ホーム >  > 成田空港 (新東京国際空港) 第3滑走路増設 第2滑走路延長 配置案
目次 | 元のページ 前のページ | 次のページ サイトマップ | ページEND

成田空港 (新東京国際空港) 第3滑走路増設 第2滑走路延長 配置案


成田空港 (新東京国際空港) 第3滑走路増設 第2滑走路延長 配置案 2016年6月9日



成田国際空港株式会社(NAA)は、環境影響評価法の規定に基づき、「成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書」をとりまとめ、2016年6月9日、国土交通大臣、千葉県知事、成田市長、芝山町長、多古町長、横芝光町長、山武市長、茨城県知事、河内町長及び稲敷市長宛て送付しました


成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書 事業実施想定区域及びその周囲 (広域的に調査した範囲)

事業実施想定区域及びその周囲 (広域的に調査した範囲)

成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書 事業実施想定区域及びその周囲 凡例
成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書 事業実施想定区域及びその周囲

成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書
事業実施想定区域及びその周囲


計画段階環境配慮書(要約書) 」 より


「成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書」は、以下のとおり縦覧 ・ 公表を行い、環境保全の見地から意見がある方はどなたでも意見書を提出することができます
公告日(日刊新聞紙) 2016年6月11日(土)
日刊新聞紙 朝日、読売、毎日、日経、産経、東京、千葉日報、茨城の8紙
縦覧期間 2016年6月13日(月)から7月15日(金)まで
意見書提出期間 2016年6月13日(月)から7月15日(金)まで
対象事業の規模 滑走路の新設(2,700m又は3,500m)、
滑走路の延長(延長する長さ1,000m、延長後の滑走路長3,500m)
縦覧場所 各関係自治体窓口、及び、成田国際空港株式会社の機能強化ホームページ
プレスリリース資料(配慮書の縦覧・公表、意見書の提出方法) 」 より



第 3滑走路(C滑走路) 及び B滑走路延伸に関する案



首都圏空港機能強化技術検討小委員会では、第 3滑走路(C滑走路)、及び、B滑走路延伸に関する案として、案 1-1、案 1-2、案 2 の 3つの案が示され、この 3案を対象に空港処理能力について検討を行った結果、案 1-1 は処理能力の拡大効果が小さく、案 1-2、及び、案 2は、同程度の空港処理能力の拡大効果が見込まれた為、計画段階環境配慮書では、位置 ・ 規模に関する複数案として、案 1-2、及び、案 2 が想定されています


成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案

※1 従属運用とはB滑走路とC滑走路で航空機が同時に離着陸できない運用方法
※2 独立分離運用とはB滑走路とC滑走路を出発専用と到着専用に分けることで同時に離着陸が可能となる運用方法

※3 到着滑走路が奥の事例
B・C滑走路の南北のスタガー(ずれ)が大きくなれば、滑走路間隔を基準上の最低間隔である760mから広げることが必要となる

B・C滑走路の南北のスタガー(ずれ)が大きくなれば、滑走路間隔を基準上の最低間隔である760mから広げることが必要となる

※4 到着滑走路が手前の事例
B・C滑走路の南北のスタガー(ずれ)が大きくなれば、滑走路間隔を基準上の最低間隔である760mから縮めることが可能となる(ただし300m以上の離隔は必要)

B・C滑走路の南北のスタガー(ずれ)が大きくなれば、滑走路間隔を基準上の最低間隔である760mから縮めることが可能となる(ただし300m以上の離隔は必要)

成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案
成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より




案1 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( クロースパラレル セミオープンパラレル )



運用方法 A:出発・到着混合 B:出発専用 新C:到着専用
効果
暫定時間値 80~98回
空港処理能力拡大効果 約4~16万回

時間値は、管制機能の高度化、高速離脱誘導路の整備の効果を加味。ただし、飛行経路の制約は加味せず滑走路上の交通のみを考慮して算出した試算値であり、今後精査が必要。
時間値、空港処理能力拡大効果は、B滑走路及び新C滑走路をクロースパラレルに配置する場合は従属運用となり、それぞれ80回、約4万回。両滑走路をセミオープンパラレルに配置する場合は独立運用となり、それぞれ98回、約16万回。
工事費
約1,000~1,200億円 (用地取得及び滑走路・誘導路の整備に要する費用)
エプロン、ターミナルビル、アクセス施設等の整備費及び環境対策費を含まない。
工事期間
3~4年程度
地域との合意、用地交渉、環境アセスメントに必要な期間を除く。



成田空港 (新東京国際空港) 滑走路の配置案 案1 : B滑走路と平行する滑走路を増設する案 ( クロースパラレル 又は セミオープンパラレル )

報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より



案1-1 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( クロースパラレル )


第 3滑走路(C滑走路)は、到着専用滑走路として 2,700mで整備する
B滑走路を出発専用滑走路とするため、3,500mに延伸する
C滑走路は、到着便の地上走行における効率性を考慮し、既存の誘導路に支障がない範囲で、可能な限り既存のエプロン地区に近い箇所に配置する
C滑走路の着陸機が B滑走路を横断する際の待機場所となる平行誘導路を整備する必要があるため、B、C滑走路の間隔を 400m以上確保する


案1-1 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( クロースパラレル )

成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案の詳細

計画段階環境配慮書(要約書) 」 より



案1-2 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( セミオープンパラレル )


第 3滑走路(C滑走路)は、到着専用滑走路として 2,700mで整備する
B滑走路を出発専用滑走路とするため、3,500mに延伸する
B滑走路とC滑走路の間隔は、独立分離運用とするため 760m以上にする必要があるが、その設置位置は圏央道の内側とする
C滑走路は、到着便の地上走行における効率性を考慮し、可能な限り既存のエプロン地区に近い箇所に配置する


案1-2 : B滑走路と平行する滑走路を増設 ( セミオープンパラレル )

