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JAXA H2Aロケット UAE 火星探査機 アル・アマル 打ち上げ


JAXA H2Aロケット UAE 火星探査機 アル・アマル 2020年7月頃 打ち上げ



三菱重工業は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府宇宙機関であるMBRSC(The Mohammed bin Rashid Space Centre)から、火星探査機の打上げ輸送サービスを受注しました

UAE建国50周年を迎える2021年に、中東初となる無人探査機の火星到着を目指すもので、2020年にH-IIAロケットでの打上げを予定、今回は海外顧客から4件目の衛星打上げ輸送サービス受注となります


測位衛星「みちびき」3号機を搭載し、打ち上げられたH2Aロケット35号機=鹿児島県南種子町で 2017年8月19日午後2時29分

測位衛星「みちびき」3号機を搭載し、打ち上げられたH2Aロケット35号機
鹿児島県南種子町で 2017年8月19日午後2時29分
<GPS衛星>「みちびき」搭載H2Aロケット打ち上げ成功 毎日新聞 2017年8月19日 14:33 」 より

打上げロケット H2Aロケット
(H-IIA)
打上げ日 2020年(平成32年)
7月頃
打上げ時刻
打上げ時間帯
打上げペイロード UAE 火星探査機
アル・アマル
打上げ時の天候
打上げ予備期間 ※
打上げ場所 種子島宇宙センター
大型ロケット発射場
打上げ実施 三菱重工業株式会社
宇宙航空研究開発機構

打上げ予備期間の打上げ予定時間帯は、打上げ日毎に設定されます
海面落下時間帯は、打上げ後の経過時間です


この火星探査ミッションは、アブダビやドバイなど7首長国によるUAE連邦政府が2014年7月に設立したUAE宇宙庁(Space Agency)が統括し、MBRSCは火星探査機設計等技術面の取りまとめを実施しています


海外からの打上げ輸送サービス受注では、韓国航空宇宙研究院(KARI)の多目的実用衛星KOMPSAT-3、初の商業衛星打上げとなったテレサット・カナダの通信放送衛星TELSTAR 12 VANTAGE、MBRSCの前身であるドバイEIAST(The Emirates Institution for Advanced Science and Technology)の観測衛星ハリーファサット(KhalifaSat)に続くものです

また、2012年のKOMPSAT-3 と2015年のTELSTAR 12 VANTAGEに続き、2017年度にはハリーファサットの打上げを予定しています


H-IIAロケットは、これまで30機中29機で打上げに成功している日本の基幹ロケットで、打上げ成功率は約 96.7%、世界トップクラスの高い成功率を誇っています

三菱重工業社は、1975年に始まった日本の宇宙ロケット開発で主要な役割を果たしてきており、JAXA(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構)からの技術移転を受け、H-IIAは13号機(2007年9月打上げ)から、また、H-IIBは4号機(2013年8月打上げ)から、三菱重工業社が製造から打上げまで一貫して担う体制となっています




UAE 火星探査機 アル・アマル



アル・アマルは、UAEが開発中の、UAEにとって初の惑星探査機となる火星探査機で、アル・アマル(Al-Amal)は「希望」を意味するアラビア語です


主に火星の大気に重点を置いた観測を行うことを目的としており、高い分解能で写真を撮影する高性能デジタルカメラの「EXI」、紫外線で高層域の大気や、酸素や水素の流れを探る「EMUS」、そして赤外線で大気の温度パターンや、氷や水蒸気、塵を探る「EMIRS」の、大きく3種類の観測機器が搭載されます

機体は地球観測衛星に似た六角柱の形状をしており、幅2.37m、高さは2.90m、打ち上げ時の質量は約1500kg、設計寿命は約 2年が予定されています


打ち上げ時期は、地球と火星との位置関係から、2020年の7月頃になると見られ、火星への到着は、2021年を予定、高度 2万2000km x 4万4000kmの長楕円軌道に投入されます

