羽田空港 (東京国際空港) 飛行経路 都心上空 飛行ルート新設 騒音問題 |
羽田空港 (東京国際空港) 飛行経路 東京都心上空 飛行ルートの新設 新たな騒音問題国土交通省では、2020年東京五輪 パラリンピックに向け、羽田空港を発着する国際線の便数を増やすために、滑走路の使い方を見直し、これにあった飛行経路を設定する必要があるとして、2020年3月29日より東京都心上空を航空機が飛行するルートが新設されることになりました 東京都心上空の飛行ルート新設について、2016年7月28日、東京都や特別区長会、川崎市など地元自治体は、運用時間を限定、空港周辺の騒音や安全対策を行うことを条件に了承、国土交通省は、2017年度予算に羽田空港の施設工事費を盛り込むなど準備が進められました しかし、騒音問題や、落下物に伴う危険性については、上記地元自治体だけに留まらず、大変な広範囲にわたり被害をばら撒くという実態は知らされぬままです |
羽田空港 (東京国際空港) 飛行経路 東京都心上空 飛行ルートの新設 南風時羽田空港 (東京国際空港) 新しい飛行経路 南風時 新飛行経路の高度引き上げ
羽田空港 (東京国際空港) 新しい飛行経路 南風時 新飛行経路 急角度進入着陸案
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羽田空港 (東京国際空港) 飛行経路 東京都心上空 飛行ルートの新設 北風時「2-4.新しい飛行経路 - 羽田空港のこれから - 国土交通省」 より 2017年11月25日現在の計画によると、都心上空の新ルートを飛行するのは、南風が吹いている時の到着便で、国際線の到着が集中する 午後 3~7時に限定、1時間あたりの発着回数を現在の 80回から 90回に増やすことができます 2020年東京五輪 パラリンピックまでに、羽田の国際線の発着回数を、現在の年間 9万回から最大で 3.9万回増やすことを目指しており、年間発着回数は 1.4倍に拡大、年間 12.9万回となり、1時間に最大 44機が都心上空を飛ぶことになります |
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羽田空港 飛行経路 都心上空 飛行ルートの新設 午後 3~7時 幹線道路周辺以上の騒音新たに設定される飛行経路(新飛行ルート)では、C滑走路着陸経路上で、山手線の朝ラッシュ時(1時間 25本程度)以上の 1時間 30本、A滑走路着陸経路上で 1時間 14本、両方の影響を受ける空港近くでは 1時間 44本、常に頭の上で轟音が鳴り響いている状態となります 南風 好天時 15:00~19:00 (4時間) の飛行ルート 飛行回数 国土交通省 資料 「 都心上空飛ぶ羽田便、落下物・騒音に募る不安 2020年、都民が飛行機に悩まされる可能性も 東洋経済オンライン 11月20日 06:00 」 より これまで、羽田空港への着陸は、騒音被害を抑えるために東京湾上空からのルートが使われており、東京都の上空を飛行する場合の高度は1800メートル以上とされ、羽田への着陸のために都心を通過するルートはありませんでした 新飛行経路(新飛行ルート)は、東京23区を北西部から南東方向に縦断、渋谷、港、目黒、品川区などでは東京スカイツリーの高さ(634メートル)より低く飛ぶことになり、予想される騒音について、国土交通省では、高度 約 300メートルを飛行する品川区で、約 76~80デシベル、高度 約 600メートルの渋谷区で、約 68~74デシベル、高度 約 900メートルの新宿区で、約 63~70デシベルとしています 昼間の幹線道路の周辺が 70デシベル程度とされていますので、空港に近く、高度 約 300メートルを飛行する品川区ではそれを上回り、他の地域では幹線道路周辺並みの騒音に見舞われると想定されています |
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羽田空港 飛行経路 都心上空 飛行ルートの新設 高度引き上げによる騒音影響の削減国土交通省では、住民説明会での意見を踏まえ、着陸時の降下進入に入る時点(進入開始時)の高度の引き上げ、および、滑走路上の着地点を南側(海側)にずらすことにより着陸進入時の飛行高度を引き上げ、3,000ft以下で飛行するエリアを削減することにより、騒音の影響を軽減すると説明しています 「 騒音への対策 - 羽田空港のこれから - 国土交通省 」 より 羽田空港 飛行経路 新飛行ルート 高度引き上げによる騒音影響の削減 今回の提案経路(好天時)羽田空港 飛行経路 新飛行ルート 高度引き上げによる騒音影響の削減 従来の提案経路
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羽田空港 飛行経路 都心上空 飛行ルートの新設 4,000ft (1,220m)でも 大変な騒音被害
注.国土交通省資料では、それぞれ、 ちなみに、左図で描かれている羽田空港の右側の灰色の線(北東側 C滑走路)の長さが 3,360mです 1,220m とか 1,525m という距離は、それぞれ、その 3分の1強、半分弱の距離に過ぎず、ずいぶん離れたところから、まさに地上すれすれを通過して着陸していくことがわかります そんな、頭上すれすれをエンジンむき出しのジェット旅客機が爆音をたてて、しかも、1時間に 30本などという高頻度でひっきりなしに通られては、下の住民は耐え難い思いをすることになるのは必定と思われます なにより、最大の問題は、羽田空港から遠く離れ、その恩恵などほとんどない埼玉県南部に、騒音被害をもたらす点=恩恵もないのに被害だけもたらす点にあります 出発便については、南風時に大田区や川崎市川崎区、北風時に江戸川区などの上空を飛行するルートを新設する予定で、離着陸のルートの新設により、羽田の国際線の年間発着容量(回数)は、現在より 3万9000回増の 9万9000回になる見通しです |
