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群馬サファリパーク 巡回車 女性従業員 クマに襲われ 死亡 過去にも


群馬サファリパーク 巡回車 女性従業員 クマに襲われ 死亡 2016年8月16日



群馬サファリパーク(群馬県富岡市)で、2016年8月16日午後1時10分頃、巡回車で巡回中の女性従業員が、ツキノワクマに襲われ死亡した事故で、安全対策として従業員が乗っていた巡回車(ジープ型の軽乗用車)の車窓に取り付けられていたパイプの防護力が、不十分だった可能性の高いことが明らかになってきました


事故後休園となり、ひっそりとした入園ゲート=16日、富岡市岡本の群馬サファリパーク

事故後休園となり、ひっそりとした入園ゲート=16日、富岡市岡本の群馬サファリパーク

クマに襲われた女性スタッフが死亡 群馬サファリパーク 産経新聞 08月16日 17:14 」 より

クマに襲われた巡回車の運転席側。パイプが外れて垂れ下がっている=富岡市の群馬サファリパークで2016年8月17日

クマに襲われた巡回車の運転席側。パイプが外れて垂れ下がっている=富岡市の群馬サファリパークで2016年8月17日

<群馬サファリ>パイプ点検は1カ月に一度 えさ十分、なぜ 毎日新聞 08月18日 11:00 」 より

群馬サファリパークによると、パイプ(直径 2センチ)は、運転席と助手席の窓、それぞれに各1本、窓の真ん中を横切る形で水平に設置してあります

<群馬サファリ>車窓のパイプ 防護力が不十分か 毎日新聞 2016年8月17日 11:05 」 より

死亡事故を受けて、巡回車の防護用パイプの強度を確認する従業員。トラ、ライオンゾーン用のこの車にはパイプが2本ついている=群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、2016年8月17日午前9時2分

死亡事故を受けて、巡回車の防護用パイプの強度を確認する従業員。トラ、ライオンゾーン用のこの車にはパイプが2本ついている=群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、2016年8月17日午前9時2分

<群馬サファリ>「窓に鉄製の格子」再発防止策を県に報告 毎日新聞 08月18日 21:44 」 より

群馬サファリパークによると、巡回車のステンレス製の防護パイプ(直径 2センチ)は、運転席と助手席の窓、それぞれに各1本、窓の真ん中を横切る形で水平に、ネジ金具で固定してあります

クマが押し入ろうとしても、口の部分までしか入らず、クマがパイプに触れた場合、習性から引っ込むと想定していたということです


また、巡回車のタイヤの空気圧、エンジンの作動などの車両点検は、ほぼ毎日行っていますが、パイプの強度点検は 1ヶ月に 1度程度で、パークの担当者は、「日ごろの安全点検が十分とは言えない水準だった可能性がある」と話しています

今回の事故では、運転席側のパイプのネジの片方がツキノワクマの力で外れ、全開だったとみられる窓から車内に侵入、女性従業員を襲っています


死亡した女性従業員は、富岡市上小林の斎藤清美さん(46)、勤続 約 26年のベテランで、宮崎県の高校から石川県内の動物飼育専門学校に進学、在学中に飼育員を志し、卒業後、群馬サファリパークに就職

1年9ヶ月前の2014年12月から今回事故が発生した 「日本ゾーン」を担当、このゾーンではツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンザルが放し飼いで展示されており、通常、1~3人の従業員が複数の車に乗って巡回することもあるということですが、この日は斎藤さん1人だけでした


斎藤清美さん(46)は、左脇腹や左胸をかまれ、救急隊員が到着した時には心肺停止状態、午後 2時すぎ、ドクターヘリで前橋市の前橋赤十字病院に運ばれましたが、肺まで損傷しており、午後 3時半すぎ、出血性ショックで死亡しました

群馬サファリパークには、この日(2016年8月16日)約 2500人の来客がありましたが、午後 2時半~3時頃休園となりました


群馬サファリパークなどによると、巡回の主な仕事は、車の中から動物と客を監視、客が自家用車のドアや窓を開けたりしないよう注意を呼びかける等の他、夕方には動物に窓から餌を投げ与えたりしており、巡回中、車からは降りないものの、異音などに気づけるよう、窓を閉めたまま作業することは難しいということです

