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NHK 自社員 過労死 報道せず隠蔽 遺族に責任転嫁していた ウソ暴かれる


NHK 自社員 過労死 報道せず隠蔽 遺族に責任転嫁していた ウソ暴かれる 2017年10月13日



NHKの記者だった佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)が 4年前に過労死していた問題で、佐戸未和さん(当時31)の両親が、2017年10月13日、東京霞が関の厚生労働省内で記者会見を開き、「遺族側の要望で公表を差し控えていたというNHKの説明は事実でない」と指摘、再発防止のため局内の周知徹底と自発的な対外公表を求めていたことを明らかにし、NHKの姿勢を批判しました


NHKは 2017年10月4日夜のニュース番組で、佐戸未和さん(当時31)の過労死と労災認定の事実を公表しましたが、佐戸未和さんの死後 4年余りにわたってこの事実を公表しなかった理由について、「遺族側の要望で公表を控えていた」と説明していますが、佐戸未和さんの両親と代理人の弁護士は、「事実ではない」ときっぱり否定しています

佐戸未和さんの父親は、「公表の話をしたことがない。死亡直後は考える余裕がなかったというのが事実。NHKが遺族の心情に寄り添っていると感じたことは今までない」と断じました


また、NHKが「労災認定後に(佐戸未和さん(当時31)が所属していた)首都圏放送センターの責任者が遺族に謝罪した」と説明していることについても、「我々は謝罪とは受け取っていない」とし、2017年9月まで謝罪はなく、これまでの経緯についてのNHKの公表内容は正確さに欠けていると指摘、「どなたか責任を取られたのか、何も知らされていない」と憤っています

佐戸未和さんの父親は、命日の前後に訪れる同僚だった記者から、佐戸未和さんの死がNHK内で共有されないまま働き方改革が進んでいると聞き、「未和の足跡が葬り去られる危機感があり、過労死を隠しているのではないかと疑念を持つようになった」とも話しています


佐戸未和さん(当時31)が 2013年7月24日頃(発見は翌 25日)に過労死した際、佐戸未和さんの御両親は赴任先のブラジル・サンパウロにて訃報に接したということで、佐戸未和さんは当時、都庁担当で都議選や参院選の取材に多忙を極め、渋谷労働基準監督署の調査で直前の残業が 月 159時間余りと認定されていますが、タクシーの乗降記録などを基にした遺族側の調査では 209時間余りに達していたということも明らかになりました

結婚が決まっていた佐戸未和さんは、婚約者に指輪をはめてもらい荼毘(だび)に付されたということで、佐戸未和さんの父は、「異常な勤務がなぜ放置されたのか理解できない。時間外労働のルールが厳格であれば死なずに済んだのではないか」とし、「未和は記者として、自分の過労死の事実をNHKの中でしっかり伝え、再発防止に役立ててほしいと天国で望んでいると信じる」と話しています


NHKは、「ご両親には過労死を防げなかったことを心からおわび申し上げます。ご両親の思いを真摯(しんし)に受け止め、働き方改革に不断の取り組みを行ってまいります」と従来どおりのコメントを繰り返しました




NHK 自社員の過労死 経営委員会にも報告せず 2017年10月10日



NHKの記者だった佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)が 4年前に過労死していた問題で、2017年10月10日、石原進 NHK経営委員会 委員長(JR九州相談役)は、2017年10月4日にNHK執行部が公表するまで、NHK経営委員会には報告されていなかったことを明らかにしました

NHK経営委員会は、企業の幹部や大学の研究者ら外部の12人の委員で構成されで構成され、執行部を監督する権限がある『NHKの最高意思決定機関』で、月に 2度のペースで開かれており、執行部側から事業の運営状況などの報告を受けています


石原進 NHK経営委員会 委員長は、2017年10月10日の委員会で初めて佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)さんの過労死に関する報告があったと説明し、「今回の事案は委員会に報告して頂きたかった」と話しました

