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JAXA SS-520 ロケット 4号機 TRICOM-1 (トリコム-ワン) 打ち上げ


JAXA SS-520 ロケット 4号機 TRICOM-1 (トリコム-ワン) 打ち上げ



国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、民生技術を用いて ロケット ・ 衛星の開発を行い、3㎏程度の超小型衛星の打上げの実証実験として、超小型衛星 TRICOM-1 を搭載した SS-520 4号機を、2017年1月15日(日)午前8時33分に打ち上げました


SS-520-1 (SS-520 1号機) 打ち上げの様子

SS-520-1 (SS-520 1号機) 打ち上げの様子
JAXA デジタルアーカイブス 」 より

打上げロケット SS-520 4号機
打上げ日 2017年(平成29年)1月15日(日)
打上げ時刻 午前8時33分(日本標準時)
打上げ時天候
打上げペイロード 超小型衛星
TRICOM-1 (トリコム-ワン)
打上げ期間 2017年(平成29年)1月11日(水)~
2017年(平成29年)1月31日(火)
(実験予備期間を含む)
打上げ場所 内之浦宇宙空間観測所
(鹿児島県肝属郡肝付町)
実験概要 民生技術を用いてロケット・衛星の開発を行い、3㎏程度の超小型衛星の打上げの実証実験


本実験は経済産業省 平成27年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)の採択をうけて実施するものです


SS-520 ロケット 4号機の打ち上げ、及び、第 1段の飛行は正常に行われましたが、飛行中に機体からのテレメータが受信できなくなり安全確保の為、打ち上げ 180秒後に予定していた第 2段モータの点火を中止、その後も、ロケットの追跡は正常に行われ、ロケットは内之浦南東海上の予定落下区域に落下したことを確認、打ち上げは失敗となりました



SS-520 ロケット 4号機 打上げ時刻について



SS-520 ロケット 4号機 打上げ時刻について、羽生准教授は「もっと昼に近いほうが我々のオペレーションとしては楽だが、風を気にしている。この季節の風速の平均を見ると、朝方のほうが穏やかな傾向があった」と説明しています



SS-520 ロケット 4号機 TRICOM-1 (トリコム-ワン) 打上げ成否について 2017年1月15日


ロケットの打ち上げは、搭載されたペイロード(衛星等)を所定の軌道に投入できて初めて打ち上げ成功となります

SS-520 ロケット は、H2A、H2B、イプシロン等と異なり、打ち上げが成功したか否か(搭載ペイロード TRICOM-1 (トリコム-ワン) を所定の軌道に投入できたか否か)は、TRICOM-1 (トリコム-ワン) が地球を一周し、再度日本付近の上空を通過する際にデータを解析、確認する予定で、打ち上げが成功したか否かは、2017年1月15日(日)午前中に判明する見込みです

SS-520 ロケット 4号機 TRICOM-1 (トリコム-ワン) 打上げ延期について 2017年1月11日


SS-520 ロケット 4号機 TRICOM-1 (トリコム-ワン)は、当初、2017年1月11日(水)午前8時48分に打ち上げる予定でしたが、打ち上げ予定日である2017年1月11日、JAXAは、鹿児島県肝付町 内之浦宇宙空間観測所の天候条件が強風のため整わないとして、SS-520 4号機の打ち上げ中止すると発表、打ち上げを延期していました




JAXA SS-520 ロケット 4号機 とは 概要



写真 SS-520 4号機 2017年1月15日 打ち上げられたSS-520 4号機 SS-520 ロケット 4号機は、JAXAの観測ロケット SS-520型ロケット をベースに開発している小型ロケットです

SS-520型ロケット(2段式) は、第1段に S-520の主エンジンを使用、発射上下角 80°、搭載計器重量 140kgで最高高度 1000kmにも達し、第3段を付け加えることにより、ミニ衛星の打ち上げが可能です