襲ったのは放し飼いにされている 5歳のツキノワクマの雄で、体重 約 110キロ、体長 約 1.7メートルで、事故当時、同区域にはクマ 4頭がいて、斎藤清美さん(46)は、軽乗用車の巡回車で、見学客の安全確認などをする業務に1人で当たっていたということです


巡回用の車には、窓から動物に投げ与える麦やトウモロコシなどの餌が常備されており、他の施設関係者からは「えさを狙ったのではないか」と指摘する声も出ていますが、パークの矢島久弥お客様本部長は、「クマには毎日十分な量の餌を与えており、空腹から車両を襲ったとは考えにくい。本当に『なぜ』という気持ちだ」と話しています



安全防護策に統一基準なし



同種の施設を運営する姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)では、巡回車に防護パイプをそれぞれ 2本ずつ設置してあり、姫路セントラルパークの担当者は、「1本だと多少の時間稼ぎになるが、防護用として十分とはいえない」とし、異音に気づけるように窓を開けているが、5センチ程度にとどめているということです

富士サファリパーク(静岡県裾野市)では、車の窓に格子状の鉄製の金網が設置してあり、従業員は、群馬の巡回車に防護用のパイプが1本しかなかったことの危険性を指摘、「事故車の映像を見た時は驚いた。当園では考えられない」と話しています


群馬サファリパークは、「窓からえさをやるため、金網だと窓から投げられないし、視界も悪くなる。(防護パイプ1本は)安全性と利便性の妥協点だった」と説明、「専門家の意見も取り入れながら最善策を模索したい」と話しています


巡回車の安全対策については、国等による統一基準はなく、今回の事故では、群馬サファリパーク独自の安全対策が不十分だった可能性が指摘されているものの、国による基準の設定について、ある施設関係者は、「基準がないから事故が起きるのではない」とする慎重意見もあり、環境省は、「事故の原因を把握した上で判断する」としています

環境省によると、サファリ形式の動物園については、「展示動物の飼養、及び、保管に関する基準」で、観客や巡回者の安全確保に必要な措置を講ずるよう求めていますが、詳細な基準はなく、対策はパークによって異なっています



群馬サファリパーク 営業再開 窓に鉄製の格子 再発防止策 県が確認 2016年8月20日



群馬サファリパーク(群馬県富岡市)で、2016年8月16日、巡回車で巡回中の女性従業員が、ツキノワクマに襲われ死亡した事故を受け、パーク側が提出していた再発防止策について、2016年8月19日、群馬県は、県動物愛護センターの職員 2人がパークを訪れ、約 3時間にわたって再発防止策の妥当性を確認、群馬サファリパークは、2016年8月20日午前9時半から営業を再開します

群馬サファリパークは、2016年8月18日、巡回車の窓に鉄製の格子を取り付けるなどの再発防止策をまとめ、県に報告していました



群馬サファリパーク 再発防止策



改善策 従来
事故があった「日本ゾーン」、及び、「トラ、ライオンゾーン」で、巡回車の窓の外側に鉄製の格子を設置 日本ゾーン巡回車は、鉄パイプが 1本、トラ、ライオンゾーン用は 鉄パイプが 2本のみ
巡回車を常時 2台にする 通常 1台
ツキノワグマは当面、電柵の中に入れて展示 電柵の中に入れるのは非常時
従業員の情報共有を夕方の 1回から朝夕の 2回に増やす 情報共有は夕のみ

など


1. 事故があった「日本ゾーン」で、巡回車の窓の外側に鉄製の格子を設置


今回の事故で、クマに襲われた巡回車には、鉄製のパイプ(直径約 2センチ)が 1本、車窓の真ん中を横切る形で設置されただけだったのに対し、鉄製の格子をつけた巡回車は、事故があった日本ゾーンの他、トラ、ライオンゾーンに各 2台ずつ、計 6台が配置されます

鉄格子は 1マス 5センチ四方で、運転席側と助手席側の両窓に設置、運転者がえさを投げ与えたり良好な視界を保ったりするため、窓の中間には 約 13センチの隙間(すきま)が設けられています


