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阿蘇山 噴火警戒レベル 2から1へ引き下げ 2年半ぶり


阿蘇山 噴火警戒レベル 2から1へ引き下げ 2年半ぶり



福岡管区気象台 ・ 鹿児島地方気象台は、阿蘇山の火山活動が低下し、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候が認められなくなったとして、2017年2月7日14:00、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引下げる噴火予報を発表しました


噴火警戒レベルが2から1に引き下げられた阿蘇山の中岳火口=熊本県で2017年2月7日午後4時9分

噴火警戒レベルが2から1に引き下げられた阿蘇山の中岳火口
熊本県で2017年2月7日午後4時9分
<阿蘇山>噴火警戒レベルを1に引き下げ 毎日新聞 02月07日 19:33 」 より

気象庁によると、2016年10月8日の爆発的噴火以降、新たな噴火はなく、火山性微動の振幅は小さい状態が続いており、また、2016年7月頃から認められていた、草千里深部にあると考えられているマグマだまりの膨張を示す変化は、2016年11月中旬以降、停滞、火山ガスの放出量も 2016年12月は 1日当たり 1000~1700トンでしたが、2017年1月に入ってからは 1日当たり 1000トン以下に減少しています


また、火口内では、火山活動が活発なときには灰色だった湯だまりの色が緑色に変わり、湯だまりの量は 約 8割となっており、2016年10月12日の観測と比べると量が増加、2017年2月3日の気象台の調査で湯だまりの表面温度はおよそ 40度と低くなっていることも確認されていました

阿蘇山の噴火警戒レベルは、2014年8月30日にレベル 2(火口周辺規制)に引上げられて以降、2016年10月8日、中岳第 1火口で 36年ぶりとなる、火口から高さ 11,000mまで噴煙が上昇する爆発的噴火が発生、同日、レベル 3(入山規制)に引き上げられましたが、その後、火山ガスの放出量が減ったなどとして、2016年12月20日には、レベル 2に引き下げられていましたが、レベル 1(活火山であることに留意)まで下げられるのは、約 2年半ぶりのこととなります


気象台では、火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性や火山ガスに注意が必要として、地元自治体などが設定している立入規制などに留意するよう呼びかけており、また、火口一帯は火山灰が堆積するなどしているため、阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会(会長・佐藤義興阿蘇市長)は当面、立ち入りは火口から 1.3キロの山上広場までとする立ち入り規制を継続する方針です

なお、山上広場へのルートは現在、阿蘇市側からの県道阿蘇吉田線(坊中線)だけとなっています



噴火警戒レベル



火山活動の状況に応じて警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応を5段階に区分して発表する指標で、避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なります

レベル1(活火山であることに留意) : 状況に応じて火口内への立入規制等



阿蘇山 最近の火山活動の状況 (都道府県名の記載ない市町村はすべて熊本県)



2013年


12月27日 火山性微動観測、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引上げ


2014年


1月13日12:15 ごく小規模な噴火 2月19日まで断続的に噴火続く
3月12日 レベル1(活火山であることに留意)に引下げ
8月30日 現地調査でごく小規模な噴火を確認 レベル2(火口周辺規制)引上げ
11月25日 小規模な噴火 西は熊本市、東は大分県豊後大野市(火口から約40kmの範囲)まで降灰を観測、火口周辺では多量の降灰 以降5月21日まで断続的に噴火続く


2015年


5月 8日 規模の大きな火山性地震、南阿蘇村で震度3を観測
8月 8日 5月21日以来のごく小規模な噴火
9月14日09:43 噴火 火口上2000mまで噴煙上昇 火口周辺の広い範囲に噴石が飛散 噴火警戒レベル3(入山規制)引上げ 以降10月23日まで噴火継続
11月24日14:00 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)引下げ


2016年


2月17日から5月1日にかけて断続的に噴火
5月 1日05:45 ごく小規模な噴火、火口縁上300mまで噴煙上昇
10月 4日 火山性微動の振幅やや大きくなる
10月 7日 10:00頃から火山性微動の振幅さらに大きくなる
21:52 噴火 阿蘇市一の宮(中岳第一火口の北東側8km)で降灰観測 古坊中観測点(火口の西1.2km)で空振観測
10月 8日01:46 爆発的噴火 火口から高さ11000mまで噴煙上昇 香川県まで降灰観測
01:55 噴火警戒レベル3(入山規制)引上げ
12月20日14:00 噴火警戒レベル2(火口周辺規制)引下げ


