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北朝鮮弾道ミサイル 日本の排他的経済水域内に落下 米本土攻撃可能


北朝鮮弾道ミサイル 日本の排他的経済水域内に落下 米本土攻撃可能 2017年11月29日



北朝鮮ミサイルの射程
北、火星 15発射成功と発表「米本土攻撃可能」
北朝鮮弾道ミサイルの軌跡と射程

(上地図) 北朝鮮ミサイルの射程 「 <北朝鮮>ICBM発射、青森沖EEZに落下 米全域射程 毎日新聞 11月29日 11:21 」 より
(中地図) 北、火星 15発射成功と発表「米本土攻撃可能」 「 北、火星 15発射成功と発表「米本土攻撃可能」 読売新聞 2017年11月29日 13:54 」 より
(下地図) 北朝鮮弾道ミサイルの軌跡と射程 「 北朝鮮、米本土全域「攻撃可能」 正恩氏「歴史的大業」 朝日新聞 11月29日 13:27 」 より

防衛省 発表 第1報
北朝鮮による弾道ミサイルの発射について 2017年11月29日



1.本日(2017年11月29日) 3時18分頃、北朝鮮西岸より、弾道ミサイルが日本海に向けて発射され、50分程度飛翔、日本海の我が国の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されます

2.これを受け、防衛大臣は「引き続き、情報収集・警戒監視に万全を期せ」と指示、その後、福田防衛大臣政務官の下、関係幹部会議を開催するなど、対応に万全を期しているところです

3.防衛省・自衛隊としては、引き続き、大臣指示に基づき情報の収集・分析及び警戒監視に全力をあげるとともに、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとします

(以上、防衛省HPより)




防衛省 発表 第2報
北朝鮮による弾道ミサイルの発射について 2017年11月29日



1.北朝鮮は、本日(2017年11月29日)午前 3時18分頃、北朝鮮西岸の平城(ピョンソン)付近から 1発の弾道ミサイルを東方向に発射した模様です

詳細については現在分析中ですが、発射された弾道ミサイルは、約 53分飛翔、午前 4時11分頃、青森県西方 約 250kmの日本海(我が国の排他的経済水域(EEZ)内)に落下したものと推定され、また、飛翔距離は 約 1,000km、また最高高度は 4,000kmを大きく超えると推定されます

2.これを受け、防衛大臣は「引き続き、情報収集・警戒監視に万全を期せ」と指示、また、小野寺防衛大臣が防衛省内において関係幹部会議を開催したほか、国家安全保障会議(四大臣会合)に出席し、情報の集約及び対応について協議するなど、対応に万全を期しているところです

3.防衛省・自衛隊としては、引き続き、情報の収集・分析や警戒監視等に全力をあげるとともに、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとします

(以上、防衛省HPより)




北朝鮮の朝鮮中央テレビは 「米国本土全域を攻撃できる」と主張


北朝鮮の「ミサイル技術」

北朝鮮の「ミサイル技術」 「 アングル:北朝鮮の新型ICBM、従来型とどう違うか REUTERS 2017年11月30日 10:37 」 より



北朝鮮の朝鮮中央テレビは、2017年11月29日、「米国本土全域を攻撃できる超大型重量級核弾頭の装着が可能」な「新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)『火星 15』の試験発射に成功した」と報じました

北朝鮮弾道ミサイルは、2017年11月29日午前 2時48分(日本時間同 3時18分)に 平壌 ピョンヤン郊外から発射、53分間飛行し、日本海の目標に「正確に着弾」、最高高度 4475キロメートルまで上昇、950キロメートル飛行したとし、2017年7月に 2回発射したICBMの火星 14との比較で、「戦術的な仕様と技術的な特性がはるかに優れた兵器」であり、「我々が目標としたロケット兵器開発の完成段階に達した最も威力あるICBM」だと主張しています


米科学者らで組織する「憂慮する科学者同盟」は、「通常の打ち方なら 1万3000キロ以上飛ぶ可能性」があり、「ワシントンまで十分に届く。実際には米国のどの都市にも届く」と分析しています