2. 巡回車を常時 2台にする


これまで巡回車は原則 1台で、来場者の混雑時などに限って 2台としていましたが、今後は、各ゾーンの巡回車を常に 2台配置、異常時に迅速に対応できるようになります

今回の事故当時、女性従業員は、巡回車 1台で巡回しており、事故に気づいたのは、午後 1時15分頃、約 20分間隔で運転されている来場者見学バスの運転手で、クマが巡回車に侵入しているのを発見し、「車内にクマがいるのを見た」と別の従業員に連絡、駆け付けた別の従業員がクマを追い払い、女性従業員を管理事務所まで運び、119番通報していますが、その時点で、既に女性従業員に意識はなかったということです


3. ツキノワグマは当面、電柵の中に入れる


ツキノワクマについては、当面は電柵の中に入れて展示、見学客、従業員の車両に直接触れないようにし、女性従業員を襲ったツキノワクマについて、パークの矢島久弥お客様本部長は、「動物愛護法などに照らし、現時点で殺処分はしない予定だが、放し飼いも当面は行わず、獣舎内で管理する」としており、獣舎の中で飼育されます


4. 従業員の情報共有を夕方の 1回から朝夕の 2回に増やす


動物の健康状態などの情報を従業員に周知するため、これまで夕方に 1回開いていた担当者会議を、朝の開園前にも開くとしています




群馬サファリパーク 過去にも 従業員や客が動物に襲われる 死傷事故発生 2016年8月16日



群馬サファリパークは、1979年開園、約 36万平方メートルの園内に、約 100種、約 1000頭を飼育、園内を客がマイカーやバスで巡り見学するレジャーランドで、昨年(2015年)は、約 38万人が来場しています

群馬サファリパークでは、クマに襲われてもパイプで車内の安全は確保されるとしていましたが、今回の事故では、クマが押して外してしまったとみられ、群馬県警は巡回体制や安全管理に問題がなかったかなど調べています


群馬サファリパークで起きた 主な事故 履歴


群馬サファリパークでは、今回の他、過去にも従業員や客が動物に襲われ死傷する事故が、度々起きています

内容
2016年 8月 女性従業員がツキノワグマに襲われ死亡
2010年 12月 観覧見学用バスの運転手がアフリカスイギュウに襲われ重傷
1997年 8月 自家用車で、「トラゾーン」を見学中の老夫婦が、途中で車を降りたところをトラに襲われ、全身をかまれ死亡
1990年 8月 ゾウ舎で飼育係の男性がゾウに前足で踏まれ死亡
1983年 11月 観光バスにライオンが入り込みバスガイドの女性が重傷

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関連記事を下記に紹介します



2016年8月20日

<群馬サファリパーク>死亡事故 巡回車窓に鉄格子 県が再発防止策確認 きょう営業再開 /群馬 毎日新聞 2016年8月20日 12:50


 富岡市の「群馬サファリパーク」で16日に巡回中の女性従業員がクマに襲われ死亡した事故を受け、県は19日、パーク側が示していた再発防止策について現地で安全性を確認した。これを受け、パークは20日午前9時半から営業を再開することを決めた。
 この日は県動物愛護センターの職員2人がパークを訪れ、約3時間にわたって再発防止策の妥当性をチェックした。
 パークが示した再発防止策は、事故があった「日本ゾーン」で、巡回車の窓の外側に鉄製の格子を設置▽巡回車を常時2台にする▽ツキノワグマは当面、電柵の中に入れる▽従業員の情報共有を夕方の1回から朝夕の2回に増やす−−など。
 鉄製の格子をつけた巡回車は、日本ゾーンのほかトラ、ライオンゾーンに各2台ずつ、計6台配置する。鉄格子は1マス5センチ四方で、運転席側と助手席側の両窓に設置。運転者がえさを投げ与えたり良好な視界を保ったりするため、窓の中間には約13センチの隙間(すきま)を設けた。クマに襲われた巡回車は鉄製のパイプ(直径約2センチ)が1本、車窓の真ん中を横切る形で設置されただけだった。


