JAXA H2Bロケット & 宇宙ステーション補給機 こうのとり (HTV) とは |
JAXA H2Bロケット とは 特徴 性能
(左) H-IIBイメージCG 「 JAXAデジタルアーカイブス 」 より JAXA H2Bロケット 主要諸元
※1:真空中 固体ロケットブースタは最大推力で規定 宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) とは宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 (HTV H-II Transfer Vehicle) とは、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を行なう為にJAXA(宇宙開発事業団(NASDA)と後継法人の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) )が開発した、無人宇宙補給機です 宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 概要宇宙ステーション補給機 「こうのとり」は、種子島宇宙センターから H2Bロケット (H-ⅡB)により打ち上げられ、高度200km/300kmの楕円軌道へ投入されます 軌道投入後、地上監視のもと、予め登録しておいたコマンドシーケンスや姿勢制御系の自動シーケンスなどによって、高度 350~460kmの国際宇宙ステーション(ISS)に対して、安全にランデブ飛行を行いながら、ISSへ接近、所定の位置に相対停止した後は、ISSのロボットアームにて把持され、ISSに結合 ・ 係留し、補給物資をISSへ移送します その後、ISSで不要となった廃棄物品を「こうのとり」 に移送し、ISSから離脱、再突入軌道へ移行、大気圏内で摩擦熱により、焼却処分されます
宇宙ステーション補給機 「こうのとり」(HTV) 開発経緯1988年、日本、カナダ、アメリカ合衆国、および欧州宇宙機関 (ESA) 加盟国の政府間で宇宙基地協力協定 (IGA) が署名され、1993年にロシアも加わり、1994年に現在の国際宇宙ステーション(ISS)計画が誕生しました 1994年7月アメリカ航空宇宙局 (NASA) は、宇宙ステーションへの輸送を、国際パートナーがスペースシャトルでの輸送経費を実費負担する方式から、各パートナーそれぞれが輸送能力を提供することを原則とする方式への変更を提案し、日本の宇宙開発事業団(NASDA 現在のJAXA)は、1995年に宇宙ステーション補給機の概念設計を開始、1997年にHTV開発に着手しました 1998年2月24日に署名された宇宙基地了解覚書 (MOU) において、日本が国際宇宙ステーションへの補給義務を負うことが国際公約となり、2009年(平成21年)9月11日、「こうのとり」 と名付けられた宇宙ステーション補給機 1号機が、「こうのとり」 打ち上げ用に開発されたH2Bロケット 1号機により打ち上げられました 国際宇宙ステーションは、2015年(平成27年)12月22日、日米両国政府が国際宇宙ステーション(ISS)に係る新たな日米協力の枠組みについて合意し、2024年までの我が国のISS運用延長への参加が決定されています 宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 (HTV) 改良計画宇宙ステーション補給機 「こうのとり」 改良 重量3割減 製造運用費半額 2015年5月20日国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」について、文部科学省は、2020年頃の完成を目指して、費用を半額程度に抑える改良型の開発を計画しており、来年度(2016年度)予算の概算要求に開発費の一部を盛り込む方針を、2015年5月20日、明らかにしました 現在、ISSへ飲料水や食料、実験装置などを送り届けたこうのとりは、ごみなどを積んで大気圏に再突入し、燃え尽きることにより、破棄する設計になっていますが、文科省は、ISSから実験試料などを地上に持ち帰れるタイプへの改良も検討するとしています 現在のこうのとりは、長さ約10メートル、直径4.4メートルの円筒形で、ISSに最大6トンの荷物を運ぶことができますが、改良型では、部品の点数を減らすなどして機体を大幅に軽量化する他、円筒形の機体表面に張り付けている太陽電池パネルを羽根状に取り付けるよう改良、現在の重量約10.5トンの3割ほど軽くし、約200億円かかる製造費を100億円程度に抑え、ほぼ同じ重さの荷物を搭載する能力を保ったまま、製造と運用の費用を半減させる計画です こうのとりは、2009年~2013年に4機が打ち上げられ、すべて成功しており、2015年5月20日時点で既に2機の製造が始まっていますが、日本のISSへの物資輸送経費は、こうのとりを載せるH2Bロケットの費用も含め、毎年度230億~250億円かかっています 2020年までの運用が決まっているISSに対し、日本は、こうのとりで物資を運ぶことにより参加運用費を米国に支払っており、2016年~2020年の5年間に、こうのとり3機を打ち上げることが求められています 米国は、2024年までのISS運運用延長を参加各国に呼びかけていますが、日本は、2020年までの参加は決めているものの、それ以降の予定は白紙で、こうのとり改良型の開発費には、総額数百億円掛かるとみられています 文科省では、長期的なコスト削減策を打ち出すことで参加延長につなげる予定です 基幹ロケット開発の歴史日本では、純国産の H2A ロケット 開発以降、世界最高水準の打ち上げ成功率を誇っています 「 JAXA H3ロケット 記者説明会を実施しました 2016年7月20日 」 より |
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