成田空港 (新東京国際空港) 第3滑走路増設 第2滑走路延長 配置案 |
成田空港 (新東京国際空港) 第3滑走路増設 第2滑走路延長 配置案 2016年6月9日成田国際空港株式会社(NAA)は、環境影響評価法の規定に基づき、「成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書」をとりまとめ、2016年6月9日、国土交通大臣、千葉県知事、成田市長、芝山町長、多古町長、横芝光町長、山武市長、茨城県知事、河内町長及び稲敷市長宛て送付しました
第 3滑走路(C滑走路) 及び B滑走路延伸に関する案首都圏空港機能強化技術検討小委員会では、第 3滑走路(C滑走路)、及び、B滑走路延伸に関する案として、案 1-1、案 1-2、案 2 の 3つの案が示され、この 3案を対象に空港処理能力について検討を行った結果、案 1-1 は処理能力の拡大効果が小さく、案 1-2、及び、案 2は、同程度の空港処理能力の拡大効果が見込まれた為、計画段階環境配慮書では、位置 ・ 規模に関する複数案として、案 1-2、及び、案 2 が想定されています ※1 従属運用とはB滑走路とC滑走路で航空機が同時に離着陸できない運用方法 ※4 到着滑走路が手前の事例 成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案 案1 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( クロースパラレル セミオープンパラレル )
「 報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より 案1-1 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( クロースパラレル )
成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案の詳細 「 計画段階環境配慮書(要約書) 」 より 案1-2 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( セミオープンパラレル )
成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案の詳細 「 計画段階環境配慮書(要約書) 」 より 案2 : 新C滑走路の位置を南側へずらして設置 ( セミオープンパラレル )案1の地上走行距離を短縮する観点から、風向きによる運用方法を工夫するため、新C滑走路の位置を南側へずらす案
「 報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より
成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案の詳細 「 計画段階環境配慮書(要約書) 」 より 成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路増設 第 2滑走路延長 社会的 ・ 経済的検討結果計画段階環境配慮にあたり、上記 3案の事業性、経済性、社会的側面への影響等について検討を行った結果は、下記となっています 容量拡大効果「 成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より 3案を対象に、空港処理能力について検討を行った結果、案 1-1は処理能力の拡大効果が小さいと結論付けられました 案 1-2、及び、案 2は同程度の空港処理能力の拡大が見込まれたことから、両案について、運用の効率性、地上走行短縮に伴う利用者便益、整備費用、用地上の影響の点からさらに詳細な検討を行った結果、案 2の方が比較優位となっています 以上の検討経緯を踏まえ、環境面に関する位置 ・ 規模の複数案は、上記案 1-2、及び、案 2となりました
運用の効率性(空港としての競争力向上効果)運用の効率性(空港としての競争力向上効果)を検証するに当たり、案1-2、案2の滑走路及びB滑走路を北伸・南伸した場合の各ケースについて、地上走行距離を整理すると以下となります 「 成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より 運用の効率性(空港としての競争力向上効果)については、地上走行距離が最も短い案2の北伸案が、優位な結果となりました 成田空港 第 3滑走路増設 第 2滑走路延長 運用の効率性 (航空機の地上走行)運用の効率性(航空機の地上走行) -南風時の出発便の場合-「 成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より 案1-2の場合は、B滑走路を出発専用で使用するため、現状の課題である南風時の出発機の地上走行距離が改善できない (B滑走路を南伸した場合 : 最大 7km)、もしくは悪化(B滑走路を北伸した場合 : 最大 8km)する 案2の場合は、エプロン地区に近いC滑走路から出発するため、現状の課題である南風時の地上走行距離を大幅に改善できる (B滑走路を南伸する場合は、C滑走路からの出発便の地上走行距離が、すべてのターミナルについて 