霧島山 新燃岳 5ヶ月ぶり噴火 警戒レベル 3 継続 警戒範囲 3kmに拡大 2018年3月1日
鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳について、気象庁は、ふもとで火山灰が降ったという情報が寄せられたことなどから、2170年10月の噴火以来
約 5ヶ月ぶりとなる、2018年3月1日午前、「噴火したもようだ」と発表、噴火警戒レベル 3を継続し、火口から 3キロの範囲で大きな噴石などに警戒するよう呼びかけています
気象庁によりますと、鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳では、2018年3月1日午前8時15分ごろから、地下の熱水や火山ガスの動きを示すとされる火山性微動が発生し、午前11時現在も続いています
現在、山頂付近には雲がかかっているため、噴煙の状況は確認できないということですが、午前11時ごろ、ふもとの宮崎県高原町付近で火山灰が降っているという情報が寄せられたことから、気象庁は、「新燃岳が噴火したもようだ」と発表、17:30現在えも継続している模様です
福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、2018年3月1日16:40、火口周辺警報を切替発表し、噴火警戒レベル 3(入山規制)を継続したまま、警戒する範囲をこれまでの火口から概ね
2kmから概ね 3kmに拡大しました
気象台では、火口から概ね 3kmまでの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に、火口から概ね 2kmまでの範囲では火砕流に警戒するとともに、火山灰や空振などに注意するよう呼びかけています
新燃岳のある霧島連山では、2017年7月ごろから、マグマの蓄積を示す地殻変動が観測されており、新燃岳の直下にマグマが供給されれば、さらに規模の大きな噴火が発生する可能性もあるということで、気象庁では、現地に職員を派遣し、詳しい状況を調べることにしています
【宮崎 高原町で降灰情報】
宮崎県高原町によりますと、2018年3月1日午前11時すぎ、新燃岳から東におよそ 7キロ離れた祓川地区にいた職員が、車に火山灰がついているのを確認したということです
【政府が情報連絡室設置】
政府は、鹿児島県と宮崎県の県境にある、霧島連山の新燃岳で火山活動が活発になったことを受けて、2018年3月1日午後4時40分、総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置し、関係省庁や地元自治体と連携して情報収集と警戒にあたっています
防災上の注意点
【火口周辺での警戒が必要な市町村】
宮崎県 :小林市、高原町
鹿児島県:霧島市
【警戒・注意事項】
警戒:(火口から概ね3kmまで)弾道を描いて飛散する大きな噴石/(火口から概ね2kmまで)火砕流
注意:(風下側)火山灰、小さな噴石(火山れき)、火山ガス/空振による窓ガラスの破損/降雨時の土石流
霧島山 (きりしまやま) 噴火警戒レベル
レベル |
キーワード |
対応 |
5 |
避難 |
危険な居住地域からの避難等が必要 |
4 |
避難準備 |
警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要 |
3 |
入山規制 |
登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制 等
状況に応じて要配慮者の避難準備等 |
2 |
火口周辺規制 |
火口周辺への立入規制等 |
1 |
活火山であることに留意 |
状況に応じて火口内への立入規制等 |
注.避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なります
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