SS-520ロケット は、1998年2月5日に、内之浦宇宙空間観測所から SS-520ロケット 1号機(SS-520-1)が打ち上げられたのに続き、SS-520ロケット 12号機が、2000年12月4日に、ノルウェーのスバルバード実験場から打ち上げられ、磁気圏のカスプ領域での直接観測を行っています

(上写真) SS-520 4号機 「 JAXA | SS-520 5号機による超小型衛星打上げ実証実験について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年11月13日 」 より
(下写真) 2017年1月15日 打ち上げられたSS-520 4号機 (画像 JAXA提供)



SS-520 4号機 ロケット 断面図
SS-520 4号機 主要諸元
全長 9.54 m
直径 0.52 m(代表径)
全備重量 2.6 ton
燃料 固体燃料
段構成 3段式
打上げ能力 低軌道に 4kg以上
打上げ場所 内之浦宇宙空間観測所
打上げ方式 ランチャ滑走方式 (吊下げ式)

左図は SS-520 4号機 ロケット 断面図

JAXA SS-520 4号機実験の実施について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年12月8日 」 より





SS-520 ロケット 4号機 搭載衛星 TRICOM-1 (トリコム-ワン) とは 概要



TRICOM-1 (トリコム-ワン)は、東京大学で開発された超小型衛星ほどよし 3 & 4号機の実績を基にした次期衛星で、経済産業省宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)に採択されたことをうけて東京大学において開発されました


超小型衛星 TRICOM-1 (トリコム-ワン) 概要図
TRICOM-1 主要諸元
概要 超小型衛星
寸法 116mm×116mm×346mm
(アンテナ部分除く)
重量 約 3kg
軌道 近地点180km×遠地点1,500km
の楕円軌道
傾斜角 31度

JAXA SS-520 4号機実験の実施について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年12月8日 」 より



地球を周回しながら地上端末から送られるデータを収集(Store)し、衛星が管制局上空に来た時にコマンドにより地上局にデータを転送(Forward)する Store and Forward ミッションや、搭載したカメラを用いた地球撮像を行う予定です



SS-520 ロケット 4号機 搭載衛星 TRICOM-1 (トリコム-ワン) 発射場 打ち上げ方式



SS-520 ロケットの射点は、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町)で、イプシロンの射点がある M台地よりも 1段高い標高 276mのKS台地と呼ばれるエリアで、1970年に日本初の衛星「おおすみ」を打ち上げた、歴史的な場所です


H-IIA/B ロケットやイプシロン ロケットは点火後、自立した状態で垂直に上昇していきますが、SS-520 ロケットは、ロケットの上下 2ヶ所に T字形の金具が付いており、ここでランチャーのレールから吊り下げられており、レールを滑走する形で、斜めに発射されます

SS-520 ロケットに付けられている吊り下げ用の T字形金具は、本来はロケットの上側だけにあれば良いものが、バランスを取るために反対側にも同じ金具が付けられており、T字の大きさは上下2つで違っていて、この工夫により、上昇時には 2ヶ所同時にレールから外れるようになっています


また、SS-520 ロケット打ち上げ用ランチャーは、2014年度に新設されたもので、ブームを上下に動かしたり、左右に旋回することが可能で、ロケットの目的に応じて、任意の向きに打ち上げることができます

従前は隣接するドームの中から、移動式のランチャーを使って打ち上げていましたが、設備が老朽化してきたため、固定式の新型ランチャーを導入したとのことで、現在は基本的に、この新型ランチャーを使って、観測ロケットの打ち上げが行われています

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関連記事を下記に紹介します



2017年1月15日

JAXA小型ロケット、打ち上げ失敗 原因は今後調査 朝日新聞 2017年1月15日 13:32


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、同日朝に打ち上げた大気の観測などをするロケットを改良した世界最小クラスのロケットの打ち上げに失敗した、と発表した。鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた後、機体からのデータが受信できなったため、180秒後に予定していた2段ロケットの点火を中止したという。失敗の原因は現時点で不明といい、今後、詳細に調査する。
 JAXAによると、ロケットは15日午前8時33分に点火。正常に飛行していたが、約20秒後に機体からの情報が地上で受信できなかったことから、安全のため2段ロケットの点火を中止した。機体は同観測所の南東の海上に落下したという。
 世界的に需要が増している小型衛星を安価に打ち上げるロケットに必要な技術実証のために、JAXAが開発した。大気観測などをする小型ロケットを大量生産される民生部品などを使って改良。衛星を軌道に投入できるものとしては世界最小クラスのものだった。