北朝鮮弾道ミサイル 2017年11月29日打ち上げられた 「火星 15」は 完全な新型



2017年11月29日に打ち上げられた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星 15」=朝鮮中央通信・朝鮮通信
大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星 15」型の試射=2017年11月29日、朝鮮中央通信・朝鮮通信

(上写真) 2017年11月29日に打ち上げられた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星 15」=朝鮮中央通信・朝鮮通信
(下写真) 大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星 15」型の試射=2017年11月29日、朝鮮中央通信・朝鮮通信

北朝鮮が公開した、2017年11月29日に打ち上げられた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星 15」の写真を日本の防衛省等が分析した結果、形状や大きさなどから、2017年7月に 2度打ち上げたICBM「火星 14」の改良型ではなく、完全な新型である可能性が高いと判断されました

米専門家は、1段目のエンジンが火星 14に使われたものよりも推進力が大きい新型エンジンが使われた可能性を指摘、韓国軍関係者は、新型と判断する根拠として、公開された写真から「弾頭部の形状、1段目と 2段目の連結部分、全体的な大きさ」の違いを挙げています

聯合ニュースによると、韓国の軍と情報当局は初期分析の結果、全長が火星 14の 19メートルに対し、火星 15は 21メートルに伸び、推進力も 1.5倍程度強化されたと推定しており、推進力が増せば、同じ重量なら飛距離が伸び、核爆弾などより重い弾頭を搭載でき、また、ミサイルの大型化は搭載燃料が増えることを意味、飛距離の延伸につながります


日本の防衛省によると、ミサイルを載せた移動式発射台の車輪が片側 9輪と、2017年7月に発射した北朝鮮弾道ミサイル「火星 14」の発射台から 1つ増加しており、ミサイルが大きくなったことが読み取れ、また、先端が丸みを帯びるなど、これまでにない形状と指摘しています

また、発射されたミサイルがオレンジ色の炎を噴き出しながらまっすぐに上昇する様子も確認でき、炎が直線状に伸びていることなどから、液体燃料を使用しているとみられています


小野寺五典防衛相は、「丸みを帯びた先端などから、火星 14とは異なる新型のICBM級の弾道ミサイルだった」とし、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は、「脅威度が上がったととらえている」と述べています

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関連記事を下記に紹介します



2017年12月1日

推力倍増、米首都核攻撃も=防衛網突破へ多弾頭化?―北朝鮮ICBM 時事通信 2017年12月1日 21:01


 北朝鮮が11月29日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」をめぐり、軍や専門家らの分析が出そろった。ミサイルは大型化され、専門家は1トンの核弾頭を搭載しても、首都ワシントンを含む米全土を射程に収めることができると指摘。ミサイル防衛網突破を狙い、複数の弾頭を装備する「多弾頭化」が図られている可能性を指摘する声も上がっている。
 韓国国防省によると、北朝鮮が7月に発射したICBM「火星14」に比べ、火星15の全長は2メートル伸びて約21メートルとなり、体積も「約3〜4倍に増加」した。韓国航空大の張泳根教授はエンジン噴射口が二つに増え、推力も火星14の2倍近い「80トン」になったと分析。エンジン、燃料、弾頭を含め総重量80トンを運搬できる計算という。
 また、英国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家マイケル・エレマン氏は、核弾頭に似せた複数のおとり弾頭を搭載する技術や、複数の弾頭で別々の目標を攻撃する「マーブ(MIRV)」の技術が使用されている可能性に触れた。一度に飛来する複数の弾頭の迎撃は困難だ。今回の発射でマーブが試験されたかは不明だが、実用化されれば、米本土防衛上の大きな脅威になる。
 ミサイル本体以外にも進展をうかがうことができる。北朝鮮は火星15用に9軸18輪の移動式発射台(TEL)を「新たに開発した」と発表。これまで中国やロシア製のTELを改造して使用してきたとみられていただけに、国産化で量産化が進む恐れもある。


