城島(きじま)高原パーク 大分県別府市 コースター 作業員 2人死傷 2017年8月12日
大分県別府市東山の遊園地「城島(きじま)高原パーク」で、2017年8月12日午後3時半頃、木製ジェットコースターのコースを点検していた男性作業員
2人がコースターにはねられる事故が起き、大分県別府署によると、大分市中戸次(なかへつぎ)の大久保崇さん(44)が死亡、別府市の男性(45)が負傷、病院に運ばれました
事故が起きたのは、城島(きじま)高原パークのジェットコースター「ジュピター」で、署やパークの説明では、パークでは当時、1編成(4人乗り、6両)で運行していましたが、休日に加え、お盆の帰省客らでにぎわい、順番待ちが
1時間近くに延びてきたため、2編成目を動かすことにし、午後 3時、1編成を運行しながら 2編成目の試運転とコースの点検を始めましたが、2人はコース上にいて、無人のコースターにはねられ、約
2メートル下の地上に落下しました
はねられた 2人は最初の試運転時、レール近くの安全な場所から、車両が傾斜を登るための「巻き上げチェーン」を目視で点検した後、2人から車両を操作する運行担当者側に「2回目を走らせよう」と無線連絡があり、負傷した男性の話では、2回目の試運転時に出発地点から
約 150メートル先のレール脇でレールをのぞき込んでいたところ、はねられたということです
大久保さんはメンテナンスを委託された会社の作業員、負傷した男性はパーク運営会社の社員で、搬送された男性は意識はあり、命に別条はないものの全身打撲などの重傷を負っており、大久保さんらと、コースターの出発地点にいる運行担当者は無線で連絡を取り合っていましたが、パークは双方の意思疎通が十分でなかった可能性があると説明しています
城島(きじま)高原パークのウェブサイトなどによると、ジェットコースター「ジュピター」は、1992年に導入された「日本初の木製コースター」、城島高原パークの目玉のアトラクションで、1周
3分40秒、6万本のマツ材で組んだ全長 1.6キロのコースを走り、木製ならではの振動が楽しめるとのことで、2017年7月に新型車両が導入され、計
3台を交代で運用し始めたばかりで、2人をはねたのは7月に導入した新車両でした
城島高原パークでは、13日も通常通り営業しますが、当面の間、ジュピターの運行を取りやめるとし、別府署は、13日に実況見分を行い、事故の詳しい原因を調べるとともに、大分労働基準監督署は、労働安全衛生法違反の疑いもあるとみて、立ち入り調査する予定です
同施設では 1998年、当時の城島後楽園ゆうえんちで、遊具のゴンドラのワイヤが外れ、2人が重軽傷を負う事故が起きています
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