2016年8月20日

改善計画報告 きょうから営業再開 群馬サファリパーク 上毛新聞 2016年8月20日 06:00


 富岡市岡本の「群馬サファリパーク」は19日、20日から通常営業を再開すると明らかにした。従業員の斎藤清美さん(46)が車で巡回中にツキノワグマに襲われ死亡した事故が発生した16日から臨時休業していた。【車に金網、見回り2台以上に】 同パークによると、事故後、動物の侵入を防ぐために車窓に取り付けた金属製のパイプが壊れた状態で見つかったため、トラやライオンなどのいる区域を見回る車6台にパイプの代わりに金網を設置した。ツキノワグマは電気柵の中に入れて展示し、見回りも原則2台以上で行うよう改める。職員がより多くの情報を共有できるように、ミーティングの回数を増やす。 同パークは19日、県に改善計画の実施状況を報告。県職員が現場を確認した。 川上茂久園長(63)は「ご心配、ご迷惑をお掛けし深くおわびする。今の段階でできる限りの対策を講じた」とコメントした。


2016年8月18日

<群馬サファリ>「窓に鉄製の格子」再発防止策を県に報告 毎日新聞 08月18日 21:44


 群馬県富岡市の「群馬サファリパーク」で16日に巡回中の女性従業員がクマに襲われ死亡した事故を受け、同パークは18日、巡回車の窓に鉄製の格子を取り付けるなどの再発防止策をまとめ、県に報告した。
 パークや県警によると、女性従業員が乗っていた巡回車の窓には防護用に鉄製のパイプ(直径約2センチ)が1本取り付けられていたが、クマの力で外れ、クマは窓から車内に侵入したとみられる。当時女性従業員は1人で監視業務をしていた。
 パークは再発防止策として▽巡回車の窓に鉄製の格子を設置▽監視業務は複数の車で実施−−などを挙げた。


2016年8月18日

<群馬サファリパーク>死亡事故 車両の安全点検 県に改善計画書提出へ /群馬 毎日新聞 08月18日 13:23


 群馬サファリパーク(富岡市岡本)で女性従業員がツキノワグマに襲われ死亡した事故から一夜明けた17日、パークは臨時休園し、朝から車両の安全点検などに追われた。近く県に対し改善計画書を提出する予定。一方、パークでは2010年にも、観覧用バスの運転手がアフリカスイギュウに襲われる重傷事故があり、県警や労働基準監督署など関係機関は安全対策に問題がなかったかなどについて調べている。【杉直樹、山本有紀】
 パークの従業員は17日午前9時ごろから、巡回車の窓に設置した金属製のパイプ(直径約2センチ)の強度や、タイヤの空気圧、エンジンの作動などを確認した。パークによると、車両点検はほぼ毎日行っているが、パイプの強度点検は1カ月に1度程度だった。パーク担当者は「日ごろの安全点検が十分とは言えない水準だった可能性がある」と話し、安全体制の見直しを検討する。
 死亡した従業員の斎藤清美さん(46)は、14年12月からツキノワグマやニホンザルなどを展示する「日本ゾーン」の飼育係を担当していた。巡回用の車には、窓から動物に投げ与える麦やトウモロコシなどの餌が常備されていた。他の施設関係者からは「えさを狙ったのではないか」と指摘する声も出ているが、パークの矢島久弥お客様本部長は「クマには毎日十分な量の餌を与えており、空腹から車両を襲ったとは考えにくい。本当に『なぜ』という気持ちだ」と話した。


2016年8月18日

<群馬サファリ>パイプ点検は1カ月に一度 えさ十分、なぜ 毎日新聞 08月18日 11:00


 群馬サファリパーク(群馬県富岡市岡本)で女性従業員がツキノワグマに襲われ死亡した事故から一夜明けた17日、パークは臨時休園し、朝から車両の安全点検などに追われた。近く県に対し改善計画書を提出する予定。一方、パークでは2010年にも、観覧用バスの運転手がアフリカスイギュウに襲われる事故があり、県警や労働基準監督署など関係機関は安全対策に問題がなかったかなどについて調べている。【杉直樹、山本有紀】
 パークの従業員は17日午前9時ごろから、巡回車の窓に設置した金属製のパイプ(直径約2センチ)の強度や、タイヤの空気圧、エンジンの作動などを確認した。パークによると、車両点検はほぼ毎日行っているが、パイプの強度点検は1カ月に一度程度だった。パーク担当者は「日ごろの安全点検が十分とは言えない水準だった可能性がある」と話し、安全体制の見直しを検討する。


