九州国際空港 構想
九州国際空港(きゅうしゅうこくさいくうこう)は、新東京国際空港や関西国際空港と並ぶ、日本の玄関口、ハブ空港として、1990年頃から九州に建設することが構想されている基幹国際空港です
1989年10月、九州地方知事会と九州 ・ 山口経済連合会の意見交換会において、九州国際空港の研究 ・ 検討の場を設置することに合意し、それを受けて
1990年3月に九州国際空港検討委員会が設置、4,000m滑走路 2本、敷地面積 1,000haの国際ハブ空港構想を第7次空港整備五箇年計画に盛り込み、2020年に開港することを目指していました
九州国際空港検討委員会では、1990年度から 1993年度にかけて二次にわたる調査を行い、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県に 5地区 6地点の候補地を選定、それぞれの候補地について各県が構想を策定し、1995年に候補地一本化する計画のもと、候補地絞り込みの為の第三者機関が設置されました
候補地とされた 5地区 |
玄海東地区 (新宮 ・ 津屋崎沖)
玄海西地区 (糸島半島沖)
佐賀空港地区 (有明海沿いの佐賀空港予定地)
大牟田、荒尾沖地区
長崎空港地区 (長崎空港の拡張) |
1996年、第三者機関によって、福岡県の玄海東地区 (新宮 ・ 津屋崎沖)が候補地として答申されましたが、他県が強く反発し、同年(1996年)12月に閣議決定された
第 7次空港整備 五箇年計画においては、九州国際空港の具体的な整備計画は盛り込まれず、「今後、地域において多様化し、着実に増大すると見込まれる国際航空需要の動向等への対応について調査検討を行う。」旨の記載に留まりました
2002年(平成14年)12月の交通政策審議会航空分科会答申においても、大都市圏拠点空港の重点整備の方針が示される一方、九州国際空港については何も言及されなかったことから、当面、実現性のあまり高くない構想とみられています
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