北海道新幹線 札幌延伸 2030年度 開業予定
鉄道・運輸機構 鉄道建設パンフレット より
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整備新幹線として建設中の 北海道新幹線 新函館北斗-札幌間の延伸開業は、当初計画では、2035年度が予定されていました
2014年12月20日、北海道新幹線の新函館北斗-札幌間(2035年度開業予定)の開業を5年、北陸新幹線の金沢-敦賀(福井県)間の開業を3年、それぞれ前倒しすることになり、北海道新幹線札幌延伸は、2030年度開業予定に前倒しされることとなりました
前倒しに必要な費用は、5400億円程度と試算されています
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北海道新幹線 新函館北斗-札幌間 概要
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線路延長 |
約 211km |
トンネル総延長 |
約 169km |
地下化率 |
80% |
新幹線駅 |
新函館北斗(開業済み)、新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)、札幌 |
工事費 |
約 1兆 2,400億円 |
主な構造物 |
渡島トンネル (32,675m)、野田追トンネル (8,170m)、立岩トンネル (16,980m)、内浦トンネル (15,560m)、昆布トンネル
(10,410m)、羊蹄トンネル (9,750m)、二ツ森トンネル (12,630m)、後志トンネル (17,950m)、手稲トンネル (18,750m)、遊楽部川橋梁
(245m)、尻別川橋梁 (340m)、南倶登山川橋梁 (210m ) |
工事進捗状況 |
用地買収率 3%、工事着手率 30% (2016年10月1日現在)
(用地買収率は買収済面積÷要買収面積、工事着手率は着工延長÷工事延長) |
※.2017年6月30日発表の「札幌市街地区間の構造変更」(高架橋構造からトンネル構造に変更)により、76%から 80%に増加しています
北海道新幹線 札幌延伸 新幹線札幌駅 設置位置問題 現 1、2番ホーム転用案の行方
北海道新幹線 札幌駅 設置位置問題 東案(その2) (大東(おおひがし)案)に決定 2018年3月29日
札幌駅周辺図(資料:JR北海道)
2030年度末の延伸開業を目指す北海道新幹線の札幌駅のホーム位置について協議してきた JR北海道や北海道、札幌市などは、2018年3月29日、同駅から
約 300メートル東に離れた「東案(その2) (大東(おおひがし)案)」の採用を決定しました
2018年2月20日、北海道新幹線の札幌駅ホーム位置問題で、札幌市は「現駅案」から「大東(おおひがし)案」へと方針を変更していました
札幌市 秋元市長は、2018年2月20日、JR北海道 島田社長と大東案をテーマに会談、駅舎の一部が市有地にかかることなどの説明を受け、市有地を含めて「大東案」の構想を具体化することを、その場で了承、島田社長は訪日観光客の増加に対応できる点も強調したということです
「大東案」は、2年前にJR北海道が提案したものの在来線への距離が遠いため検討対象から外されていた案で、現駅より 約 200~300メートル東の
北5西1~北5東1にかけ、創成川をまたいでホームが造られます
JR北海道では、都心部と札樽道を結ぶ「都心アクセス道路」構想やバスターミナルの再整備など、周辺の大型案件が具体化しつつあり、2年前とは状況が変わったとし、新幹線ホーム建設を一帯の再開発の活性化にもつなげたいとの考えも表明しています
JR北海道では、在来線との乗り換えの利便性を確保するため、専用の連絡橋も新設、試算される建設費は 約 625億円と「現駅案」の 約 570億円を上回りますが、差額の
約 55億円はJR北海道が負担するとしています
創成川東側の北6東2~北6東4一帯で、再開発構想を練る協同組合札幌総合卸センターの関係者は、「目の前に新幹線駅ができれば、交流人口の増加にもつながる」と歓迎、隣の苗穂駅周辺で進む再開発との相乗効果も期待しています
