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北朝鮮弾道ミサイル 日本上空越え 5度目 襟裳岬東方 1180キロに落下


北朝鮮弾道ミサイル 日本上空越え 5度目 襟裳岬東方 1180キロに落下 2017年8月29日



推定される北朝鮮のミサイルの軌跡と落下地点
Jアラートが配信された道県
日本のミサイル迎撃システム

(上図) 推定される北朝鮮のミサイルの軌跡と落下地点 「 北ミサイル、北海道上空を通過…太平洋上に落下 読売新聞 2017年08月29日 12時47分 」 より
(中図) Jアラートが配信された道県 「 <北朝鮮ミサイル>日本通過、襟裳岬の東1180キロに落下 毎日新聞 08月29日 09:58 」 より
(下図) 日本のミサイル迎撃システム 「 ミサイル防衛、二段構えでも困難 「際限ない」指摘も 朝日新聞 08月30日 05:00 」 より

北朝鮮は、2017年8月29日午前5時58分頃、北朝鮮西岸の首都平壌(ピョンヤン)順安(スンアン)から北東方向に弾道ミサイル 1発を発射、約 2700キロメートルを飛翔、同6時5~7分頃、北海道の渡島(おしま)半島や襟裳岬の上空を通過、同6時12分頃、襟裳岬の東 約 1180キロメートルの太平洋上に落下しました

北朝鮮のミサイルが日本列島の上空を通過するのは、沖縄県上空を通過した 2016年2月7日以来、今回で 5回目となりますが、北朝鮮は、これまでは、「人工衛星」の打ち上げと主張してきており、弾道ミサイルであることを公言して日本列島上空を通過させたのは初めてのこととなり、安倍晋三首相は、「わが国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威」と指摘しています


弾道ミサイルの発射は 2017年8月26日以来、2017年に入り 13回目となり、政府は、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重な抗議を伝えました

北朝鮮からのミサイル発射の事前通告はなく、政府は発射直後、Jアラート(全国瞬時警報システム)や自治体向け専用回線メール「エムネット」を使い、自治体や住民などに警戒や避難を呼びかける一方、日本国内への落下の恐れはないとして、自衛隊の迎撃措置の実施はなし、北海道東沖ではサンマの棒受け網漁が行われているということですが、航空機、船舶への被害や落下物は確認されていません


防衛省によると、ミサイルは 約 14分間、約 2700キロメートルを飛翔、最高高度は 約 550キロメートル、通常より高い角度の「ロフテッド軌道」ではなく、実線同様の通常軌道とみられています

北朝鮮の弾道ミサイルの射程

北朝鮮の弾道ミサイルの射程 「 <北朝鮮>ICBM強化へ 米当局、核搭載「18年前半」 毎日新聞 2017年9月5日 00:11 」 より

菅官房長官は、2017年8月29日の会見で、「ミサイルは日本海上空で三つに分離した可能性がある」と述べており、小野寺防衛相は、北朝鮮が 2017年5月14日に発射した中長距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があるとの見方を示しています


政府は、2017年8月29日午前、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)4大臣会合を開催、今後の対応を協議、安倍首相は、「政府としては、発射直後からミサイルの動きを完全に把握していた。我が国を飛び越えるという暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威だ。国際社会と連携し、さらなる圧力強化を強く国連の場で求めていく」と記者団に述べました

また、小野寺防衛大臣は、「分析中だが、1発の弾道ミサイルが発射され、それがいくつかに分かれたことは確認している。日本上空を通過するということは大変危険な行為だ。全く日本にも通告なしでミサイルの発射を行うのは大変危険なことで、わが国に対する安全保障上の懸念が一層強まったと思っている」と述べています


北朝鮮の朝鮮中央通信は、2017年8月30日、2017年8月29日に発射した弾道ミサイルが、中長距離弾道ミサイル「火星12」だったと報じました



“猛毒”ミサイル 日本列島上空通過


今回発射されたとされる中長距離弾道ミサイル「火星12」を含め、北朝鮮の液体燃料弾道ミサイルには、人体に極めて有害な液体燃料、「ジメチルヒドラジン」が使われているとみられています

「ジメチルヒドラジン」は、水溶性で毒性が強く、皮膚に付着すると激しいやけどを引き起こし、気化したガスを大量に吸うと死亡する可能性もあります

燃料が残った状態で地上に落ちた場合、近づいただけで被害が出る可能性があり、迎撃に成功した場合でも、地上への落下物に近づくのも極めて危険です




北朝鮮ミサイル 日本列島上空越えは 5度目 事前通告なし弾道ミサイルは初 2017年8月29日



8月29日、北海道上空を横切って飛行した北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12号」の打ち上げの模様(写真=朝鮮通信=時事)

2017年8月29日、北海道上空を横切って飛行した北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12号」の打ち上げの模様(写真=朝鮮通信=時事)
北朝鮮ミサイルの"実力"を冷静に評価する プレジデントオンライン 2017年9月8日 09:20

北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本列島上空を通過した事例は今回が 5度目となり、また、事前通告なしの日本列島上空越えは 2度目となりますが、1回目の際は、人工衛星の打ち上げと称していますので、純粋に軍事兵器としての弾道ミサイルと公称して、事前通告なしに日本列島上空を通過させた事例としては、初めてのこととなります

北朝鮮弾道ミサイルが、初めて日本を飛び越えたのは 1998年8月31日で、長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の一部が日本上空を通過、三陸沖の太平洋に落下、事前通告なしの日本列島上空越えは、この時と今回の 2回となりますが、この 1998年8月31日の際は、後日になって「人工衛星の打ち上げ」と発表しています