2017年1月15日

世界最小級ロケット失敗=超小型衛星搭載、2段点火せず落下―鹿児島でJAXA 時事通信 2017年1月15日 12:20


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日午前8時33分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、衛星用としては世界最小級のロケット「SS520」4号機を打ち上げた。約20秒後にデータを受信できなくなり、JAXAは第2段の点火を中止、機体は海に落下した。搭載した東京大の超小型衛星「TRICOM―1」(重さ約3キロ)の打ち上げは失敗した。
 4号機責任者の羽生宏人JAXA准教授は記者会見で、「実験は失敗した」と説明。「大変残念だが、難しい開発だった。原因究明を終えてから次のことを考えさせていただきたい」と話した。
 羽生准教授によると、第1段エンジンの燃焼中に機体の状態を示すデータを受信できなくなり、安全確保のため第2段の点火を中止した。第1段は分離したとみられる。第1段のほか、分離していない第2・3段と搭載衛星も落下想定海域に落ちたという。
 4号機は全長約9.5メートル、直径約50センチ、重さ2.6トン。全長は日本の主力ロケット「H2A」の約5分の1しかない。1970年に日本初の人工衛星「おおすみ」(重さ24キロ)を打ち上げた東大の「L(ラムダ)―4S」ロケット(全長16.5メートル、重さ9.4トン)と比べても大幅に小さい。


2017年1月15日

SS-520ロケット4号機現地取材 - 打ち上げは失敗! 第2段の点火を中止し、機体は海上に落下(速報) マイナビ 2017年1月15日 11:08


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月15日8時33分、超小型衛星「TRICOM-1」を搭載したSS-520ロケット4号機の打ち上げを実施したものの、機体に問題が発生し、飛行を中断。打ち上げは失敗した。
 JAXAによれば、ロケットの第1段の飛行は正常に行われたものの、飛行中にテレメータが受信できなくなったため、第2段の点火を中止。そのため第2段以降による増速は行われず、ロケットは海上に落下した。地上からロケットの追跡は正常に行われており、内之浦南東海上の予定区域内に落下したことは確認されている。
 現時点で詳しいことはわかっていないが、今後11時半から開催される記者会見で説明がある予定だ。詳細については追ってお知らせする。


2017年1月15日

世界最小級ロケット打ち上げ失敗 NHK 2017年1月15日 10:30


 手で持ち運べるほどの超小型衛星を安い費用で打ち上げようと、JAXA=宇宙航空研究開発機構が新たに開発した世界最小クラスのミニロケットは、15日午前8時33分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられましたが、機体の状態を示すデータが途中で受信できなくなったため、2段目のロケットに点火せず、飛行を中断して打ち上げは失敗しました。


2017年1月15日

JAXA SS-520 4号機実験結果について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成29年1月15日


 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成29(2017)年1月15日(日)08時33分00秒、民生技術を用いてロケット・衛星の開発を行い、3kg程度の超小型衛星の打上げの実証を行うことを目的としたSS-520 4号機実験を内之浦宇宙空間観測所において実施しました。
 ロケットの第1段の飛行は正常に行われましたが、飛行中に機体からのテレメータが受信できなくなったため、第2段モータの点火を中止しました。なお、ロケットの追跡は正常に行われ、ロケットは内之浦南東海上の予定落下区域に落下したことを確認しました。