2017年12月1日

北朝鮮のミサイル、米全土が標的 数回の実験で実戦配備も=専門家 ロイター 2017年12月1日 19:07


 北朝鮮が29日に発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とされる「火星15」について、米国の専門家は米本土のどこでも核攻撃が可能で、あと2─3回の実験で実戦配備が可能との見方を示した。
 火星15は米本土に到達する推進力を備えており、大気圏に再突入する際の技術とミサイルを正確に標的へ誘導する能力が課題という。
 ワシントンのシンクタンク「38ノース」のミサイル専門家マイケル・エルマン氏は、北朝鮮が公開した写真では、火星15がこれまでのミサイルよりも大型になっていると指摘した。
 「計算によると、新型ミサイルは中型サイズの核兵器を米国のどこにでも打ち込むことができる」と分析。米国のミサイル防衛網を破るためのデコイ(おとり)などを搭載できる容量と推進力を備えているという。
 その上で、あと数回の発射実験を行えば大気圏再突入技術を確立し、ミサイルの能力と信頼性を立証できるとの見方を示した。


2017年12月1日

【北ミサイル】北の「火星15」、韓国軍は「新型と評価」 専門家は「実用化になお1年」 産経新聞 2017年12月1日 06:59


 北朝鮮メディアは30日、平壌郊外で11月29日に発射された新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射当時の様子を撮影した映像や写真を公開した。
 朝鮮中央テレビの映像では、ミサイルの1段目と2段目が分離する様子などが撮影されている。移動式発射台でミサイルを直立させ、地上に設置し発射された。朝鮮労働党機関紙、労働新聞には「火星15」の発射に関する記事や写真計48枚が掲載された。
 2015年10月の党創建70周年の軍事パレードで公開されたミサイル「KN14」に似ているが先端と胴体に違いがある。1段目には2つの噴射口が取り付けられており、エンジン2つを束ねることで推進力を増強したとみられる。発射台は当時より片側が1輪増え9輪になっている。
 韓国軍合同参謀本部は30日、国防省の定例会見で「新型と評価している」と説明。最高高度や、弾頭の形、連結部分、大きさなどで7月に発射されたICBM「火星14」とは明らかな差があるという。
 小野寺五典防衛相は30日の参院予算委員会で、ミサイルは2段式で、液体燃料の特徴である直線上の炎が確認できたと説明した。その上で小野寺氏は「かなりの能力を持った弾道ミサイルだ」との認識を示し、引き続き防衛態勢を強化していく考えを強調した。


2017年11月30日

<北朝鮮ミサイル>改良型でなく完全な新型 防衛省など分析 毎日新聞 11月30日 20:45


 北朝鮮は11月30日、29日に打ち上げた大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の写真を公開した。米韓の軍事関係者や専門家、日本の防衛省は写真を分析した結果、形状や大きさなどから、7月に2度打ち上げたICBM「火星14」の改良型ではなく、完全な新型である可能性が高いと判断している。
 韓国軍関係者は30日の定例会見で、新型と判断する根拠として、写真から「弾頭部の形状、1段目と2段目の連結部分、全体的な大きさ」の違いを挙げた。米専門家も、1段目のエンジンが火星14に使われたものよりも推進力が大きい新型エンジンが使われた可能性を指摘している。
 聯合ニュースによると、韓国の軍と情報当局は初期分析の結果、全長が火星14の19メートルに対して火星15は21メートルと伸び、推進力も1.5倍程度強化されたと推定。推進力が増せば、同じ重量なら飛距離が伸び、核爆弾などより重い弾頭を搭載できる。またミサイルの大型化は搭載燃料が増えることを意味し、飛距離の延伸につながる。
 北朝鮮は今年7月に発射した火星14で、新型エンジンを採用し飛距離を約1万キロまで伸ばした。だが火星15は、このエンジンよりもさらに推進力に優れる新型エンジンが使用された可能性がある。