2016年8月17日

<サファリ事故>巡回車に安全統一基準なし 毎日新聞 2016年8月17日 21:41


 群馬サファリパーク(群馬県富岡市)で16日に女性従業員が巡回中にクマに襲われ死亡した事故で、巡回車の安全対策について国の統一基準がないことが分かった。今回の事故では同パーク独自の安全対策が不十分だった可能性が指摘されている。ただ基準の設定には慎重な意見もあり、環境省は「事故の原因を把握した上で判断する」と話している。
 同省によると、サファリ形式の動物園については「展示動物の飼養及び保管に関する基準」で、観客や巡回者の安全確保に必要な措置を講ずるよう求めているが、詳細な基準はなく、対策はパークによって異なる。
 群馬サファリパークによると、女性従業員が乗っていた巡回車には、運転席と助手席の窓に各1本、真ん中を横切る形でパイプ(直径約2センチ)が金具で固定されていた。しかし、クマは運転席側のパイプを力ずくで外し、全開だったとみられる窓から車内に侵入して従業員の腹や胸にかみついた。別の施設関係者は「車内にえさがあったからではないか」と推測する。


2016年8月17日

<群馬サファリパーク>クマに襲われ従業員が死亡 「楽しい場所なのに」 県も立ち入り調査 /群馬 毎日新聞 08月17日 12:07


 群馬サファリパーク(富岡市岡本)で16日、巡回中の女性従業員がツキノワグマに襲われ死亡した。サファリでは過去にも従業員や客が動物に襲われ死傷する事故が起きている。巡回体制や安全管理に問題はなかったのか。県警は原因を調べている。県も立ち入り調査に乗り出した。【杉直樹、畑広志、吉田勝、山本有紀】
 死亡した従業員は富岡市上小林の斎藤清美さん(46)。勤続年数約26年のベテランで、1年9カ月前から事故が発生した「日本ゾーン」を担当していた。このゾーンではツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンザルが放し飼いで展示されている。
 同パークなどによると、日本ゾーンでは通常、1〜3人の従業員が複数の車に乗って巡回する。この日は斎藤さんだけだった。
 巡回用の車は、窓にステンレス製のパイプ1本が横向きにネジで留められただけのジープ型の軽乗用車。クマの力でネジの片方が外れ、車内で襲われたとみられる。
 巡回の主な仕事は、車の中から動物と客を監視し、客が自家用車のドアや窓を開けたりしないよう客に注意を呼びかける。夕方には動物に窓から餌を投げ与える。巡回中、車からは降りないが、異音などに気づけるように窓を閉めたまま作業することは難しいという。


2016年8月17日

<群馬サファリ>車窓のパイプ 防護力が不十分か 毎日新聞 2016年8月17日 11:05


 群馬サファリパーク(群馬県富岡市)で16日に女性従業員がクマに襲われ死亡した事故で、安全対策として従業員が乗っていた巡回車の車窓に取り付けられていたパイプの防護力が、不十分だった可能性の高いことがパークへの取材で分かった。パークはクマに襲われてもパイプで車内の安全は確保されるとしていたが、事故ではクマが押して外してしまったとみられ、県警は対策に問題がなかったかなど調べている。
 パークによると、パイプ(直径2センチ)は運転席と助手席の車窓に各1本、車窓の真ん中を横切る形で設置。クマの口の部分までしか入らず、仮にクマがパイプに触れた場合、習性から引っ込むと想定していた。
 一方、同種施設の姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)は、巡回車にパイプを2本設置。担当者は「1本だと多少の時間稼ぎになるが、防護用として十分とはいえない」と指摘する。


