウⅡ」により、2015年6月22日から2015年7月9日、西之島周辺の海底地形調査、海底地震観測等の調査を実施しました 西之島では、噴火開始以来大量の溶岩を流出させて陸地が大きく拡大、2年近くが経過した現在も活発な噴火活動を継続しています 今回の調査結果は、噴火開始以来全く情報がなかった西之島火山の海面下の海底地形変化等に関する初めての科学的情報で、得られた島周辺の海底地形や西之島火山の地下構造等の調査データは、火山活動状況の総合的な把握に不可欠な資料となるとともに、海上交通安全の基礎資料として活用されます 噴火開始以降の海底 地形 の変化平坦かつ浅い地形が発達する島の北~西方は、距岸 200m 以遠ではほとんど水深の変化は認められません 急斜面の海底に対して陸地が拡大した島東~南方では、水深数十 m(最大約 80m )浅くなり、よ急傾斜の斜面が形成されています 噴出物の量推定今回の噴火(2015年7月時点まで)による噴出物の量として、海面下の体積 0.74億m3、陸上部の体積 0.85億m3で、合わせて、 1.6億m3と推定され、全てを溶岩流による堆積物と仮定しますと、総重量は約 4億t、40年前の西之島の噴火の噴出物の量は 、体積 0.17 億m3、重量 0.43 億tでしたので、今回の噴出物量は、前回(40年前)の約 9倍となります 戦後に、日本で発生した噴火の中では、 雲仙普賢岳の噴火( 1990年~1995年)の約 6億tについで多い量となります
※.溶岩換算体積 出典
「西之島周辺海域の調査の概要」 「海上保安庁 西之島周辺の海底調査データの解析結果について 平成27年10月20日」 より |
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西之島 新島 海図完成 日本の管轄海域 (領海+EEZ) 約50km2 拡大 2017年6月30日海上保安庁が、一旦噴火活動が納まっていた、2016年10月22日から 2016年11月10日の間、測量船 「昭洋」、及び、航空機「MA725」を用いて、西之島、及び、その周辺海域において水深等の調査を行った結果作成された、最新の 西之島 (新島) 周辺の海図です 拡大した西之島が記載された海図は、我が国の管轄海域 (領海 と 排他的経済水域 ( EEZ ))の面積が 約 50 km2 拡大したことを示す根拠になります 「 西之島の海図が完成 ~我が国の管轄海域が約50km2拡大~ 海上保安庁 平成29年6月21日 」 より 新たに作成されました 海図 「西之島」 と、10 m 間隔の等深線と彩色により海底の地形を詳細に表現した 海底地形図 「西之島」 の詳細記事につきましては、「 西之島 新島 海図完成 日本の管轄海域 (領海+EEZ) 約50km2 拡大 」 をご参照下さい 別タブ(ウィンドウ)が開きます |
西之島 新島 地形図 2013年11月21日 ~ 2015年3月25日西之島 新島 最新地形図の時系列での遷移で、西之島 新島 の拡大していった様子が分かります 上記、海底地形図では、白い台地状になっている部分(浅い海)の中に、ぽつんと小さく飛び出している陸上部分になります
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西之島 新島 最新合成開口レーダ画像 2014年12月10日下記は、2014年12月10日、陸域観測技術衛星2号 「だいち2号」 (ALOS-2)の Lバンド地表可視化レーダ(合成開口レーダ)が捉えた 西之島 の画像を元に、海上保安庁が作成した画像資料です 分解能が1~3mの為、航空写真並みとはいきませんが、やや南西寄りにある火口丘を中心に円形に島が形成された(少し盛り上がって見えています)後、北方、東方へ拡大、特に北方へは溶岩流が筋となって大量に流れ陸地が拡大していった様子が、良く分かります (赤線は、2014年10月16日、黄線は、2014年12月10日の海岸線、左中央部の黄線で囲まれた領域は、わずかに顔を出している西之島旧島高台部分)
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