成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案の詳細

計画段階環境配慮書(要約書) 」 より




案2 : 新C滑走路の位置を南側へずらして設置 ( セミオープンパラレル )



案1の地上走行距離を短縮する観点から、風向きによる運用方法を工夫するため、新C滑走路の位置を南側へずらす案


運用方法 北風時) A:出発・到着混合 B:出発専用 新C:到着専用
南風時) A:出発・到着混合 B:到着専用 新C:出発専用
新C滑走路については、南風時に、B滑走路到着機の進入復行区域が新C滑走路に抵触しない位置に配置。
効果
暫定時間値 98回
空港処理能力拡大効果 約16万回

時間値は、管制機能の高度化、高速離脱誘導路の整備の効果を加味。ただし、飛行経路の制約は加味せず滑走路上の交通のみを考慮して算出した試算値であり、今後精査が必要。
案1よりも地上走行距離が短縮され、地上走行に要する時間も短縮される。
工事費
約1,000~1,200億円 (用地取得及び滑走路・誘導路の整備に要する費用)
エプロン、ターミナルビル、アクセス施設等の整備費及び環境対策費を含まない。
工事期間
3~4年程度
地域との合意、用地交渉、環境アセスメントに必要な期間を除く。



成田空港 (新東京国際空港) 滑走路の配置案 案2 : 案1の地上走行距離を短縮する観点から、風向きによる運用方法を工夫するため、新C滑走路の位置を南側へずらす案 ( セミオープンパラレル )

報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より



航空機の地上走行距離を考慮し、風向きによって B滑走路と第 3滑走路(C滑走路)の運用を変更する
C滑走路は、南風時に出発用滑走路として使用するため、滑走路長は 3,500mとする
B滑走路は、北風時に出発用滑走路として使用するため、滑走路長は 3,500mに延伸する
B滑走路を南風時に着陸用滑走路として使用することを考慮し、C滑走路は、B滑走路の進入復行区域を確保できる位置に配置する。ただし、国際基準に基づき、滑走路間隔を 300m以上確保する
C滑走路は、圏央道整備予定地の内側に配置する


案2 : 新C滑走路の位置を南側へずらして設置 ( セミオープンパラレル )

成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路(C滑走路) B滑走路延伸 位置 ・ 規模に関する複数案の詳細

計画段階環境配慮書(要約書) 」 より




成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路増設 第 2滑走路延長 社会的 ・ 経済的検討結果



計画段階環境配慮にあたり、上記 3案の事業性、経済性、社会的側面への影響等について検討を行った結果は、下記となっています


容量拡大効果



成田空港 (新東京国際空港) 第 3滑走路増設 第 2滑走路延長 社会的 ・ 経済的検討結果 容量拡大効果

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より


3案を対象に、空港処理能力について検討を行った結果、案 1-1は処理能力の拡大効果が小さいと結論付けられました


案 1-2、及び、案 2は同程度の空港処理能力の拡大が見込まれたことから、両案について、運用の効率性、地上走行短縮に伴う利用者便益、整備費用、用地上の影響の点からさらに詳細な検討を行った結果、案 2の方が比較優位となっています

以上の検討経緯を踏まえ、環境面に関する位置 ・ 規模の複数案は、上記案 1-2、及び、案 2となりました


検討項目 案 1-1 案 1-2 案 2
空港処理能力 拡大効果が小さい
80 回/時 (8 回/時増)
38 万回/年 (4 万回/年増)
拡大効果が大きい
98 回/時 (26 回/時増)
50 万回/年 (16 万回/年増)
拡大効果が大きい
98 回/時 (26 回/時増)
50 万回/年 (16 万回/年増)


検討項目 案 1-2 案 2
運用の効率性 ※1 平均地上走行距離
B滑走路北伸 : 約 4.4km
B滑走路南伸 : 約 4.1km
平均地上走行距離
B滑走路北伸 : 約 2.8km
B滑走路南伸 : 約 2.9km
地上走行短縮に伴う
利用者便益 ※2
B滑走路北伸 : + 45億円
B滑走路南伸 : - 15億円
B滑走路北伸 : - 175億円
B滑走路南伸 : - 160億円
整備費用 ※3 約 1,000~1,200億円 約 1,000~1,200億円
用地上の影響
(C滑走路用地) ※4,5
必要用地面積 : 約 160ha
家屋多数存在
必要用地面積 : 約 110~150ha
一定規模の集落存在するが、家屋数少ない


※1. 運用の効率性は、航空機が離陸するまでもしくは着陸後エプロンに到着するまでの地上走行距離により検討。走行距離の長短は運航コスト、環境負荷、燃料満載している出発機の安全性に関係する
※2. 利用者便益は、地上走行距離の短縮による旅客の時間価値損失及び航空会社の燃料使用量を貨幣換算し算出
※3. 整備費用は、用地費を含む滑走路及び新滑走路に付随する誘導路のみの整備費として推計。今後精査が必要となる
※4. 用地面積は滑走路及び新滑走路に付随する誘導路のみの面積であり、その他のエプロン ・ 誘導路等の空港施設の面積は含まず
※5. B滑走路延長については、北伸の場合、必要用地面積は 約 17ha 程度で家屋は存在しない。南伸の場合、必要用地面積は 約 3ha 程度であるが、B滑走路南側地区の諸問題の解決が前提となる



運用の効率性(空港としての競争力向上効果)



運用の効率性(空港としての競争力向上効果)を検証するに当たり、案1-2、案2の滑走路及びB滑走路を北伸・南伸した場合の各ケースについて、地上走行距離を整理すると以下となります


運用の効率性(空港としての競争力向上効果)については、地上走行距離が最も短い案2の北伸案が、優位な結果となりました

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より


運用の効率性(空港としての競争力向上効果)については、地上走行距離が最も短い案2の北伸案が、優位な結果となりました




成田空港 第 3滑走路増設 第 2滑走路延長 運用の効率性 (航空機の地上走行)



