埼玉県朝霞市 女子中学生(15) 行方不明 情報提供を呼びかける 2016年3月10日
埼玉県朝霞市の中学 3年生(15 )(行方不明当時 13歳)が、2014年3月10日以来、行方不明となってから丸 2年となる、2016年3月10日、両親や同級生ら約
200人が、東武東上線朝霞台駅前など、市内外の 5ヶ所で、情報提供を呼びかけるチラシ約 2万枚を配りました
女子中学生(15)は、2014年3月10日午後、下校中に自宅近くで、若い男と話す姿が目撃されたのを最後に行方がわからなくなり、約 1週間後の
2014年3月19日、上尾市内の消印が押された 女子中学生(15)本人からとみられる手紙が両親の元に届いて以降、有力な情報が得られていません
埼玉県警は事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査を進めていますが、埼玉県警朝霞署によると、これまで全国から約 510件の情報が寄せられているものの、有力な手がかりは得られていないということです
女子中学生(15)が通っていた中学校は、3月15日が卒業式で、女子中学生(15)の父(45)は、「(女子中学生(15)が)いなくなってから時が止まったまま。本人が直接、校長先生から卒業証書を受け取ってほしい」、母
真希子さん(42)も、「たとえ卒業式に間に合わなくても31日まで卒業証書は受け取らない。本人が受け取る機会を待ちます」と話しています
行方不明になった時点の女子中学生(15)は、身長約 155センチ、体重 40キロ、長めの黒髪で、紺のブレザーとスカートを着用していました
埼玉県朝霞市 女子中学生(15) 行方不明 JR東中野駅近くで保護 2016年3月27日
2016年3月27日午後0時半頃、東京都中野区のJR東中野駅近くの公衆電話から、埼玉県朝霞市の女子中学生(今春卒業)女性(15)の「助けてほしい」との
110番があり、駆けつけた中野署員が公衆電話の前にいた女子生徒を発見、保護しました
女子中学生(15)は 110番する前に自宅に電話しており、周りに何が見えるか確認し、近くの場所に助けを求めるよう伝えて電話を切り、両親はすぐに110番通報、その後、再び女子生徒から電話があり、「行ったけど人がいない」と言ったため、自分でも
110番通報するよう伝えたということです
男性(23)のマンションは東中野駅から約 300メートル離れたところあり、埼玉県警は女子中学生(15)が男性(23)の部屋で監禁されていた可能性があるとして、2016年3月28日未明、このマンションへ家宅捜索に入りました
埼玉県朝霞市 女子中学生(15) 誘拐 男性(23) 確保 2016年3月28日
埼玉県朝霞市で、2014年3月10日、下校後に行方不明になっていた女子中学生(15)が東京都中野区内で約 2年ぶりに保護された事件で、埼玉県警は、2016年3月28日、未成年者誘拐の疑いで公開指名手配中だった、男性(23)(千葉大工学部卒)(東京都中野区東中野3丁目)の身柄を静岡県伊東市内で見つけ、確保したと発表しました
埼玉県警によると、「血だらけの男が歩いている」という通報を受けた静岡県警の警察官が2016年3月28日午前3時22分に伊東市内の路上で寺内容疑者を発見、運転免許証などから身元を確認、現在、男性(23)は、「自殺しようとカッターで切った」とのことで、首に切り傷を負っており、静岡県伊豆の国市内の病院に入院、数日で退院する見込みで、埼玉県警は退院を待って逮捕する予定です
また、女子中学生(15)が保護された約 6時間後の2016年3月27日6時半頃、男性(23)が、JR伊東駅(静岡県伊東市)の防犯カメラに映っており、埼玉県警は、男性(23)が、女子中学生(15)が保護されたことを知り、逃走を図ったとみています
女子中学生(15) 男性(23) 車で誘拐 2年間 監禁生活 2016年4月2日
女子中学生(15) 2014年3月10日 連れ去り
女子中学生(15)は、「車から降りた男(男性(23))から、突然、名前(フルネーム)で声をかけられ」、「両親は離婚してしまうので弁護士に会わせる」と言われ、「埼玉から車で連れて行かれた」と話し、また、女子中学生(15)は車に乗せられた後、「(男性(23)に)目隠しをされた」とも話しており、埼玉県警は、行き先がわからないようにするため男性(23)が目隠しの準備をしていたとみています
男性(23)については、「全然知らない人だった」と話しており、男性(23)が一方的に女子中学生(15)のことを知り、連れ去りに及んだ可能性が浮かんでいます