現駅のすぐ東側に造る「東側案」はJRタワー周辺の改修工事が必要で、費用面で「現駅案」を数百億円上回るとされることから断念、2017年度内に 「現駅案」「大東案」の2案から結論を得るとの方針となり、高橋はるみ北海道知事は「大東案」への賛同を表明、事業主体として国交省認可の現駅案を推す機構は、「大東案」での新幹線と在来線のホームを結ぶ連絡橋について、技術的な問題の有無を検証中としていましたが、「最終的には地元の意見を尊重する」とし、問題がなければ「大東案」に同調する方針を表明、国交省も「現駅案以上の負担がなければ、地元の意向を尊重してまとめる」としました
その結果、2018年3月29日、2年半にわたって迷走した北海道新幹線 札幌駅ホーム 設置位置問題は、東案(その2) (大東(おおひがし)案)で決着しました
東案(その2) (大東(おおひがし)案)
認可見直し案 (現駅案) (2018年3月29日 不採用となりました)
北海道新幹線 札幌駅ホーム 設置位置問題 地下案 検討対象から外れる 2017年12月28日
2030年度に予定される北海道新幹線の札幌延伸に間に合わせるためには、新幹線札幌駅ホーム 設置位置を、2018年3月末までに決定する必要があるとされています
札幌駅ホーム設置位置問題を巡って、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が推す現札幌駅併設の「現駅案」と、JR北海道が主張する現札幌駅東側に新幹線札幌駅を建設する「東側案」の
2案にまで絞り込まれましたが、そこからの調整が難航、機構と JRは 2017年10月10日、第 3の案として「地下案」を検討すると表明していました
北海道新幹線 札幌駅ホーム「地下案」は、大通方面とつなぐ札幌駅前通地下歩行空間へのアクセスも良く、雪の影響も受けないメリットもあり、一旦は有力案に浮上しましたが、駅ホームの建設費が、「現駅案」が
450億円超、「東側案」は現駅案を数百億円上回るとされているのに対し、「地下案」は「東側案」よりさらに数百億円高くなるとみられる上、工事の際に想定される大量の地下水への対応も、懸念材料として挙げられていました
機構とJRでは、一番のネックとなっていた高い工費を抑える方策が検討されていましたが、高額な建設費の圧縮策が見つからなかったとして、2017年12月28日、検討対象から外れたことが判明しました
機構、JR、道、札幌市の 4者による事務レベルの会合で、地下案の設計を担当していた機構側が高い工費などを理由に、検討を取りやめることを伝え、再び、以前から検討されている、「現駅案」と「東側案」の
2案で検討が進められることになります
決着への道筋は不透明感を増しており、札幌市は新幹線延伸に合わせ、札幌駅前にバスターミナルや商業施設などを整備する構想を持っており、2017年度内に「まちづくり計画」をまとめ、具体化を進めていく考えでしたが、札幌市が
2017年度内を目指す駅周辺整備の基本計画策定も 2018年度にずれ込む見通しで、札幌市では、「30年度末の新幹線開業に間に合わない」(まちづくり政策局)と、都心再開発への支障が危惧されています
北海道新幹線 札幌延伸 新幹線札幌駅ホーム 位置問題 「地下案」検討 2017年10月10日
北海道新幹線 札幌延伸時の新幹線札幌駅建設位置の問題について、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR北海道は、2017年10月10日、札幌駅地下にホームを造る「地下案」を検討対象に加えることを正式表明しました
北海道新幹線札幌駅ホーム「地下案」は、車両清掃などの出発準備も地下で行う「地下完結式」の構造が想定されており、新幹線車両は、札幌では一度も地上に出ることなく、地上に留め置き施設を造らないため、建設費の上昇を抑えられる可能性があるとしています
「現駅案」や「東側案」は、札幌駅東側の苗穂駅付近に、車両の整備ができる留め置き施設を建設する計画なのに対し、「地下案」は駅南側の「北5条・手稲通」の直下を走る構想で、機構の小島滋副理事長は「そこから(苗穂方面に)上がると、いろいろな構造物があるので(地上に留め置き施設を造る)計画はないと思う」と話しています