アル・アマル計画は、アブダビやドバイなど 7首長国によるUAE政府が2014年7月に設立したUAE宇宙庁が統括、MBRSC は、2006年にEIASTとして設立されたドバイ政府の宇宙開発機関で、2015年に名称変更され、現在、地球観測、衛星ナビゲーション、衛星通信などの事業に取り組んでおり、今回のUAE 火星探査機 アル・アマル計画でも、探査機設計など、技術面の取りまとめを実施しています




JAXA H2Aロケット 打ち上げ基準



JAXAでは、全長 53メートル、重さ 286トンの H2Aロケットを安全、確実に打ち上げる為、打ち上げ基準が設定されています

従来の基準では、氷結層雲について、その厚さ 1.8km以内のみで判断していましたが、今回の打ち上げから、氷結層雲に関する基準が改められ、今後は、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能となります

これまで、H2Aロケットの打ち上げでは、氷結層雲による打ち上げ延期が 8機で発生していましたが、新基準で評価すると、その半分は打ち上げが可能なケースだったとのことで、今後は、打ち上げ延期の減少が期待され、コストダウンにも繋がります

2016年(平成28年)2月12日(金)に予定していた、H2Aロケット 30号機 の打ち上げでは、「射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲(別紙参照)の発生が予想されること、および打上げ作業に支障のある強風が予想されることから、2016年(平成28年)2月17日(水)に、打上げ」が延期されました


打ち上げ基準
氷結層雲の厚さ 1.8km以内 ただし、厚さ1.8km以上でも、レーダーで雲の内部状態を測定、反射強度が規定以下であれば、打ち上げ可能 (H2Aロケット 30号機 打ち上げ時から適用)
風速 (最大瞬間風速) 20.9m/s



JAXA 打上げ天候制約 (氷結層を含む雲) について

JAXA H-IIAロケット27号機による情報収集衛星 レーダ予備機の打上げ中止について 三菱重工業株式会社 宇宙航空研究開発機構 2015年1月29日 02:00」 より


氷結層とは、雲の中で温度が0度から-20度になっている部分のことで、雲の中に氷の粒の層があるような状態になっています

氷結層雲等、H2Aロケット打ち上げの制約についての詳細は、「JAXA H2Aロケット とは 特徴 性能 制約 高度化計画」をご参照下さい





H2Aロケット H2Bロケット 打ち上げ回数 成功率 (参考)



H2Aロケット 36号機 準天頂衛星システム みちびき4号機の打ち上げにより、H2Aとしての打ち上げ成功回数は、36機打ち上げ中、35機の成功で、成功率は 97.2 %、同じエンジン (LE-7A ※) を使用している「H2B」を合わせた成功回数は、42機打ち上げ中、41機の成功となり、成功率は 97.6 % となっています

国際的な信頼性の基準は 95 % とされています



※ LE-7A
LE-7Aは、H-IIロケット第一段に使われていたLE-7エンジンの改良型で、宇宙開発事業団(現JAXA)が、三菱重工業、石川島播磨重工業と共に開発した液体燃料ロケットエンジンで、H-IIAロケットの第一段に1基、H-IIBロケットの第一段には2基使用されています

H2A と H2Bは、三菱重工業が製造、H2A 13号機からは打ち上げ業務も、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から三菱重工業(MHI )に移管されています



H2A H2B ロケット および 世界の主力大型ロケット 打ち上げ回数 成功率



日本は、大型ロケット打ち上げの成功率では、世界でもトップクラスですが、打ち上げ回数では、主要各国 地域より 1桁少ないのが実情です


国 地域 ロケット名 打上回数 成功回数 成功率
日本 H2A 36 35 97.2 %
H2B 6 6 100 %
H2A + H2B 41 40 97.6 %
アメリカ アトラス 387 340 87.9 %
ファルコン 19 15 78.9 %
ヨーロッバ アリアン 221 210 95.0 %
ロシア プロトン 401 354 88.3 %
中国 長征 201 191 95.0 %

諸外国のデーターは、「 2015年1月21日現在 三菱重工業調べ 」





ロケット打ち上げ ライブ中継 JAXA 種子島ライブカメラ ロケット打ち上げ 見学場所 (参考)