2017年1月15日

世界最小級ロケットを打ち上げ JAXA、軌道投入へ 朝日新聞 2017年1月15日 08:51


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日午前8時33分ごろ、大気の観測などをするロケットを改良した世界最小クラスのロケットを、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。搭載した超小型衛星を分離し、軌道投入する。
 ロケットは全長約9・5メートルで重量約2・6トン。衛星打ち上げの主力のH2A(全長53メートル、重量289トン)や、先月打ち上げられた固体燃料ロケット「イプシロン」(同26メートル、同95トン)と比べると大幅に小さく、衛星を打ち上げるロケットとしては世界最小クラスだ。
 世界的に需要が増している小型衛星を安価に打ち上げるロケットに必要な技術実証のために、JAXAが開発した。大量生産される電子回路などの民生部品を活用し、観測ロケットを改良した。打ち上げ費も含めた開発コストは5億円程度だという。
 搭載した約3キロの超小型衛星は東京大学が開発。30日ほど地球を周回し、地表の撮影や地上との通信を確かめる。


2017年1月15日

世界最小級、打ち上げ=超小型衛星搭載ロケット―鹿児島で 時事通信 2017年1月15日 08:50


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日午前8時33分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、衛星用としては世界最小級のロケット「SS520」4号機を打ち上げた。東京大の超小型衛星「TRICOM―1」(重さ約3キロ)を搭載し、7分半後に分離して地球を周回する高度約180〜1500キロの楕円(だえん)軌道に投入する予定。
 4号機は全長約9.5メートル、直径約50センチ、重さ2.6トン。全長は日本の主力ロケット「H2A」の約5分の1しかない。1970年に日本初の人工衛星「おおすみ」(重さ24キロ)を打ち上げた東大の「L(ラムダ)4S」ロケット(全長16.5メートル、重さ9.4トン)と比べても大幅に小さい。
 SS520はこれまで、弾道飛行で高度100キロ以上の宇宙空間に達した後、海上に落下する観測用の2段式固体燃料ロケットだった。近年、超小型衛星を地上や海上の画像撮影や通信などに商業利用する可能性が開け、安いロケットのニーズが高まったため、第3段を追加した4号機を開発した。成果を民間企業に活用してもらうことを目指している。


2017年1月15日

JAXA、SS-520ロケット4号機を打ち上げ - 世界最小の衛星打ち上げロケット マイナビ 2017年1月15日 08:40


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月15日8時33分、鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所にてSS-520ロケット4号機の打ち上げを実施した。
 SS-520は、直径52cm、全長9.54m、重量2.6tの観測ロケット。140kgのペイロードを約800kmの高度まで打ち上げることができる。本来は弾道飛行を行うもので、1998年と2000年に使用された実績があるが、4号機では、新規開発された第3段ロケットにより、低軌道に4kg以上のペイロードを打ち上げられるようになった。今回、東京大学が開発した3Uサイズの超小型衛星「TRICOM-1」を低軌道に投入する。情報が公開されている衛星打ち上げロケットとしては、世界最小となる。
 TRICOM-1は、地上端末から送られるデータを収集(ストア)し、衛星が管制局上空に来た際にデータを転送(フォワード)するストア&フォワードミッションや、カメラを用いた地球撮像を行う予定。
 当初、打ち上げは1月11日に予定されていたが、強風のため「打ち上げ条件を満たさない可能性がある」と判断され、延期となっていた。


2017年1月15日

世界最小クラスのミニロケット打ち上げ 成否は午前中に判明 NHK 2017年1月15日 08:37


 打ち上げが天候の影響で延期されていたJAXA=宇宙航空研究開発機構が新たに開発した世界最小クラスのミニロケットは、超小型衛星を搭載して15日午前8時33分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。搭載した超小型衛星を予定の軌道に投入し、打ち上げが成功したかどうかは午前中に判明する見込みです。
 JAXAが新たに開発した高さ9メートル50センチという世界最小クラスのミニロケットは超小型衛星を搭載して、15日午前8時33分、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。ロケットは、衛星を覆っている先端のカバーに続き1段目や2段目を切り離しながら上昇を続け、打ち上げからおよそ7分半後に超小型衛星を高度200キロ付近で切り離したとみられます。
 このあと、超小型衛星が地球を一周して日本付近の上空を再度、通過する際にデータを解析し、予定の軌道に投入されたかを確認することになっていて、打ち上げが成功したかどうかは午前中に判明する見込みです。