2017年


2月 7日14:00 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)引下げ

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阿蘇山の火山情報 - Yahoo!天気・災害
気象庁|各火山のリーフレット
阿蘇山の噴火警戒レベル
阿蘇山火山防災マップ
阿蘇山 - Wikipedia

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関連記事を下記に紹介します



2017年2月7日

〔阿蘇山〕火口周辺に影響を及ぼす噴火のおそれなくなる 2年半ぶりに噴火警戒レベル1へ引下げ レスキューナウ 02月07日 23:50


 昨年(2016年)10月8日、火口から高さ11000mまで噴煙が上昇する爆発的な噴火が発生した阿蘇山について、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、火山活動が低下し、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候が認められなくなったとして、7日14:00、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引下げる噴火予報を発表しました。
 阿蘇山の噴火警戒レベルは、2014年8月30日にレベル2に引上げられて以降、レベル2(火口周辺規制)もしくはレベル3(入山規制)が続いており、レベル1(活火山であることに留意)は約2年半ぶりのこととなります。
 なお、気象台では、火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性や火山ガスに注意が必要として、地元自治体などが設定している立入規制などに留意するよう呼びかけています。
◆用語解説「噴火警戒レベル」
・火山活動の状況に応じて警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応を5段階に区分して発表する指標で、避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。


2017年2月7日

噴火警戒レベル1に引き下げ 阿蘇中岳 熊本日日新聞 02月07日 22:00


 気象庁は7日、阿蘇中岳第1火口の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げた。レベル1になるのは2014年8月以来、約2年半ぶり。ただ、火口一帯は火山灰が堆積するなどしているため、阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会(会長・佐藤義興阿蘇市長)は当面、立ち入り規制を継続する方針。
 気象庁によると、昨年10月8日の爆発的噴火以降、新たな噴火はない。火山性微動の振幅は小さい状態が続いており、マグマだまりの膨張も停滞。火山ガスの放出量も昨年12月は1日当たり1000〜1700トンだったが、1月に入って1日当たり千トン以下に減少した。
 こうした点を踏まえ、気象庁は火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったと判断した。ただ「火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性がある」などとして、引き続き注意を呼びかけている。
 一方、防災協は同日、中岳火口周辺を調査。火口一帯は火山灰が十数センチ堆積し、退避壕[ごう]や火口縁の安全柵が大きく破損していることを再確認した。


2017年2月7日

阿蘇中岳 噴火警戒レベル1に引き下げ RKK 02月07日 20:39


 福岡管区気象台は、阿蘇中岳の噴火警戒レベルを2から1に引き下げました。
 レベル1になったのは2014年8月以来およそ2年半ぶりです。
 (本田史郎リポート)
 「阿蘇中岳上空です。
去年10月に36年ぶりの爆発的噴火を起こし、この火口から噴き上がった火山灰は高さ1万1000メートル、遠くは四国にまで達しました。
 それから4か月、噴火警戒レベルが段階的に引き下げられ、きょう2年半ぶりにレベル1になったことは、阿蘇観光、そして熊本地震からの復興を強く後押しするものになるでしょう」
 阿蘇中岳第一火口では、去年10月の爆発的噴火以降この4か月間噴火は
観測されていません。
 今年に入ってから、火山ガスの放出量が少なくなり、火山性微動の振幅も小さい状態で経過していることから福岡管区気象台は、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められないとして、きょう午後2時に中岳の噴火警戒レベルを2から1に引き下げました。


2017年2月7日

阿蘇山、噴火警戒レベル1…2年半ぶり引き下げ 読売新聞 02月07日 19:38


 気象庁は7日、熊本県・阿蘇山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げた。
 一番低いレベル1になるのは、2014年8月以来、約2年半ぶり。
 同庁によると、昨年10月中旬以降、噴火は発生していない。火山性微動の振幅が小さくなったほか、火山ガスの放出量も、12月は1日あたり1000〜1700トンだったが、今年1月には1000トン以下に減った。このため「噴火の兆候は認められなくなった」と判断した。


