西之島 新島 海図完成 日本の管轄海域(領海 + EEZ) 約 50km2 拡大 2017年6月21日
西之島は、2013年(平成25年)11月に火山活動を始めて以降、2017年6月21日現在までに、噴出した溶岩等により島の形状が大きく変化、噴火前の旧西之島より大きく拡大しており、海上保安庁は、海図を作製するために測量船や航空機により水路測量を実施、2017年4月の新たな噴火後も監視活動を続けています
新たな噴火前の測量成果を基に、船舶の安全な航海を行うために使用する 海図 「西之島」 と、10 m 間隔の等深線と彩色により海底の地形を詳細に表現した
海底地形図 「西之島」 を 2017年6月30日に発行します
拡大した西之島が記載された海図は、我が国の管轄海域 (領海 と 排他的経済水域 ( EEZ ))の面積が 約 50 km2 拡大したことを示す根拠になります
海図 W1356 西之島 2017年6月30日
最新の測量機器を用いて作製された海底地形図は、火山島である 西之島 周辺の起伏に富んだ海底地形の状況を詳細に描いています
海底地形図 第 6556号8 西之島 2017年6月30日
海図 「西之島」 海底地形図 「西之島」 ともに、「 西之島の海図が完成 ~我が国の管轄海域が約50km2拡大~ 海上保安庁 平成29年6月21日
」 より
西之島は 2017年6月21日現在も火山活動を継続しており、航海に使用する海図には、航海の安全を担保するため、噴火警報の範囲等現在の噴火活動に関する注意も記載されています
海上保安庁では、今後も海上交通の安全を確保しつつ監視を続け、火山活動が沈静化し、安全が確認された後に改めて水路測量を行い海図を更新する予定です
西之島の海図作製のための調査を行います 海上保安庁 2016年10月22日~2016年11月10日
海上保安庁では、2016年10月22日から 2016年11月10日の間、測量船 「昭洋」、及び、航空機「MA725」により、西之島及びその周辺海域において水深等の調査を行います
西之島では、20135年11月に噴火を開始しましたが、2015年11月を最後に噴気等は確認されておらず、静穏な状態が続いており、これまでに噴出した溶岩等により新しく形成された陸地は、噴火前の旧西之島をほぼ覆い尽くすまで拡大しています
今回の調査は、西之島周辺海域の航行船舶の安全を確保するための海図を作製することを目的として実施するもので、水深調査を行うとともに、航空機による航空レーザー測量を行います
また、本調査にあわせ、国土地理院職員が乗船、国土地理院による地図作製のための調査も行うこととなっており、また、調査に際しては、衛星測位観測や潮汐観測等、上陸を伴う作業を予定しています
1.調査期間 |
平成28年10月22日(土)~11月10日(木)の20日間 |
2.使用船舶及び航空機 |
海上保安庁海洋情報部所属 測量船「昭洋」(3000トン)及び搭載艇
第三管区海上保安本部羽田航空基地所属 航空機「MA725」 |
3.主な調査内容 |
沿岸部の水深調査:西之島周辺海域において測量船搭載の機器により音波で水深を測る。 |
航空レーザー測量:航空機搭載の機器により、西之島周辺のごく浅い海域の水深、海岸線等のデータを取得する。 |
(左上) 測量船「昭洋」 |
(右上) 航空機「MA725」 |
(左下) 沿岸部の水深調査 |
(右下) 航空レーザー測量 |
「 西之島の海図作製のための調査を行います 海上保安庁 平成28年10月19日 」 より
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