2017年1月13日

JAXA、SS-520ロケット4号機の打ち上げ日を1月15日に再決定 マイナビ 2017/01/13


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月13日、延期となっていたSS-520ロケット4号機の打ち上げを1月15日8時33分~8時50分に実施すると発表した。打ち上げ時刻は、8時33分を予定している。
 当初、打ち上げは1月11日に予定されていたが、強風のため「打ち上げ条件を満たさない可能性がある」と判断され、中止となった。SS-520は小型であるため天候の影響を受けやすく、雨天時には打ち上げることができず、風速も秒速15m以下である必要がある。詳細は、大塚実氏による現地レポートをご覧いただきたい。


2017年1月11日

SS-520ロケット4号機現地取材 - 打ち上げは直前に延期! 風向・風速の変動の大きさが問題に マイナビ 01月11日 16:39


 既報のように、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月11日、同日8時48分に予定していたSS-520ロケット4号機の打ち上げを中止した。現時点で次の打ち上げ予定日は決まっておらず、今後、天候状況を判断し、関係各所との調整を経たうえで発表される予定だ。決定から中2日を開けるのが通例であるため、打ち上げは早くても14日以降になる見通し。
 筆者は今日、7時半ころからプレス見学席にいたのだが、現地は時折、突風のような強い風が吹くような状況。前回のレポートでお伝えしたように、平均的に風が弱い時間帯ということで朝方の打ち上げになったのだが、残念ながら今回は風が強い日に当たってしまったようだ。
 JAXAによると、今回の中止の理由は天候。同日8時40分から開催された最終のGO/NOGO判断会議において、「打ち上げ条件を満たさない可能性がある」と判断され、中止が決まった。
 この中止の理由については、少し補足しておきたい。SS-520ロケットは誘導制御は行わないため、風の影響を受けて進路が変わってしまう。すると、分離した第1段や第2段が落ちてくる場所が予定からズレてくるわけだが、このズレが大きくなると、事前に通達してある落下予想区域を外す恐れがある。これは船舶や航空機の安全上、大きな問題だ。


2017年1月11日

9mロケット、強風で打ち上げ延期…JAXA 読売新聞 01月11日 11:16


 宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ )は11日、鹿児島県 肝付 きもつき 町の内之浦宇宙空間観測所で予定していた小型ロケット「SS520」4号機の打ち上げを、強風のため延期した。
 打ち上げは早くても14日以降になる見込みだ。
 JAXAによると、上空の風が不安定で、打ち上げ後に分離する1段目と2段目のロケットが計画の範囲外に落下する恐れが判明。JAXAは打ち上げ3分前の午前8時45分、打ち上げ中止を発表した。
 ロケットは3段式で全長9・54メートル。SS520で初めて人工衛星を打ち上げる予定で、東京大学の超小型衛星を搭載している。


2017年1月11日

強風で14日以降に延期=世界最小級ロケット―JAXA 時事通信 01月11日 10:10


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、衛星用としては世界最小級のロケット「SS520」4号機の打ち上げを14日以降に延期した。鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で11日午前8時48分に打ち上げる予定だったが、直前に強風のため中止を決めた。
 24日には同県の種子島宇宙センターでH2Aロケット32号機による防衛省の通信衛星の打ち上げがあり、SS520は前後数日間は打ち上げられない。打ち上げ可能期間は今月31日まで。


2017年1月11日

世界最小級ロケット打ち上げ中止 時事通信 2017年1月11日 08:54


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、衛星用としては世界最小級のロケット「SS520」4号機の打ち上げを中止すると発表した。天候条件が整わないため。鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で同日午前8時48分に打ち上げる予定だった。