上田良一 NHK会長は、2017年10月5日の定例記者会見で、佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)が亡くなった当時、NHK監査委員を務めており、「その立場で亡くなったことは承知していた。執行部側で適切に対処していると理解していた」と釈明、当時は経営委員も兼ねていましたが、委員会全体には情報共有していなかったことが明らかになりました




NHK 会長 女性記者過労死 遺族の不満知り公表したとさ 2017年10月5日



NHK 女性記者 佐戸未和(さど みわ)さん(当時31)の長時間労働による過労死問題で、NHK 上田良一会長は、2017年10月5日の定例記者会見で、2014年の過労死認定から 3年遅れで公表されたのは、過労死の事実が局内で周知されていないことに遺族が不満を持ったことがきっかけだったと明らかにしました

NHK は、過労死認定後、働き方改革の研修などを始めたが、佐戸さんの名前など過労死の詳細が伏せられていたため、2017年7月末の NHK 首都圏放送センターの責任者弔問の際、両親から「不徹底ではないか」と指摘されたということです


山内昌彦 編成局計画管理部長は、「両親と NHK の認識に多少の差異があった。これからも溝を埋めるために努力していく」と話していますが、『多少の差異』なんでしょうか?

ただの自己弁護にしか聞こえません




NHK 他社の過労死は大きく報道しても 自社員の過労死は 4年間報道せず 2017年10月4日



NHK(日本放送協会)は、2017年10月4日、2013年7月24日頃(発見は翌 25日)に心不全で死亡した NHK女性記者 佐戸未和(さど みわ)さん(当時31)の死亡前 1ヶ月間の時間外労働が、過労死基準を大幅に上回る 約 159時間、休日は 2日だけで、渋谷労働基準監督署(東京)が、2014年に、死亡原因は長時間労働による過労死として労災認定していたと公表しました

NHKは、過労死認定を受け、2017年4月から、記者を対象に裁量労働制を導入するなどの改革を進めているとしていますが、佐戸未和記者(当時31)には、勤務状況の把握がおろそかになり、長時間労働の温床になるとの指摘のある、事業場外みなし労働時間制を適用していました


また、NHKは、当時の勤務状況について、タイムカードなどで管理しており、「佐戸さんが(他の記者より)突出していたとは把握していない」と主張していますが、厚生労働省は 月 80時間の残業を、過労死のリスクが高まる「過労死ライン」としているのに対し、渋谷労基署では、死亡前 1ヶ月間の時間外労働を 約 159時間と認定しており、NHKの主張と食い違っています

そもそも、記者の労働時間を管理するのに、『タイムカード』という言葉を持ち出すこと自体、不適切ではないのでしょうか


まさか、朝 9時に出社、30分ほど社内で打ち合わせをした後、社外で夜中 0時過ぎまで取材等の仕事をし、自宅に直帰した場合、その日の残業時間は 0、労働時間は 30分です ・・・ なんて言ってないでしょうね

あるいは、事業場外みなし労働時間制なので、この日の残業時間は 1時間、労働時間は 9時間です ・・・ 決して長時間労働ではありません ・・・ とか


佐戸さんの両親も、「災害や事件の取材と違い、選挙取材は、ある程度(勤務を)マネジメントができたのではないか。それがきちんとなされなかったことが娘を死に至らしめた」と指摘しています

報道では、佐戸さんの知人男性の声として、「いつも休まず仕事を命じられていた印象があり、周囲が心配していた。無口で、とてもまじめな頑張り屋だった。亡くなったと聞き、『過労死ではないか』とささやかれていた」との話も紹介されています


佐戸さんの遺族は、2017年夏以降、NHK佐戸未和記者(当時31)の過労死を局内全体に周知して再発防止に生かすようNHKに強く求めていましたが、佐戸未和記者が労災認定を受けてからでも 3年余り、NHKはこの間、電通の過労自殺事件をはじめ、過労死問題を手厚く報道しているにもかかわらず、局内で起きた過労死については、遺族から強い要望を受けるまで、また、強い要望を受け続けている間も、職員に周知せず、公表もしていませんでした


