JAXA H2Aロケット 月面着陸無人小型探査機 「SLIM」 打ち上げ
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、日本初の月面着陸を目指す無人の小型探査機 「 SLIM 」 (スリム)を国産のH2Aロケットで打ち上げる計画を進めていて、政府の宇宙政策委員会の正式決定を経た後、文部科学省が関連費用を2016年度予算の概算要求に盛り込む見通しです
無人機の月面着陸は、これまで、旧ソ連、アメリカ、中国が成功していますが、目標地点に対し数キロの誤差があったのに対し、「 SLIM 」 (スリム)は、将来の惑星探査も視野に入れて誤差を100メートルまで縮め、ピンポイントで目標地点に軟着陸する技術の獲得、実証を目的としています
日本の月探査は、2007年に打ち上げられ、月を周回観測した月周回衛星「かぐや」以来となるもので、月周回衛星「かぐや」は月面に縦穴を見つけており、縦穴は月内部を探る手がかりでもあり、将来の有人探査の際には基地になる可能性もあるということで、
「 SLIM 」 (スリム)はこの中への着陸も視野に入れています
2005年には、小惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星イトカワに着陸していますが、小惑星の重力は微小なのに対し、月には、地球の6分の1程度の重力があり、このような重力のある天体への着陸は初めての試みとなります
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