環境省などの研究チーム 西之島 新島 上陸調査実施 2019年9月3~5日
(上)小笠原諸島・西之島=5日
(下)小笠原諸島・西之島のアオツラカツオドリの群れ=4日
(いずれも環境省提供) |
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噴火でいったん生態系がほぼなくなった小笠原諸島・西之島(東京都)で、環境省などの研究チームが、2019年9月3~5日、上陸調査を実施、噴火前に生息した海鳥九種のうち五種の繁殖を確認、昆虫やカニなど多数の生物が見つかりました
研究チームは、「小さいながらも生態系が維持されていた。今後も島の生態系ができる過程を調べたい」と話しています
西之島は東京の南約千キロにある無人島で、2013年に 約 40年ぶりに噴火
最も近い父島から 約 130キロ離れていて、人間活動の影響を受けずに生態系が形成される様子が観察できると期待されています
2016年に 1日だけ上陸調査を行っていますが、今回は範囲を広げ、2019年9月3~5日に渡り詳しく調べました
海鳥の調査では、噴火後初めてオナガミズナギドリのひなや卵が見つかり、夜に成鳥 400羽以上が島にいるのを確認、アオツラカツオドリは 60羽以上の群れが見られ、カツオドリも噴火前と同規模の
1400羽ほどに回復していました
昆虫やダニは 計 32種見つかり、海岸付近にはカニ類 2種と貝類 4種が分布、海を漂って島に流れ着いた可能性が指摘されています
噴火前からあった陸地の付近でイネ科などの植物を確認されています
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