NHKや遺族の説明によると、亡くなったのは、入局 9年目だった佐戸未和(さど みわ)さん(当時31)で、2005年3月に一橋大法学部を卒業後、同年4月に記者職としてNHKに入局、鹿児島放送局で 5年間勤めた後、2010年7月から東京 渋谷の首都圏放送センターで勤務していました

渋谷の首都圏放送センターでは、都庁の記者クラブに所属、主に東京都政の取材を担当、亡くなる直前は、2013年6月の都議選、同7月の参院選の報道に関わっており、参院選の投開票から 3日後の 2013年7月24日頃、都内の自宅でうっ血性心不全を起こして急死、翌 25日、連絡が取れないことを不審に思った知人が自宅を訪ね、倒れている佐戸さんを発見しました


渋谷労基署によると、亡くなる直前 2013年6月下旬から 7月下旬まで 1ヶ月間の時間外労働(残業)は 159時間37分、その前の 5月下旬からの 1ヶ月間も 146時間57分にのぼっており、渋谷労基署は都議選と参院選の取材で「深夜に及ぶ業務や十分な休日の確保もできない状況にあった」と認定、「相当の疲労の蓄積、恒常的な睡眠不足の状態であったことが推測される」と判断しました

遺族は 2013年10月に労災を申請、翌 2014年4月に労災と認められており、遺族が業務用のパソコンや携帯電話の使用履歴などを調べたところ、労基署が認定した残業(6月下旬からの 1ヶ月間で 約 159時間)を上回る長時間労働が判明したとしています


NHK広報は、他報道機関の取材に対し、「当初は遺族側から公表を望まないとの意向を示されていたので、公表を控えていた。佐戸さんの死をきっかけにした働き方改革を進める上で、外部への公表が必要だと判断した」としていますが、佐戸さんの父は、「適切な労務管理が行われず、長時間労働が放置されていた。NHKは未和の死を忘れず、全職員で未和の死を受けとめ、再発防止に力を尽くしてほしい」と話しています

『遺族側から公表を望まないとの意向』というのが本当だったと仮定しても、匿名であれば報道できたように思われますが、それすら望まない ・・・ 完璧に隠蔽することを遺族側が望んだということでしょうか


NHKの主張は、いつも釈然としません
いつも『公共放送』と主張しているわりに、やってることは不釣合い ・・・ かけ離れています

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関連記事を下記に紹介します



2017年10月13日

【NHK記者過労死】「非公表要望は事実でない」と反論 「事実誤認がある」と両親が会見 産経新聞 2017年10月13日 18:29


 NHK首都圏放送センターの記者だった佐戸(さど)未和さん=当時(31)=が平成25年7月に過労死した問題で、佐戸さんの両親が13日、記者会見し「遺族側の要望で公表を差し控えていたというNHKの説明は事実でない」と反論、再発防止のため局内の周知徹底と自発的な対外公表を求めていたことを明らかにした。
 佐戸さんの父親は「NHKが4日に公表したが、事実誤認がある」と強調。「公表の話をしたことがない。死亡直後は考える余裕がなかったというのが事実。NHKが遺族の心情に寄り添っていると感じたことは今までない」と断じた。
 また労働基準監督署の認定では、亡くなる直近1カ月の時間外労働は159時間に上ったが、遺族側が勤務記録を調べたところ、この月は209時間、その前月は188時間で過労が常態化していたという。
 佐戸さんは17年に入局し死亡当時は東京都庁を担当。25年6月の都議選や7月の参院選の報道で多忙を極めた。参院選の投開票3日後の24日に死亡した。