他の 3回は、いずれも北朝鮮が事前通告しており、部品の落下位置なども事前公表していました

3回とも長距離弾道ミサイル「テポドン 2号」の改良型が使われ、「衛星打ち上げ」と称して発射しており、2009年4月5日は秋田、岩手県上空を通過して太平洋に着水、2012年12月12日は沖縄県上空を通過して一部がフィリピンの東方沖に落下、2016年2月7日の場合は 5つに分離し、その一部が沖縄県上空を通過して太平洋上に落下しました



日本列島上空を越えた北朝鮮の弾道ミサイル



発射年月 通過地点 事前通告 北朝鮮の主張 備考
5回目 2017年8月29日 北海道 なし 米領グアムをけん制する「前奏曲」 北朝鮮西岸の首都平壌(ピョンヤン)順安(スンアン)から発射された、弾道ミサイル「火星12」が、約 2700キロを飛翔、北海道の渡島(おしま)半島、襟裳岬上空を通過、襟裳岬の東 約 1180キロの太平洋上に落下
4回目 2016年2月7日 沖縄県 あり 人工衛星打ち上げ 北朝鮮北西部のトンチャンリ(東倉里)から発射された「テポドン2」か、その改良型とみられる弾道ミサイルが、沖縄県先島諸島付近の上空を通過
3回目 2012年12月12日
2回目 2009年4月5日 秋田県
岩手県
北朝鮮北東部のムスダンリから「テポドン2」か、その改良型とみられる弾道ミサイルが、3000キロ以上飛行して太平洋上に落下
1回目 1998年8月31日 東北地方 なし 北朝鮮東岸から発射された弾道ミサイルが東北地方の上空を越えて三陸沖に落下

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関連記事を下記に紹介します



2017年9月8日

北朝鮮ミサイルの"実力"を冷静に評価する プレジデントオンライン 2017年9月8日 09:20


 北朝鮮のミサイル発射をめぐり、さまざまな情報が飛び交っている。無責任な分析を退けるためには、まず前提条件を正確に把握することが必要だ。防衛ジャーナリストの芦川淳氏は「その攻撃力を、決して甘く見てはならない」という。日本の防衛力を踏まえながら、北朝鮮のミサイルの「本当の実力」を分析してみよう――。
 「体制維持」を目標にした周到な開発計画
 北朝鮮の核戦力開発が加速している。8月29日は我が国の上空を飛び越えて中距離弾道ミサイルの発射実験を行い、続く9月2日には、弾道ミサイル用に小型化を目指す核兵器の実験を行った。
 こうした北朝鮮の行動についてまず確認しておきたいのは、ことの本質が「北朝鮮の国家体制維持」、すなわち「金日成、金正日、金正恩と続く金一家による独裁体制の維持」という問題に尽きるということだ。北朝鮮のとる国家戦略はすべてがこの一点に集中し、軍事的な手段やそれにぶら下がる戦術も最終的にはそこに帰結する。弾道ミサイルや核兵器の開発、他国に対するサイバー攻撃、麻薬ビジネス、兵器輸出など、すべてがそこにつながっていることを、いま一度、しっかりと認識しておきたい。
 その認識を背景に、現在、北朝鮮が開発を推し進める各種ミサイルの種別とその位置づけについて考えてみたい。


2017年9月5日

<北朝鮮>ICBM強化へ 米当局、核搭載「18年前半」 毎日新聞 2017年9月5日 00:11


 北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)にも搭載可能とする初の水爆実験を実施したとしており、今後は核爆弾やICBM技術の完全習得に向けて取り組みを強化すると見られる。
 北朝鮮が開発したICBM「火星14」は今年7月に2回、通常よりも高く打ち上げるロフテッド軌道を採用し発射された。1回目の飛距離は、通常軌道で発射されれば、米アラスカ州に到達する7000キロ前後と推定された。同様の手法で打ち上げられた2回目は、さらに距離を伸ばし、サンフランシスコなど米西海岸やシカゴなど米中西部も射程内に収める1万キロ前後飛行するとの見方が主流を占めた。
 ただ、米国のミサイル専門家は「理論通りに飛行するかどうかは、通常軌道で発射実験を重ねて確かめる必要がある」と指摘する。爆発力が原爆よりも格段に大きい水爆を搭載するICBMを保有すれば、米国に対する北朝鮮の核抑止力は強化されるだけに、実験を重ねる動機となる。
 3日の核実験で使用した「水爆」の重量は現時点では公表されていない。弾道ミサイルは、核爆弾などで弾頭部分が重くなれば飛距離は反比例して短くなる。米ミサイル専門家は弾頭重量500キロを想定し、「火星14」の最大射程は約1万キロと推定している。「水爆」の重量がそれよりも重ければ、飛距離は減少して米本土に届かない可能性がある。


2017年8月31日

爆撃機に反発必至=北朝鮮、米韓演習後も挑発か―ミサイル・核実験警戒 時事通信 08月31日 20:22


 米軍がB1戦略爆撃機などを派遣し、日韓と共同訓練を実施したことに、北朝鮮が猛反発するのは必至だ。31日に米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が終わったが、今後も挑発を続けるとみられる。
 北朝鮮は29日に日本上空を通過する中距離弾道ミサイル「火星12」を発射。金正恩朝鮮労働党委員長は、爆撃機の基地がある米領グアムをけん制するための「前奏曲」と位置付け、「今後、太平洋を目標にして弾道ミサイル発射訓練を多く行う」と表明した。米軍の爆撃機派遣に反発した北朝鮮がグアム沖への発射をちらつかせ、威嚇を強める可能性が高い。
 韓国軍高官は31日の国会国防委員会で、火星12発射について、米韓演習への対抗措置という意味合いに加え、グアム沖へのミサイル発射計画を実行する「意志と能力」を誇示する狙いがあると分析。今後の北朝鮮の出方として、「米国の圧力への非難や威嚇を続け、弾道ミサイル発射や6回目の核実験などを行う可能性がある」と述べた。


