超快速スノーラビット 北越急行 ほくほく線の切り札 2015年3月14日 デビュー |
超快速スノーラビット 北越急行 ほくほく線の切り札 2015年3月14日 デビュー
「北越急行株式会社 ほくほく線 超快速ってなんですか?」 より ※ 越後湯沢 ~ 直江津 間 普通運賃(ほくほく線 + JR) 1,380 円 です (2015年3月14日現在) 北越急行 ほくほく線 とは
北陸新幹線金沢延伸以前 北越急行 営業収益の柱 特急「はくたか」北陸新幹線金沢延伸以前、北越急行の営業収益の約9割を稼ぎだし、越後湯沢駅で上越新幹線と接続、鉄道で東京と北陸方面を結ぶメインルートを担っていた特急「はくたか」は、1997年の開業当初、最高速度 140 km/hで、営業運転を開始しました 1998年(平成10年)12月からは、当時の在来線最高速度となる 150 km/h運転が開始され、さらに、2002年(平成14年)3月以降は、在来線最高速度である160 km/h運転が実施されていましたが、2015年3月14日の北陸新幹線金沢延伸に伴い、廃止となりました 北越急行 を取り巻く環境北越急行では、北陸新幹線 金沢延伸開業に伴う 特急「はくたか」の廃止を想定した利益の積み立てを続け、その額は、2014年度末で、130億円にのぼると言われ、今後30年程度は経営を続けられると予測されています ただ、貯金を取り崩していくだけでは、30年後の路線廃止に向かって突き進むだけですので、当然、その先を見据えた経営戦略が立てられています JR九州では、本業の鉄道経営は赤字でも、経営の多角化を進めた結果、周辺事業で利益をあげ、JR東海に次いで、近々株式上場を予定するところまでこぎつけました 北越急行では、その沿線環境、山の中のほとんどトンネル路線という環境から沿線開発もままならず、その存続を心配する声が、地元のみならず、鉄道ファンからも聞こえてくる状況でした 「新快速」を超える「超快速」 「超快速スノーラビット」 運行開始 2015年3月14日2014年11月10日、北陸新幹線の開業によって、ドル箱の特急列車を失う北越急行ほくほく線は、2015年3月より、越後湯沢-直江津間に、超快速列車を走らせると発表、その後超快速列車の名前は「スノーラビット」に決まりました 2014年12月現在、在来線の主な列車の最高速度は、下表の通りですので、北越急行ほくほく線が特別料金を取らない「快速列車」として 160km/h運転を行ない、特急列車より早い「超快速列車」の誕生を期待したのですが、2014年12月19日に発表されたダイヤでは、北越急行所有分の特急「はくたか」用車両を使用するにも関わらず、最高速度は 110km/hに抑えられてしまい、越後湯沢-直江津間の 84.2kmを最短 57分で連絡、途中停車駅は十日町駅のみで、表定速度(駅への停車時間を含めた平均速度)は 88.6km/hとなりました ただし、この表定速度 88.6km/h は、最高速度 130km/hの関西エリア「新快速」、最高速度 120km/hの中京エリア「新快速」よりも速い数字ですので、表定速度で「新快速」を超える「超快速」ということでしょうか ちなみに、JR東日本線を走行する、越後湯沢-六日町、犀潟-直江津間を除いた、純粋に北越急行線内である、六日町-犀潟間に限れば、超快速スノーラビットの表定速度は、99km/hにも達しています
運転区間は、越後湯沢-(JR東日本上越線)-六日町-(北越急行ほくほく線)-犀潟-(JR東日本信越本線)-直江津で、運行距離は 合計 84.2km、両端で、JR東日本線へ直通し、同区間を約 1時間で結びます 越後湯沢駅は、上越新幹線との乗換駅で、直江津駅は、新潟県上越地方の中心都市、上越市の主要駅です 北陸新幹線が、金沢まで延伸開業した後は、本来の使命であった東京と北陸を短絡する需要を取り込むことは困難となりますが、東京と新潟県第三の都市である上越市周辺を結ぶ需要であれば、北陸新幹線が開業した後も、需要を取り込める可能性があります
東京駅 直江津駅間 北陸新幹線「はくたか」 と超快速「スノーラビット」 所要時間比較新潟県第 3位の人口を持つ上越市は、その面積 973.6平方キロメートルで、東京 23区の約 1.5倍の広さがありますので、当然、上越妙高駅の方が便利な地域もあると思いますが、もともと港町として発展した直江津駅の方が主要中心駅ですので、旅客流動は直江津駅周辺の方が中心であると考えられます 東京駅と、直江津駅間で、北陸新幹線を使い上越妙高駅 まで行き、そこから在来線で直江津駅に向かう場合と、上越新幹線で越後湯沢まで行き、そこから、 北越急行 超快速を利用した場合の、所用時間、料金を比較してみました 北陸新幹線「はくたか」 上越妙高駅 利用の場合上越市には北陸新幹線の上越妙高駅が設置されますが、各駅停車型の「はくたか」のみの停車で、速達形の「かがやき」は、上越妙高駅には停車せず素通りします 新幹線「はくたか」による、東京-上越妙高間の所要時間は、1時間50分~2時間程度で、上越市の主要駅である直江津まで行くには、在来線に乗り換えて 15分程度必要なため、北陸新幹線で東京-直江津間を移動する場合、所要時間は合計、およそ2時間13分~2時間23分程度となります 運賃 ・ 料金は、東京-上越妙高間が 9280円、上越妙高-直江津間が 240円で、合計 9520円です (普通車指定席、通常期の場合) 上越新幹線 越後湯沢 北越急行 超快速「スノーラビット」 利用の場合上越新幹線の東京-越後湯沢間は、1時間10分~1時間28分、越後湯沢-直江津間は、北越急行の普通列車で 1時間30分前後、合計して、東京-直江津間は、およそ 2時間48分~3時間6分程度、北陸新幹線 上越妙高駅 利用の場合と比べ 30分程度の差です 北越急行の普通列車で、1時間30分掛かっているところを、「超快速」として 1時間で結べば、時間面で互角となります 運賃 ・ 料金は、東京-越後湯沢間が 6670円、越後湯沢-直江津間が 1380円で、合計 8050円と、北陸新幹線 上越妙高駅 利用の場合より 1470円安くなります (普通車指定席、通常期の場合) 2014年12月19日発表のダイヤで比較すると下表の様になります北越急行 ほくほく線 の超快速スノーラビットは、1日1往復の運転です (2015年3月14日現在)
運賃・料金は、普通車指定席、通常期の場合 乗り換えの回数も、所要時間もほぼ同じで、運賃 ・ 料金が安くなるとあれば、選択肢は自ずと決まってくるものと思われ、後は、どのくらいの旅客流動が見込まれるかが、今後の北越急行を占う鍵となってくるでしょう 2012年(平成24年)時点で、「はくたか」利用者の 22パーセントから 25パーセントが、直江津で乗降しています 超快速 「スノーラビット」 下り 2本に増強 上りは 超快速 「ゆめぞら」に 2016年3月26日下り 越後湯沢駅 9:14発 超快速 「スノーラビット」 途中停車駅 4駅2016年3月26日のダイヤ改正で、下り、超快速 「スノーラビット」 は、途中停車駅が 4駅に増やされ、越後湯沢駅 9:14発へと、以前の 9:17発から 3分発車時刻が繰り上がげられ、東京からの乗継では、従来通り、東京駅 7:48発の上越新幹線 「Maxとき」が接続しますので、乗り換え時間が、9分から 6分へと短縮されます また、この 超快速 「スノーラビット」 は、妙高はねうまラインへそのまま乗り入れ、上越妙高駅まで直通、金沢駅 11:52着の北陸新幹線 「はくたか」に接続します 下り 越後湯沢駅 9:57発 超快速 「スノーラビット」 途中停車駅 1駅十日町 1駅のみ停車の下り、超快速 「スノーラビット」 は、越後湯沢駅 9:57発で運転され、直江津駅で 妙高はねうまラインに乗り換えることにより、金沢駅 12:35着の北陸新幹線 「はくたか」に接続します 上り 直江津駅 13:57発 超快速 「ゆめぞら」 途中停車駅 1駅上り 超快速 は、超快速 「スノーラビット」 が 超快速 「ゆめぞら」 に変更され、また、運転時刻も 直江津駅発時刻 17:55発から 13:57発へと変更されます 従来の 超快速 「スノーラビット」 直江津駅 17:55発の列車は、各駅停車の普通列車として運転されますので、東京駅着時刻も 20:12着から 50分近く遅い、21:00着となります
北越急行 ほくほく線 「ゆめぞら」 とは北越急行 ほくほく線 「ゆめぞら」は、日本初のシアター・トレイン、土日祝日運行、5ヶ所ある上映トンネルに入ると、コンピューターグラフィック(CG)で作られた様々な映像が、電車の天井を巨大スクリーンとして映し出されます 直江津駅 13:57発 超快速 「ゆめぞら」 以外にも、直江津駅 9:27発 普通列車(各駅停車) 「ゆめぞら」 、 越後湯沢駅 11:48発 快速 「ゆめぞら」 、越後湯沢駅 15:23発 普通列車(各駅停車) 「ゆめぞら」 が運転されています 「 ほくほく線 北越急行株式会社 ゆめぞらパンフレット 」 より 北越急行 ほくほく線 最新 時刻表 運賃料金表旅行される際は、ほくほく線 最新の時刻表、運賃料金表をご確認下さい 時刻表|ほくほく線 北越急行株式会社 北越急行 佐川急便と提携 旅客列車で宅配荷物輸送 貨客混載 2016年6月7日佐川急便は、2016年6月7日、旅客列車で宅配荷物を輸送する試みとしては全国初となる、第三セクターの北越急行(新潟県南魚沼市)と連携、一部の宅配荷物を旅客列車で輸送する取り組みに着手、2016年秋に試験運行をスタート、2017年度の本格運行を目指すと発表しました 佐川急便の上越営業所(上越市)と六日町営業所(南魚沼市)の往復約 130キロの輸送の一部を、北越急行の「うらがわら駅(新潟県上越市)-六日町駅(新潟県南魚沼市)」間46.8km の鉄道輸送に切り替えます また、駅利用者の利便性を向上させるため、駅構内に宅配カウンターや、荷物引き取り用の宅配ボックスも設置される予定です 新潟県庁で記者会見した佐川急便の荒木秀夫社長は、「地域に必要な交通インフラの維持や、地元経済の活性化に役立ちたい」と語り、このサービス開始によって、渋滞などによる到着遅延を防止でき、安定的な輸送を実現できると説明しています 北越急行は、利便性の向上と利用者の確保に向け、沿線自治体などと緊密に連携を図りながら事業に取り組んでいくとしています |
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