運用の効率性(航空機の地上走行) -南風時の出発便の場合-



運用の効率性(航空機の地上走行) -南風時の出発便の場合-

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より



案1-2の場合は、B滑走路を出発専用で使用するため、現状の課題である南風時の出発機の地上走行距離が改善できない (B滑走路を南伸した場合 : 最大 7km)、もしくは悪化(B滑走路を北伸した場合 : 最大 8km)する


案2の場合は、エプロン地区に近いC滑走路から出発するため、現状の課題である南風時の地上走行距離を大幅に改善できる

(B滑走路を南伸する場合は、C滑走路からの出発便の地上走行距離が、すべてのターミナルについて 1km増大することとなる
この場合、B滑走路に着陸 した航空機の地上走行距離は、T1及びT2から1km短縮されるが、T3からは南伸後の滑走路の南端よりも北に位置するため、距離は短縮しない)



運用の効率性(航空機の地上走行) -南風時の到着便の場合-



運用の効率性(航空機の地上走行) -南風時の到着便の場合-

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より



南風時の到着便については、案1-2の場合はC滑走路を、案2の場合はB滑走路を使用して着陸することとなる

案1-2及び案2の北伸・南伸いずれの案においても、地上走行距離は最大で5km程度となり、運用上の課題とはならないが、平均の地上走行距離を現状と比べると、案1-2は到着滑走路が遠方になるため若干悪化し、案2は同程度もしくは改善できる結果となった



運用の効率性(航空機の地上走行) -北風時の出発便の場合-



運用の効率性(航空機の地上走行) -北風時の出発便の場合-

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より



北風時の出発便の地上走行については、案1-2, 案2ともにB滑走路からの出発となり、滑走路案によって走行距離に違いはなく、B滑走路の北伸、南伸のいずれの案でも地上走行距離は最大で 4km程度となり、特段の運用上の支障は生じない



運用の効率性(航空機の地上走行) -北風時の到着便の場合-



運用の効率性(航空機の地上走行) -北風時の到着便の場合-

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より



北風時の到着便については、案1-2, 案2共にC滑走路を使用して着陸することとなる

北風時の到着便については地上走行距離が現状において最大で7km程度となっており、運用上の課題となっているが、案1-2の場合は若干改善し、案2の場合は大幅に改善される結果となった


(案2において、B滑走路を南伸する場合は、C滑走路からの到着便の地上走行距離が、すべてのターミナルについて1km増大することとなる

この場合、B滑走路から出発 する航空機の地上走行距離は、T1及びT2から1km短縮されるが、T3からは南伸後の滑走路の南端よりも北に位置するため、地上走行距離は100m程度増加す ることとなる)




成田空港 (新東京国際空港) 第 3(C)滑走路の整備 及び B滑走路の延伸 2015年11月27日



現状のB滑走路の課題



滑走路別の運用状況
滑走路別の運用状況

※2014年度運航実績より

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より

今後の滑走路の整備計画を検討するためには、具体的には、必要となる滑走路長とその配置を検討する必要があります

現在のB滑走路は2,500mで供用されていますが、以下のような課題が顕在化しているため、これを踏まえて、必要な滑走路長を検討する必要があります


航空会社側からA滑走路での離着陸を求められることが多いため、B滑走路の使用割合は37%と低く、効率的な空港運用の課題となっている

滑走路長が2500mと短いことは、方面によっては重量制限が必要となり航空会社にとっての減収要因となっている

アジアの主要空港では4,000m級滑走路を複数整備しているため、出発用滑走路が2,500mと短いことは、アジアの空港間競争に おいても成田空港を不利な状況としている

滑走路長が2,500mと短いことは、機材トラブル等によるA滑走路の閉鎖時における代替性確保の点でも課題となっている


出発機の重量制限の影響


出発機の重量制限の影響

※有償荷重(ペイロード:旅客及び貨物重量の総量)はBoeing社 の公表資料より算出 貨物の重量単価は、航空会社の決算説明会資料から推計

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より

アジア主要空港の滑走路長


アジア主要空港の滑走路長

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より




必要滑走路長の検討



第3滑走路整備及びB滑走路延伸の具体化に向けた検討を進めるに当たり、航空機の性能を調査し、出発用、到着用それぞれに必要となる滑走路の長さについて検討を行っています

出発用滑走路については、滑走路長が3,500m程度あれば離陸重量の制約が無くなり、貨物便や欧米便等の長距離便をはじめとして、成田空港を利用する全ての離陸便に対応できるようになります

また、到着用滑走路については、航空機の性能から滑走路長が2,700m程度必要となります


成田空港に就航する主な大型機材の 必要滑走路長


成田空港に就航する主な大型機材の必要滑走路長

※ Boeing社、AIRBUS社の公表資料より標高や気象条件等を設定して算出

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より

3500mに延伸することによる航続距離の拡大

※ Boeing社の公表資料よりB777を対象機材に設定して算出

成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告) 」 より





成田空港 (新東京国際空港) 第 3(C)滑走路増設 第 2(B)滑走路延長 検討の前提



成田空港 (新東京国際空港) 滑走路増設の検討の前提 新滑走路の配置は、以下の空港周辺状況を考慮して検討した

【新滑走路配置条件】
市街地への配置を避ける
羽田空域との競合を避ける
整備中の圏央道の計画との整合性を確保する

※新滑走路をA滑走路の西側に配置すると、羽田空域と競合するおそれがある

報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より





成田空港 (新東京国際空港) 第 3(C)滑走路増設 第 2(B)滑走路延長 環境状況



事業実施想定区域 及び その周囲における 主な自然的状況

地形

事業実施想定区域、及び、その周囲の地形は、下総台地とそれを侵食して残る台地斜面、及び、谷底平野から構成されており、台地の標高は 40m 前後、台地を侵食して形成された谷底平野の標高が 20~25m で、台地斜面は、概ね 15~20m の標高差かあります

