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阿蘇山 爆発的噴火 噴煙 火口から3500メートル 火砕流 1.6キロ流下


阿蘇山 爆発的噴火 噴煙 火口から3500メートル 火砕流 1.6キロ流下



熊本県にある阿蘇山の中岳第一火口で2021年10月20日午前11時43分、噴火が発生し、噴煙が火口から3500メートルまで上がり、火砕流が最大で1.6キロまで流れ下ったほか、周辺の広い範囲に火山灰が降りました。気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒し、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。


阿蘇山 爆発的噴火 噴煙 火口から3500メートル 火砕流 1.6キロ流下

阿蘇山 爆発的噴火 噴煙 火口から3500メートル 火砕流 1.6キロ流下

2021年10月20日午前11時43分、阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生し、
噴煙が火口から3500メートルの高さに達したほか、火砕流が火口の西側へ1キロ流れ下り、大きな噴石が火口の南900メートルまで飛んだのが確認されました。

気象庁は火山活動が高まっているとして火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「入山規制」を示す3に引き上げました。

噴火は午後1時前にも発生し、噴煙が火口から1600メートルの高さに達しました。

その後、噴火は観測されていませんが、火山性微動は変動を繰り返しながら振幅の大きな状態が続いています。

赤外線カメラを使って上空から調査した結果、火口の北側1.6キロと西側1キロの範囲で温度が周辺より高くなっていることが確認され、気象庁は火砕流の痕跡とみられるとしています。

NHKのカメラによる映像でも火口の北側の斜面で谷すじに沿って湯気のような白い煙が上がっている様子が分かります。

さらに、1日あたりの火山ガスの放出量は4400トンと噴火前より多い状態だったほか、現地での聞き取りなどによる調査で阿蘇山周辺の阿蘇市、高森町、山都町のほか南東側に20キロ以上離れた宮崎県高千穂町と五ヶ瀬町の一部でも灰が降ったことが確認されました。

気象庁は中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

また、風下の地域では火山灰だけでなく小さな噴石や遠くまで流されて降るおそれがあるほか、火山ガスにも注意を呼びかけています。

地元の自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないようにしてください。

NHKのカメラによる映像でも火口の北側の斜面で谷すじに沿って湯気のような白い煙が上がっている様子が分かります。

さらに、一日あたりの火山ガスの放出量が4400トンと噴火前より多い状態だったほか、現地での聞き取りなどによる調査で、阿蘇山周辺の阿蘇市、高森町、山都町のほか南東側に20キロ以上離れた宮崎県高千穂町と五ヶ瀬町の一部でも灰が降ったことが確認されました。

気象庁は中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

また、風下の地域では火山灰だけでなく小さな噴石や遠くまで流されて降るおそれがあるほか、火山ガスにも注意を呼びかけています。

地元の自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないようにしてください。

阿蘇山では今月13日に地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなり、14日には大きな噴石を伴う噴火が発生するなど火山活動が高まっていました。



気象庁「阿蘇山ではよく見られる噴火のしかた」



阿蘇山の噴火について、気象庁の尾崎友亮 火山監視課長は記者会見を開き「噴火に伴って、火砕流が火口から1キロ以上に達した。中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してほしい。また、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されて降るおそれがあるほか、火山ガスにも注意が必要だ。地元自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないでほしい」と警戒を呼びかけました。

今回の噴火では、噴煙が火口から3500mの高さまで上がり、大きな噴石が南側に900m、火砕流は西側に1300m流れ下ったのが確認されています。
火砕流が発生したのは2016年10月の噴火以来で、この時は噴煙が海抜1万1000mに達しました。

今回の噴火のメカニズムについて尾崎課長は「どの程度マグマが関与しているかは精査しないとわからない」としたうえで「噴石や火砕流が出るのは阿蘇山ではよく見られる噴火のしかたで、たびたび起きる噴火が今回も起きたと考えられる」と述べました。また、今後の活動について「現時点では地下から大量のマグマが上がってきていることを示すような兆候は確認されていない。ただ、急に大きな噴火が起きる可能性がないわけではないので、今後の火山活動に注意して欲しい」と呼びかけました。



噴火警戒レベル3とは



阿蘇山の中岳第一火口の噴火を受けて、気象庁は20日、噴火警戒レベルを3に引き上げました。

この噴火警戒レベル3は「居住地の近くまで影響を及ぼす噴火が起きるおそれがある」とされています。

噴火警戒レベルは5段階あり、それそれキーワードは
5が「避難」、
4が「避難準備」、
3が「入山規制」、
2が「火口周辺規制」、
1が「活火山であることに留意」と整理されています。

レベル3の火山は現在、阿蘇山のほか鹿児島県の▽桜島と▽諏訪之瀬島で合わせて3つの火山になります。

気象庁は、火山の活動状況に応じてレベルを変更しますが、顕著な前兆が無い中で噴火が起こるなどして結果的に、噴火警戒レベルが事後に引き上げられることがあります。

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関連情報サイト


阿蘇山の火山情報 - Yahoo!天気・災害
気象庁|各火山のリーフレット
阿蘇山の噴火警戒レベル
阿蘇山火山防災マップ
阿蘇山 - Wikipedia

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関連記事を下記に紹介します



2021年10月20日

熊本 阿蘇山で噴火発生 気象庁 噴火警戒レベル3に引き上げ NHK 2021年10月20日 22時10分


 熊本県にある阿蘇山の中岳第一火口で20日午前、噴火が発生し、噴煙が火口から3500メートルまで上がり、火砕流が最大で1.6キロまで流れ下ったほか、周辺の広い範囲に火山灰が降りました。気象庁は阿蘇山に火口周辺警報を発表して噴火警戒レベルを3に引き上げ、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒し、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
 20日午前11時43分、阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生し、
噴煙が火口から3500メートルの高さに達したほか、火砕流が火口の西側へ1キロ流れ下り、大きな噴石が火口の南900メートルまで飛んだのが確認されました。
 気象庁は火山活動が高まっているとして火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「入山規制」を示す3に引き上げました。
 噴火は午後1時前にも発生し、噴煙が火口から1600メートルの高さに達しました。
 その後、噴火は観測されていませんが、火山性微動は変動を繰り返しながら振幅の大きな状態が続いています。


2021年10月20日

熊本 阿蘇山で噴火発生 周辺の自治体や交通機関の状況は NHK 2021年10月20日 19時41分


 熊本県の阿蘇山の中岳第一火口で20日午前11時43分に噴火が発生しました。噴煙が3500メートルの高さまで上がり、火砕流が火口から1キロ以上の場所に達したのが確認されました。
 阿蘇山周辺の自治体や交通機関の状況などについてまとめています。
 登山者16人の下山確認 けがなし
熊本県によりますと20日、阿蘇山に登山届を出して登山していた11人を含めた、16人の下山を確認したということです。全員、けがはないということです。
このほかに不明者などの情報もないということです。
自治体や警察など 人的被害なし(20日夕方)
自治体と警察署、それに消防などでつくる協議会によりますと、20日夕方までに今回の噴火による人的被害は確認されていないということです。
「中岳第一火口」から2キロの範囲 立ち入り規制


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