2017年10月13日

「異常な勤務、なぜ放置」=NHK記者過労死、両親が会見 時事通信 2017年10月13日 17:39


 NHKが記者佐戸未和さん=当時(31)=の過労死を公表したことを受け、両親が13日、厚生労働省で記者会見し「異常な勤務がなぜ放置されたのか理解できない。時間外労働のルールが厳格であれば死なずに済んだのではないか」と労務管理の徹底を訴えた。
 未和さんは2013年7月に過労死。両親は赴任先のブラジル・サンパウロで長女の訃報に接したという。未和さんは当時、都庁担当で都議選や参院選の取材に多忙を極め、渋谷労働基準監督署の調査で直前の残業が月159時間余りと認定されたが、タクシーの乗降記録などを基にした遺族側の調査では209時間余りに達していたという。
 父親は「記者は『個人事業主』として管理がなく、長時間労働を強いたのではないか」と指摘。命日の前後に訪れる同僚だった記者から、未和さんの死がNHK内で共有されないまま働き方改革が進んでいると聞き、「未和の足跡が葬り去られる危機感があり、過労死を隠しているのではないかと疑念を持つようになった」と明かした。
 NHKは「遺族側が公表を望んでいなかった」としているが、両親と代理人の弁護士は「事実ではない」と否定。父親は今年9月まで謝罪はなかったとし、「どなたか責任を取られたのか、何も知らされていない」と憤った。


2017年10月13日

NHKの説明「事実ではない」 過労死記者の遺族が会見 朝日新聞 2017年10月13日 16:49


 日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸未和(さど・みわ)さん(当時31)が4年前に過労死していた問題で、佐戸さんの両親が13日、東京・霞が関の厚生労働省内で記者会見を開いた。佐戸さんの父は「未和は記者として、自分の過労死の事実をNHKの中でしっかり伝え、再発防止に役立ててほしいと天国で望んでいると信じる」と語り、再発防止の徹底をNHKに改めて求めた。
 佐戸未和さんは2013年7月24日、うっ血性心不全を起こして急死。過重労働が原因で死亡したとして、14年に労災認定された。亡くなる直前1カ月の時間外労働(残業)は約159時間にのぼった。
 NHKは今月4日夜のニュース番組で、佐戸さんの過労死と労災認定の事実を公表した。佐戸さんの死後4年余りにわたってこの事実を公表しなかった理由について、NHKは「遺族側の要望で公表を控えていた」と説明しているが、佐戸さんの父は会見で「事実ではない」と反論した。
 また、NHKが「労災認定後に(佐戸さんが所属していた)首都圏放送センターの責任者が遺族に謝罪した」と説明していることについても、「我々は謝罪とは受け取っていない」と言及。これまでの経緯についてのNHKの公表内容に不正確な点があると指摘した。


2017年10月10日

4年前のNHK記者過労死、経営委員会に報告されず 朝日新聞 10月10日 21:26


 NHKの記者だった佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)が4年前に過労死していた問題で、NHK執行部が今月4日に公表するまで、経営委員会に対して正式に報告していなかったことがわかった。10日にあった経営委員会後に石原進委員長(JR九州相談役)が記者団に明らかにした。
 経営委は、NHKの最高意思決定機関で執行部を監督する権限がある。月に2度のペースで開かれる委員会で、執行部側から事業の運営状況などの報告を受ける。委員は企業の幹部や大学の研究者ら外部の12人で構成されている。
 石原氏は同日の委員会で初めて佐戸さんの過労死に関する報告があったと記者団に説明。「今回の事案は委員会に報告して頂きたかった」と語った。
 一方、上田良一会長は5日の定例記者会見で、佐戸さんが亡くなった当時はNHK監査委員を務めており、「その立場で亡くなったことは承知していた。執行部側で適切に対処していると理解していた」と述べた。当時は経営委員も兼ねていたが、委員会全体に情報を共有していなかった。
 佐戸さんは2013年7月に心不全で急死し、翌年に労災が認定されている。


2017年10月6日

NHK会長、過労死記者の両親に直接謝罪 朝日新聞 2017年10月6日 13:00


 日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸未和(さどみわ)さん(当時31)が4年前に過労死していた問題で、NHKの上田良一会長は6日午前、佐戸さんの両親宅を訪問し、謝罪した。NHKの広報によると、上田氏は再発防止に向けて局内で行っている長時間労働対策への決意を佐戸さんの両親に伝えたという。
 佐戸さんは2013年7月、うっ血性心不全を起こして都内の自宅で急死。過重労働が原因で死亡したとして、14年に労災認定された。死亡直前の1カ月間の時間外労働(残業)は150時間を超えていた。労災認定から3年以上経過しているが、籾井勝人前会長、上田氏ともにこれまで両親に謝罪しておらず、上田氏は5日の記者会見で謝罪する意向を示していた。