2017年11月30日

北ミサイル、ホワイトハウス直撃の全米射程 駐韓米国人、大量脱出なら…トランプ氏先制攻撃決断も 夕刊フジ 2017年11月30日 17:15


 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が、約2カ月半ぶりに軍事的挑発を再開した。日本時間29日午前3時18分ごろ、弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内の日本海に落下させたのだ。高い角度で打ち上げ飛距離を抑える「ロフテッド軌道」だったが、通常軌道で発射すれば飛距離は1万3000キロ以上に達し、首都ワシントンを含む米全土が射程に入るとの分析もある。ドナルド・トランプ米大統領が「北朝鮮はレッドラインを超えた」と判断し、先制攻撃を決断する可能性も出てきた。
 北朝鮮は29日未明、首都・平壌(ピョンヤン)近郊の平城(ピョンソン)付近から、弾道ミサイルを発射した。ミサイルは53分間で約1000キロ飛行し、青森県西方約250キロ、日本のEEZ内に落下した。到達高度は過去最高4000キロを上回った。未明の発射は異例で、「ミサイルは3つに分かれた」との情報もある。
 北朝鮮のミサイル発射は、北海道上空を通過した9月15日以来で、75日ぶり。日米韓防衛当局は最近、北朝鮮の通信活動が急増したのを捕捉し、発射を警戒していた。
 小野寺五典防衛相は29日朝、「ICBMと判断すべき能力だ」「いくつかの形に分かれて落下した」「多段式の弾道ミサイルだった可能性も踏まえ、引き続き分析していく」と述べた。


2017年11月30日

米、包囲網強化を模索=北朝鮮追加制裁見通せず―国連安保理が緊急会合 時事通信 11月30日 17:00


 北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、国連安全保障理事会は29日、緊急会合を開催した。ヘイリー米国連大使は演説で、国連全加盟国に北朝鮮との関係断絶を求め、石油禁輸など中国の行動も強く促した。北朝鮮包囲網強化を模索するトランプ米政権が核・ミサイル開発抑止に向け、各国に圧力強化を促した形だ。一方、安保理理事国の多くは既存の制裁決議履行を重視しているもようで、追加制裁の議論は当面本格化しない見通しだ。
 「各国は(北朝鮮)体制を一層孤立させなければならない」。ヘイリー氏は緊急会合でこう強調し、北朝鮮との外交・貿易関係の断絶などを求めた。米政府はこれまでも、外交関係凍結などを各国に求めてきたが、北朝鮮は核ミサイル開発を着実に進展させている。
 背景には、制裁決議の履行が中国をはじめ各国の努力次第なのが現状で、米国の思惑通りに北朝鮮に圧力がかけられていないことがある。ヘイリー氏は緊急会合で、これまでに北朝鮮との外交・貿易関係を制限した国を列挙し、「自国の政治的・経済的利益よりも万人の安全保障を優先させた」と称賛した。一方、「すべての国が同じわけではない」とも述べ、圧力が不十分な国に不満をにじませた。


2017年11月30日

北朝鮮の「火星15」、日本政府は新型のICBM級と分析 ロイター 11月30日 15:17


 日本政府は30日、北朝鮮が前日に「火星15」と称して発射した弾道ミサイルについて、大陸間弾道弾(ICBM)級の新型と結論づけた。北朝鮮が公開した写真や声明、飛行高度などから総合的に判断。「脅威度は上がった」(自衛隊の河野克俊統合幕僚長)としている。大気圏への再突入技術など、ICBMの実戦配備に必要な能力を獲得しているかどうかはなお分析が必要という。
 北朝鮮は30日朝、前日のミサイル発射場面の写真を公開した。日本の防衛省によると、ミサイルを載せた移動式発射台の車輪が片側9輪と、7月に発射した中距離弾道弾「火星14」の発射台から1つ増加。ミサイルが大きくなったことが読み取れるという。また、先端が丸みを帯びるなど、これまでにない形状だった。
 菅義偉官房長官は30日午前の会見で、「新型のICBM級の弾道ミサイルだったと考えている」と述べた。29日の時点では「火星14」の改良型との見方も一部であったが、飛翔距離、高度とも大幅に向上していることもあり、新型と判断した。自衛隊の制服組トップの河野統合幕僚長は30日午後の会見で、「エンジンなどパワーが相当上がった」と指摘。「技術を着実に伸ばしており、脅威度は上がったと受け止めている」と語った。
 一方、大気圏再突入の摩擦や衝撃に弾頭部分が耐えられる技術を確立できているかどうか、どのくらいの重量の弾頭を搭載できるかどうかなど、ICBMの実戦配備に必要な能力については不明。防衛省は、分析には時間がかかるとしてる。


