

(上写真) 海上に姿を現した時の明神礁 (1952年)
(下写真) 噴煙を上げる明神礁とそれを眺める船員(1952年)
「 明神礁 - Wikipedia 」 より

ベヨネース列岩 (2015/8/18 14:07 海上保安庁 撮影) 「 明神礁|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部 」 より

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明神礁(みょうじんしょう)は、ベヨネース列岩の東北東 約 10kmにある海底活火山で、頂部の水深は 約 50m、海底火山体の本体は明神海山と呼ばれ、海底からの比高が
約 1600m、直径 約 7×10kmの海底カルデラを形成しています
明神礁は、このカルデラの外輪山北東部に形成された後カルデラ火山で、ベヨネース列岩は西側カルデラ縁上にありますが、カルデラの形成よりも先に形成された先カルデラ火山です
また、カルデラ中央部には高根礁とよばれる中央火口丘があり、山頂は水深 330mとなっています
1952年(昭和27年)9月17日午前の噴火を最初に報告した静岡県焼津市の焼津港所属の漁船「第十一明神丸」にちなんで命名されました
度々噴火を繰り返し、1952年~1953年(昭和27年~28年)の火山活動では、大噴火が発生、1952年9月24日、調査に向かった海上保安庁水路部所属第5海洋丸が、突然の噴火に巻き込まれ、遭難するという事故も起きています
ベヨネース列岩 (玄武岩SiO2 52%)は、伊豆諸島南部、青ケ島南南東 約 65km、3個の鳥帽子型の岩と数個の小礁から成り、基底は水深 1,400m~1,500m、ベヨネース列岩を頂部とする比高
1,400m内外の火山で、明神礁カルデラの西側に位置する外輪山の頂部が海面上に出現したものです
明神礁(みょうじんしょう)は、べヨネース列岩の東北東 約 10kmにあり、1870年~1970年までの100年間に 11回の噴火を繰り返し、大噴火時には多量のデイサイト質の軽石を噴出しています
明神礁は、明神礁カルデラ北東縁に形成された後カルデラ丘で、最浅水深 50mの円錐形の山体を形成、岩石は主に石英安山岩(SiO2 63~69%)で構成され、1998年の調査において、明神礁火口中央付近から気泡が出ているのが確認されています
明神礁カルデラは、中央部に高根礁と呼ばれる最浅水深 328m、比高 約 650m (過去に新島形成) の中央火口丘をもち、ベヨネース列岩、及び、明神礁とさらに南東縁に最浅水深
271mの火口丘を持つ直径 7~9kmの円形状を成したカルデラ式火山です
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