2017年10月6日

長時間労働是正を…NHK記者過労死で厚労相 読売新聞 2017年10月6日 12:43


 NHKの記者だった 佐戸未和 (さどみわ)さん(当時31歳)が2013年7月に過労死した問題について、加藤厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、「NHKはこうしたことが二度と起きないよう、徹底した対応をしていただきたい。長時間労働の是正、働く方の健康管理をしっかりやってもらいたい」と述べた。
 加藤厚労相は佐戸さんについて、「まだ若く、仕事に情熱を持って取り組んでいた。本当に残念で、心からご 冥福 めいふくをお祈りする」と話し、厚労省として過労死防止対策に全力で取り組み、監督指導を徹底するとした。


2017年10月6日

NHK会長、記者過労死に「優秀な記者を失い残念」 朝日新聞 2017年10月6日 03:47


 日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸(さど)未和(みわ)さん(当時31)が4年前に過労死し、労災認定を受けていたことについて、NHKの上田良一会長は5日の定例記者会見で、「優秀な記者を失い、残念な気持ちでいっぱいだ」と遺憾の意を表明した。
 佐戸さんは2013年7月、うっ血性心不全を起こして都内の自宅で急死。過重労働が原因で死亡したとして、14年に労災認定された。上田氏は「労災認定を大変重く受け止めている。記者の勤務制度を抜本的に見直し、働き方改革にNHK全体でさらに努力していきたい。職員の健康確保に全力を尽くしたい」と述べた。
 NHKによると、佐戸さんが働いていた首都圏放送センターの当時の責任者が、労災認定後に両親の自宅を訪ねて謝罪。先月末に開いた研修会に両親を招いて、放送総局長と理事も謝罪したが、籾井勝人前会長、上田氏ともに両親に謝罪はしていない。上田氏は「私からも機会を頂ければお会いして、私の気持ちを直接お伝えしたい」と述べ、両親に直接謝罪する意向も示した。


2017年10月5日

【NHK上田良一会長定例会見録】記者の過労死に質問集中「重く受け止めている。優秀な記者を失った」 産経新聞 10月05日 21:24


 NHKの上田良一会長は5日、東京・渋谷のNHK放送センターで定例記者会見を行った。質問は前日に公表された、首都圏放送センターで勤務していた佐戸未和記者=当時(31)=が2013年7月に長時間労働により過労死した問題に集中。上田会長は「労災認定を受けたことを大変重く受け止めている。私からも機会をいただければ、ご両親にお会いして私の気持ちを直接お伝えしたい」などと話した。会見での主なやりとりは次の通り。
 衆院選報道について
 −−(幹事社・スポーツニッポン)衆院選の放送番組について
 「選挙は国民の最大の政治参加の機会であり、NHKではこれまでと同様、視聴者に投票のための判断材料を提供し、ネットワークを生かして全国の状況をはじめ、地域ごとに選挙の情勢を細かくお伝えする。投開票日には開票速報番組を放送する予定で、内容の詳細は調整中だが、開票速報ではこれまでと同様に出口調査などを総合的に分析し、正確さを最優先にすみやかに当選確実を打ち出していく。インターネットでも開票速報をスタートさせ、すべての議席が確定するまで速報態勢をとる」