樹枝状に発達する谷底平野に形成されている谷津の幅は 数 10m から 数 100m で、中でも高谷川の谷津の幅が広くなっています

また、台地と谷底平野間の斜面は、斜度が 30 度を超えるところもあり、事業実施想定区域、及び、その周囲では、栗山川流域と取香川流域で、台地斜面の占める面積が広く、成田空港の北西側では根木名川と取香川の浸食によって台地面が狭くなっています

地質

事業実施想定区域及びその周囲に分布する地質の層序は、固結~半固結のシルト層と砂層などで構成される上総層群(笠森層、金剛地層)が基盤にあり、その上部に下総層群(下位より地蔵堂層、藪層、上泉層、清川
層、上岩橋層、木下層、姉崎層、常総粘土層等の砂層 ・ 泥層)が分布し、表層は、武蔵野ローム層、立川ローム層等のいわゆる関東ローム層となっており、谷底平野、及び、台地を刻む支谷沿いには、沖積層が分布しています

事業実施想定区域 及び その周囲における 主な社会的状況

人口

人口、及び、人口密度は、稲敷市、河内町、山武市、多古町でやや減少傾向にあり、その他の市町では概ね横ばいで、世帯数は、いずれの市町も概ね横ばいですが、成田市には人口密度の高い人口集中地区(DID)が存在しています

土地利用

事業実施想定区域、及び、その周囲の市町では、田、畑、山林が占める面積が比較的大きい

文化財

<世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(1992 年(平成4年)9月30日 我が国において発効)>
事業実施想定区域、及び、その周囲においては、同条約十一条二の世界遺産一覧表に記載された文化遺産、及び、自然遺産の区域はありません

<文化財保護法(1950 年(昭和25年)5月30日 法律第214 号)>

<県 ・ 市町の文化財の保護に関する条例>
事業実施想定区域、及び、その周囲においては、県 ・ 市町指定の史跡、天然記念物が 9 箇所指定されており、芝山町指定の天然記念物「普賢院の槙の木」が事業実施想定区域内に存在します





成田空港 (新東京国際空港) 第 2(B)滑走路の延長



成田空港に就航する主要大型機材の性能を検証した結果、離陸に必要な滑走路長は3,500m 以上、着陸に必要な滑走路長は2,700m 以上とすることが望ましい。空港処理能力の拡大にはつながらないものの、B滑走路の潜在能力を有効に発揮させ、運用実績を増加させるためには、B滑走路の延長は有効な方策である


運用方法 A:出発・到着混合 B:出発・到着混合 (現状と同様)
効果
暫定時間値 72回
空港処理能力拡大効果 なし
(B滑走路の潜在能力を有効に発揮させ、運用実績を増加させるためには、B滑走路の延長は有効な方策)
工事費
約200~400億円 (用地取得及び滑走路・誘導路の整備に要する費用)
エプロン、ターミナルビル、アクセス施設等の整備費及び環境対策費を含まない
工事期間
3~4年程度
地域との合意、用地交渉、環境アセスメントに必要な期間を除く



成田空港 (新東京国際空港) B滑走路の延長

※時間値は、管制機能の高度化、高速離脱誘導路の整備の効果を加味。ただし、飛行経路の制約は加味せず滑走路上の交通のみを考慮して算出した試算値であり、今後精査が必要


報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日 」 より


目次 | 元のページ 前のページ | 次のページ サイトマップ | ページTOP
ホーム >  > 成田空港 (新東京国際空港) 第3滑走路増設 第2滑走路延長 配置案
   

© 2014 abhp.net All Rights Reserved.

関連情報サイト


空港整備・運営 | 成田国際空港株式会社
成田空港の更なる機能強化に関する 課題等の整理について (これまでの調査結果の報告)
国土交通省
国土交通省 報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて
国土交通省 (別紙2) 首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめ 本文
国土交通省 (別紙3) 首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめ 参考資料
国土交通省 リンク 著作権 免責事項 (商用利用可)
JR東日本 (東日本旅客鉄道株式会社)
JR東日本 ウェブサイトのご利用にあたって (著作権法準拠)
成田国際空港 - Wikipedia
成田空港の明日を、いっしょに|環境アセスメント

コンテンツ一覧

ページTOP
ページTOP

関連記事

ページTOP


関連記事を下記に紹介します



2018年5月19日

<成田開港40年>(上)静穏か地域振興か 機能強化で崩れる「約束」 東京新聞 05月19日 08:10


 「スライド運用は環境保全措置などでなく、人の睡眠を侵す。われわれを何だと思っているのか」。成田空港の機能強化に向けて、成田市で五日に開かれた環境影響評価手続きの説明会で、市民から怒りの声が上がった。
 機能強化は三本目のC滑走路建設や運用時間延長などの内容で、国と県、周辺市町、成田国際空港会社(NAA)が三月に合意した。その後、地元では「一日も早い実現を」と推進を求める動きが目立っていたが、騒音悪化への不満や不安がなお解消されていない現実がある。
 成田空港で航空機が離着陸しない時間は原則七時間だが、C滑走路完成後には空港全体では四時間半に短縮される。ただ、NAAなどは滑走路ごとに運用時間をずらす「スライド運用」で七時間の静穏を確保すると説明。また、A滑走路では、二〇二〇年までに六時間に短縮される。


