MRJ 8号機 MRJ70 初号機 組立中 MRJ90 5号機は設計変更用 |
MRJ 8号機 MRJ70 初号機 組立中 MRJ90 5号機は設計変更用 2017年4月26日三菱スペースジェット (旧MRJ)の最終組立工場は、愛知県営名古屋空港(小牧)に隣接、2016年3月1日に建屋が竣工、愛知県の飛島工場で製造する胴体や主翼、三重県の松坂工場が手掛ける垂直尾翼や水平尾翼などを結合し、機体として完成させる工場で、生産レートは月産 10機に対応しています 最終組立工場内は、胴体や翼を結合する「構造ライン」と、全体の艤装(ぎそう)や機能試験を行う「艤装(ぎそう)ライン」から成り、構造ラインで完成した機体は一度工場の外に出て、艤装ラインに入る構成で、各ライン 6機ずつ、計 12機分の作業が同時に進められます
最終組立工場では、2017年4月26日現在、構造ラインに MRJ 6号機 と MRJ 7号機、MRJ70の飛行試験初号機となる MRJ 8号機が置かれており、MRJ 6号機 と MRJ 7号機は胴体と主翼の結合まで終わり、水平尾翼や垂直尾翼が取り付けられる前の状態で、MRJ70の飛行試験初号機(MRJ 8号機)は胴体の結合のみ終えた状態となっています MRJは、メーカー標準座席数が88席の「MRJ90」と、76席の「MRJ70」の 2機種構成で、エンジンはいずれも低燃費や低騒音を特長とする、米プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン・エンジン(GTFエンジン)「PurePower PW1200G」が採用されています また、艤装ラインにはローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)のカラーリングが施された MRJ飛行試験 5号機(登録番号JA25MJ)が作業中です ANA塗装の MRJ飛行試験 5号機は、設計変更が進んでいることから、機器配置の見直しなどに使う予定で、このため当面は飛行試験に投入せず、最終組立工場内で作業が進められる予定、MRJ 6号機は構造試験に転用するため、飛行計画は無く、MRJ 7号機は設計変更を反映した状態で飛行する計画で、量産機として航空会社へ引き渡すかは現時点で未定となっています 最終組立工場の向かいには、道路を挟んで塗装工場も建設され、2017年3月に建屋が完成、量産機は最終組立工場を出ると、塗装工場で各航空会社のカラーリングが施されることになり、2017年4月26日現在は、最終組立工場に ANA塗装の MRJ飛行試験 5号機が置かれていましたが、量産が始まるとカラーリングは全て、最終組立工場を出た後、塗装工場で行われることになります MRJの最終組立工場は、ボーイングやエアバスの工場と同様、一般の来場者が見学できるようになる予定で、三菱航空機では、「秋口には一般公開したい」としています |
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