2017年10月5日

<NHK会長>女性記者過労死、遺族の不満知り公表 毎日新聞 2017年10月5日 19:32


 NHKの女性記者が長時間労働で過労死していた問題で、上田良一会長は5日の定例記者会見で「労災認定を大変重く受け止めている。機会を与えられれば、両親に会って私の気持ちを伝えたい」と述べた。また2014年の過労死認定から3年遅れで公表されたのは、過労死の事実が局内で周知されていないことに遺族が不満を持ったことがきっかけだったことも明らかにした。
 首都圏放送センターの記者だった佐戸未和さん(当時31歳)は13年7月に自宅で死亡し、14年5月に過労死として東京労働局渋谷労働基準監督署から労災認定された。死亡直前の1カ月間で時間外労働が159時間に達していたという。
 NHKによると、認定後に同センターの責任者が両親に謝罪し、毎年8月に自宅を弔問していた。佐戸さんの死をきっかけに働き方改革の研修などを始めたが、佐戸さんの名前など過労死の詳細は伏せられていたため、今年7月末の弔問の際に両親から「不徹底ではないか」と指摘されたという。上田会長は「代理人から両親が公表を望んでいないと聞いていた。その後、両親の考えが少し変わったと報告を受け、真摯(しんし)に対応するよう指示した」と説明した。


2017年10月5日

記者の過労死「重く受け止め」=定例会見で上田NHK会長 時事通信 2017年10月5日 17:21


 NHKの上田良一会長は5日の定例会見で、4年前に死亡した女性記者が過労死と認定されていたことについて、「大変重く受け止めている」と述べた。同会長はまた、「公共放送を支えるために頑張ってきた優秀な記者を失って残念だ。再発防止に取り組んでいきたい」と強調した。
 NHKは4日夜、首都圏放送センターの記者だった佐戸未和さん=当時(31)=が2013年7月、うっ血性心不全のため急死し、14年5月に渋谷労働基準監督署が長時間労働による過労死として労災認定していた事実を明らかにした。佐戸さんは亡くなる直前の1カ月間、159時間の時間外労働をしていた。
 発表が認定から3年以上も後になったことについて、同会長は「ご両親の代理人から、公表は望んでいないと聞いていた。配慮が必要という事情があったと思う」と釈明した。


2017年10月5日

NHK会長、記者過労死に「優秀な記者を失い残念」 朝日新聞 2017年10月5日 17:19


 日本放送協会(NHK)の記者だった佐戸未和さん(当時31)が4年前に過労死し、労災認定を受けていたことについて、NHKの上田良一会長は5日の定例記者会見で、「優秀な記者を失い、残念な気持ちでいっぱいだ」と遺憾の意を表明した。「労災認定を大変重く受け止めている。記者の勤務制度を抜本的に見直し、働き方改革にNHK全体でさらに努力していきたい。職員の健康確保に全力を尽くしたい」と述べ、佐戸さんの両親に自ら直接謝罪する意向も示した。


2017年10月5日

亡くなった時、携帯を握ったまま… NHK記者過労死 朝日新聞 2017年10月5日05時00分


 公共放送のNHKで、選挙取材の最前線にいた31歳の記者が過労死していた。愛する娘を失った遺族は、過労死の事実を局内で共有し、再発防止に全力を尽くすようNHKに求め続けてきた。
 6月14日都議選告示、23日投開票。7月4日参院選公示、21日投開票。NHK首都圏放送センターで都政を担当していた佐戸未和さんは2013年夏、立て続けに選挙の取材に走り回っていた。遺族によると、候補者と陣営関係者への取材、演説の撮影や録音、候補者の獲得票数を局内で予想する「票読み会議」への出席などで多忙を極めた。
 参院選の期間中に計3回、夜7時から全国放送される「ニュース7」などで東京選挙区の選挙戦をリポートしていた。死亡したのは、参院選の投開票から3日後の7月24日ごろ。同月末に横浜放送局への異動が決まっており、前日の23日は勤務終了後に送別会に参加していた。翌24日未明に都内の自宅に帰宅した後に倒れたとみられる。佐戸さんと連絡がつかないのを不審に思った親しい友人が25日に自宅を訪れ、ベッドで倒れているのを見つけた。