女子中学生(15) 2014年3月10日 ・ 2014年3月19日 家出偽装
女子中学生(15)が行方不明になった後に、女子中学生(15)の自宅に届いた手紙にあった上尾市の上尾郵便局の消印については、女子中学生(15)が「(上尾には)行っていない」と話しており、男性(23)が女子中学生(15)の居場所を偽装しようとしたとみられます
女子中学生(15)が行方不明になった、2014年3月10日から 9日後の 2014年3月19日、女子中学生(15)の名前が記された手紙が自宅に届き、父親宛てに、「元気に過ごしている。迷惑かけてごめんなさい。しばらくは帰らない」などと書かれていました
また、女子中学生(15)が行方不明になった当日の2014年3月10日、「家も学校もちょっと休みたい。さがさないで下さい」などと書かれたメモが女子中学生(15)の自宅の郵便受けから見つかっていますが、女子中学生(15)は、「メモは車の中、手紙は千葉市のマンションで、指示されて書いた」と説明、いずれも女子生徒が家出したように見せかける目的で男性(23)が書かせたとみられます
女子中学生(15) 2014年3月10日 ~ 2016年3月27日 監禁生活
女子中学生(15)は、男性(23)から、「お父さんは私から借金をしている。借金のかたにあなたを預かる」、「おまえは売られた」「両親に捨てられた」と言われており、「誘拐した男から、『私は捨てられた』『私はいらない子』と紙に書くよう(複数回)強要された」と話しており、埼玉県警では、男性(23)が女子中学生(15)を心理的に支配して逃亡をあきらめさせようとしたとみています
女子中学生(15)は、「外から施錠された部屋にいて、2年間、ほとんど外出しなかった。男(男性(23))に連れられて外出するときもあったが、監視されていた。」、千葉市にいる間に
1、2回、男性(23)と外出した際も、「ずっと手をつながれ逃げられなかった」と話し、本名ではなく、偽名で呼ばれていたということです
千葉市の男性(23)のマンションでは、玄関の外から別の錠が付けられ、窓も内側から開けられず、女子中学生(15)の部屋の電灯も使えませんでした
「室内にはテレビはなく、パソコンがあった」、「パソコンは使えたが、(動画サイトなど)限られたサイトしか見せてもらえなかった」と話し、男性(23)の室内にはパソコンが
2台あり、女子中学生(15)は その1台を使うよう指示されており、その 1台は一部の動画サイトしか見られないようになっていて、閲覧履歴もチェックされていました
監禁されていた室内では特に拘束とかはなく、インターネットで両親が自分の行方を捜していることを知る機会があり、逃げる機会を探っていたということです
女子中学生(15) 2016年3月27日 脱出
女子中学生(15)は 「男(男性(23))が午前中に『買い物で秋葉原に行く』と言って出かけた。いつもは外から施錠されていたが、今日は掛かっていなかった」「いなくなった隙に出てきて、電話をした」、「(男性(23)が)外出するときは鍵を掛ける音がするが、その日はしなかった」、千葉市のアパートは玄関に外付けの鍵が取り付けられていたが、今年(2016年)2月25に移った東京都中野区のアパートは外付けの鍵がなく、男性(23)が外出した後、逃げ出すことができたなど、脱出した際の様子を話しています
また、保護された際、持っていた生徒手帳について、「逃げられたときに身元証明に役立つと思い、捨てられないように隠し持っていた」と話し、現金 170円については、男性(23)の指示で、「室内の掃除をしている時に現金
500円を見つけたので、逃げた時のために隠し持っていた」と話しています
女子中学生(15) 2016年3月31日 中学卒業
埼玉県朝霞市教委は、2016年3月30日、両親から「中学校を卒業させたい」との意向を確認、女子中学生(15)は、今年度末の2016年3月31日付けで朝霞市立中学校を卒業となります
学校教育法では、中学校の卒業について、学業の成果や出席日数などを踏まえて校長が判断するとされており、朝霞市教委は、「女子生徒本人の意思を最大限尊重し、両親の意向も踏まえて今後を検討したい」と、保護前に予定していた卒業の延期も含め、柔軟に対応する考えを示していました
