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三菱スペースジェット (Mitsubishi SpaceJet) (旧MRJ Mitsubishi Regional Jet) とは 概要


三菱スペースジェット (Mitsubishi SpaceJet) (旧MRJ Mitsubishi Regional Jet) とは 概要



三菱スペースジェット (旧MRJ) 2016年3月に実施された飛行試験の様子

三菱スペースジェット (旧MRJ) 2016年3月に実施された飛行試験の様子
(c)2016 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.

三菱スペースジェット (旧MRJ)のリージョナルとは、「地域の」という意味の形容詞で、航続距離が3000km程度、乗客数が70~90名程度の小型ジェット旅客機を指して使われる表現で、MRJ (三菱リージョナルジェット)は、三菱航空機が開発を進める、国産初のジェット旅客機です


主な市場は、北米内の国内移動やヨーロッパの地域内移動の様に地域内の都市間での多頻度少量輸送での需要の見込まれる路線で、世界では、既に約2000機が運航していますが、1990年代以降、ボンバルディアが競争力の高い機体の開発に成功して受注を拡大、エンブラエルも後を追い、現在では、その2社によって市場が2分されています

今後も、北米や新興国市場の拡大などにより、20年間で5000機以上の新規需要が見込まれ、三菱航空機は、その新規需要のうち半数の受注を目指しています


三菱スペースジェット (旧MRJ)は、燃費性能の良い米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)社製の最新鋭エンジンを搭載、従来機より燃費性能を2割改善、客室の収納棚を広めに取るなど他社との差別化を強く意識して開発を進めてきました

エンブラエルも MRJ と同じ P&W社の最新エンジンを搭載する新型機「E2」の開発を進めており、2018年以降に順次投入する予定、E2シリーズだけで世界で 500機以上の受注を獲得、2015年時点で 400機超にとどまるMRJ を上回っています


エンブラエル E2シリーズは、当初は 70~90席の MRJよりやや大型の機体が投入されますが、2020年には MRJと同規模の新型機を投入する予定となっています



リージョナルジェット (Regional Jet) とは



航空機は、サイズによって、小さい方からリージョナルジェット機、ナローボディ機(細胴機)(単通路)、ワイドボディ機(広胴機)(2通路)の 3カテゴリーに分けられ、さらに、ワイドボディ機(広胴機)(2通路)は、中型機、大型機、超大型機に分けられ、通常、航空機は、リージョナルジェット機、細胴機、中型広胴機、大型広胴機、超大型広胴機の5種類に分類されます

三菱スペースジェット (旧MRJ)(Mitsubishi Regional Jet) は、その名のとおり、分類上、最も小型のリージョナルジェット機になります


市場規模がもっとも大きいのはナローボディ機(細胴機)(単通路)で、航空機全体の 44%を占め、自衛隊が所有する国産の哨戒機 P-1とほぼ同じサイズで、リージョナルジェット機であるMRJより一回り大きいだけですが、最新型のボーイング737MAX-8、エアバスA320neoに代表されるように、市場はほぼボーイング社、エアバス社の 2強に独占されており、そこに後発メーカが割り込むのは困難と見られています

まずは、リージョナルジェット(三菱スペースジェット (旧MRJ))で成功を収めることが重要な課題となっています




三菱航空機 三菱スペースジェット (旧MRJ) 特設サイト MRJカタログ



下記は、三菱航空機 三菱スペースジェット (旧MRJ) 特設サイト にて公開されている 「MRJカタログ」 からポイントとなる部分を抜粋表示しています























三菱航空機 三菱スペースジェット (旧MRJ) 特設サイト MRJカタログ 」 より


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関連情報サイト


三菱航空機 MRJ 特設サイト
リージョナルジェット - Wikipedia
MRJ - Wikipedia

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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2017年12月16日

「MRJ」初のキャンセルへ。日本の航空機産業は立ち直れるのか ニュースイッチ 12月16日 11:11


 国産初のジェット旅客機「MRJ」が航空会社への納入契約について、初めてキャンセルが出る可能性が大きくなった。MRJとはどんな航空機か、改めて検証する。
 MRJは開発当初から高い燃費性能を売りにしている。その切り札が、航空エンジン世界大手の米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)が供給する最新鋭エンジン「PW1200G」だ。
 同じ軸で回るタービンとファンの間に遊星ギアを入れる「ギアド・ターボファン(GTF)」方式を採用。軸の回転を減速してファン側に伝え、タービンとファンのそれぞれが最も効率的なスピードで回るようにした。これにより騒音、燃費とも大幅に削減する。
 MRJは旅客機としては世界で初めて08年にGTFの採用を決定。その後、カナダ・ボンバルディアや欧エアバスの航空機が採用したほか、MRJと競合するブラジル・エンブラエルも既存機のエンジンをGTFに置き換えることを決めた。
 MRJの初飛行の遅れによって、新エンジンによる燃費性能の優位性は薄れた。それでもMRJの燃費の良さの半分はエンジン、もう半分は機体の形状によってもたらされている。
 GTFは現行のエンジンよりも空気を取り入れるファンの直径が大きい。このため主翼の下に広いスペースが必要だ。MRJは主翼とエンジン、ナセル(エンジンを覆うカバー)の最適な位置関係を探りつつエンジンを主翼の真下ではなく、機体前方寄りに配置した。ほかにも、機体前方下部の貨物室を機体後部に統合し、他の航空機より細く空気抵抗の少ない胴体を実現。シャープで美しい機体だ。


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