2017年11月30日

北朝鮮 ミサイル発射の際の写真公開 NHKニュース 11月30日 12:22


 北朝鮮は、「アメリカ本土全域を攻撃できる新型のICBM=大陸間弾道ミサイル『火星15型』の発射実験に成功した」と発表したのに続いて、発射の際の写真を公開し、「アメリカとその追従勢力の制裁圧迫を打ち砕く」として、核・ミサイル開発をさらに推し進める姿勢を強調しました。
 北朝鮮は29日、西部から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射し、「アメリカ本土全域を攻撃できる超大型の核弾頭の装着が可能な新型のICBM=大陸間弾道ミサイル『火星15型』の発射実験に成功した」と発表しました。
 これに続いて、朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、29日付けで1面から5面にかけて、発射の際の写真50枚近くを掲載しました。
 写真には、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いの下、暗闇の中で、新たに開発したとする片側9輪の移動式発射台で運ばれた2段式と見られる弾道ミサイル1発が垂直に立ち上げられる様子が写っています。
 そして、発射されたミサイルがオレンジ色の炎を噴き出しながらまっすぐに上昇する様子も確認でき、炎が直線状に伸びていることなどから、液体燃料を使用している可能性があることがわかります。


2017年11月30日

<北朝鮮ミサイル>多弾頭化を念頭か 発射写真公開 毎日新聞 11月30日 11:28


 北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、29日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験や、金正恩朝鮮労働党委員長による実験の視察の写真を公開した。7月に発射実験したICBM「火星14」と比べ、弾頭部が丸みを帯びており、搭載する移動式発射台の車両もより長くなっている。
 弾頭部の形が変わっている点について、韓国の聯合ニュースは「多弾頭化を念頭に置いた設計の可能性がある」との専門家の指摘を伝えた。ミサイルに複数の弾頭を装着すると、迎撃が極めて困難になる。
 また、火星14発射の際の移動式発射台は片側8輪だったが、今回は片側9輪となっていることも注目を集めている。朝鮮中央通信は移動式発射台を軍需工業部門が「新たに開発した」と主張。さらに視察した金委員長が「発射台車両の全ての要素を100%国産化したことで、我々が決心した通り、発射台車両をどんどん生産できるようになった」と語ったと伝えている。
 一方、北朝鮮専門のニュースサイト「NKニューズ」は今回使われたのは移動式発射台ではなく、ミサイルを積み込んで移動させた後、車両部分と切り離して発射するタイプではないかとの専門家の指摘も伝えている。その場合、発射まで時間がかかり、米国などによる早期探知が容易になる可能性もあるという。


2017年11月30日

<北朝鮮ミサイル>米「関係断絶を」 安保理緊急会合 毎日新聞 11月30日 11:17


 国連安全保障理事会は29日午後(日本時間30日午前)、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け緊急会合を開いた。会合は公開で、ヘイリー米国連大使は全加盟国に北朝鮮との外交・貿易関係を断つよう要求。また、トランプ米大統領が29日に中国の習近平国家主席に電話した際、「北朝鮮への原油供給を止めなければならないところに来ている」と求めたことを明らかにした。
 ヘイリー大使は「北朝鮮の独裁者は昨日、戦争に近づく道を選んだ」として、ICBM発射を非難。その上で「我々は北朝鮮との戦争を考えていないし、今もそう望んでいない。もし戦争が起きるとしたら、昨日のような挑発行為が続くためだ」と強調して、北朝鮮に方針転換を求めた。
 ヘイリー氏はまた、加盟国に対して、北朝鮮から派遣されている労働者を帰国させることも要求。さらに、中国が北朝鮮への原油供給を停止しなければ、「我々の手で石油制裁をする」と述べた。具体的な方法は明らかにしなかった。
 会合ではすべての国が北朝鮮を非難したが、中国とロシアは対話を通じた平和的解決を求め、米国との温度差も改めて浮き彫りになった。中国の代表は「深刻な現状を考慮し、すべての関係国が安保理決議を厳格に実施し、早期の交渉開始に向け最大限の努力をすべきだ」と述べた。ロシアのネベンジャ国連大使は「一触即発の状態に火をつける」とし、12月に予定されている米韓軍事演習を停止するよう求めた。


