MRJ 量産初号機 納入前倒し 2019年を念頭 2017年6月19日
三菱航空機(愛知県豊山町)の水谷久和社長は、2017年6月15日、報道各社の取材に対し、国産小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)量産初号機の
ANAホールディングスへの納入時期について、「2019年を念頭に置いて作業している」と20年半ばからの前倒しを目指す考えを示しました
また、2017年6月19日、パリ航空ショーで MRJ 飛行試験機 3号機をお披露目した水谷久和社長は、「2019年納入の社内目標は、(中略)計画を守れると信じている」と話しており、三菱航空機内部では、2019年納入の計画が確定しているようです
MRJ量産初号機の納入時期は、5度目の延期で 2018年半ばから 2020年半ばに延ばされており、水谷社長は「めどが付いたと言えるほどではないが、社内では何とか2019年に頑張ろうと話している」とし、現在、2017年秋の完了予定で電気配線の見直しによる機体の設計変更作業が進行中で、フランス企業とパートナー契約を結び、約
20人の技術者を受け入れており、「彼らの力をフル活用してきっちり仕上げたい」と強調しました
また、2017年6月19日に開幕する世界最大規模の航空宇宙産業展「パリ国際航空ショー」において、MRJの実機を世界の主要航空ショーで初めて展示することについて「開発が前に進んでいると実感してもらえるはず」と意気込みを示しています
水谷氏は、2017年4月に社長に就任しており、4機しかない飛行試験機の 1機を割いてまで「パリ国際航空ショー」で展示する状況での前倒し発言ですので、それなりの自信を深めているように見受けられ、期待が持てます
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