2017年10月4日

記者の過労死を公表=4年前、超勤159時間―NHK 時事通信 10月04日 22:32


 NHKは4日、2013年7月に東京都内の自宅で死亡した首都圏放送センター所属の記者、佐戸未和さん=当時(31)=が14年5月に過労死認定されていたと発表した。
 渋谷労働基準監督署が認定した死亡前1カ月間の時間外労働時間は過労死基準を大幅に上回る約159時間で、休日は2日だけだった。NHKは記者に事業場外みなし労働時間制を適用していたという。同制度は勤務状況の把握がおろそかになり、長時間労働の温床になると指摘されている。
 NHKによると、佐戸さんは当時、東京都庁担当として都議選や参院選などを取材。選挙終了後の13年7月25日、連絡が取れないことを不審に思った知人が自宅を訪ね、倒れている佐戸さんを発見したという。死因はうっ血性心不全だった。
 当初は公表を控えていたが、「働き方改革の徹底を図るため、過労死の事実を全職員に伝え、外部に公表することが必要と判断した」という。
 NHKは佐戸さんの過労死認定を受け、報道現場から問題点を抽出するアンケート調査などを実施。今年4月には記者を対象に裁量労働制を導入するなどの改革を進めているという。


2017年10月4日

NHKの31歳女性記者が過労死 残業、月159時間 朝日新聞 10月04日 20:45


 日本放送協会(NHK)の記者だった女性(当時31)が2013年7月に心不全で死亡したのは過重労働が原因だったとして、14年に渋谷労働基準監督署(東京)が労災を認定していたことが分かった。NHKが4日、発表した。ピーク時の時間外労働は月150時間を超えていた。
 新入社員が過労自殺した広告大手・電通に続いて、公共放送の職員の過労死も発覚したことで、メディア関連企業の長時間労働の是正を求める声がさらに強まりそうだ。
 遺族は今夏以降、女性の過労死を局内全体に周知して再発防止に生かすようNHKに強く求めてきた。女性が労災認定を受けてから3年余り。NHKはこの間、電通の過労自殺事件をはじめ、過労死問題を手厚く報道してきたが、局内で起きた過労死については、遺族から強い要望を受けるまで職員に広く周知していなかった。
 NHKや遺族の説明によると、亡くなったのは、入局9年目だった佐戸未和(さど・みわ)さん。05年3月に一橋大法学部を卒業後、同年4月に記者職としてNHKに入局。鹿児島放送局で5年間勤めた後、10年7月から東京・渋谷の首都圏放送センターで勤務していた。同センターでは、主に東京都政の取材を担当。都庁の記者クラブに所属していた。亡くなる直前は、13年6月の都議選、同7月の参院選の報道にかかわった。参院選の投開票から3日後の7月24日ごろ、都内の自宅でうっ血性心不全を起こして急死した。


2017年10月4日

<NHK>女性記者、過労死で労災認定 毎日新聞 10月04日 19:46


 NHKの首都圏放送センターの記者だった佐戸未和(さど・みわ)さん(当時31歳)が2013年7月に東京都内の自宅でうっ血性心不全で亡くなったのは、長時間労働による過労死だったとして、東京労働局渋谷労働基準監督署が労災認定していたことが分かった。NHKが4日、発表した。認定は14年5月。
 NHKによると、佐戸さんは05年の入局。鹿児島放送局勤務を経て、10年7月に異動した首都圏放送センターでは経済、東京都庁などを担当。13年6月の都議選や同7月の参院選を取材し、参院選投開票日の3日後に亡くなった。
 当時の勤務状況についてNHKは、タイムカードなどで管理しており、「佐戸さんが(他の記者より)突出していたとは把握していない」としたが、渋谷労基署の算出では、死亡直前の1カ月間で時間外労働が159時間に達し、休日は2日間のみだった。厚生労働省は月80時間の残業を、過労死のリスクが高まる「過労死ライン」としている。佐戸さんの両親からは「災害や事件の取材と違い、選挙取材は、ある程度(勤務を)マネジメントができたのではないか。それがきちんとなされなかったことが娘を死に至らしめた」と指摘されたという。


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