佐賀空港 (九州佐賀国際空港) とは 概要
佐賀空港(さがくうこう SAGA AIRPORT)は、佐賀県南部の有明海に面した干拓地、佐賀県佐賀市川副町に、1998年7月28日開港した地方管理空港で、九州の拠点空港、LCC(格安航空会社)の拠点空港を目指していくとして、2016年1月16日より、愛称が、を「有明佐賀空港」から「九州佐賀国際空港」に変更されました
「 佐賀空港 - Wikipedia 」 より
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所在地 |
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佐賀県佐賀市川副町 |
運営者 |
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佐賀県 |
運用時間 |
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06:30 - 22:00 00:30 - 04:30 |
標高 |
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2 m (6 ft) |
座標 |
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北緯33度08分59秒
東経130度18分08秒 |
滑走路 |
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2,000×45 m |
佐賀空港は、開港以来、福岡空港の混雑を避けたチャーター便の発着が見られ、アジア圏への定期的チャータープログラムが組まれることもあり、年間利用客数は、国内543,111人、国際89,968人 合計633,079人(2015年度)となっています
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佐賀空港 (九州佐賀国際空港) 夜間貨物便の就航 2004年7月8日
「空港から半径2キロ以内に民家がなく、空港周辺の騒音被害の心配がない」として、2004年に夜間貨物便の誘致に成功し、2004年(平成16年)7月8日、東京国際空港との間で夜間貨物便が就航、重量のある貨物機の運航により着陸料が増え、旅客便に比べ1便当たりの収入が
3倍となりました
空港周辺は佐賀市沿岸部の人口希薄地帯であるため騒音被害は発生しなかったものの、飛行経路下に、福岡県柳川市の人口密集地があったため騒音問題が発生、協議の末、住宅密集地域の上空を避けて飛行するなどの妥協案をとることとなり、深夜の空港付近での飛行ルートは昼間とは違うルートが採用れています
佐賀空港 (九州佐賀国際空港) 滑走路 2500メートル延長構想 2015年6月9日
山口祥義佐賀県知事は、2015年6月9日、「将来の東南アジア航路の就航を見据え、長距離を飛べる機体が離着陸可能な滑走路の整備に向け、まずは検討をスタートしたい」と、佐賀空港の滑走路を、現在の
2000メートルから 2500メートルに延長する検討を始める考えを表明しました
もともと佐賀空港は、開港時から滑走路 2500メートルで構想されていたため、用地は既に取得済となっていますが、滑走路を 500メートル延長するには、地盤改良や環境アセスメントが必要で、「早くても
10年はかかる」(空港課)との見方もあり、費用も 100億~200億円程度かかるとみられています
佐賀県は、滑走路延長の検討を含む今後 10年の「佐賀空港の将来像」を見据え、旅客ビルや駐機場の拡張、新たな国際線誘致の路線計画のロードマップ(行程表)を作成します
佐賀空港は開港以来、長く需要の低迷が続き、空港施設等、空港機能の拡張が課題に上ることもなく、将来構想はありませんでしたが、近年、格安航空会社(LCC)の成田便に加え、上海やソウルへの国際線、5往復化した羽田便も好調で、2014年度の利用者は過去最多の
55万人を超え、ターミナルビルが混雑、路線誘致に影響が出始めています
また、航続距離の長い航空機の場合、燃料積載量も多い分、機体重量が重くなり、離陸時に長い滑走路が必要で、目安として 2000メートル滑走路では、台湾や香港をカバーする航続距離
3000キロメートルの機体までしか離着陸できませんが、滑走路を 2500メートルに延長すると東南アジアまでカバーできます
佐賀空港をめぐっては、政府が新型輸送機オスプレイの配備を県に要請していますが、山口知事は、「これは防衛省のオスプレイ配備計画とは別次元の話で、九州のゲートウェイ(玄関口)空港を目指す」為の構想としています
佐賀空港 (九州佐賀国際空港) オスプレイ配備 防災拠点化 2016年6月3日
佐賀空港への自衛隊新型輸送機 V-22 オスプレイ配備計画を巡り、若宮健嗣防衛副大臣は、2016年6月3日、佐賀県庁を訪れ、山口祥義県知事らに格納庫や弾薬庫などの施設配置案を提示し、「九州地方の一大防災拠点としての役割、機能を担うことになる」と説明、理解と協力を求めました
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若宮防衛副大臣は、熊本地震で米軍オスプレイも投入された支援活動や自衛隊の救援活動を例に、「今後の災害に備え、(オスプレイ配備により)九州地方の安心、安全を確保していきたい」と述べ、山口知事は、「国防の重要性は認識しているが、県民の安心安全にもかかわる。確認、精査させていただきたい」と答えています
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公開訓練で海上自衛隊の護衛艦「いずも」に着艦する米軍のオスプレイ 鹿児島県西方沖 2016年7月22日午前10時54分
「 オスプレイ:佐賀で試験飛行へ 防衛省、騒音への理解狙い 毎日新聞 9月10日 22時43分 」 より
佐賀空港から 20km少々の場所には、陸上自衛隊のヘリコプター部隊、九州補給処が置かれている目達原(めたばる)駐屯地があり、周囲に民家がなく、騒音問題が発生しないとして、夜間貨物便を誘致する程の恵まれた立地、その活用が期待されます
佐賀空港 (九州佐賀国際空港) オスプレイ デモフライト(試験飛行) 2016年11月8日
佐賀空港((九州佐賀国際空港))への 自衛隊新型輸送機 オスプレイ 配備計画に関し、防衛省は、2016年11月4日、デモフライト(試験飛行)の概要を公表しました
基本的な オスプレイ飛行経路
「 8日にオスプレイ試験飛行、防衛省が概要 1機、3ルート 佐賀新聞 11/5(土) 11:19 」 より
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オスプレイは、在沖縄米軍に所属する 1機が飛来し、民間機の離着陸がない 2016年11月8日午前 10時20分頃~11時40分頃の 約 1時間20分間、オスプレイが佐賀空港に配備された場合に想定される、佐賀空港周辺の飛行経路など
3ルートの飛行と滑走路上でのホバリングを実施します
試験飛行は、佐賀県や漁協などからの「騒音を確認したい」などの要望を受け、防衛省が米軍と調整していたもので、使用機は、佐賀空港への配備予定と同じ機種、沖縄県の米軍普天間飛行場に配備されている米海兵隊の
MV22です
離着陸時の基本パターンとなる滑走路と並行する東西 8キロ、有明海沖合 4キロを周回する空港南側のルートを複数回、緊急時の想定で一部に住宅街がある佐賀市川副町側
4キロを巡る北側のルートを 1回、悪天候時の福岡県柳川市や杵島郡白石町の上空を飛行するルートを 1回飛行し、滑走路上では、配備された場合に訓練を予定するホバリングを数分間実施します
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当日(2016年11月8日)は雨の予報が出ており九州防衛局は、「パイロットが視界を確保できないと判断すれば中止や変更の可能性がある」とし、当日午前
9時頃までに決定するとしています
佐賀県は独自に騒音測定を予定し、山口祥義知事も現場で視察、佐賀県企画課は、「概要に合わせて準備を進めたい」としており、佐賀県有明海漁協は、空港周辺の海上
2ヶ所と堤防の計 3ヶ所に職員を配置、漁業への影響を調べるために水中の騒音も測る予定で、漁船漁業が主体の大浦支所は独自に船を出し、騒音や風圧の確認を検討しています
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