地上と同じ設備を地下に収めた場合、建設費が膨れるため「(施設は)限定的に造ることになる」(小島副理事長)とし、札幌駅から苗穂方面にトンネルや線路を延ばす必要がなくなり、建設費の抑制が期待できるとし、東京駅の新幹線ホームのように、車内清掃などの準備をホームで行うことも想定、JRの西野史尚副社長も「短時間で折り返しができ、日々の運営コストも低くなる」と、「地下案」の利点を挙げています
一方、「地下案」は高い工事費が課題でいったんは断念された経緯があり、仮に建設費が抑えられたとしても、「現駅案」や「東側案」より、費用が膨らむ可能性があり、小島副理事長も「地下案が高くなるというのは容易に想定される」と語っています
北海道新幹線札幌駅ホーム位置問題をめぐっては、2016年10月、機構、JR、道、札幌市による 4者協議で、いずれも地上にホームを造る「現駅案」と「東側案」に絞り、機構とJRに結論を委ねていました
北海道新幹線 札幌延伸 新幹線札幌駅 位置 最終決着に向け 3案軸に検討 2016年8月7日
北海道新幹線 札幌延伸時の新幹線札幌駅建設位置の問題について、これまで、「現在の札幌駅」、「現在の札幌駅の西側」、「現在の札幌駅の東側」とさまざまな案が取り沙汰されてきましたが、JR北海道、および、建設主体の鉄道建設
・ 運輸施設整備支援機構、北海道、札幌市の 4者は、
(1).現札幌駅乗り入れ
(2).現札幌駅に 0番線ホームを新設
(3).現札幌駅から東側にホームを延ばす
の 3案を軸に検討を進め、2016年9月末までに最終案を決めことになりました
① 現駅案
現在の 1、2番線を新幹線に転用する 「① 現駅案」 を採用した場合、在来線への影響が大きいとして、JR北海道が難色を示していました
鉄道 ・ 運輸機構は、札幌駅や苗穂駅など 4駅周辺に折り返し設備を設置する策を提示し、JR北海道が検討した結果、当初よりは大幅に影響を緩和できるものの、普通列車など
23本、1日当たり少なくとも 6千人に影響が出るとしています
また、設備設置による工費の上積みがどれくらいになるかなども課題となります
② 0番線案
札幌駅南側の大丸札幌店やJRタワーと駅の間にある通路を廃止して 0番線を造り、1番線と合わせて新幹線ホームに使う「② 0番線案」は、在来線への影響はほぼないとみられていますが、ホーム幅を十分確保するには
百貨店の敷地の一部も使う必要があるなど、別の問題が生じ、通路をなくす影響についても検討が必要となります
③ 東側案
さらに、2016年8月3日の 4者協議で、JR北海道は「別案」を内部で検討していることも表明、「別案」の具体的な説明は避けたものの、協議では「別案」も含め、「並行して協議する」ことで合意しました
この「別案」が指すのは、現札幌駅から東側に新幹線のホームを延ばす「③ 東側案」を指しているとみられ、この案も在来線への影響はほぼ無いとされていますが、ホーム東端は創成川の手前で収まる形になるとみられるものの、現札幌駅から離れるほど乗り継ぎなどの利便性が低下します
また、技術面などに課題があるとみられており、JR北海道は細部を詰めた上で、2016年8月中に、事務レベルの協議で提示する方針となっています
北海道新幹線 札幌延伸 新幹線札幌駅 JR北海道 現札幌駅 東側案 2016年7月22日
北海道新幹線 札幌駅のホームについて、建設主体の鉄道建設 ・ 運輸施設整備支援機構が、現札幌駅 1、2番線を北海道新幹線用ホームに転用する「現駅案」に必要だとしていた在来線の折り返し設備などの増強箇所が提示されました
増強箇所は、苗穂駅付近や札幌駅構内など計 4駅周辺に上り、JR北海道では、この案に沿って在来線への影響を検証、2016年8月上旬にも開かれる道と市を含めた
4者協議で報告する方針となりました
新幹線の札幌駅ホームを巡っては、機構側が、現札幌駅 1、2番線を新幹線で利用し、3~11番線を在来線とする「現駅案」を基本としたのに対し、JR北海道は、在来線のホームが減るため普通列車など
93本の削減が必要になる為、「不可能」との考えを示しました