朝霞市教委は、「高校の単位制のように一定の数値に当てはめて決めるのではなく、義務教育は子どもの将来を見通し、卒業することが本当に本人のためになるのかも考えて判断すべき」とし、保護前の「卒業」も、この考えに基づいて、校長が両親と相談して決めていました
朝霞市教委によると、一度失った学籍は戻すことができず、卒業すると、正式に中学生としてやり直すことはできなくなりますが、進学を考えれば中学校の卒業は不可欠で、朝霞市教委は、「今後は母校として女子生徒の将来を最優先に協力していきたい。本人や両親が希望するなら、見学や体験という形式になるかもしれないが、中学校の授業に参加することも検討したい」と話しています
埼玉県朝霞市 女子中学生(15) 誘拐監禁 男性(23) 2016年5月13日
男性(23) 監禁罪 追起訴 2016年5月13日
埼玉県朝霞市で、2014年3月10日、下校後に行方不明になっていた女子中学生(15)が東京都中野区内で約 2年ぶりに保護された事件で、2016年3月31日、埼玉県警朝霞署は、未成年者誘拐の疑いで、男性(23)を逮捕、さいたま地検は、2016年4月20日、男性(23)を起訴、2016年5月13日、監禁の罪で追起訴しました
男性(23)は、「中学生の頃から女の子を誘拐したいという願望があった」、インターネットの地図アプリを通じ、朝霞市を犯行場所に選び、朝霞市内の中学校を見て回る中で被害者となった女子中学生(15)を見つけ、その後女子中学生(15)について調べた後、「複数回、車で現場付近を下見した」上で、誘拐に及んだとしています
朝霞市を選んだ理由については、「(朝霞に)土地勘はない」とした上で「朝霞市が田舎過ぎず、都会過ぎず、良い場所だと思った」とし、女子中学生(15)を特定した理由については、「学校を見て回った。中学校から帰る女子中学生(15)を見つけ、後をつけた」、「朝霞市周辺で複数の中学校を下見し、別の女の子も尾行した」、「その後、女子中学生(15)のことを調べて誘拐した」、「(女子中学生(15)宅)玄関前の傘を見て名前を知った」、と供述しています
男性(23)は、女子中学生(15)が保護された日、「秋葉原に行く」と言って出かけた後「ニュースで(女子中学生(15)が)保護されたことを知り、電車で静岡県まで逃げた」と供述
男性(23)のマンションからは、女子中学生(15)が通っていた中学校のバッジが付いた制服のブレザーと女子中学生(15)の名字が漢字で刺しゅうされたジャージーの上下、玄関ドアを内側から開けられないようにする「外鍵」の器具等が押収されています
男性(23)の千葉市のマンションの玄関ドアの外側にはかんぬき錠が取り付けられ、玄関ドアの内側のチェーンにも南京錠を取り付けたり、少女がいる部屋の扉の前に冷蔵庫を置いたりして、逃げられないようにしていた他、男性(23)が女子中学生に対して、繰り返し、「君は家族から見放されている」などと語りかけるなどして、脱出をあきらめるような心理状態に陥らせたということです
男性(23) とは
男性(23)は、小学生だった十数年前、両親と妹の4人家族で大阪府池田市に転居、大阪教育大付属池田中、大阪教育大付属池田高に進学、2011年(平成23年)4月、千葉大工学部情報画像学科入学
※.大阪教育大付属池田小で起きた、2001年(平成13年) 児童殺傷事件当時は3年生
2012年10月~2013年9月、休学して語学習得と航空免許取得の名目でカナダへ留学、その間、米国カリフォルニア州にあるパイロット養成学校に入学、2013年4月下旬から約
4ヶ月間在籍、同年(2013年)9月6日に自家用機の操縦資格を取得
帰国後、千葉大ではデータ解析などを専攻、担当教授によると、「成績は普通だったが無断欠席などもなく、礼儀正しい学生だった」とのことで、2014年3月、女子中学生(15)が行方不明になり、同4月
3年生となった男性(23) は 11科目を履修、4年次は卒論作成のために必要なゼミ以外には授業を取っておらず、授業のため大学にくる頻度は週に
1、2回程度だったとみられ、2016年3月23日、千葉大卒業
男性(23)が住んでいた千葉県千葉市稲毛区内のマンションは、閑静な住宅街にあり、千葉大と道路を 1本隔てて隣接、3階建て3階の角部屋に、2013年9月から2015年2月25日まで入居、2016年2月25日、女子中学生(15)が保護された現場近く、JR東中野駅から300メートルほどの中野区東中野のマンションに転居