JAXA H2Aロケット 36号機 準天頂衛星 みちびき4号機 打ち上げ ライブ中継

放送内容 放送日/放送時間 視聴ページ 備考
JAXA H2Aロケット 36号機 準天頂衛星 みちびき4号機 打ち上げ ライブ中継 2017/10/10 (火):
開場:29:57
開演:06:00
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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2016年3月22日

三菱重工、UAEの火星探査機の打ち上げを受注 - 2020年にH-IIAで打ち上げ マイナビ 2016/03/22


三菱重工は3月22日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府宇宙機関「MBRSC」から、H-IIAロケットによる火星探査機「アル・アマル」の打ち上げ輸送サービスを受注したと発表した。
 打ち上げは2020年の予定で、UAEの建国50周年となる2021年に火星への到着を目指す。
 三菱重工にとって、海外顧客からの衛星打ち上げ受注は4件目となった。
 アル・アマル
 アル・アマルは、UAEが開発中の火星探査機で、同国にとって初の惑星探査機となる。アル・アマル(Al-Amal)は「希望」を意味するアラビア語である。
 主に火星の大気に重点を置いた観測を行うことを目的としており、高い分解能で写真を撮影する高性能デジタルカメラの「EXI」、紫外線で高層域の大気や、酸素や水素の流れを探る「EMUS」、そして赤外線で大気の温度パターンや、氷や水蒸気、塵を探る「EMIRS」の、大きく3種類の観測機器を搭載する。

三菱重工、UAEの火星探査機の打ち上げを受注 - 2020年にH-IIAで打ち上げ マイナビ 2016/03/22 」 より


2016年3月22日

UAEドバイのMBRSC から火星探査機打上げ輸送サービスを受注 三菱重工 2016年3月22日


 三菱重工業は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府宇宙機関であるMBRSC(The Mohammed bin Rashid Space Centre)から、火星探査機の打上げ輸送サービスを受注しました。UAE建国50周年を迎える2021年に、中東初となる無人探査機の火星到着を目指すもので、2020年にH-IIAロケットでの打上げを予定しています。今回は海外顧客から4件目の衛星打上げ輸送サービス受注となります。
 この火星探査ミッションは、アブダビやドバイなど7首長国によるUAE連邦政府が2014年7月に設立したUAE宇宙庁(Space Agency)が統括し、MBRSCは火星探査機設計等技術面の取りまとめを実施しています。
 海外からの打上げ輸送サービス受注では、韓国航空宇宙研究院(KARI)の多目的実用衛星KOMPSAT-3、初の商業衛星打上げとなったテレサット・カナダの通信放送衛星TELSTAR 12 VANTAGE、MBRSCの前身であるドバイEIAST(The Emirates Institution for Advanced Science and Technology)の観測衛星ハリーファサット(KhalifaSat)に続くものです。また、2012年のKOMPSAT-3 と2015年のTELSTAR 12 VANTAGEに続き、2017年度にはハリーファサットの打上げを予定しています。
 MBRSC は2006年にEIASTとして設立されたドバイ政府の宇宙開発機関で、2015年に名称変更され、現在、地球観測、衛星ナビゲーション、衛星通信などの事業に取り組んでいます。
 H-IIAロケットは、これまで30機中29機で打上げに成功している日本の基幹ロケットです。打上げ成功率は約96.7%で、世界トップクラスの高い成功率を誇っています。
 1975年に始まったわが国の宇宙ロケット開発で主要な役割を果たしてきた当社は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの技術移転を受け、H-IIAは13号機(2007年9月打上げ)から、また、H-IIBは4号機(2013年8月打上げ)から、当社が製造から打上げまで一貫して担う体制となっています。
 当社は今回の受注を弾みとして、国内外の衛星打上げ輸送サービス市場で一層積極的に営業活動を展開し、わが国の自在的な宇宙活動を支える産業基盤の確立に中心的な役割を果たしていきます。

UAEドバイのMBRSC から火星探査機打上げ輸送サービスを受注 三菱重工 2016年3月22日 」 より


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