機構はこれを受けて2016年6月に、札幌駅で長時間停車する列車を減らすなどして、在来線への影響を緩和するための措置として、札幌駅以外も含めた場所で列車が折り返す引き込み線を設けるなどの設備増強案を提示していました
機構が提示した増強案は、発寒中央駅付近、桑園駅付近、苗穂駅付近の 3カ所に引き込み線を設置するなどの工事を行うほか、札幌駅構内のポイントや信号を増強する内容で、JR北海道は、この案を踏まえて、在来線ダイヤへの影響がどの程度になるかを検討中です
北海道新幹線 札幌延伸 新幹線札幌駅 JR北海道 現札幌駅 東側案 2016年6月9日
「 札幌駅の新幹線ホーム、300メートル東側案
市や機構は反発
北海道新聞 2016年6月9日 06:30 」 より
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北海道新幹線の新幹線札幌駅の建設位置問題で、JR北海道が、現在来線札幌駅東側の創成川通を東西にまたいでホームを建設する「東側案」を建設主体の鉄道建設
・ 運輸施設整備支援機構や札幌市に打診していたことが明らかになりました
新幹線ホーム中心が、現駅を活用する認可案に比べ 300メートル以上東側にずれることになり、鉄道建設 ・ 運輸施設整備支援機構や札幌市は乗客の利便性が低下し、札幌駅前再開発にも影響する、「ダイヤ調整の余地はまだある」、として反発しています
札幌市はコンサルタントによる調査、検証を通じて、あらためて認可案の優位性を訴えていく考えです
2015年夏には、JR北海道が新幹線ホームを現駅の 300メートル前後西側に建設する案を検討していたことが判明、鉄道建設 ・ 運輸施設整備支援機構や札幌市、北海道内経済界が反対し、その際、JR北海道は「西側案」を断念しています
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JR北海道 現1、2番ホーム転用案 実現不可能 2016年4月27日
JR北海道は、2016年4月27日、2030年度に延伸する北海道新幹線札幌駅のホームについて、すでに認可されている現1、2番ホームを転用する案は、「在来線の本数を大幅に削減しなければならない」などとして、実現不可能とする検討結果を、札幌市と道、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に報告しました
JR北海道が検討し、実現不可能と結論付けたのは、下記 3案になります
①. |
現1、2番線を新幹線用に転用し、駅北側に在来線11番ホームを増設 |
②. |
現1、2番線を新幹線用に転用し、駅北側に在来線11、12番ホームを増設 |
③. |
駅南側に0番線を増設し、現1番線と合わせて新幹線用にして、在来線11番ホームも増設 |
JR北海道は、在来線への影響が大きいなどとして理解を求めていますが、札幌市など 3者は納得せず、引き続き現札幌駅在来線ホーム転用案の可能性を探り、2016年9月末までに結論を出すことを確認しました
鉄道建設 ・ 運輸施設整備支援機構の長谷川雅彦 北海道新幹線建設局長は、「(3案が)ただちに実現不可能と結論づけるのは早い」と述べ、札幌市と北海道も機構と同じ姿勢ですが、JR北海道は、「これ以上の調整はできない」(西野氏)との認識です
札幌市 現札幌駅に新幹線ホームができることを前提 周辺再開発計画 2016年4月27日
北海道の試算によると、北海道新幹線の札幌市内の事業費は 2千億~2千100億円、このうち地元負担は、駅舎の整備費など約 700億円で、北海道と札幌市が折半、350億円程度ずつ負担することになっています
札幌市の負担割合の 5割は、福岡市の 4割を上回り、市町村としては全国最高で、札幌市は、当初は難色を示していましたが、札幌市への経済波及効果を見込んで同意に至った経緯があります
札幌市は負担割合の見直しについて、「現時点では検討していない」としていますが、仮に現駅以外にホームが設置されることになった場合、議論になる可能性も取沙汰されています
現札幌駅に新幹線ホームができることを前提に周辺の再開発を計画している札幌市では、現1、2番ホームを転用する案の実現は不可能とJR北海道が結論付けたことに対し、「新幹線利用者の利便性のことを本気で考えているのか」と、反発を強めています
