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阿蘇山 爆発的噴火から 1ヶ月 今なお火山ガスの放出 5倍以上


阿蘇山 爆発的噴火から 1ヶ月 今なお火山ガスの放出 5倍以上 2016年11月8日



熊本県の阿蘇山 中岳第 1火口で爆発的噴火が起きた、2016年10月8日から、この 2016年11月8日で 1ヶ月が経ちますが、依然として阿蘇山 中岳第 1火口では、火山ガスの放出量が小康状態時に比べ 5倍以上となるなど活発な火山活動が続いています


噴気を上げる阿蘇山の中岳 熊本県で 2016年11月4日

噴気を上げる阿蘇山の中岳 熊本県で 2016年11月4日

<阿蘇山噴火1カ月>なお火山ガスの放出5倍以上 毎日新聞 11月06日 18:29 」 より

福岡管区気象台では、今後も 2016年10月8日の爆発的噴火と同程度の噴火が発生する恐れがあるとして、入山規制区域(火口から半径 2キロ以内)については噴石や降灰などへの警戒を呼び掛けています



火山ガスの放出量 小規模噴火につながる可能性



気象台によると、阿蘇山の小康状態の火山ガスの放出量が 500~600トンなのに対し、2016年11月1日には 2600トンを観測、36年ぶりとなった 2016年10月8日の爆発的噴火前の 9月下旬には、放出量は 3000トンを超えており、過去のケースを参考にすると、2016年11月1日観測の 2600トン段階でも小規模な噴火につながる可能性はあるとしています

火山性地震も、2016年9月の平均が一日 24回に対し、2016年10月は、その 3.5倍となる 85回を記録しています



火口付近 直径 1メートル以上の噴石 降灰 熊本、大分、愛媛、香川の 4県 24市町村で確認



気象台などのこの間の調査によると、2016年10月8日の爆発的噴火で、火口付近には、直径 1メートル以上の噴石が複数飛散、最大で 3メートル超の噴石もあり、遠くは大分県竹田市で 約 3ミリの噴石が見つかっています

火山灰は、熊本、大分、愛媛、香川の 4県 24市町村で確認、火山灰などの噴出量は、3人が死亡した 1979年の噴火と同規模で、約 50万トンと推定されされており、熊本大の宮縁育夫准教授(火山地質学)は、「近年では一番大きい規模」と話し、気象台は、「今後も爆発的噴火と同程度の噴火が発生する可能性がある。そうなれば、また噴石や火山灰が遠くまで飛散する」と注意を呼び掛けています



気象庁では、噴火警戒レベルの引き上げ基準の見直しを検討



2016年10月8日の爆発的噴火について、2016年9月下旬から火山ガスの放出量が、2016年10月に入ってからは火山性地震の回数も増えていましたが、現在の噴火警戒レベルの基準では、噴火前に噴火警戒レベルを引き上げられなかったことから、気象庁では、噴火警戒レベルの引き上げ基準の見直しを検討しています

また、気象庁では、2016年10月26日から観測データを同庁のホームページで公開しています


衛星による観測では、2016年10月8日の噴煙の高さは観測史上最高の 約 1万1千メートルを記録、気象庁は噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「3」(入山規制)に引き上げています

◇火山ガスの放出量

2016年10月 7日 15,000 トン
2016年10月12日  1,400 トン
2016年10月17日    900 トン
2016年10月25日  1,600 トン
2016年11月 1日  2,600 トン

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関連情報サイト


阿蘇山の火山情報 - Yahoo!天気・災害
気象庁|各火山のリーフレット
阿蘇山の噴火警戒レベル
阿蘇山火山防災マップ
阿蘇山 - Wikipedia

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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2016年11月8日

阿蘇山噴火1か月 引き続き噴石や火砕流に警戒を NHK 2016年11月8日 04:00


 先月、熊本県の阿蘇山で発生した爆発的な噴火から8日で1か月です。気象台は火山活動が活発な状態が続いているとして、火口からおおむね2キロの範囲では、引き続き大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
 先月8日、阿蘇山の中岳第一火口で発生した爆発的な噴火では、これまでの気象台の調査で、火口周辺で最大で直径3メートルほどの噴石が見つかったほか、九州や四国の広い範囲で火山灰が確認されました。
 1か月たった今も、噴火警戒レベルはレベル3の「入山規制」が継続されていて、火口からおおむね2キロの範囲の立ち入りが規制されています。阿蘇市などによりますと、噴火直後は宿泊施設の予約のキャンセルがおよそ1300人に上り、およそ6000万円の被害が出ましたが、その後観光客の数は噴火前の水準まで戻っているということです。
 気象台によりますと8日までの1か月間、噴火は観測されていませんが、今月1日の時点で火山ガスの放出量が1日当たり平均2600トンと多い状態で観測されるなど、火山活動は活発な状態が続いています。気象台は、今後も先月8日と同じ程度の噴火が起きるおそれがあるとして、引き続き火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒し、風下側では小さな噴石などに注意するよう呼びかけています。


2016年11月6日

<阿蘇山噴火1カ月>なお火山ガスの放出5倍以上 毎日新聞 11月06日 18:29


 熊本県の阿蘇山・中岳第1火口の爆発的噴火から8日で1カ月になる。依然として火山ガスの放出量が小康状態の5倍以上となるなど活発な火山活動が続き、同程度の噴火は今後も発生する恐れがあり、福岡管区気象台は入山規制区域(火口から半径2キロ以内)については噴石や降灰などへの警戒を呼び掛けている。一方で区域外のふもとは噴火以後は被害は拡大しておらず、住民は一日も早い沈静化を願っている。安全をアピールしようと、6日もイベントが開かれた。
 気象台によると、阿蘇山の小康状態の火山ガスの放出量が500〜600トンなのに対し、今月1日に2600トンを観測した。36年ぶりとなった爆発的噴火前の9月下旬には放出量は3000トンを超えたが、過去のケースを参考にすると、2600トン段階でも小規模な噴火につながる可能性はある。9月の平均が一日24回だった火山性地震も、10月は3・5倍の85回にのぼった。
 気象台などのこの間の調査によると、爆発的噴火で火口付近に直径1メートル以上の噴石が複数飛散し、最大で3メートル超の噴石もあった。遠くは大分県竹田市で約3ミリの噴石が見つかった。火山灰は熊本、大分、愛媛、香川の4県24市町村で確認。火山灰などの噴出量は3人が死亡した1979年の噴火と同規模で、約50万トンと推定される。熊本大の宮縁育夫准教授(火山地質学)は「近年では一番大きい規模」と話している。


2016年11月5日

火山ガスの放出量が爆発的噴火後最多 阿蘇中岳 熊本日日新聞 11月05日 12:00


 福岡管区気象台は4日、阿蘇中岳第1火口について、1日に高森町などで観測した火山ガスの放出量が10月8日の爆発的噴火後で最多の2600トンだったと発表した。火山活動は依然活発だとして、噴火警戒レベル3(入山規制)は維持する。
 10月31日〜11月3日の火山性地震は53〜78回とやや多かった。一方、火山性微動の振幅は小さく、孤立型微動の回数も1日当たり3〜5回と少なかった。同気象台は「火山性地震の規模は小さく、全体として大きな変化は見られない」としている。


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