2017年8月31日

日米防衛相 北朝鮮への圧力強化を確認 NHKニュース 08月31日 09:42


 小野寺防衛大臣は31日朝、アメリカのマティス国防長官と電話で会談し、今回の北朝鮮による弾道ミサイルの発射はこれまでとレベルの異なる深刻な脅威だとして、日米が緊密に連携し、圧力をさらに強めていくことを確認しました。
 この中で小野寺大臣は、北朝鮮が29日、日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射したことについて「日本の安全保障にとって、これまでとレベルの異なる深刻な脅威で、日米の緊密な連携が必要だ」と述べました。
 これに対しアメリカのマティス国防長官も同様の認識を示し、あらゆるレベルで情報の共有を進めるとともに、共同訓練を行うなど目に見える形で北朝鮮に対する圧力をさらに強めていくことを確認しました。
 またミサイル防衛体制についても意見が交わされ、小野寺大臣はアメリカの新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入に改めて協力を求めました。
 さらにアメリカ軍のイージス艦の事故が相次いでいることを受けて、小野寺大臣が「防衛体制に穴が開かないよう取り組んでほしい」と述べたのに対し、マティス国防長官は「防衛体制に影響がないよう対応する」と応じました。


2017年8月30日

<北朝鮮ミサイル>正恩氏「発射続ける」 火星12と発表 毎日新聞 08月30日 22:17


 北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が29日に平壌で行われた中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練を視察したと報じた。29日朝に北海道上空を通過し太平洋上に落下した弾道ミサイルを指すとみられる。金委員長は発射実験について「グアムをけん制するための前奏曲」だと説明したうえで「今後も太平洋を目標とした弾道ミサイル発射訓練を多く行わなければならない」と述べ、ミサイル発射実験の継続を指示した。
 朝鮮中央通信によると、今回の発射実験は米韓合同軍事演習に対抗する武力示威という。また同通信は「火星12」を発射した8月29日が日韓併合から107年に当たるとも指摘。発射はそうした日に日本国民を「気絶するほど驚かせる大胆な作戦」で「われわれ人民の積もった無念さを晴らすものだった」とも説明した。


2017年8月30日

<北朝鮮ミサイル>米国狙った発射、迎撃に新3要件 防衛相 毎日新聞 08月30日 21:35


 小野寺五典防衛相は30日の衆院安全保障委員会で、北朝鮮が米国の本土やハワイを狙ってミサイルを発射した場合、「武力行使の新3要件」を満たせば、集団的自衛権を行使しての自衛隊による迎撃は可能との認識を示した。民進党の後藤祐一氏に対する答弁。
 安全保障関連法の整備により、米国など「密接な関係にある他国」に対する攻撃があり、「我が国の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある」などの新3要件を満たせば、集団的自衛権の限定的な行使が可能とされた。
 小野寺氏は「弾道ミサイルが米国に向けて発射されただけで、武力行使の新3要件が満たされるわけではない」とも述べ、米国を狙うミサイルが発射されただけでは不十分と指摘。日本の存立が脅かされるかなどを総合的に判断する必要があるとした。実際には、北朝鮮からハワイや米本土を狙う場合、ミサイルは日本周辺上空の高高度を飛行するため、自衛隊の現行の迎撃ミサイルでは技術的に対応は困難と指摘されている。


2017年8月30日

焦点:北朝鮮ミサイル発射で注目集まる米国「迎撃」の選択肢 ロイター 08月30日 16:35


 北朝鮮が29日に日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことにより、今後試験発射されるミサイルについて、米政府が迎撃を検討する圧力が高まる可能性がある。ただ迎撃が成功するとの確証はなく、米当局者は、北朝鮮情勢の一段の緊迫化を警戒している。
 政府当局者の1人は、今回のミサイル発射を受け、飛行中のミサイルを迎撃する可能性に一段と焦点が当てられるとの見方を示した。
 トランプ米大統領が「あらゆる選択肢がテーブルにある」と繰り返し述べる一方で、米国で、直接的な軍事行動に向けて政策が急速にシフトしている兆候はみられていない。
 ただ、29日のミサイル発射によって浮き彫りとなったのは、トランプ大統領による厳しい口調、制裁決議、朝鮮半島での軍事力の誇示は、北朝鮮の指導者である金正恩朝鮮労働党委員長の行動を阻止するにはほとんど効果を見せていないということだ。
 マティス米国防長官は既に、米国または同盟国の領有区域に対して危険とみなされるミサイルは迎撃すると表明している。不透明なのは、今回のように日本上空を通過したものの同国の領有区域が直接的な脅威を受けなかったミサイルに対し、米政府が多層防衛システムを配備する用意があるかどうかだ。配備された場合、自衛行為というよりも軍事力の誇示とみなされるだろう。


2017年8月30日

北ミサイル、燃焼時間短く…意図的か技術に問題 読売新聞 2017年08月30日 16時34分


 北朝鮮が29日に発射した「火星12」とみられる弾道ミサイルについて、米政策研究機関「憂慮する科学者同盟」のミサイル技術専門家、デビッド・ライト氏は29日、読売新聞の取材に応じ、飛行距離が推計射程より短かったのは、エンジンの燃焼時間が短かった可能性が高いとの見方を示した。
 北朝鮮は5月14日に火星12を通常より高い角度のロフテッド軌道で発射しているが、ライト氏はその際、通常の軌道で発射されれば、射程が4800キロ・メートルに達すると推計していた。
 ライト氏は、5月の発射時のエンジン燃焼時間を151秒とした場合、燃焼時間を約8秒短くすることで、飛距離が2700キロ・メートルになると分析。29日の発射の際、北朝鮮が燃焼時間を意図的に短くしたか、エンジンに技術的な問題が生じた可能性を指摘した。