札幌市は、新幹線の利用者が在来線や地下鉄、バス、タクシーにスムーズに乗り換えられるようにすることを目指し、新幹線の現駅への乗り入れを見据えた駅周辺の再開発を計画しています |
北海道新幹線 札幌市街地区間 高架橋構造から トンネル構造へ変更 2017年6月30日
北海道新幹線の新函館北斗-札幌間(延長211km)の整備を進めている鉄道建設 ・ 運輸施設整備支援機構(鉄道 ・ 運輸機構)は、2017年6月30日、札幌市内のトンネルを
約 7.4km延長するなど一部で計画を変更したと発表、北海道新幹線の新函館北斗-札幌間のトンネル総延長は 約 169kmになり、全体に占める割合は
76%から 80%へと、地下化率が増加しました
「 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について 鉄道・運輸機構 平成29年6月30日 」 より
トンネルを延長したのは新小樽-札幌間にある手稲トンネル(延長18.8km)で、変更前は、札幌市手稲区内の手稲トンネルの坑口から地上に出ると、約
8.5kmにわたって高架橋を通り、札幌駅に着く計画でした
鉄道 ・ 運輸機構は、北海道と札幌市から、沿線住民の生活環境への配慮を求められ、当初計画を変更、手稲トンネルを札幌駅付近まで延長して高架橋の区間を大幅に短縮、それに伴い、トンネルの名称は札樽トンネル(延長
26.2km)に改められました
鉄道・運輸機構は新函館北斗-札幌間では、これまでも計画変更やトンネル掘削のトラブル対応などを経ていますが、公表している事業費は、 2012年に国土交通省から認可を受けた
1兆2396億円から変更されておらず、今回のトンネル区間延長についても、「トンネルを延長する一方で札幌市内の用地買収費用が大幅に減ると見込まれるので、事業費には影響しない」(北海道新幹線建設局総務課)などとしています
北海道新幹線 札幌延伸 札幌市内のルート見直しについて 2015年9月8日
札幌市内のルートについて、2012年に認可された当初計画では、手稲区西宮の沢付近の手稲トンネル出口の西宮の沢付近で地上に出て、その後、札幌駅までの約
8キロは函館線に沿うように高架を走る予定でしたが、手稲トンネル出口付近は住宅街で、函館線沿線もマンションや商業施設などが増えてきていて、用地買収が難航する恐れが強まっているとして、建設主体の鉄道建設
・ 運輸施設整備支援機構(鉄道 ・ 運輸機構)は、2015年9月8日現在、JR札幌駅に近い都心部まで地下トンネルを建設する方向での検討することに変更しました
鉄道 ・ 運輸機構の新たな検討では、JR函館線の桑園駅と札幌駅の間まで地下を走行し、そこから高架に上がるルートで、札幌駅のホーム位置がどこになるかにもよりますが、高架部分は1キロ程度となる見通しで、地下を走行する場合もルートは大きく変えない方向です
地上走行ルートでは、用地買収に多額の費用と時間がかかる見通しが強まり、2030年度までの開業に間に合わない恐れも出てきた他、地上を走行する場合、騒音対策などの費用負担も必要となり、「地下区間を延ばした方が費用を抑えられる可能性が高くなっている」としています |
北海道新幹線 札幌延伸 渡島(おしま)トンネル 日本最長の陸上トンネル 2016年7月22日
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当初、北海道新幹線は、札幌延伸時、新函館北斗駅を出ると直ぐ 村山トンネル(5,265m)に入り、940mの橋梁、高架橋区間を経て、渡島(おしま)トンネル(26,470m)へと続く計画でした
が、両トンネルの間の区間は、国道227号線との交差部において、治山の必要性が高く、坑口の地質が脆いことから大規模な斜面対策を要することが判明した為、線路勾配を変更、村山トンネルと渡島トンネル、両トンネルをつないで、一本の渡島トンネルとして整備することになりました
その結果、渡島トンネルは、2016年7月22日現在、国内最長の東北新幹線 七戸十和田-新青森間の八甲田トンネル(2万6455m)を抜いて、新たな国内最長の陸上トンネル(32,675m)が誕生します
