鹿児島 口永良部島 ( くちのえらぶじま ) 噴火 気象庁が「噴火速報」を発表 2019年1月17日
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気象庁は、2019年1月17日午前9時19分頃、鹿児島県屋久島町の口永良部(くちのえらぶ)島の新岳(しんだけ)が噴火したと発表しました
火砕流も発生しましたが、集落には達しておらず、噴火警戒レベルはそれ以前の 3(入山規制)を維持しています
福岡管区気象台によると、噴石は火口から 約 11キロ飛び、火砕流も火口から南西と北西側に 約 1.5キロ流れましたが、集落や海岸には達しておらず、噴煙は高さ
500メートル以上まで上昇し雲に入り、目視できないものの、気象衛星画像では高さ 6千メートルに達しているということです
気象庁では、火山性地震や火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も多いことから、今後も同規模の噴火が発生する可能性があるとして、注意を呼びかけています
屋久島町口永良部島出張所では、噴火後、「噴火直後、空振で出張所のガラス窓が『ドン』『みしみし』と鳴ったということで、一部地区を除いて島全域に防災無線で自主避難を呼びかけていましたが、午前
11時に自主避難を解除、昨年(2018年)12月の噴火より火砕流、噴煙ともに規模が大きいことを目視で確認した」としています |
口永良部島・新岳で爆発的噴火 全島民に一時自主避難呼び掛け 2018年12月18日
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気象庁のカメラが撮影した噴煙を上げる鹿児島県・口永良部島の新岳=18日午後4時44分
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気象庁は、2018年12月18日午後4時37分頃、鹿児島県 口永良部島の新岳で爆発的噴火が発生したと発表しました
噴煙は火口から 約 2千メートル上空で雲に入り、噴石の飛散や、火砕流が火口の西側に 約 1キロ流れたのが確認され、ました
鹿児島県屋久島町によると、けが人や家屋の被害は確認されていないということですが、町は一時全島民に自主避難を呼び掛けています
鹿児島地方気象台は同日、職員が上空からヘリコプターで火口周辺の状況を確認、火口の形状などに異常は見られなかったが「より規模の大きい噴火もあり得る」として、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、火口約2キロ圏に警戒を呼び掛けています |
〔口永良部島〕約3年ぶりにごく小規模な噴火 噴火警戒レベル3(入山規制)継続 2018年10月21日
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気象庁のカメラが撮影した鹿児島県の口永良部島。新岳でごく小規模な噴火があり、噴煙が高さ200メートルまで上がった=21日午後9時12分
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福岡管区気象台と鹿児島地方気象台によると、鹿児島県の口永良部島では、きょう21日18:31頃、ごく小規模な噴火が発生し、有色の噴煙が100mまで上がりました。口永良部島の噴火は2015年6月19日以来、3年4か月ぶりとなります
口永良部島では、この噴火の後、21:10頃から再び噴火が発生し、現在も継続しています。この間の最高噴煙高度は火口上200mとなっています。
口永良部島では8月以降、新岳火口のごく浅い場所を震源とする火山性地震の回数が増減を繰り返し、今月19日からは多い状態で経過するなど火山活動が高まった状態となっていることから、気象台では今後も火口周辺約2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があるとして警戒・注意するよう呼びかけています。
なお、口永良部島の噴火警戒レベルはレベル3(入山規制)が継続しています。
口永良部島では、2015年5月29日に噴煙が火口上9000m超に達する爆発的噴火が発生し、気象庁は噴火警戒レベル導入後初となるレベル5(避難)を発表、一時全島民が島外へ避難しました。
この噴火後、噴火警戒レベルは順次引き下げられ、今年(2018年)4月30日にはいったん噴火警戒レベル2(火口周辺規制)まで引下げられたものの、8月15日に新岳南西山麓付近で地震回数が増加したことから一時噴火警戒レベル4(避難準備)に引上げ、その後8月29日以降はレベル3(入山規制)となっています。 |
口永良部島 ( くちのえらぶじま ) 噴火警戒レベル 2に引き下げ 2018年4月18日
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気象庁は、2018年4月18日、鹿児島県屋久島町 口永良部島( くちのえらぶじま )の噴火警戒レベルを 3(入山規制)から 2(火口周辺規制)に引き下げました
口永良部島では、引き続き小規模な噴火の可能性があるとして火口周辺警報を継続し、火口からおおむね1キロの範囲で大きな噴石や火砕流に、火口の西側ではおおむね2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけています
口永良部島の新岳では 2015年5月29日に爆発的大噴火が発生、噴火警戒レベルが「避難」を示す 5に引き上げられ、全住民が一時、島外へ避難していましたが、その後、同年6月19日のごく小規模な噴火を最後に噴火は起きておらず、2016年6月14日、入山規制を示す
噴火警戒レベルは 3に引き下げられ、同年10月までに避難指示はすべて解除されていました
そして、2018年3月29日に見直された噴火警戒レベルの判定基準を踏まえ、3年近く噴火が起きていないことなどから、今回の噴火警戒レベルが入山規制の
3から火口周辺規制を示す 2への引き下げとなりました
ただ、火山活動はやや高まった状態が続いており、引き続き小規模な噴火が起きる可能性があるとして、気象庁は火口周辺警報を継続、新岳の火口から概ね