2017年8月30日

北朝鮮 「火星12型」発射訓練の映像を公開 NHKニュース 08月30日 15:52


 北朝鮮は、29日に北海道の上空を通過して襟裳岬の東の太平洋上に落下させる形で行った、新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射訓練の映像を、30日になって公開し、みずからの弾道ミサイルの能力をアピールして、アメリカ・トランプ政権を強くけん制する狙いがあると見られます。
 北朝鮮は29日、北海道の上空を通過して襟裳岬の東の太平洋上に落下させる形で行った弾道ミサイル1発の発射について、首都ピョンヤンで初めて、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射訓練を行ったと、30日に国営メディアを通じて発表し、その際の映像を公開しました。
 映像では、ピョンヤン郊外のスナン(順安)にある国際空港の一角と見られる場所で、移動式発射台によって運ばれた「火星12型」1発が、垂直に立ち上げられたあと、ごう音とともにオレンジ色の炎を吹き出して上昇していく様子が、さまざまな角度から捉えられています。
 北朝鮮は、アメリカ・グアム島周辺に向けた発射計画を明らかにしている「火星12型」について、今回、「新たに配備した」と表現し、開発を終えて実戦配備したと強調するとともに、発射は、韓国で31日まで行われている米韓合同軍事演習への対抗措置だと主張しています。


2017年8月30日

北、「火星12」成功を報道…正恩氏「前奏曲」 読売新聞 2017年08月30日 11時28分


 北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、29日に発射した弾道ミサイルが中長距離弾道ミサイル「火星12」だったと報じた。
 発射訓練は初めて首都平壌ピョンヤンで行われ、現場を視察した金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長は、今後も太平洋へのミサイル発射を続ける方針を示したと伝えた。
 同通信は、ミサイル発射の目的について、21日から行われている米韓合同軍事演習「乙支ウルチフリーダム・ガーディアン」に備えた「対応武力示威の一環」とした。予定された軌道に沿って北海道の襟裳岬上空を通過し、北太平洋の海上に設定された目標水域に「命中」したと強調した。
 正恩氏は今回の発射について、「太平洋上での軍事作戦の第一歩で、侵略の前哨基地であるグアムをけん制するための意味深長な前奏曲になる」と述べた。その上で、「今後も太平洋を目標にして弾道ミサイル発射訓練を多く行い、戦略武力の実戦化と現代化を積極的に推し進めなければならない」と指示した。


2017年8月30日

“猛毒”北ミサイル日本通過 事前予告なし、破壊措置行わず スポニチアネックス 08月30日 07:00


 北朝鮮は29日早朝、事前の発射予告はなく弾道ミサイル1発を発射し、北海道襟裳岬上空を通過して太平洋上に落下した。突然の全国瞬時警報システム「Jアラート」の発令に、自治体や市民に動揺が広がった。ミサイルには、人体に影響を及ぼす液体燃料が使用されたとみられ、専門家は危険性を指摘した。
 ミサイルは午前5時58分、首都平壌の順安区域付近から北東方向に発射された。日本の上空を約2分間飛び、6時12分に襟裳岬の東約1180キロの太平洋上に落下した。北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは5回目。事前予告のない通過は1998年8月に三陸沖に落下して以来で、極めて異例だ。
 政府によると、ミサイルは最大射程5000キロ以上の新型中距離弾道ミサイル「火星12」の可能性がある。飛行距離は約2700キロで、最高高度は北海道上空通過時の約550キロ。発射角度は30〜45度で実戦データ収集のためか、高く打ち上げる「ロフテッド軌道」ではなかった。
 北朝鮮専門のインターネットニュースサイト「デイリーNKジャパン」の高英起編集長は「米国を刺激するグアム周辺への発射は避けつつ、攻撃可能であると誇示した」と分析。海上自衛隊・元自衛艦隊司令官の香田洋二氏は「日本への挑発というより、あくまでも主な狙いは米国にある」との見方を示した。


2017年8月30日

ミサイル防衛、二段構えでも困難 「際限ない」指摘も 朝日新聞 08月30日 05:00


 北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過した29日、防衛省・自衛隊は「わが国にむけて飛来する恐れがない」(小野寺五典防衛相)と判断し、具体的な迎撃行動には至らなかった。日本は二段構えのミサイル防衛体制(BMD)をとるが、限界も指摘されている。
 29日早朝、在日米軍司令部や航空自衛隊航空総隊司令部のある横田(東京都)。北朝鮮のミサイル発射は、空自が地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を展開する訓練を行う直前だった。
 両基地には発射機や射撃管制装置を持ち込んだだけで、迎撃ミサイルは準備していなかった。訓練は予定通り行われたが、前原弘昭・空自総隊司令官は訓練後、記者団にこう語った。「まさか本日、北朝鮮にミサイルを撃たれるとは全く予期していなかった」