2017年2月7日

<阿蘇山>噴火警戒レベルを1に引き下げ 毎日新聞 02月07日 19:33


 気象庁は7日、阿蘇山(熊本県)の噴火の兆候が認められなくなったとして、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げた。レベル1になるのは2014年8月以来。周辺自治体などで作る阿蘇火山防災会議協議会は8日に現在の中岳第1火口から半径1キロ内の入山規制をどうするか話し合うが、噴石や火山灰が残っており、安全確認のため当面継続する方針。
 気象庁によると、火口周辺の火山性地震は振幅が小さい状態で、地下のマグマだまりの膨張を示す地表の変動も停滞。火山ガスの放出量も今年1月に入り減少している。


2017年2月7日

阿蘇山、警戒レベル1に=気象庁 時事通信 02月07日 18:02


 気象庁は7日、熊本県・阿蘇山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げたと発表した。火山性微動の振幅が小さい状態が続いており、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候が認められなくなったという。


2017年2月7日

阿蘇山の噴火警戒レベルを1に引き下げ 気象庁 NHK 02月07日 17:01


 熊本県の阿蘇山について気象庁は、噴火の兆候が認められなくなったとして、7日午後2時に火口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルを2から1に引き下げました。気象庁は引き続き、火口付近での火山ガスなどに注意するよう呼びかけています。


2017年2月7日

阿蘇山、噴火警戒レベル「1」に 約2年半ぶり 朝日新聞 02月07日 16:53


 福岡管区気象台は7日、阿蘇山(熊本県)の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げたと発表した。最も低いレベル1になるのは2014年8月30日の引き上げ後初めてで約2年半ぶり。
 阿蘇市などでつくる阿蘇火山防災会議協議会は、火口からおおむね1キロ圏内への立ち入り規制を続けているが、8日に現地を視察したうえで、今後の方針を決めるという。
 気象台によると、阿蘇山では昨年10月の噴火前後に大きかった火山性微動の振幅がおおむね小さい状態で経過。火山ガスの放出量も減少するなど火山活動が低下したとして、噴火警戒レベルの引き下げを決めた。
 阿蘇山の噴火警戒レベルは昨年10月8日、中岳第1火口で36年ぶりの爆発的噴火が起き、3(入山規制)に引き上げられた。その後、火山ガスの放出量が減ったなどとして、同12月20日に2に引き下げられていた。


2017年2月7日

阿蘇山(熊本県) 噴火警報解除 tenki.jp 02月07日 15:14


 福岡管区気象台は、今日(7日)14時、阿蘇山(熊本県)の火口周辺警報を解除しました。
 警報解除も、活火山であることに留意
 阿蘇山では噴火の兆候が認められなくなり、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引下げられました。
 これまで入山規制などの警戒が呼びかけられていた阿蘇市や南阿蘇村では、特段の警戒は必要なくなりました。ただ、活火山であることから、火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があり、火口付近では火山ガスにも注意が必要です。
 引き続き、地元の自治体などが実施している立入規制等に留意して下さい。


2017年2月7日

阿蘇山の噴火警戒レベルを1に引き下げ ウェザーニューズ 02月07日 14:22


 7日14時、気象庁は阿蘇山の噴火警戒レベル2(火口周辺規制)からレベル1(活火山であることに留意)に引き下げました。2014年の8月30日にレベルが引き上げられて以来の警戒レベル1となります。
 気象庁によると、阿蘇山の中岳第一火口では、2016年10月8日に噴火が発生して以降、噴火は発生していません。火山性微動の振幅は、小さな状態で経過していること加え、2016年7月頃から認められていた、草千里深部にあると考えられているマグマだまりの膨張を示す変化は11月中旬以降、停滞しています。
 二酸化硫黄の放出量は、12月は一日あたり1000から1700トンでしたが、1月に入り減少し、一日あたり1000トン以下となっています。
今年1月18日と2月3日に実施した現地調査では、火口内の湯だまりは緑色で、湯だまりの量は約8割となっており、2016年10月12日の観測と比べると量は増加していました。
 これらの観測結果から阿蘇山の火山活動は低下し、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められなくなったことから、噴火警戒レベルが引き下げられました。


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