2018年5月19日

<成田空港>開港40年パーティー 機能強化「実現へ努力」 夏目社長が決意 /千葉 毎日新聞 05月19日 00:00


 成田空港の開港40年を祝うパーティーが18日、成田市内のホテルで開かれ、約400人が出席した。3本目の滑走路新設を柱とする機能強化について、成田国際空港会社の夏目誠社長はあいさつで「我が国や地域の将来がかかったプロジェクトで、新たな空港を建設するにも等しい大規模な事業の実現に最大限努力していく」と決意を語った。
 夏目社長は、40年前の開港式典で福永健司運輸相(当時)が「古来、難産の子は健やかに育つ」と祝辞を述べたことを紹介し、「安全を最優先に時代とともに重要な社会インフラの役割を担い、成長してきた」と振り返った。森田健作知事は「悲しいことやトラブルをみんなで一つずつ乗り越えてきて、これこそまさにチーム千葉だと思う。羽田と協力し、アジアの表玄関を守らなければいけない」と強調した。また、秋元司副国土交通相は「成田空港は我が国の進める観光立国の大きな一翼を担っている」とあいさつで述べた。


2018年5月18日

成田空港あさって開港40周年…安全祈祷会 日テレNEWS 05月18日 14:24


 20日に開港40周年を迎える成田空港で記念行事が開かれ、パイロットらが空の安全を祈った。
 1978年5月20日に開港し、20日に40周年を迎える成田空港では18日、成田山新勝寺の僧侶による「安全祈祷(きとう)会」が開かれ、航空会社のパイロットや客室乗務員など関係者およそ100人が出席した。
 成田空港をめぐっては、3本目の新しい滑走路の建設が地元自治体などとの間で合意され、1年間の発着回数がおよそ1.7倍に増える見通しになったほか、今後も成長が見込まれるLCC(=格安航空会社)向けに第3ターミナルを拡大する計画も発表されている。
 また、外国人旅行者の増加などで需要が高まる中、海外の空港との競争力強化も期待されている。


2018年5月18日

「アジアの空港間の路線獲得競争は激化する」(成田空港社長) ニュースイッチ 05月18日 06:00


 成田国際空港(NAA)が20日に開港40周年を迎える。日本の空の玄関口として国際線を中心に日本の航空需要の増加に対応、航空機発着回数は2017年度に初めて年25万回を超えた。現在、3本目の滑走路新設などにより発着枠を年50万回に拡大する機能強化計画が進行中で、さらなる成長が期待される。一方、経済発展の続くアジア各国の空港との競争も激化しそうだ。NAAの夏目誠社長に次の10年に向けた事業の方向性などを聞いた。◇  ◇
 ―滑走路新設や夜間飛行制限緩和など成田空港の機能強化について、千葉県、成田周辺9市町、国、NAAで組織する4者協議会が3月に合意し、計画を具体化する作業が始まりました。
 「成田空港の機能強化により、羽田空港と合わせた首都圏全体の発着枠は世界最高水準の年100万回となる。生産年齢人口が減少する日本にとって、訪日外国人などの交流人口を増やすことは今後の経済発展のカギになる。開港40年の節目の年に、20年後、30年後を形作る成田空港の将来ビジョンについて、地元の理解が得られたことは、本当に記念すべき事柄だ」


2018年3月16日

成田空港に3500mの新滑走路、既存滑走路も延伸 日経 xTECH(クロステック) 2018/03/16


 今年5月に開港40周年を迎える成田空港で新たな滑走路を建設することが決まった。現在のA滑走路(延長4000m)とB滑走路(同2500m)に次ぐ3本目のC滑走路(同3500m)を、約10年後の供用開始を目指してB滑走路の南側に造る。
 成田空港の機能強化を検討してきた国土交通省と成田国際空港会社(NAA)、千葉県、空港周辺9市町でつくる「4者協議会」が3月13日に合意した。
 4者合意を受け、成田空港ではC滑走路を新設するほか、B滑走路を北側に1000m延伸する。また、年間発着枠を現在の30万回から50万回に拡大。さらに、C滑走路の供用後に空港全体の発着時間を現在の17時間(原則午前6時~午後11時)から19時間半(原則午前5時~翌日午前0時半)に延長する。発着時間の延長は1978年の開港以来初めて。
 国交省などは2015年9月に第3滑走路(C滑走路)の検討を開始。16年9月に空港拡張策を地元に提案した。住民からは騒音の悪化を懸念する声も相次いだが、夜間飛行制限を見直すなどして地元と調整を進め、最終合意に至った。


2018年3月13日

成田空港、発着時間拡大を合意 3本目新滑走路で機能強化 共同通信 2018年3月13日 20:32


 成田空港の機能を強化する計画について、千葉県と成田市など空港周辺の9市町、国土交通省と成田国際空港会社(NAA)は13日、3本目となる新滑走路の建設や、発着時間を早朝と深夜に計2時間半拡大する内容で合意した。運用時間延長は、1978年の開港以来初めてとなる。千葉市内で開いた4者協議会で合意を確認した。
 計画では年間発着枠が30万回から50万回に増加。国交省は、航空機が羽田空港周辺の都心上空を飛行できるようにすることなどと合わせ、路線拡大や便数増、空港の競争力強化を見込む。一方、成田の発着時間拡大には周辺住民の反発が続き、課題を残しそうだ。


2017年11月13日

成田空港 滑走路建設などの計画案に反発の声相次ぐ NHKニュース 11月13日 6時28分


 成田空港に3本目の滑走路を建設するなどとした計画案をめぐって、地元の千葉県横芝光町で、12日夜、住民説明会が開かれ、住民からは「騒音の負担が大きすぎる」などして反発する声が相次ぎました。
成田空港では、国際的な競争力を高めるため、3本目の滑走路を建設し、深夜と早朝に運用時間も延長するとした計画案をまとめ、国や空港会社が周辺自治体で地区ごとに住民説明会を続けています。
 12日夜は、計画が実施された場合に騒音の影響が大幅に拡大すると見込まれている横芝光町で説明会が開かれ、およそ60人が参加しました。
冒頭、佐藤晴彦町長は「町が衰退する懸念もあり、悩んでいる。将来に禍根を残さないよう丁寧に意見を聞きたい」と述べました。
 このあと、空港会社などが騒音対策や地域振興策を充実させる方針を説明したのに対し、住民からは「屋外の騒音は防ぐことはできず、負担が大きすぎる」とか「人口減少が続く中、騒音が拡大すれば子や孫に故郷を残せない」などとして反発する声が相次ぎました。