2017年8月29日

<北朝鮮ミサイル>日本列島上空越えは5度目 毎日新聞 08月29日 21:24


 北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本列島上空を通過した事例は今回が5度目となる。
 初めて日本を飛び越えたのは1998年8月31日で、長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の一部が日本上空を通過し、三陸沖の太平洋に落下した。事前通告なしの「列島越え」はこの時と今回の2回となる。98年の際は、後日になって「人工衛星の打ち上げ」と発表した。
 残り3回はいずれも北朝鮮が事前通告。部品の落下位置なども事前公表していた。3回とも長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の改良型が使われ、「衛星打ち上げ」と称して発射。2009年4月5日は秋田、岩手県上空を通過して太平洋に着水。12年12月12日は沖縄県上空を通過して一部がフィリピンの東方沖に落下した。16年2月7日の場合は五つに分離し、その一部が沖縄県上空を通過して太平洋上に落下した。
 日本列島上空を越えた北朝鮮のミサイル
          通過地点  事前通告 北朝鮮の主張
98年 8月31日 不明     なし  人工衛星打ち上げ
09年 4月 5日 秋田・岩手県 あり  〃
12年12月12日 沖縄県    あり  〃
16年 2月 7日 沖縄県    あり  〃
17年 8月29日 北海道    なし  不明


2017年8月29日

防衛省幹部 今回のミサイル発射は射程の確認か NHKニュース 08月29日 18:38


 29日朝、北朝鮮から発射された弾道ミサイルは、北海道の上空を通過しておよそ2700キロ飛行し、太平洋上に落下したと推定されています。北朝鮮の弾道ミサイルが日本の上空を通過するのは去年2月以来で、防衛省幹部は新型の中距離弾道ミサイルの射程などを確認する試験だった可能性があるとしています。
 防衛省によりますと29日午前5時58分ごろ、北朝鮮西岸のスナンから弾道ミサイル1発が発射され、北海道の渡島半島や襟裳岬の上空を通過したあと、襟裳岬の東およそ1180キロの太平洋上に落下したと推定されています。
 ミサイルの飛行距離はおよそ2700キロで、最も高い高度は襟裳岬付近の上空のおよそ550キロと見られるということです。北朝鮮の弾道ミサイルが日本の上空を通過するのは去年2月以来、今回が5回目で、防衛省は、飛行距離などからことし5月14日に発射され、日本海に落下した新型の中距離弾道ミサイルの可能性があると見ています。
 5月の発射について、北朝鮮は新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射実験に成功したと発表しましたが、この時は通常より高い高度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたと見られています。


2017年8月29日

北ミサイル、北海道上空を通過…太平洋上に落下 読売新聞 2017年08月29日 12時47分


 北朝鮮は29日午前5時58分頃、同国西岸の首都平壌ピョンヤン・順安スンアンから北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。
 ミサイルは同6時5~7分頃、北海道の渡島おしま半島や襟裳岬の上空を通過し、同6時12分頃に襟裳岬の東約1180キロ・メートルの太平洋上に落下した。北朝鮮のミサイルが日本列島の上空を通過するのは、「人工衛星」と称する弾道ミサイルが沖縄県上空を通過した2016年2月以来で、5回目。弾道ミサイルの発射は8月26日以来で、今年に入り13回目となる。
 北朝鮮からのミサイル発射の事前通告はなかった。政府は発射直後、全国瞬時警報システム「Jアラート」や自治体向け専用回線メール「エムネット」を使い、自治体や住民などに警戒や避難を呼びかけた。航空機、船舶への被害や落下物は確認されていない。日本国内への落下の恐れはないとして、自衛隊の迎撃措置は実施しなかった。政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重な抗議を伝えた。
 防衛省によると、ミサイルは約14分間、約2700キロ・メートル飛行した。最高高度は約550キロ・メートルで、通常より高い角度の「ロフテッド軌道」ではないとみられる。菅官房長官は29日の記者会見で「ミサイルは日本海上空で三つに分離した可能性がある」と述べた。小野寺防衛相は、北朝鮮が5月14日に発射した中長距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があるとの見方を示した。


2017年8月29日

緊迫 北朝鮮がミサイルを発射、日本上空を通過 : まとめ読み「NEWS通」 読売新聞 2017年08月29日 12時30分


 北朝鮮は8月29日午前6時頃、弾道ミサイル1発を発射しました。ミサイルは中距離弾道ミサイルとみられ、北海道の襟裳岬上空を通過し、太平洋上に落下しました。自衛隊法に基づく破壊措置は行われませんでした。今年に入って13回目のミサイル発射となり、情勢は緊迫化しています。最新のニュースや、ミサイル発射の際の避難方法などをまとめました。
 北ミサイル、太平洋上に落下か…迎撃措置とらず(8月29日)
 北朝鮮は29日5時58分頃、同国西岸から弾道ミサイル1発を北東方向に向けて発射した。
 ミサイルは北海道の襟裳岬の上空を通過し、6時12分頃に襟裳岬の東約1180キロ・メートルの太平洋上に落下したとみられる。
 政府によると、日本の領土への落下物は確認されておらず、迎撃措置は取らなかった。船舶や航空機への被害は確認されていない。政府は発射直後、全国瞬時警報システム「Jアラート」を通じて、北海道・東北などの住民に避難を促した。


2017年8月29日

北朝鮮ミサイルが日本通過 弾道ミサイル、北海道沖に落下 「圧力強化で一致」安倍首相 西日本新聞 08月29日 12:24


 北朝鮮は日本時間29日午前5時58分、弾道ミサイル1発を北東方向に発射した。韓国軍合同参謀本部によると、発射地点は首都平壌順安付近で、約2700キロ飛行した。日本政府によると、ミサイルは同6時6分ごろ、北海道・襟裳岬上空を通過し、同12分ごろ襟裳岬の東1180キロの太平洋上に落下した。日本政府は北朝鮮に厳重抗議した。安倍晋三首相は同日午前、トランプ米大統領と約40分間電話会談し、「国連の緊急会合を開催し、北朝鮮に対し圧力をさらに強めることで完全に一致した」と強調した。
 国内では全国瞬時警報システム(Jアラート)が作動したが、国内での落下物は確認されず、航空機や船舶への被害もないという。自衛隊はミサイルが国内に着弾する恐れはないと判断し、迎撃しなかった。
 北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは5回目で、2016年2月に人工衛星打ち上げと称して長距離弾道ミサイルを発射して以来。北朝鮮は26日に短距離ミサイル3発を発射したばかりで、相次ぐ軍事挑発は、韓国で実施されている米韓合同軍事演習への反発の可能性がある。
 日本政府によると、ミサイルは最高高度約550キロ、飛行時間は約14分。日本海上で三つに分離して、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。小野寺五典防衛相は「今年5月14日に北朝鮮が発射した中距離弾道ミサイルだった可能性が考えられる」と述べた。


