箱根 大涌谷 箱根ロープウェイ 全線再開 2016年7月26日 午後 1時から 1年3ヶ月ぶり
大涌谷周辺の火山活動の活発化に伴い長期運休していた早雲山−大涌谷間 約 1.5キロの箱根ロープウェイの営業運転について、2016年7月22日、小田急電鉄傘下の箱根ロープウェイ社は、2016年7月26日午後
1時から再開されました
箱根ロープウェイは、2015年10月末以降、芦ノ湖畔の桃源台-大涌谷間 2.5キロに限り再開していましたが、全線での運転再開は、2015年5月6日の休止以来、約 1年3ヶ月ぶりとなります
再開に当たり同社は、全駅に救護室を設置したほか、乗客の口と鼻を覆って火山ガスを防ぐためのおしぼりなども用意、「ガス濃度の測定体制や係員の訓練などの安全対策が整った」(広報)としています
ただ、大涌谷周辺は時間帯により立ち入りが制限されているため、運転時間は、午前 9時~午後 4時に限定され、その前後 15分~1時間15分については、当面、代行バスが継続運行され、また、2016年8月以降は原則、第2・第4木曜日は、箱根ロープウェイは運休、代行バスでの運行となります
箱根 大涌谷 箱根ロープウェイ 全線再開に合わせ 大涌谷駅前の観光施設も 一部再開
大涌谷についても一部開放が決まり、大涌谷駅前の観光施設などでは、施設関係者や自販機業者らが再開準備を行っており、名物の「黒たまご」(温泉たまご)を製造する奥箱根観光は、2016年7月26日午前10時頃より、本社のある駅前の土産物店
「くろたまご館」 で「黒たまご」などの販売を再開します
ただし、火山ガスのためエアコンや照明などの電子機器が傷んでおり、レストランは当面休業となります
火山活動前は、駅の南側 800メートルの玉子茶屋でも「黒たまご」を販売していましたが、立ち入り規制が続くエリアに含まれているため、7月26日以降も玉子茶屋には立ち入れません
火山学習の拠点、箱根ジオミュージアムも電子機器がガスで腐食し、すぐには営業できない状態で、長田茂館長は、「大涌谷に観光客が戻るのはうれしい。できるだけ早く、8月中には再開したい」と話しています
箱根 大涌谷 噴火警戒レベルを1に引き下げ 立ち入り規制は継続 2015年11月20日
気象庁は、2015年11月20日、箱根山(神奈川県)の火口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルを 2(火口周辺規制)から 1(活火山に留意)へと引き下げたことを発表しました
気象庁によると、箱根山の大涌谷(おおわくだに)周辺では、2015年7月1日までに、ごく小規模な噴火が 2回発生しましたが、その後は火山性地震の回数は次第に減少、2015年10月以降は少ない状態になり、また、マグマの上昇などによる、山体の膨張も2015年8月下旬頃から停滞していたことから、箱根山の火山活動は低下し、噴火の可能性が低くなったと判断されました
箱根山の噴火警戒レベルがレベル1になるのは、2015年5月6日のレベル 2への引き上げ以来、半年ぶりのこととなります
ただし、箱根山 大涌谷(箱根町)の火山ガス安全対策専門部会準備会では、火口付近で高濃度の火山ガスが観測され、「濃度が国の基準値を大幅に超えており、規制を解除できない」としており、気象庁の噴火警戒レベルが
1(活火山に留意)に引き下げられても、立ち入り規制(半径四百四十から五百三十メートルの楕円エリア)は当面継続されます
箱根 大涌谷 噴火警戒レベルを2に引き下げ ロープウェイ一部再開 2015年10月30日
神奈川県箱根町の大涌谷周辺(箱根山)の火山活動の影響により、2015年5月から全線で運休していた「箱根ロープウェイ」が、噴火警戒レベル※が「3」(入山規制)から「2」(火口周辺規制)に引き下げられた事に伴い、約半年ぶりとなる
2015年10月30日、全長約4キロのうち、規制エリア外となる芦ノ湖側の桃源台から姥子までの約 1.2キロ区間で営業運転を再開しました
運行時間は、午前9時45分~午後3時15分で、点検・検査のため、第2、第4木曜日は終日運休となります
箱根山、立ち入り禁止区域を縮小 2015年9月14日
箱根山(神奈川・静岡県境)の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き下げられたことを受け、2015年9月14日、これまでは半径約1キロだった立ち入り禁止区域が、大涌谷の火口から半径約500メートルに縮小されました
立ち入り禁止区域の縮小に伴い、県道の通行止めも一部解除され、「箱根ロープウェイ」については、大涌谷を 迂回 ( うかい ) して、早雲山駅と桃源台駅を結ぶ代行バスの運行が再開されました