2017年6月13日

成田空港の運用時間、1時間延長案を提示 機能強化へ 朝日新聞 2017年6月13日 05:08


 成田空港の深夜・早朝の発着を増やす機能強化策について、国と千葉県、周辺9市町、成田国際空港会社(NAA)による四者協議会(四者協)が12日に開かれ、NAAは空港の運用時間を現在の「午前6時〜午後11時」から「午前6時〜翌日午前0時」に1時間延長する案を示した。
 国やNAAは、アジアの空港間競争を背景に成田の機能強化を検討している。NAAは昨年9月の四者協で、3本目の滑走路新設のほか、運用時間を「午前5時〜翌日午前1時」に3時間延長する案を提示した。しかし、周辺住民から「安眠時間が4時間しかない」と反発する声が強まり、見直しを進めていた。
 この日の四者協は千葉県富里市で開かれ、NAAは運用時間の延長について、2020年東京五輪・パラリンピックまでにA滑走路で先行実施し、新滑走路の供用後は3本の滑走路の運用時間をずらして、空港全体では「午前5時〜翌日午前0時半」とする2段階の案を示した。


2017年6月10日

<成田空港>夜間飛行制限緩和 国とNAA、1時間延長案で調整 「3時間」見直し /千葉 毎日新聞 06月10日 14:33


 成田空港の機能強化策である夜間飛行制限の緩和を検討している国と成田国際空港会社(NAA)は、発着時間を3時間延長する当初案を見直し、当面は午前6時〜午前0時とする1時間延長案で調整していることが、関係者への取材で分かった。3本目の滑走路整備後は、午前5時〜午前0時半まで現行から2時間半延長する方針。二段構えで延長した場合、当初案からの見直し幅は30分で、周辺住民の理解を得られるかは不透明だ。近く開かれる国、県、NAA、周辺9市町の四者協議会で提案する。
 NAAは昨年9月の四者協議会で夜間飛行制限を緩和し、発着時間について現行の午前6時〜午後11時を3時間延長して、午前5時〜翌午前1時とする案を提示した。しかし、住民説明会では「睡眠時間が4時間しかない」と批判が相次ぎ、県と9市町が5月、見直しを国土交通省とNAAに要望していた。


2017年5月26日

成田発着3時間延長案「見直す」 周辺9市町の要望受けNAA社長 東京新聞 05月26日 08:10


 成田空港で航空機の発着の時間を深夜と早朝の計三時間延長する計画を巡り、成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は二十五日の定例会見で、「見直す方向で検討を進めている。国と県の関係者と真剣に検討していく。地域の方にご理解いただけるような案にしたい」と述べた。NAA社長が見直しに言及したのは初めて。
 延長計画は一九七八年の開港以来、原則午前六時〜午後十一時としてきた発着時間を、午前五時〜翌午前一時とするもの。昨年九月にNAAが、空港の機能強化案として、三本目となる新滑走路建設計画などとともに提案した。
 NAAはその後、空港周辺の九市町などと百回以上の住民説明会を開催。説明会では発着時間の延長計画について、住民から「眠れなくなる」などと反発の声が相次ぎ、県と周辺市町の首長は今月十一日、国に延長計画の見直しを求める要請書を提出していた。
 夏目社長は「要望を重く受け止める。見直さないという選択はない」と話した。


2016年9月30日

来月から住民説明会 成田空港の機能強化でNAA千葉 東京新聞 2016年9月30日


 成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は二十九日の定例記者会見で、三本目の滑走路(C滑走路)建設や夜間・早朝の発着時間拡大など成田空港の機能強化案について、来月上旬から周辺住民らへの説明会を始めると明らかにした。夏目社長は「期限は区切らず丁寧に説明する。住民と双方向の対話をして理解を得たい」と話した。
 NAAによると、来月の説明会は計十八回を予定。羽田空港の国際線の増便やアジア諸国の空港機能の拡大で、激しい空港間競争が起きている現状を紹介し、C滑走路の位置や発着時間が午前五時から翌午前一時までとする案などを詳しく説明し、理解を求めたいとしている。
 夏目社長は「提案通りになることが理想だが、変更しないという姿勢ではない。住民の意見を聞き、調整していく必要がある」と話した。


2016年9月27日

成田空港:飛行3時間拡大…第3滑走路も提案 毎日新聞 2016年09月27日 22時40分


 国と成田国際空港会社(NAA)は27日、千葉県、空港周辺9市町と4者協議会を開き、騒音対策で設けられている成田空港の深夜・早朝の飛行制限時間を現在の午後11時~午前6時から午前1~5時として3時間短縮する案を提示した。空港の機能強化の一環で、第3滑走路3500メートルの整備方針も伝え、騒音の影響範囲も示した。
 成田空港では2013年3月、航空機が天候や他社のトラブルなどやむを得ない事情で遅れた場合、騒音の小さい機種に限り、例外的に午後11時台に離着陸を認める運用を始めた。追い風の影響で午前6時前に空港周辺に着いた航空機も、午前5時台の着陸が特別に認められている。だが、悪天候などで到着が間に合わず目的地を変更する便や、早朝に着陸を待つ航空機が頻繁に出ており、格安航空会社(LCC)などが制限緩和を求めていた。