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「 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について 鉄道・運輸機構 平成28年 7月 22日 」 より |
北海道新幹線 札幌延伸 倶知安駅の高架化 2016年7月22日
倶知安町からの「地平駅だと街が分断される」「高架駅により一体的な土地利用を図りたい」などといった意見や、2012年12月の北海道知事から高架化に関する要望等、北海道、及び、倶知安町の要望を踏まえ、横断道路を含めた線路構造の検討を行い、地平駅の計画が高架駅とする計画に変更されました
「 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について 鉄道・運輸機構 平成28年 7月 22日 」 より
倶知安駅の現在(2016年10月12日)と 北海道新幹線開業後の 各駅までの 想定時間
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現在(2016年10月12日) |
北海道新幹線開業後 |
倶知安駅からの区間 |
JRのみ利用 |
JRと航空機を利用 |
時速 260km/h想定
青函トンネル内は140km/h |
時速 260km/h想定
青函トンネル内も 260km/h |
~ 札 幌 |
約 2時間 |
- |
25分 |
25分 |
~ 新函館北斗 |
約 3時間 |
- |
48分 |
48分 |
~ 仙 台 |
- |
約 6時間半 |
3時間2分 |
2時間44分 |
~ 東 京 |
- |
約 6時間 |
4時間36分 |
4時間18分 |
北海道新幹線開業後の 倶知安駅周辺の 整備構想
北海道新幹線 札幌延伸 羊蹄トンネルの勾配変更 2016年7月22日
長万部-倶知安間に設けられる 羊蹄トンネル(9,750m)(虻田郡ニセコ町、同郡倶知安町)について、トンネル掘削時の高水圧の影響や、周辺地域の水利用への影響を考慮、線路勾配が地表面に近い位置に変更されました
「 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について 鉄道・運輸機構 平成28年 7月 22日 」 より
北海道新幹線 札幌延伸 長万部駅の高架化 2017年6月30日
北海道及び長万部町の要望を踏まえ、横断道路等を含めた線路構造の検討を行った結果、既存の市街地に配慮、北海道新幹線 長万部駅は、地平駅から高架駅に変更されました
「 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について 鉄道・運輸機構 平成29年6月30日 」 より
北海道新幹線 札幌延伸 寒冷対策強化 新型車両 導入検討 2016年5月21日
北海道新幹線 札幌延伸時に新たに通過する地域は、現在開通している道南地域に比べ、寒さが厳しく、より寒冷地対策を強化した車両を開発する必要があるため、JR北海道とJR東日本では、2030年度の北海道新幹線の札幌延伸に向け、現在の「E5系」「H5系」両車両に代わる新型車両を開発、導入する検討が進められています
北海道新幹線の新青森-新函館北斗間を走る車両は、JR東日本が、2011年に東北新幹線向けに導入したE5系と、同車両を基にJR北海道が内装などで独自性を加えたH5系の
2車種で、いずれも車外設備は氷点下 20度程度まで耐えられる構造とのことで、東北や道南での運行を前提に開発されました
JR北海道仕様のH5系車両は、4編成40両が導入され、車両の購入費だけで約 180億円かかっていますが、札幌延伸時は気温も積雪もより厳しい後志管内などを走行する為、「既存の
2車種では設備が(寒さで)不具合を起こす可能性も否定できない」ため、さらに耐寒性能の高い新車両を開発する必要があるということです
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