箱根山 小規模噴火後確認された噴気孔は「火口」 2015年7月18日
気象庁は、2015年7月8日、神奈川県箱根山大涌谷で、2015年6月30日の小規模な噴火後確認された噴気孔について、「今後は火口と呼称する」と発表しました
この火口(噴気孔)は、2015年6月29日の調査で、今回の火山活動により新たに形成されたことが判明、当初は、直径約10メートルでしたが、その後直径約20メートルに拡大、小規模な噴火により周囲に噴石や火山灰が積もっていることが確認されました
2015年の1番目の火口であることから「15―1火口」と番号が付けられ、7月2日には近くに新たな噴気孔が三つ見つかり、それぞれ、「15―2」から「15―4」までの番号が付けられました
今後、これらの火口(噴気孔)から再度噴火する可能性もあり、気象庁は、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持、大涌谷の半径約1キロ以内の立ち入りが規制されています
箱根山 小規模噴火発生 噴火警戒レベル 2から 3に引き上げ 2015年6月30日
気象庁は、2015年6月30日、箱根山(神奈川県)の大涌谷周辺で、ごく小規模な噴火が発生したとみられる、と発表、箱根山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、大涌谷の想定火口域周辺から半径約1キロメートル(従前の300メートルからさらに700メートル追加拡大)の範囲で、小規模な噴火に伴って、大きな噴石が飛散する可能性があるとして立ち入りを規制します
気象庁によると、2015年6月29日に、大涌谷周辺で実施した現地調査で、新たに噴気孔を、2015年6月30日の調査で、この噴気孔周辺で火山灰などの噴出物が積もっている状況を確認、周辺で降灰の発生もあったことから、ごく小規模な噴火が発生した可能性があると判断し、噴火警戒レベルを引き上げました
箱根山 噴火警戒レベルと規制範囲地図(マップ) 2015年6月30日
「箱根町火山防災マップ」(箱根町、平成16年3月)に基づき気象庁が作成、公開している箱根山の「噴火警戒レベルと規制範囲」地図(マップ)です
「 気象庁 箱根山 噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報 箱根山の噴火警戒レベル 」 より
箱根山で火山性の有感地震6回、震度2も初観測 2015年5月10日
箱根山(神奈川境)で、2015年5月10日、体に揺れを感じる有感地震が計6回発生、このうち午後6時7分頃に起きた地震は、神奈川県箱根町で、(火山活動が活発化した)2015年4月26日以降で初めてとなる、震度2を観測、マグニチュード(M)も最大となる
3.1と推定されました
2015年5月10日は、午後8時までに、体に感じないものも含め、計221回の火山性地震を観測し、1日の火山性地震としては、こちらも観測史上最多となりました
有感地震は、深さ3キロ程度を震源とする火山性地震とみられ、午後5時から午後7時40分頃にかけて、推定M1.4~3.1の有感地震が、6度にわたって発生、気象庁では、「詳細は調査中だが、震源はこれまでも地震が多発している浅い場所で、他に顕著な変化は見られない」としています
神奈川県 箱根・大涌谷情報ページを開設 2015年5月8日
神奈川県は、2015年5月8日、大涌谷の火山活動や県の対策、交通規制状況などを地図や写真を使いながら分かりやすく紹介するとともに、箱根周辺のイベントや観光、道路情報なども掲載していく、「箱根・大涌谷情報」ホームページを開設しました
5月6日、箱根山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2)が出されています。大涌谷周辺の交通機関や自然探勝路が一部閉鎖されましたが、箱根のほとんどの区域は、豊かな自然やグルメなど、観光を楽しめるスポットであることに変わりはありません。
このページでは、皆さんが安心して箱根を訪れることができるよう、火山の状況と県の対策及び箱根周辺の情報など、箱根・大涌谷についてわかりやすく、まとめて提供していきます。
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交通状況
【県道の通行止め】
箱根山の火山活動が、噴火警戒レベル2となり、火口周辺規制が出されたことから、県道734号(大涌谷小涌谷)大涌谷三叉路から大涌谷園地駐車場までを通行止としております。
通行規制については、今後の火山活動状況により変更する場合があります。