2016年9月27日

成田第3滑走路、夜間飛行制限緩和…県など承認 読売新聞 2016年09月27日 22時17分


 成田空港の機能強化策として、国と千葉県、成田国際空港会社(NAA)、空港周辺9市町でつくる協議会は27日、3本目の滑走路(3500メートル)を新設するとともに、既存のB滑走路を延伸し、夜間飛行制限も緩和する方針を承認した。
 NAAは今後、国や県などと協力して、地権者や周辺住民の同意を求めていく。
 滑走路の新設・延伸は2020年代半ばまでの完成を目指すといい、実現すれば、成田空港の年間発着可能回数は、20万回増の50万回となる見通し。訪日外国人の増加による航空需要の拡大や、国際空港間で激化する路線獲得競争に対応するのが目的だ。
 千葉市で開かれた協議会では、〈1〉新たな滑走路を、空港南東の芝山町に建設する〈2〉B滑走路(2500メートル)を北側に1000メートル延伸する〈3〉夜間飛行を制限する時間帯を現行の午後11時~午前6時から、午前1時~同5時に短縮する案が示され、了承された。


2016年9月27日

南東に3500メートル新滑走路=運用3時間延長も―地元と協議へ・国、成田空港 時事通信 09月27日 20:49


 国と成田国際空港会社、千葉県、地元自治体で構成する「四者協議会」(会長・森田健作千葉県知事)が27日午後、千葉市内で開かれ、国と空港会社から、空港の南東側に長さ3500メートルの新滑走路(第3滑走路)を建設するなど成田の機能強化案が示された。また、騒音緩和のため設定されている航空機の夜間離着陸制限時間を、現在の午後11時〜翌午前6時から午前1時〜同5時に3時間短縮する、運用時間延長案も提示された。
 機能強化案を基に今後、国、空港会社は県、地元自治体と本格的な協議に入り、合意後、具体化に向けた手続きに着手する。
 新滑走路整備が予定通り進めば、発着容量は年間約30万回から同約50万回となり、欧州やアジアの主要空港と肩を並べる。空港会社は、容量を確保することで、アジア路線を中心に今後も増加が予想される航空需要を取り込み、空港間競争で生き残りを図る。


2016年6月13日

成田空港、第3滑走路整備を含む機能強化の計画段階環境配慮書を公表 マイナビ 2016/06/13


 成田国際空港(NAA)は6月13日、成田空港のさらなる機能強化として新たな滑走路を整備すること等に関する計画段階環境配慮書を公表。環境保全の見地から、一般に意見書を求めている。
 NAAは現在、首都圏の航空需要に対応していくため、空港の発着容量を拡大させるとともにより利便性の高い空港を目指し、成田空港のさらなる機能強化について検討を行っている。同配慮書は環境影響評価法の規定に基づいてとりまとめられたもので、6月9日付けで、国土交通大臣、千葉県知事、成田市長、芝山町長、多古町長、横芝光町長、山武市長、茨城県知事、河内町長及び稲敷市長宛てに送付。6月11日には先行して日刊新聞紙8紙(朝日、読売、毎日、日経、産経、東京、千葉日報、茨城)で公表され、13日よりNAAのホームページで公表された。


2016年6月13日

成田空港、第3滑走路整備を含む機能強化の計画段階環境配慮書を公表 マイナビ 06月13日 18:14


 成田国際空港(NAA)は6月13日、成田空港のさらなる機能強化として新たな滑走路を整備すること等に関する計画段階環境配慮書を公表。環境保全の見地から、一般に意見書を求めている。
 NAAは現在、首都圏の航空需要に対応していくため、空港の発着容量を拡大させるとともにより利便性の高い空港を目指し、成田空港のさらなる機能強化について検討を行っている。同配慮書は環境影響評価法の規定に基づいてとりまとめられたもので、6月9日付けで、国土交通大臣、千葉県知事、成田市長、芝山町長、多古町長、横芝光町長、山武市長、茨城県知事、河内町長及び稲敷市長宛てに送付。6月11日には先行して日刊新聞紙8紙(朝日、読売、毎日、日経、産経、東京、千葉日報、茨城)で公表され、13日よりNAAのホームページで公表された。


2016年6月12日

成田新滑走路建設で空港会社 環境配慮書を地元に送付 東京新聞 06月12日 08:10


 航空機の発着回数を増やすため、検討が進んでいる成田空港の三本目の新滑走路建設を巡り、成田国際空港会社(NAA)は十日、建設により周辺環境に与え得る影響をまとめた「計画段階環境配慮書」を国土交通省や県、成田市などの地元市町に送付したと発表した。
 配慮書の作成は環境影響評価(アセスメント)法に基づく手続きの第一段階に当たり、送付後、住民らから記載内容について意見を受け付け、建設計画に反映させる。
 配慮書では新滑走路の候補として、B滑走路の南側に三千五百メートルの滑走路を新設する案と、南東側に二千七百メートルの滑走路を新設する案を想定。それぞれについて、騒音や水質、動植物などに与える影響を調べた。


2016年6月10日

第3滑走路のアセスで配慮書=空港施設では初-成田 時事ドットコム 2016/06/10 18:23


 成田空港の機能強化に向けた新滑走路(第3滑走路)の建設問題で、成田国際空港会社は10日、環境影響評価(アセスメント)法に基づく計画段階環境配慮書を作成したと発表した。11日に公告し、13日~7月15日に縦覧と意見書の受け付けを行う。2013年に義務付けられた計画段階での環境配慮書が空港施設で作成されたのは初めて。
 第3滑走路については同社と国、千葉県、周辺自治体で構成する「四者協議会」(会長・森田健作知事)の次回会合で正確な位置などが示される見通し。配慮書では、現在有力視されている空港の南東側に建設する案のほか、東側への建設案も対象とした。同社は、周辺地域住民の合意を得た上で、20年ごろには建設に着手したい考えだ。