2016年8月17日

クマに襲われ女性従業員死亡 車で巡回中 群馬サファリ 上毛新聞 08月17日 06:00


 16日午後1時10分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、専用の軽乗用車で動物を監視していた従業員の斎藤清美さん(46)=同市上小林=が、ツキノワグマに襲われた。斎藤さんは左脇腹や胸をかまれ、ドクターヘリで前橋市の前橋赤十字病院に運ばれたが、午後3時半すぎに出血性ショックで死亡した。富岡署が詳しい状況や原因を調べている。 同署や同パークによると、襲ったのは放し飼いにされている5歳の雄で、体重約110キロ、体長約1.7メートル。事故が起きたのはツキノワグマとシカ、サルを展示飼育する「日本ゾーン」。事故当時、同区域にはクマ4頭がいて、斎藤さんは軽乗用車で見学客の安全確認などをする業務に1人で当たっていたという。 同署によると、監視車両の運転席側の窓中央部に横向きに取り付けられていた1本のステンレス製パイプ(直径2センチ)が外れていた。窓は開いており、クマがパイプを壊し、車内に入ったとみられる。


2016年8月16日

<群馬サファリ>クマに襲われ従業員死亡…巡回車内で 毎日新聞 08月16日 21:08


 16日午後1時10分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」の「日本ゾーン」で、巡回中の従業員、斎藤清美さん(46)がツキノワグマに襲われ、左の胸や脇腹をかまれた。約2時間半後、出血性ショックで死亡が確認された。
 県警富岡署や同パークによると、襲ったクマは5歳の雄で、体長約170センチ、体重約110キロ。斎藤さんは、ツキノワグマやニホンザルなどを放し飼いで展示する日本ゾーンをジープ型の軽乗用車を運転して1人で巡回中、運転席側の窓から入ってきたクマに襲われたとみられる。
 車窓には安全対策としてステンレス製のパイプ(直径2センチ)が横に1本設置されていたが、クマによって外されていた。巡回中は異常がないか注意するため車窓は開けていることが多く、事故当時も車窓は開いていたとみられる。通常は1台または複数の車で巡回するが、この日は斎藤さんの1台だけだった。


2016年8月16日

熊が車内に侵入 群馬サファリパーク女性従業員死亡 車窓のパイプ折られる 産経新聞 08月16日 20:24


 16日午後1時15分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、「従業員が熊に襲われた」と119番通報があった。県警によると、サファリパーク従業員の斎藤清美さん(46)=同市上小林=が左脇腹などをかまれ、前橋市内の病院に運ばれたが、その後死亡が確認された。
 県警によると、斎藤さんは軽乗用車に乗って1人で施設内の「日本ゾーン」を巡回中、5歳のツキノワグマ(雄、体重160キロ)に襲われたという。軽乗用車には運転席側と助手席側にステンレスパイプが1本ずつ取り付けられていたが、運転席側のパイプが折られ、熊が車内に侵入している状態だった。窓ガラスは割れておらず、窓ガラスを開けていた可能性がある。
 サファリパークによると、当時、日本ゾーンにはツキノワグマ4頭、ニホンジカ5頭などがいた。斎藤さんは平成2年から約26年間勤務し、日本ゾーンを担当して1年8カ月だったという。この日、同園には約2500人の来客があったが、午後2時半ごろに休園した。17日も終日、営業はしないという。9年には車の外に出た夫婦がベンガルトラに全身をかまれて死亡している。


2016年8月16日

クマに襲われ従業員死亡=群馬サファリパーク 時事通信 08月16日 20:11


 16日午後1時15分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、従業員がクマに襲われたと119番があった。救急隊が駆け付けたところ、飼育担当の斎藤清美さん(46)=同市上小林=がツキノワグマに左胸などをかまれており、搬送先の病院で死亡が確認された。
 県警富岡署によると死因は出血性ショックで、肺を損傷していたという。同署が詳しい状況を調べている。
 同署やサファリパークによると、ツキノワグマは5歳の雄で、体長約1.6メートル、体重約160キロ。斎藤さんはツキノワグマ6頭やニホンザルなどを放し飼いにしている「日本ゾーン」の飼育担当主任で、軽自動車に乗り1人でゾーン内を巡回している途中に襲われたとみられる。
 近くを通り掛かった園内バスの運転手が「車内にクマがいるのを見た」と男性従業員に連絡。従業員が軽自動車からクマを追い出した。
 軽自動車の窓には、侵入防止用のステンレスパイプが横に1本取り付けられているが、運転席側はパイプが外れていたという。斎藤さんは1990年から勤務していた。