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飛行高度 と 航空機騒音 音の大きさ当たり前のことですが、一般に航空機の騒音は飛行高度が高いほど小さく、高度が低いほど大きくなります 着陸時の高さは、全ての機種で同じです(一定の角度で降りてきます)が、離陸時の高さは、機種や、燃料・貨物の搭載状況等により異なります
「 飛行機の音について - 羽田空港のこれから - 国土交通省 」 より 国土交通省では、2016年夏までに環境対策を打ち出し、防音工事等は、2019年までに実施、東京五輪までに新ルートでの運航を開始する方針で、航空機騒音障害防止法が定める区域を超えて、空港周辺の病院や学校の防音工事費を助成するとともに、航空各社に最新の低騒音機の導入を促すため、低騒音機の着陸料を安くする制度の導入も検討していると説明しています |
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機種ごとの航空機騒音のデータ 着陸時 離陸時 の音の大きさ経路付近の航空機の最大騒音レベルは、高度、および、機材に影響されますが、離陸時はほとんどエンジンのフルパワー(最大出力)を使うのに対し、着陸時はパワー(出力)を絞っていますので、一般に、同程度の飛行高度では離陸時よりも着陸時の方が音は小さくなります
「 飛行機の音について - 羽田空港のこれから - 国土交通省 」 より |
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航空機の機種による騒音の違い一般に航空機が小さいほど、エンジンも小型で出力も小さくなりますので、音も小さく、大型機ほど音も大きくなります 「 飛行機の音について - 羽田空港のこれから - 国土交通省 」 より 国土交通省では、現在の羽田空港の国際線が限定されている状況で、航空機の小型化が進んでいることを羽田空港(東京国際空港)飛行経路の東京都心上空 飛行ルート新設の説明材料に使用していますが、同時に飛行ルート新設の理由として、羽田空港のさらなる国際化に対応させるため、増便枠のほとんど全てを国際線に割り当てるかのような説明も行っています 国内線であれば、多頻度少量輸送化の方向にありますが、国際線では、当然長距離を飛行しますし、一度に大勢の乗客を運ばなくては、採算を取るのも難しくなるでしょう つまり、航空機は大型化されることが容易に予想されるにも拘らず、その予測を提示していません 国土交通省が、実際の利用状況の予測を行っていないわけがないと思いますので、隠蔽を疑うのが自然=提示するとまずい状況が明らかになってしまうのを恐れている=ようにも思えます 航空機側での静穏化は 期待できません国土交通省では、最新の航空機は、昔の航空機に比べ音は静かになってきていると説明していますが、引き合いに出している『昔の航空機』は、今や世界中どこにも飛んでいないジェット旅客機の創世記である 50年前(半世紀前)の、しかも、ダグラス社として初めて開発に成功したジェット旅客機=初めて飛ばすことのできたジェット旅客機=当然騒音など 2の次の機種との比較を提示しています 国土交通省が出してきた資料でも、現在飛んでいる機種、A320と737-800(ボーイング社新鋭機)での比較で、この 10年間で 2~3dB(デシベル)しか静穏化されてないことがわかります |
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羽田空港 (東京国際空港) 低騒音機導入の促進策 国際線着陸料の見直し国土交通省では、羽田空港の国際線着陸料について、航空機の重量と騒音の要素を組み合わせた料金体系に見直し、航空会社に対して低騒音機の使用を促進することにより、羽田空港の現行経路を含めた経路下全体の音の影響の低減を図るとしています
「 騒音への対策 - 羽田空港のこれから - 国土交通省 」 より |
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羽田空港 (東京国際空港) 騒音影響の軽減 現行の飛行経路 2014年7月8日現在現在の羽田空港の飛行経路は、陸域での騒音総量を可能な限り抑制するという観点から、東京湾に面するという地理的条件を活かし、東京湾を最大限に活用するとの考え方で設定されています 「報道発表資料:首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめについて 国土交通省 平成26年7月8日」 より |
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羽田空港 都心上空 新飛行ルート 住民説明会国土交通省は、2018年12月15日から2019年2月23日(のべ36日間)に東京都、神奈川県、埼玉県の 31会場でオープンハウス型説明会(第 5フェーズ)を開催、約 11,100人が来場しました 「 羽田空港機能強化に関する説明会(第5フェーズ)の結果概要について 」 より |
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羽田空港 都心上空 新飛行ルート 羽田空港機能強化に向けたプロセス「 羽田空港機能強化に向けたプロセス 」 より |
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