【公共交通機関】
■箱根ロープウェイ:桃源台駅~大涌谷駅~早雲山駅の全線
■ハイキングコース:防ケ沢~駒ヶ岳~大涌谷~早雲山駅および姥子駅の全長約3km
その他のエリアおよび施設、交通機関、道路については、規制の対象になく「平常どおり」運営・運行しております。 |
「 神奈川県 」 より |
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注.この情報は、2015年5月8日現在のものです。立ち入り規制区域は、適時、変更されます。
神奈川県箱根町 立ち入り規制区域地図(マップ)を公開 2015年5月7日
神奈川県箱根町は、2015年5月7日、同町のホームページにて、立入規制エリア(Off Limit Area No Entry)地図(マップ)を公開しました
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立入規制エリア (Off Limit Area No Entry) 神奈川県箱根町 (2015年5月7日現在)
気象庁より噴火警戒レベル「2」(火口周辺規制)が発表されたことに伴い、箱根町では大涌谷火口周辺に立ち入り規制エリア(地図上赤丸の部分)を設定しました。
これに伴い、立ち入り規制エリアに拘る以下、一部道路、サービスは利用できません。
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箱根ロープウェイ |
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桃源台駅~大涌谷駅~早雲山駅の全線 |
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道 路 |
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県道734 号線(大涌谷三差路~大涌谷駐車場)約1km |
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ハイキングコース |
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防ケ沢~駒ヶ岳~大涌谷~早雲山駅および姥子駅の全長約3km |
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その他のエリアおよび施設、交通機関、道路については、規制の対象になく「平常どおり」運営・運行しております。
箱根町および神奈川県(温泉地学研究所)では大涌谷付近の監視、モニタリングを常に行い、観光に訪れる皆様の安全を最大限考えています。 |
「 神奈川県箱根町 」 より |
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注.この情報は、2015年5月7日現在のものです。立ち入り規制区域は、適時、変更されます。
箱根 大涌谷 警戒レベル2 ロープウェイ全線運休 小規模噴火の恐れ 2015年5月6日
気象庁は、2015年5月6日午前6時、箱根山(神奈川、静岡県)で火山活動が高まり、「5日午後9時13分に発生した震度1の地震の震源が深さ5キロ付近とみられることから、これまでとは異なる火山活動が起きていると判断した」「今後、大涌谷(おおわくだに)周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がある」として、噴火警戒レベルをレベル1(平常)から、箱根山では初となるレベル2(火口周辺規制)に引き上げる火口周辺警報を発表、大涌谷(火口周辺)への立ち入りが規制されました
気象庁では、地下深くにあるマグマの上昇はみられないが、マグマから高温のガスなどが上昇し、深さ約1~2キロにある熱水だまりに熱を供給して不安定化させている可能性があるとし、「最大で50センチ程度の噴石が飛散する小規模な水蒸気噴火が起こる可能性があり、周辺には立ち入らないようにしてほしい」と呼びかけています
気象庁が火口周辺警報(火口周辺規制)を発表したことを受け、神奈川県箱根町役場は、2015年5月6日6時10分、大涌谷周辺に避難指示を発令、神奈川県道734号線、735号線の大涌谷三差路から大涌谷方面への通行禁止、および箱根ロープウェイ(早雲山~大涌谷~桃源台)の全線運休となります
気象庁の現地調査で、大涌谷の温泉施設で蒸気が勢いよく噴出しているのを確認しており、小規模な噴火に伴って飛散する大きな噴石に警戒するとともに、自治体の指示に従って大涌谷周辺には立ち入らないよう呼びかけています