1km増大することとなる この場合、B滑走路に着陸 した航空機の地上走行距離は、T1及びT2から1km短縮されるが、T3からは南伸後の滑走路の南端よりも北に位置するため、距離は短縮しない) 運用の効率性(航空機の地上走行) -南風時の到着便の場合-「 成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より 南風時の到着便については、案1-2の場合はC滑走路を、案2の場合はB滑走路を使用して着陸することとなる 案1-2及び案2の北伸・南伸いずれの案においても、地上走行距離は最大で5km程度となり、運用上の課題とはならないが、平均の地上走行距離を現状と比べると、案1-2は到着滑走路が遠方になるため若干悪化し、案2は同程度もしくは改善できる結果となった 運用の効率性(航空機の地上走行) -北風時の出発便の場合-「 成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より 北風時の出発便の地上走行については、案1-2, 案2ともにB滑走路からの出発となり、滑走路案によって走行距離に違いはなく、B滑走路の北伸、南伸のいずれの案でも地上走行距離は最大で 4km程度となり、特段の運用上の支障は生じない 運用の効率性(航空機の地上走行) -北風時の到着便の場合-「 成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より 北風時の到着便については、案1-2, 案2共にC滑走路を使用して着陸することとなる 北風時の到着便については地上走行距離が現状において最大で7km程度となっており、運用上の課題となっているが、案1-2の場合は若干改善し、案2の場合は大幅に改善される結果となった (案2において、B滑走路を南伸する場合は、C滑走路からの到着便の地上走行距離が、すべてのターミナルについて1km増大することとなる この場合、B滑走路から出発 する航空機の地上走行距離は、T1及びT2から1km短縮されるが、T3からは南伸後の滑走路の南端よりも北に位置するため、地上走行距離は100m程度増加す ることとなる) |
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成田空港 (新東京国際空港) 第 3(C)滑走路の整備 及び B滑走路の延伸 2015年11月27日現状のB滑走路の課題
現在のB滑走路は2,500mで供用されていますが、以下のような課題が顕在化しているため、これを踏まえて、必要な滑走路長を検討する必要があります 航空会社側からA滑走路での離着陸を求められることが多いため、B滑走路の使用割合は37%と低く、効率的な空港運用の課題となっている 滑走路長が2500mと短いことは、方面によっては重量制限が必要となり航空会社にとっての減収要因となっている アジアの主要空港では4,000m級滑走路を複数整備しているため、出発用滑走路が2,500mと短いことは、アジアの空港間競争に おいても成田空港を不利な状況としている 滑走路長が2,500mと短いことは、機材トラブル等によるA滑走路の閉鎖時における代替性確保の点でも課題となっている
必要滑走路長の検討第3滑走路整備及びB滑走路延伸の具体化に向けた検討を進めるに当たり、航空機の性能を調査し、出発用、到着用それぞれに必要となる滑走路の長さについて検討を行っています 出発用滑走路については、滑走路長が3,500m程度あれば離陸重量の制約が無くなり、貨物便や欧米便等の長距離便をはじめとして、成田空港を利用する全ての離陸便に対応できるようになります また、到着用滑走路については、航空機の性能から滑走路長が2,700m程度必要となります
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成田空港 (新東京国際空港) 第 3(C)滑走路増設 第 2(B)滑走路延長 検討の前提
「 報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より 成田空港 (新東京国際空港) 第 3(C)滑走路増設 第 2(B)滑走路延長 環境状況
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成田空港 (新東京国際空港) 第 2(B)滑走路の延長成田空港に就航する主要大型機材の性能を検証した結果、離陸に必要な滑走路長は3,500m 以上、着陸に必要な滑走路長は2,700m 以上とすることが望ましい。空港処理能力の拡大にはつながらないものの、B滑走路の潜在能力を有効に発揮させ、運用実績を増加させるためには、B滑走路の延長は有効な方策である
※時間値は、管制機能の高度化、高速離脱誘導路の整備の効果を加味。ただし、飛行経路の制約は加味せず滑走路上の交通のみを考慮して算出した試算値であり、今後精査が必要 「 報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より |
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