2017年8月29日

北朝鮮ミサイル、北海道上空を通過=太平洋に落下、09年以来 時事通信 08月29日 11:51


 北朝鮮は29日午前6時前、弾道ミサイル1発を発射した。日本政府などによると、ミサイルは北海道の渡島半島上空を通過し、襟裳岬東方約1180キロの太平洋上に落下した。北朝鮮のミサイルが沖縄以外の日本上空を通過したのは2009年4月以来で、外交ルートを通じて北朝鮮に厳重抗議した。安倍晋三首相は首相官邸で記者団に「これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、地域の平和と安全を著しく損なうものだ」と非難した。
 首相は「発射直後からミサイルの動きを完全に把握しており、万全の態勢を取った」と強調。「いかなる状況にも対応できる緊張感をもって、国民の安全、安心の確保に万全を期していく」と表明した。
 首相はトランプ米大統領と約40分間電話で会談し、北朝鮮に対し圧力を強化していくことで一致した。トランプ氏は「米国は同盟国である日本と100%共にある」と伝えた。日米韓3カ国は、国連安全保障理事会に対し、緊急会合の開催を要請。河野太郎外相もティラーソン米国務長官と電話で対応を協議した。


2017年8月29日

【北ミサイル発射】日本列島通過 北海道襟裳岬沖の東1200キロに落下 「これまでにない深刻かつ重大な脅威」 安倍晋三首相 日米電話首脳会談開催 国連安保理に緊急会合を要請 産経新聞 08月29日 11:24


 菅義偉官房長官は29日午前、緊急記者会見し、北朝鮮が同日午前5時58分ごろ、北朝鮮西岸から弾道ミサイル1発を北東方向に向けて発射し、北海道・襟裳岬上空を通過した後、6時12分ごろ、襟裳岬東方約1180キロメートルの太平洋上に落下したと推定されると発表した。落下地点は日本の排他的経済水域(EEZ)の外側で、日本の領域内での落下物や付近を航行する航空機や船舶などへの被害は確認されていない。政府はミサイルの破壊措置は実施しなかった。
 飛行距離は2700キロ、最高高度は約550キロと推定され、日本海上空で3つに分離した可能性があるという。
 小野寺五典防衛相は防衛省で記者団に対し、今回のミサイルの飛行時間が約14分間だったと明らかにした上で、5月14日に発射された中距離弾道ミサイル「火星12」の可能性があるとの見方を示した。
 菅氏は緊急記者会見で「繰り返される北朝鮮の度を超した挑発行動を断じて容認できない」と北朝鮮を強く批判。外交ルートを通じて厳重に抗議し、もっとも強い表現で非難したことを明らかにした。


2017年8月29日

北朝鮮ミサイルは約2700キロ飛しょう 官房長官 NHKニュース 08月29日 10:16


 菅官房長官は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて2回目の記者会見を行い、ミサイルの飛しょう距離はおよそ2700キロ、最高高度はおよそ550キロと推定していることを明らかにしたうえで、北朝鮮に対する国際的な圧力を強めるため、中国やロシアへの働きかけを一層強めていく考えを示しました。
 この中で、菅官房長官は、29日朝、北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、「飛しょう距離は約2700キロ、最高高度は約550キロと推定している。また、発射された弾道ミサイルは、日本海上空において3つに分離した可能性があるが、弾道ミサイルの種類等については分析中だ」と述べました。
 また、菅官房長官は、航空機や船舶からの被害の報告等の情報はないとしたうえで、「わが国の安全保障にとって、これまでにない深刻かつ重大な脅威であるとともに、アジア太平洋地域の平和と安全を脅かすものだ」と述べ、北朝鮮を強く非難しました。
 そのうえで、菅官房長官は、「政府としては、直ちに北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮に対し厳重に抗議を行い、最も強い表現で断固として非難するとともに、国連安全保障理事会の緊急会合を要請した」と述べました。


2017年8月29日

<北朝鮮ミサイル>日本通過、襟裳岬の東1180キロに落下 毎日新聞 08月29日 09:58


 政府は29日、北朝鮮が同日午前5時58分ごろに同国西岸から北東へ弾道ミサイル1発を発射し、北海道・襟裳岬の上空を通過して、午前6時12分ごろに岬の東約1180キロの太平洋上へ落下したと発表した。発射を受け、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を12道県に配信した。日本への被害や落下物はなく、自衛隊のミサイル防衛(MD)システムによる破壊措置は実施しなかった。
 ◇12道県にJアラート
 北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは昨年2月7日以来5回目。事前の通告がない上空通過は1998年8月に三陸沖に落下して以来で、極めて異例。
 韓国軍によると、ミサイルは平壌(ピョンヤン)・順安(スナン)付近から発射された。日本政府は飛行距離を約2700キロ、最高高度は午前6時5〜7分ごろに北海道の渡島半島、襟裳岬の上空を通過した際に550キロに達したと推定。日本の上空を約2分間飛ぶなど約14分間飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側の海に落下したとみている。