2016年3月30日

成田空港の第3滑走路「次回にも位置提示」 4者協要望でNAA 東京新聞 03月30日 08:10


 成田空港の機能強化を国と県、周辺九市町、成田国際空港会社(NAA)で話し合う「成田空港に関する四者協議会」の会合が二十九日、成田市内であった。九市町は、NAAが新設を検討している第三滑走路の具体的な建設位置を早急に示すよう要望。NAA側は「次回、提示できるよう調査を進めたい」と答えた。 (渡辺陽太郎)
 NAAはこれまで、B滑走路南側の芝山、多古両町にまたがる地域に三千五百メートルの滑走路を新設する案が最も望ましいとの見解を表明。四者協で検討が進められている。だが、具体的な位置は示されず、各市町などの説明会で住民から「建設位置や騒音の影響を早く知りたい」との意見が出ていた。


2015年11月28日

成田空港会社、3500メートル第3滑走路提案 日本経済新聞 2015/11/28 11:11


 成田空港の第3滑走路を第2滑走路の延伸と一体整備する原案が明らかになった。千葉県と国、地元9市町、成田国際空港会社(NAA)が27日開いた4者協議会で滑走路整備の原案が示され、具体策の検討に入ることが決まった。騒音対策を求める地元団体からは批判的な声も上がり、改めて地元住民に丁寧に説明し納得を得ることの重要性が浮き彫りになった。
 今回の4者協議会は第3滑走路をテーマにした2度目の会合。NAAが前回9月の協議会で国土交通省から受けた指示を踏まえて実施した調査結果を報告した。第2滑走路の延伸と第3滑走路の予定地について、発着枠拡大や運用の効率性などの観点から最も有力とする配置案を示した。
 NAAは現在長さ2500メートルの第2滑走路を東関東自動車道が通る北側方面へ3500メートルまで延伸することを提案。延伸後の第2滑走路から300メートル以上南側の圏央道に近い場所に、長さ3500メートルの第3滑走路を建設することも提示した。


2015年11月28日

成田空港4者協議会 新設は「3500メートル案」軸に 東京新聞 11月28日 08:10


 成田空港の機能強化を国と県、周辺九市町、成田国際空港会社(NAA)で話し合う「成田空港に関する四者協議会」の第二回会合が二十七日、成田市内であった。焦点の第三滑走路新設をめぐり、NAAはB滑走路の南側に三千五百メートルを整備する案が最も望ましいとの見解を表明。周辺自治体も同意し、協議会として同案を軸に検討を進めることが決まった。 (渡辺陽太郎)
 第三滑走路をめぐっては、国土交通省の有識者会議が昨年示した三つの配置案をNAAが調査してきた。NAAはこのうち、B滑走路の南側に三千五百メートルの滑走路を新設する案(案(1))と、南東側に二千七百メートルの滑走路を新設する案(案(2))を示した上で、案(1)が、年間発着枠が十六万回拡大し最大五十万回になる上、ターミナルと滑走路間の地上走行距離が短くなるなどの理由から、最も有力な案と説明した。


2015年8月4日

成田空港、新滑走路検討へ 国・千葉県、月内にも開始 朝日新聞 2015年8月4日 09:30


 圏央道の千葉県の一部区間が7日開通し、東関東道とつながる。茨城県内からのアクセスが向上する成田空港の存在感が増すとともに、観光誘客や企業立地への好影響を期待する声があがる。
 「『成田は遠い』というイメージを払拭(ふっしょく)できるチャンスになるかもしれない」。成田国際空港会社(千葉県)の担当者は言う。
 茨城空港の国内線が4路線なのに比べると、成田空港には格安航空会社(LCC)4社が乗り入れ、国内線だけで17路線を運航。圏央道の開通で、つくば市内からのアクセスは現在よりも約20分、一般道と比べると約30分短縮される。
 日立―成田空港の高速バスを運行している日立電鉄交通サービス(日立市)は、ルートの見直しに向けた協議を共同運行会社と始めている。現在は鹿島灘沿いの国道51号を南下して潮来方面から東関東道に乗る約3時間20分のルートだが、常磐道を通って、開通する圏央道を利用すれば時短効果が見込めるからだ。


2015年8月3日

成田の第3滑走路、月内にも4者協議 機能拡張へ動き本格化 日本経済新聞 2015/8/3 21:33


 国土交通省は成田空港の第3滑走路建設に向けて、国、千葉県、地元の市町、成田国際空港会社の4者協議を月内にも開催する見通しだ。自民党の成田国際空港推進議員連盟(二階俊博会長)は3日、太田昭宏国交相に第3滑走路などを求める決議を提出。訪日客のさらなる増加を見据え、成田の長期的な機能拡張に向けた動きが本格化してきた。
 国交省の田村明比古航空局長が7月31日の同議連の会合で、第3滑走路の建設に向けた4者協議の開催を提案した。二階俊博会長は3日、太田国交相に決議を提出後、記者団に対し「(成田空港は)国際化の玄関口として極めて重要な役割を担っている」と述べ、地元の協力のもと第3滑走路の整備を進める必要性を強調した。


2015年6月6日

「成田は遠い」イメージ払拭? 圏央道、東関東道と接続 朝日新聞 2015年6月6日16時08分


 成田空港に3本目の滑走路をつくる計画が、現実味を帯びてきた。国や千葉県など地元自治体が参加する協議会を立ち上げ、月内にも建設するべきかどうかの検討を始める。地元選出の与党議員らは建設を求める一方、騒音を心配する住民の反発は強い。
 自民党の成田国際空港推進議員連盟の二階俊博会長ら4人は3日、太田昭宏国土交通相を訪ね、成田の滑走路の増設を求めた。太田氏はその場で、初めて開かれることになる協議会への国の参加を了承した。
 二階会長は会談後、「成田は国際化の玄関として極めて重要。大臣は熱心に我々の意見を聞いてくれた」と話した。工期の短縮や、来年度予算の概算要求に関連の費用を盛り込むことにも期待を示した。同席した千葉県選出の渡辺博道衆院議員も「(東京五輪の)2020年で終わりではない。その後も観光客は誘致しなければならず、成田の役割はますます重要」と強調した。


ページTOP
ページTOP
ページTOP