2017年1月11日

ミニロケット きょうの打ち上げ取りやめ 強風のため NHK 01月11日 08:49


 超小型衛星を安い費用で打ち上げようと、JAXA=宇宙航空研究開発機構が新たに開発した世界最小クラスのミニロケットは、11日午前8時48分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定でしたが、風が強まるおそれがあったため、直前になって打ち上げが延期されました。
 打ち上げが延期されたのは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が超小型衛星を打ち上げるために新たに開発した高さ9メートル50センチのミニロケットです。
 ミニロケットは鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から11日午前8時48分に打ち上げられる予定でしたが、直前の午前8時45分ごろ、打ち上げが延期されました。JAXAによりますと、上空や地上付近の風が強まるおそれがあり、気象条件が整わなかったということです。
 新たな打ち上げ日はまだ決まっていませんが、JAXAは改めて打ち上げの準備を整える必要があるため、今月14日以降になるとしています。
 今回のミニロケットは、人工衛星を打ち上げるものとしては世界で公表されているロケットの中でも最小クラスで、高さ35センチ、重さが3キロという手で持ち運べるほどの超小型衛星が搭載されています。


2017年1月10日

<世界最小ロケット>「ぜひ成功させたい」 あす打ち上げ、実験主任意気込み 毎日新聞 01月10日 16:58


 人工衛星を軌道に投入する世界最小の小型ロケット「SS520」4号機が11日の打ち上げを前に肝付町の内之浦宇宙空間観測所で9日公開され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の羽生宏人実験主任は「ようやく発射台に組み付けることができた機体に感動している。ぜひ成功させたい」と意気込みを語った。
 ロケットは2段式観測ロケットを3段式に改修して打ち上げ能力を強化。高度2000キロ以下の軌道に超小型衛星「TRICOM(トリコム)1」を投入する。東京大が開発したトリコムは縦横約12センチ、高さ約35センチ、重さ約3キロの直方体。地球を周回しながら地表を撮影したり、データの送受信実験をする。
 ロケットやトリコムには、市販家電や携帯電話などに使われている部品など民生品を多く採用。それらが宇宙空間で確実に作動するかの実証実験を行う。
 公開後の記者会見で、約2年間かけて準備してきた羽生実験主任は「観測用ロケットを衛星打ち上げ用としてシステム化するのにあらゆることをやってきた」と自信を示した。


2017年1月10日

SS-520ロケット4号機現地取材 - 射点で機体が公開、世界最小の衛星打ち上げロケットが姿を現す! マイナビニュース 2017年01月10日 12時10分


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月11日、SS-520ロケット4号機を内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる。前々日となる9日にはロケットの機体がプレスに公開され、目の前で見ることができた。H-IIA/Bやイプシロンなど大きなロケットの場合、射場でこれほど近くで見る機会はなく、いかにも観測ロケットであるSS-520ならではだ。
 ○わずか10m弱の衛星打ち上げロケット
 SS-520は、固体燃料の2段式観測ロケットである。直径は52cmで、長さは10m弱。重量は2.6tだ。衛星を地球周回軌道に投入する能力はないものの、140kgのペイロードを約800kmの高度まで打ち上げることが可能で、天体物理学の観測や、上層大気の研究などに利用できる。これまでに2機を打ち上げた実績がある。
 観測ロケットであるので、宇宙空間まで行っても、普通は地球を回らずにそのまま落ちてくる。しかし今回の4号機では、第3段を新規開発。この改修により、低軌道に4kg以上のペイロードを打ち上げられるようになった。4号機には、実際に重さ3kgの超小型衛星を1機搭載しており、この技術実証を行う。


2017年1月10日

衛星搭載の「電柱大」世界最小ロケット 11日内之浦から打ち上げ 南日本新聞 01月10日 06:30


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午前8時48分、人工衛星を搭載したロケットでは世界最小級の「SS520」4号機を、肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる。機体を9日、報道陣に公開した。 機体は全長約10メートル、直径約0.5メートルの電柱大で、重さ2.6トンの3段式。搭載する超小型衛星「TRICOM(トリコム)1」は縦横約10センチ、高さ約35センチ、重さ約3キロと、手で持ち運べる大きさだ。