2017年8月29日

襟裳岬の東 約1180キロの太平洋上に落下と推定 防衛省 NHKニュース 08月29日 09:56


 29日朝、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射され、北海道の上空を通過したあと北海道の襟裳岬の東、およそ1180キロの太平洋上に落下したと推定されています。飛行距離はおよそ2700キロと推定され、防衛省は中距離弾道ミサイルの可能性があると見て詳しい分析を進めています。
 防衛省によりますと、29日午前5時58分ごろ、北朝鮮西岸のスナンから弾道ミサイル1発が北東方向に向けて発射されました。ミサイルは午前6時5分ごろから7分ごろにかけて、北海道の渡島半島や襟裳岬の上空を通過し、発射からおよそ14分後の午前6時12分ごろ、襟裳岬の東、およそ1180キロの太平洋上の日本の排他的経済水域の外に落下したと推定されるということです。
 日本国内への落下物は確認されておらず、船舶や航空機への被害の情報は入っていないということです。防衛省は、弾道ミサイルに対応できるイージス艦や地上配備型の迎撃ミサイル、PAC3を展開していますが、破壊措置は実施していません。
 防衛省によりますと、ミサイルの飛行距離は、およそ2700キロで、最も高い高度は襟裳岬付近の上空のおよそ550キロと推定されています。防衛省は、飛行距離などからことし5月14日に北朝鮮が発射し日本海に落下した中距離弾道ミサイルの可能性があるということです。


2017年8月29日

ミサイル「日本海上空で三つに分離の可能性」菅官房長官 朝日新聞 08月29日 09:42


 北朝鮮が発射した弾道ミサイルが北海道・襟裳岬上空を通過して太平洋上に落下したことを受け、菅義偉官房長官は29日午前、首相官邸で2回目の緊急記者会見を行った。菅氏は「飛翔(ひしょう)距離は約2700キロ。最高高度は約550キロと推定している。発射された弾道ミサイルは日本海上空で三つに分離した可能性がある」と明らかにした。
 菅氏は「国際社会の度重なる警告を無視した度を越えた挑発行為であり、断じて容認できない。挑発行為をやめさせて非核化に向けた具体的な行動を引き出すためには、関係国と連携しながら圧力を強めていく必要がある」と強調した。
 また、政府は弾道ミサイルが日本国上空を通過したことを重く見て、異例の官房長官声明を出した。声明では「今回発射されたミサイルは、我が国上空を通過し、北海道東方の太平洋上に落下したとみられる。我が国の安全保障にとって深刻かつ重大な脅威であり、アジア太平洋地域の平和、安全を脅かすものだ」と非難した。国民には「冷静に平常通りの生活を送っていただきたい」と呼びかけた。


2017年8月29日

首相「ミサイル、これまでにない深刻かつ重大な脅威」 朝日新聞 08月29日 08:27


 北朝鮮が発射した弾道ミサイルが北海道・襟裳岬上空を通過し、太平洋上に落下したことを受け、日本政府は29日午前7時過ぎから国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開き、対応を協議した。終了後、安倍晋三首相は記者団に「我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、地域の平和と安全を著しく損なうものであり、断固たる抗議を北朝鮮に対して行った」と述べた。
 首相は、国連安全保障理事会に対し、緊急会合の開催を要請する方針を表明し、「国際社会と連携し、北朝鮮に対するさらなる圧力の強化を強く国連の場において求めていく」とした。また、「(日本)政府としては、ミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握しており、国民の生命を守るために万全の態勢をとっている」と強調した。


2017年8月29日

防衛相「1発発射 安全保障上の懸念強まる」 NHKニュース 08月29日 08:26


 小野寺防衛大臣は、総理大臣官邸で開かれたNSC=国家安全保障会議の閣僚会合に出席したあと、午前8時ごろ防衛省に入りました。その際、小野寺大臣は記者団に対し「分析中だが、1発の弾道ミサイルが発射され、それがいくつかに分かれたことは確認している。日本上空を通過するということは大変危険な行為だ。全く日本にも通告なしでミサイルの発射を行うのは大変危険なことで、わが国に対する安全保障上の懸念が一層強まったと思っている」と述べました。
 また小野寺大臣は「現在も米韓の軍事演習の最中だ。当初、北朝鮮が発言していたグアム付近への発射ではないが、少なくとも同盟国であるわが国の上空を通過するという危険なミサイル発射があったということは、アメリカ側も北朝鮮に対して、強い抗議をすることになると思っている」と述べました。
 一方、小野寺防衛大臣は、今回のミサイル発射について、通常よりも高い角度で、高い高度まで打ち上げる、『ロフテッド軌道』と呼ばれる形態ではなかったという見方を示しました。
 また、小野寺大臣は、記者団が、ICBM=大陸間弾道ミサイルとみられるのか質問したのに対し、「今、分析中だ」と述べました。


2017年8月29日

【北ミサイル発射】北朝鮮が日本上空越え弾道ミサイル発射 襟裳岬の東方1180キロ太平洋に落下 「これまでにない深刻かつ重大な脅威」 産経新聞 08月29日 07:59


 日本政府は29日、北朝鮮が日本時間の同日午前5時58分ごろ、北東方向に向けて飛翔体を発射し、北海道の襟裳岬の東方約1180キロの太平洋上に落下したと発表した。韓国軍合同参謀本部は、発射したのは弾道ミサイルで、日本の上空を通過したとの見方を明らかにした。
 米韓両軍は21日から合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を行っており、演習に対抗した形だ。北朝鮮は26日にも短距離弾道ミサイルとみられる3発を発射したばかり。金正恩(キム・ジョンウン)政権は今年に入って大陸間弾道ミサイル(ICBM)などミサイル試射を繰り返しているが、金正恩政権下で、日本上空を通過させたのは初めて。
 日本政府は国家安全保障会議(NSC)を招集。記者会見した菅義偉官房長官は、「わが国の安全保障にこれまでにない深刻かつ重大な脅威だ」と北朝鮮を強く非難した。
 日本政府によると、発射された弾道ミサイルは3つに分離し、太平洋に落下した。北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受け、全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令された。