工学部情報画像学科に在籍していたことも確認された千葉大広報室によると、コンピューターやソフトウエアに関する研究室で学び、今月、千葉大を卒業、昨年(2015年)3月に東京都内で開催されたセミナーの紹介ページには、「就職活動中の大学生」として書き込んでいた形跡が認められ、また、本人のものとみられるフェイスブックには
「千葉大学出身」と記載、消防設備関係の会社への就職も決まっていました
男性(23)は、自家用機の操縦免許も取得、勤務先には米国内の航空学校の名が記されており、男性(23)とみられるフェイスブックには、軍用機のコックピットに座っている写真なども掲載されていました
千葉大 男性(23)の処分を検討
千葉大は今後、男性(23)が逮捕されれば学内に懲罰委員会を設置して、停学や永久退学処分にするかを検討、停学処分の場合、犯行が行われた時点に時期をさかのぼるため、在学期間が不足することから、卒業処分は取り消されるということです
埼玉県朝霞市 女子中学生(15) 誘拐監禁致傷 男性(24) 2016年8月22日
男性(24)によって、2014年3月10日、埼玉県朝霞市で誘拐され、監禁されていた、当時中学 1年の少女(15)が、約 2年ぶりに脱出、保護された事件で、未成年者誘拐罪と監禁罪で起訴された男性(24)について、さいたま地検は、2016年8月22日、起訴罪名の内の監禁罪を、より法定刑が重い監禁致傷罪に変更しました
男性(24)は、2016年6月17日、窃盗罪でも追起訴されています
さいたま地検は、男性(24)が、2014年3月10日に誘拐した少女を、今年(2016年)3月27日まで千葉市のマンションなどで監禁し、重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせるなどしたとして起訴内容を変更しました
また、男性(24)は、2013年12月24~25日頃、神奈川県川崎市と横浜市、東京都練馬区で、駐車中の車からナンバープレート計
12枚を盗み、少女を車で誘拐する際、身元が割り出されないよう偽のナンバーを用意したとして追起訴されています
埼玉県朝霞市 女子中学生 誘拐監禁致傷 男性(24) 公判へ 2016年9月21日
男性(24)によって、2014年3月10日、埼玉県朝霞市で誘拐され、監禁されていた、当時中学 1年の少女(15)が、約 2年ぶりに脱出、保護された事件で、さいたま地裁は、2016年9月21日、未成年者誘拐罪と監禁罪で起訴された男性(24)について、初公判を2016年9月27日に指定しました
さいたま地裁で、2016年9月21日、男性(24)本人も出頭し、検察側と弁護側の主張や証拠を整理する 1回目の公判前整理手続きが行われ、公判前整理手続きはこの
1回のみで終了、初公判の日付も同時に決まりました
起訴状などによると、寺内被告は14年3月、下校途中の少女を誘拐し、今年3月まで千葉市や東京都中野区の自宅マンションに監禁し、重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせるなどしたとされる。
埼玉県朝霞市 女子中学生 誘拐監禁致傷 男性(24) 一部否認 2016年9月27日
埼玉県朝霞市で、2014年3月10日、当時中学 1年だった少女(15)が誘拐され、2016年3月に 2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐や監禁致傷などの罪に問われた男性(24)の初公判が、2016年9月27日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれ、罪状認否で、男性(24)は、誘拐と窃盗罪については認めましたが、監禁致傷罪の一部を否認しました
男性(24)は、「被害者を数週間は監視したが、その後 2年間は監視していない。家において(自分は)外出した」と述べ、少女を閉じ込めたとされる鍵も「強度が弱く、取り外せる」と主張しました
弁護側は事実関係を争わない姿勢を示した上で、内樺風(かぶ)被告(24)は統合失調症の可能性が高いと主張、精神鑑定の実施を求め、裁判所に認められました
検察側の冒頭陳述によると、内樺風(かぶ)被告(24)は少女に対し「(少女の)家庭に借金があり、あなたの臓器を売ろうとしているから保護する」と説明しており、少女は誘拐された翌月、内樺風(かぶ)被告(24)が外出した隙に部屋を出て、公園にいた人に声を掛けたが話を聞いてもらえず、ショックで絶望したということです
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