2017年11月30日

アングル:北朝鮮の新型ICBM、従来型とどう違うか REUTERS 2017年11月30日 10:37


 [ソウル 29日 ロイター] - 北朝鮮は29日、国営メディアを通じ、米国本土全域を攻撃できる新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したと発表した。
 北朝鮮は火星15について、7月に2度発射したICBM「火星14」より「技術的特性がはるかに優れている」と説明した。
 2カ月半ぶりに発射された今回のミサイルは53分間飛行して最高高度が4475キロメートル、飛行距離が950キロメートルだった。
 米国に本部を置くユニオン・オブ・コンサーンド・サイエンティスツは「仮に(これらの数値が)正確で標準軌道上を飛行したのなら、1万3000キロメートルを超える距離を飛行できることになる」と説明した。
 この場合、理論上は首都ワシントンとニューヨークを含む米国全土が射程圏内に入る。
 北朝鮮の国営メディアによると、7月4日に発射した最初のICBMである火星14は39分間飛行して最高高度は2802キロメートル、飛行距離は933キロメートルだった。
 7月28日に発射した火星14は約47分間飛行して最高高度は3724キロメートル、飛行距離は998キロメートル。アナリストらの話では、推計される飛行可能距離は1万キロメートル余りで米西海岸が射程圏内に入るとされた。


2017年11月30日

米本土到達に核小型化必要=北朝鮮ミサイル「完成1年先」―専門家 時事通信 11月30日 09:38


 英国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家マイケル・エレマン氏は29日、北朝鮮が同日発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)について、米本土を攻撃するには核弾頭の小型化が不可欠だと分析した。その上で、北朝鮮が米西海岸を弾道ミサイルで攻撃する能力を持つには1年程度かかると結論付けた。
 エレマン氏は米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所のホームページに掲載された分析記事の中で、北朝鮮が発射したICBM「火星15」は、7月に2回発射した同「火星14」の2段目ブースターのエンジンを2基から4基に増やしたものだったと指摘。通常軌道で発射した場合の最大飛距離が約1万3000キロに伸びたのはこのためだったと分析した。
 ただ、いずれの発射実験でも弾頭部分の重さは実際の核弾頭を搭載した場合よりはるかに軽い約150キロだったとみられる。エレマン氏は、弾頭重量がより一般的な約500キロであれば、射程距離は8500キロにまで落ちると主張。東海岸のニューヨークを攻撃するには核弾頭を350キロ以下にまで小型化する必要があると述べ、「米本土全域を攻撃できる」とする北朝鮮の主張に懐疑的な見方を示した。
 エレマン氏は、北朝鮮が大気圏再突入の際に核弾頭を保護する「再突入体」の開発に成功したかどうかは分からないとしつつも、「北朝鮮がICBMの性能を確立するにはさらに多くの実験が必要で、米本土攻撃能力を持つICBM完成にはまだ1年かかるとの当初の予想に変化はない」と語った。


2017年11月30日

米本土到達に核小型化必要=北朝鮮ミサイル「完成1年先」―専門家 時事通信 11月30日 09:38


 英国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家マイケル・エレマン氏は29日、北朝鮮が同日発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)について、米本土を攻撃するには核弾頭の小型化が不可欠だと分析した。その上で、北朝鮮が米西海岸を弾道ミサイルで攻撃する能力を持つには1年程度かかると結論付けた。
 エレマン氏は米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所のホームページに掲載された分析記事の中で、北朝鮮が発射したICBM「火星15」は、7月に2回発射した同「火星14」の2段目ブースターのエンジンを2基から4基に増やしたものだったと指摘。通常軌道で発射した場合の最大飛距離が約1万3000キロに伸びたのはこのためだったと分析した。
 ただ、いずれの発射実験でも弾頭部分の重さは実際の核弾頭を搭載した場合よりはるかに軽い約150キロだったとみられる。エレマン氏は、弾頭重量がより一般的な約500キロであれば、射程距離は8500キロにまで落ちると主張。東海岸のニューヨークを攻撃するには核弾頭を350キロ以下にまで小型化する必要があると述べ、「米本土全域を攻撃できる」とする北朝鮮の主張に懐疑的な見方を示した。
 エレマン氏は、北朝鮮が大気圏再突入の際に核弾頭を保護する「再突入体」の開発に成功したかどうかは分からないとしつつも、「北朝鮮がICBMの性能を確立するにはさらに多くの実験が必要で、米本土攻撃能力を持つICBM完成にはまだ1年かかるとの当初の予想に変化はない」と語った。