2017年8月29日

北ミサイル、飛距離は約2700キロ…韓国軍 読売新聞 2017年08月29日 07時46分


 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮軍は29日午前5時57分頃、平壌市順安一帯から、東方向に弾道ミサイルを発射し、日本上空を通過して太平洋上に落下した。
 飛距離は約2700キロ・メートルで、最大高度は約550キロ・メートルに達した。


2017年8月29日

北朝鮮弾道ミサイル、襟裳岬上空を通過 太平洋上に落下 朝日新聞 08月29日 07:43


 菅義偉官房長官は29日午前、首相官邸で緊急の記者会見を行い、「午前5時58分ごろ、北朝鮮西岸より、1発の弾道ミサイルが北東方向に向けて発射された。弾道ミサイルは6時6分ごろ、北海道・襟裳岬上空を通過し、6時12分ごろ、襟裳岬の東1180キロの太平洋上に落下したと推定される」と発表した。現時点で領域への落下物は確認されず、航空機や船舶への被害報告などは確認されていないという。
 菅氏は「今回発射された弾道ミサイルは上空を通過したとみられ、我が国の安全保障にとってこれまでにない深刻かつ重大な脅威だ。アジア太平洋地域の平和と安全を脅かすものだ」と強調。「航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為であるとともに、安保理決議等への明白な違反だ。我が国としては、繰り返される北朝鮮の、度を越した挑発行動を断じて容認できず、北朝鮮に対し厳重に抗議を行い、最も強い表現で断固非難した」と述べた。
 北朝鮮が発射した弾道ミサイルが29日、北海道を越えて太平洋上に落下した問題で、水産庁によると、29日午前6時1分に内閣官房からミサイル発射の一報を受け、都道府県や各地の漁業無線局などを通じて沖合の漁船に注意を呼びかけた。今の時期、北海道東沖ではサンマの棒受け網漁が行われているというが、漁船への被害は確認されていないという。


2017年8月29日

ミサイル、日本上空通過か=平壌から発射―北朝鮮 時事通信 08月29日 07:42


 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は日本時間29日午前5時57分ごろ、平壌の順安付近から日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を発射した。弾道ミサイルで、日本の上空を通過した。
 韓国軍によると、北朝鮮が発射したミサイルの飛行距離は約2700キロと推定され、最高高度約550キロに達したとみられる。
 米軍もミサイルが日本上空を通過したことを確認。ミサイルの種類などは分析中だが、「米本土に脅威をもたらすものではない」と指摘した。
 1998年8月には、長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の2段目や弾頭部分が日本列島を通過し、三陸沖に着弾した。2009年4月にも北朝鮮のミサイルの2、3段目が東北地方上空を通り、太平洋に落下。12年12月と16年2月には、沖縄県上空を通過している。
 北朝鮮は7月4日と28日に大陸間弾道ミサイル「火星14」の発射実験を強行。今月26日には、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体3発を東部から発射している。


2017年8月29日

北朝鮮ミサイル 菅官房長官「重大な脅威 厳重に抗議」 NHKニュース 08月29日 07:02


 菅官房長官は、29日午前6時40分ごろ臨時の記者会見を行い、北朝鮮によるミサイル発射による被害は確認されていないとしたうえで、ミサイルが日本の上空を通過したことについて、わが国の安全保障にとってこれまでにない深刻かつ重大な脅威だとして、北朝鮮に対し厳重に抗議を行ったことを明らかにしました。
 この中で、菅官房長官は「本日5時58分ごろ、北朝鮮西岸より1発の弾道ミサイルが北東方向に向けて発射された。本弾道ミサイルは6時6分ごろ北海道の襟裳岬上空を通過し、6時12分ごろ襟裳岬の東、およそ1180キロメートルの太平洋上に落下したものと推定される」と述べました。
 そのうえで菅官房長官は「現在のところわが国の領域への落下物は確認されていない。また現時点において、付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は確認されていない」と述べました。
 そして菅官房長官は、安倍総理大臣から情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対し迅速かつ的確な情報提供を行うこと、航空機・船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え、万全の態勢をとること、ミサイルが通過したと判断される地域に重点を置き、落下物等による被害がないか速やかに確認すること、北朝鮮の今後の動向を含め、引き続き情報収集・分析を徹底すること、米国・韓国、関係諸国と連携し、引き続き緊張感を持って必要な対応を適時適切に行うことについて指示があったことを明らかにしました。


2017年8月29日

北朝鮮ミサイル 予告なく上空通過は極めて異例 NHKニュース 08月29日 06:54


 北朝鮮が発射の方向を予告しないまま日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射するのは極めて異例で、防衛省が分析を進めています。
 北朝鮮は去年2月、北朝鮮北西部のトンチャンリから弾道ミサイルを発射し、ミサイルは沖縄県の先島諸島付近の上空を通過したと推定されています。
この際、北朝鮮は人工衛星を打ち上げるとして、発射を予定している期間や時間帯、部品の落下海域などを事前に国際機関に通告しました。
また同じように先島諸島付近の上空を通過した5年前の平成24年12月の発射や、東北地方の上空を通過した8年前の平成21年4月の発射でも、北朝鮮は国際機関に対し、人工衛星を打ち上げるとして発射期間や部品の落下海域などを事前に通告しています。
 しかし今回のように発射の方向を事前に予告しないまま日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射するのは極めて異例で防衛省が分析を進めています。


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