1キロの範囲で大きな噴石と火砕流に、また地形的に火砕流が流れ下りやすい火口の西側では概ね 2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけています
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口永良部島 ( くちのえらぶじま ) 等 噴火警戒レベル 警戒範囲見直し 2018年3月29日
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気象庁は、2018年3月28日、吾妻山(山形、福島県)、霧島連山(宮崎、鹿児島県)の新燃岳、口永良部島(鹿児島県)の 3火山で、最近の噴火や新しい知見を考慮し、噴火警戒レベルに応じた警戒範囲の設定を一部見直し、2018年3月29日午後2時から運用を始めると発表しました
3火山とも、現在立ち入りが規制されている範囲に変更はありません
吾妻山は、現在の噴火警戒レベルは 1(活火山であることに留意)ですが、1950年の噴火などから、レベル2(火口周辺規制)の警戒範囲について火口から
0.5キロを 1.5キロに拡大、新燃岳では、1959年、2008年、2017年の噴火を踏まえ、噴火警戒レベル 1(活火山であることに留意)~3(入山規制)でそれぞれ警戒範囲を変更しています |
口永良部島 ( くちのえらぶじま ) 噴火警戒レベル 3に引き下げ 2016年6月14日
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2015年5月29日に爆発的な噴火が発生した鹿児島県の口永良部島について、火山噴火予知連絡会は、「同じ程度の噴火の可能性はさらに低くなっている」とする検討結果をまとめ、これを受けた気象庁では、2015年の噴火以来初めて噴火警戒レベルをレベル
5からレベル 3に引き下げ、警戒が必要な範囲を火口から概ね 2キロの範囲に縮小しました
2015年5月29日に爆発的な噴火が発生した口永良部島の新岳では、2015年6月以降、噴火は発生しておらず、2015年10月には警戒範囲が縮小されています
口永良部島では、2015年の噴火前から続いていた島の膨張状態が、2016年1月頃から収縮に転じているとみられるほか、火山ガスの二酸化硫黄の放出量も
2015年の噴火前後と比べると、大幅に減った状態が続いており、また、2015年の噴火前に温度が上昇していた新岳火口の西側の割れ目付近も、温度が低い状態が続いているということです
一方、火山ガスは、噴火警戒レベルがレベル 3に引き上げられた 2014年8月の噴火の前よりもやや多い状態が続いており、このため、火山噴火予知連絡会は、「引き続き噴火の可能性はあるものの、2015年5月と同じ程度の噴火が発生する可能性はさらに低くなっている」とした上で、新岳火口から概ね
2キロの範囲と、火砕流が及ぶおそれのある向江浜地区などでは警戒が必要だとする検討結果をまとめました
【火山噴火予知連会長「引き続き警戒必要」】
鹿児島県の口永良部島の噴火警戒レベルがレベル 5からレベル 3に引き下げられたことについて、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は記者会見の中で、
「火山活動のレベルはずいぶん下がってきているため気象庁の判断は妥当だと考える。ただ、山が完全に収縮したわけではなく地震活動も続いているため、まだ噴火前の元の状態には戻っておらず、噴火の可能性は残されており、引き続き警戒は必要だ。今回、警戒範囲から外れる地区などでは日頃から、防災訓練を行ったり避難経路を確認したりして備えを進めてほしい」とし、
また、口永良部島では新岳の火口からおよそ 500メートルの場所に地震計が設置されたものの、2014年8月の噴火の前と比べて火口近くの多くの観測機器が壊れたままになっているとした上で、
「おととし(2014年)の8月の噴火では、前兆と見られる地盤の変化は、火口から 100メートルの場所に設置されていた観測機器でしか捉えられていなかった。現状の観測体制では噴火の前兆をつかめないことがあり、今後、さらに火口周辺の観測機器を増やす努力が必要だ」と述べています |
口永良部島 ( くちのえらぶじま ) 爆発的噴火 全島避難から 1年 レベル5 2016年5月29日
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鹿児島県屋久島町 口永良部島 ( くちのえらぶじま ) の新岳で、2015年5月19日、噴煙が火口から 9000メートル以上に達する爆発的な噴火が発生、全島避難が行われてから、2016年5月29日で
1年となります
口永良部島では、2015年6月19日を最後に噴火は発生しておらず、全島避難は、2015年12月末、火口から2~2.5キロ以内の警戒範囲地区などを除き解除されましたが、故障した観測機器に復旧できる見込みが無く、噴火警戒レベル引き下げに必要な観測情報が得られていないとして、火山活動の危険度を示す「噴火警戒レベル」は、依然、最高レベルの「
5(避難)」のままとなっています
京都大学火山活動研究センターの井口正人教授は、「1年前と比べて火山活動は低下しているが完全に終息したと言える状態ではない。火山ガスの放出量は
1日当たり 100トンほどと、噴火活動が続く桜島と同じようなレベルで、依然として噴火が起きうることを示している」と話しています
気象庁は、近く火口付近に地震計を設ける予定で、噴火警戒レベル5の噴火警報を継続したまま、火口からおおむね 2キロ以内では大きな噴石に、火口西側のおおむね
2.5キロ以内では火砕流にも厳重に警戒するよう呼びかけています
口永良部島では、2015年5月、9000メートル以上の噴煙や火砕流を伴う噴火が発生し、2016年5月29日現在も、火口から約 2~2.5キロメートルが、危険が及ぶ恐れのある「警戒範囲」に指定され、警戒範囲内の住民(
7世帯15人)は、隣の屋久島で避難生活を続けたり、帰島しても自宅以外で生活したりしています |