2017年1月10日

衛星搭載“世界最小”ロケット、11日 打ち上げへ TBS 2017年01月10日 04:51


 衛星を搭載するロケットとしては世界最小クラスのロケットが11日、鹿児島の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられます。
 打ち上げられるのは、「SS−520 4号機」で9日、機体が公開されました。全長9.54メートル、重さ2.6トンで、JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、衛星を搭載するロケットとしては、世界最少クラスです。
 重さおよそ3キロの超小型衛星「TRICOM−1」を搭載して打ち上げられる計画で、費用はおよそ5億円と民生の部品を使うなどして、国内のほかの衛星打ち上げロケットの数十分の1に抑えています。「SS−520 4号機」は11日午前8時48分に、鹿児島の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。


2017年1月9日

JAXAが世界最小ロケットを公開 衛星搭載、鹿児島・内之浦宇宙空間観測所で11日打ち上げ 産経 2017.1.9 17:25


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、電柱ほどの大きさの小型ロケット「SS520」4号機を、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で公開した。人工衛星を軌道に投入する世界最小のロケットとしており、東京大が開発した超小型衛星を搭載して11日午前8時48分、同観測所から打ち上げる。
 公開された小型ロケットは、グレーの機体にオレンジの線が入り、衛星を収納した先端部は黒というデザイン。打ち上げに向け、既に発射装置に据え付けられていた。
 全長約10メートル、直径約50センチで、重さは2・6トン。運用中の2段式の観測ロケットを3段式に改修し、超小型衛星を軌道に投入できるようにした。機体の製造と打ち上げの費用は計約5億円という。
 羽生宏人JAXA准教授は記者会見で「費用を下げるため市販品を活用した。ぜひ成功させたい」と語った。
 搭載した衛星の「TRICOM1」は、縦横約10センチ、高さ約35センチ、重さ約3キロ。地球を回りながら地上の撮影やデータ通信をする。


2017年1月9日

小型ロケット、11日打ち上げ=衛星用で世界最小級―鹿児島・内之浦でJAXA 時事通信 01月09日 15:55


 超小型衛星を小さいロケットで安く打ち上げ、民間宇宙ビジネスの活性化につなげるテストとして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2段式の小型観測ロケットに第3段を追加したSS520・4号機を11日午前8時48分に鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる。現在、情報が公開されている衛星打ち上げロケットでは世界最小級とみられるという。
 4号機の全長は約9.5メートルで、H2Aロケットの5分の1しかない。直径は約50センチ、重さは2.6トン。SS520型は固体燃料の2段式で、宇宙空間の観測機器などを弾道飛行させるロケットだが、第3段追加により、衛星を地球周回軌道に乗せられるようにした。


2016年12月8日

JAXA SS-520 4号機実験の実施について 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 平成28年12月8日


国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、SS-520 4号機実験について、下記のとおり実施することをお知らせします。

実験期間 : 平成29(2017)年1月11日(水)~平成29(2017)年1月31日(火)(実験予備期間を含む)
実験場所 : 内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町)
打上げ予定ロケット : SS-520 4号機
打上げ予定日 : 平成29(2017)年1月11日(水) 7:20~8:50(日本標準時)
実験概要 : 民生技術を用いてロケット・衛星の開発を行い、3㎏程度の超小型衛星の打上げの実証を行う。
本実験は経済産業省 平成27年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業
(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)の採択をうけて実施するものです。
SS-520 4号機は、JAXAの観測ロケット(SS-520)をベースに開発している小型ロケットです。
 TRICOM-1(トリコム-ワン)は、東京大学で開発された超小型衛星ほどよし3&4号機の実績を基にした次期衛星です。経済産業省宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)に採択されたことをうけて東京大学において開発されました。
 地球を周回しながら地上端末から送られるデータを収集(Store)し、衛星が管制局上空に来た時にコマンドにより地上局にデータを転送(Forward)するStore and Forwardミッションや、搭載したカメラを用いた地球撮像を行う予定です。


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