2016年8月16日

クマに襲われ女性従業員死亡 群馬サファリパーク 朝日新聞 08月16日 19:57


 16日午後1時15分ごろ、群馬県富岡市岡本の群馬サファリパークの男性職員から「従業員がクマに襲われている」と119番通報があった。職員の斎藤清美さん(46)=同市上小林=が、施設内で飼育していたツキノワグマに襲われ、病院に運ばれたが約2時間半後に死亡した。死因は出血性ショックだった。
 県警や施設によると、襲ったクマは5歳のオスで体重160キロ。立ち上がると体長は160〜170センチくらいという。施設内の「日本ゾーン」と呼ばれる場所で飼育されており、6〜7頭ほどいるうちの1頭。
 斎藤さんは一人で軽自動車を運転し、日本ゾーンの巡回や監視をしていた。車内にいるところを襲われたとみられるが、詳しい状況は不明という。軽自動車の運転席と助手席には、動物が車内に入ってこないようにするための安全バー(鉄製のパイプ)が取り付けられているが、見つかった時は運転席のバーは壊れていた。斎藤さんは1990年から勤務しており、日本ゾーンは約1年8カ月担当していたという。
 当日、施設は営業していた。施設は「状況を把握し、これからの対応を検討したい」としており、17日は休園するという。


2016年8月16日

クマに襲われた女性スタッフが死亡 群馬サファリパーク 産経新聞 08月16日 17:14


 16日午後1時15分ごろ、群馬県富岡市岡本の群馬サファリパークから消防に「従業員がクマにかまれた」と119番通報があった。救急隊が駆け付けたところ、同園従業員で同市上小林、斎藤清美さん(46)が施設内のツキノワグマ(5歳、オス)に襲われ、ドクターヘリにより前橋市内の病院に緊急搬送されたが、午後3時半過ぎに死亡が確認された。群馬県警富岡署が原因を調べている。
 当時、斎藤さんは軽乗用車に乗ってパーク内を巡回していたとみられる。軽乗用車の窓にはパイプが取り付けられているという。
 事故を受けて、同パークは午後3時から臨時閉園した。
 同パークでは平成9年8月に、来場者が車外に出て2人がベンガルトラに襲われ、死亡する事故があった。


2016年8月16日

<群馬サファリ>クマに襲われ女性従業員が死亡 毎日新聞 08月16日 16:56


 16日午後1時15分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」から「従業員がクマに襲われた」と119番通報があった。従業員は女性で、富岡甘楽広域消防本部によると前橋市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
 同本部や県警によると、この従業員は富岡市上小林の斎藤清美さん(46)。クマやサルを展示している「日本ゾーン」を軽乗用車を運転して巡回中、ツキノワグマが運転席の窓から襲いかかり、腹をかまれたとみられる。
 同パークでは、1997年8月に、「トラゾーン」で、自家用車で見学中の夫婦2人が途中で車を降りたところをトラに襲われ死亡する事故があった。


2016年8月16日

群馬サファリパークで女性スタッフ、クマに襲われる 心肺停止状態 産経新聞 08月16日 16:24


 16日午後1時15分ごろ、群馬県富岡市岡本の群馬サファリパークから消防に「従業員がクマにかまれた」と119番通報があった。救急隊が駆け付けたところ、同園従業員で同市上小林、斎藤清美さん(46)が施設内のツキノワグマ(5歳、オス)に襲われ、ドクターヘリにより前橋市内の病院に緊急搬送されたが、心肺停止の状態。群馬県警富岡署が原因を調べている。
 当時、斎藤さんは軽乗用車に乗ってパーク内を巡回していたとみられる。軽乗用車の窓にはパイプが取り付けられているという。


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