大涌谷から神山付近の地下の浅い場所を震源とする箱根山の火山性地震は、4月26~30日に67回を観測、5月1日には2回に減りましたが、5月2日以降は再び増加、5月5日には、箱根湯本で震度1の体に感じる地震を3回観測、傾斜計でも、地震活動に関連するとみられるわずかな変動が観測されています
箱根山 早朝から火山性地震急増 2015年5月5日
箱根町の大涌谷付近で活発化している火山活動に関連し、気象庁は、2015年5月5日午前8時までに火山性地震を85回観測、この内6時台には、箱根湯本で震度1の地震を2回観測する等、早朝から火山性地震が急増したと発表しました
気象庁によると、箱根山の火山性地震は、4月26日以降に増加した火山性地震は、2015年5月2~4日は、30回強で推移、5日6時台の地震は、いずれも箱根山付近が震源で、マグニチュード(M)
2.0と2.4で、箱根山の火山活動はやや高まった状態で推移していて、大涌谷地下の浅い所での熱水活動は依然として不安定な状態、小規模な蒸気の噴出などが突発的に発生する可能性があるとし、引き続き危険な区域に近づかないよう注意を呼び掛けています
2015年5月5日現在、噴火警戒レベルは1(平常)のままですが、気象庁では、「マグニチュード2以上の地震が1日10回程度を超えれば引き上げの基準を満たす」としています
箱根 大涌谷 気象庁が現地調査 2015年5月4日
箱根山 (神奈川県 静岡県境) で、高温の水蒸気が噴き出す「噴気活動」が活発になったことを受け、気象庁は、2015年5月4日、機動観測班を現地に派遣、午前9時頃から気象庁火山課の職員
2人が大涌谷に入り、噴気の確認や地元の温泉管理施設への聞き取り等、現地調査を行いました
この日(2015年5月4日)も、前日(2015年5月3日)と同様に、蒸気の勢いよく噴出している様子が確認された他、箱根山の火山性地震も、4月1~25日には
9回だけだったのに対し、翌4月26日から今月(5月)3日にかけては 142回に急増、この日(2015年5月4日)も午後3時までに 8回観測される等、火山性地震も相次いでおり、わずかに山の膨張を示す地殻変動もみられています
ただ、その他に大きな変化は認められず、気象庁は、「直ちに水蒸気噴火につながるような地熱の上昇などは見られなかった」「噴火に結びつくような兆候は確認されていない」として、噴火の危険度を
5段階で示す「噴火警戒レベル」についても、「1」(平常)のままとしましたが、依然として大涌谷の地下では、マグマによって熱せられた地下水が不安定な状態で、突発的に高温の水蒸気が噴き出す恐れがあるとし、引き続き注意を呼び掛けています
箱根 大涌谷 遊歩道 2015年5月4日から火山性地震 初の立入り規制 2015年5月3日
気象庁は、2015年5月3日、箱根山(箱根町)の大涌谷付近の浅い場所を震源とする火山性地震が増えていると発表、突発的な蒸気噴出現象が発生する可能性があるとして、箱根町では、大涌谷の半径約3キロの範囲で、遊歩道(自然研究路)(約300メートル)とハイキングコースを、2015年5月4日午前5時から、初めての火山性地震による規制として、立ち入り禁止となりました
閉鎖するのは、遊歩道(自然研究路)の入り口から「玉子茶屋」付近までの約300メートルの他、駒ケ岳や早雲山などにつながる半径約3キロにわたる四つのハイキングコースで、全長計約12キロメートルとなり、大涌谷名物「黒たまご」も、製造場所が規制区域内となり、販売できなくなりました
気象庁によると、2015年4月1日以降の火山性地震は約150回を記録、特に2015年4月26日から急増、そのうち、体に感じる揺れ(震度1相当有感地震)は4回、2015年5月3日朝には、大涌谷近くの温泉施設で蒸気が勢いよく噴出しているのが確認されていますが、気象庁は、「直ちに噴火する兆しはみられない」として、噴火予報は「平常」のままで、立ち入り禁止区域以外の温泉地などには影響はありません
周辺では火山性地震だけでなく、通常は高さ10メートル程度の噴気が20メートルを超える程になっている他、火山性ガスや地殻変動も同時に観測、規制は活発な活動が終息するまで続く見込みですが、箱根山では、2013年にも、5ヶ月間に約500回の火山性地震を観測するなど、活動が活発になることがあり、神奈川県温泉地学研究所は、「今回のような群発地震は数年に一度起きており、通常1~2カ月、長いときは半年で終息する」としています
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