2017年11月29日

<北朝鮮>「新型ICBM」成功と発表 「核戦力完成」宣言 毎日新聞 11月29日 22:25


 「火星15」が初発射
 北朝鮮は29日午前2時48分(日本時間3時18分)ごろ、西部の平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)付近から弾道ミサイル1発を発射した。約53分後に青森県の西方約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下。高度は4000キロを大きく超え、通常軌道で発射された場合、米本土に到達する可能性がある。北朝鮮は新たに開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射に成功したと発表。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「国家核戦力完成の歴史的大業」を果たしたと宣言した。
 「火星15」が発射されたのは初めて。これまでの軍事パレードでも公開されていない。新型の詳細は不明だが、北朝鮮は「技術的に火星14を上回る」と説明しており、火星14のエンジンなどを改良した可能性がある。北朝鮮の弾道ミサイルの発射は、北海道・襟裳岬の東約2200キロの太平洋に着水した9月15日の中距離弾道ミサイル「火星12」以来、2カ月半ぶり。
 ミサイルは通常より高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された模様。防衛省によると、飛距離は約1000キロ、最高高度は4000キロ超。小野寺五典防衛相は「かなりの能力を持った大陸間弾道ミサイル」と語り、通常軌道での飛距離は過去最長になるとの見方を示した。米専門家は、通常軌道で発射された場合の飛距離は過去最長の約1万キロを超える最大1万3000キロと推定している。


2017年11月29日

ミサイル、兆候つかんでいた政府 注意喚起しない事情 朝日新聞 2017年11月29日 20:35


 北朝鮮が29日に発射した弾道ミサイルについて日本政府は事前に兆候をつかんでいた。しかし、不完全な情報で不安をあおるリスクや情報収集を他国に依存している事情を考慮し、公表して国民に注意喚起することはなかった。
 「ミサイルの動きを完全に把握し、危機管理に万全の態勢をとった」
 安倍晋三首相は29日、記者団や参院予算委員会で繰り返し強調した。
 政府内では2日前の27日からミサイル発射の兆候を捉えた情報が駆け巡った。首相は官邸から車で約15分の自宅には帰らず、官邸隣の公邸に連泊した。菅義偉官房長官は衆院赤坂宿舎から駆けつけ、ミサイルがまだ飛んでいる最中の午前4時すぎに臨時会見を開き、「我が国の排他的経済水域(EEZ)内に落下するとみられる」と予測した。
 ミサイル発射後の初動は迅速だが、日本政府はこれまでもミサイル発射や核実験の兆候を事前公表したことはない。
 背景には、情報収集や分析を米国や韓国に大きく依存しているという事情がある。日本政府も6基の情報収集衛星を運用しているが、「大まかな動きは分かっても日本単独の情報では詳細は解明できない」(政府高官)のが現実だ。他国から得た情報をむやみに公表すれば信用を失い、重要な局面で情報が入らなくなるという懸念は大きい。日本政府が独自に収集した情報をもとに公表しても、北朝鮮が計画を変更するなどのリスクがある。


2017年11月29日

<北朝鮮ミサイル>「赤い尾引く飛翔体見た」イカ釣り漁船員 毎日新聞 2017年11月29日 20:27


 日本海で操業中の29日午前4時ごろ
 石川県漁協小木支所によると、日本海で操業中だったイカ釣り漁船の男性乗組員が29日午前4時ごろ、ミサイルらしき物体を目撃。「赤い尾を引く飛翔体が西から東へ移動するのを見た」と同支所に報告があったという。
 県水産課によるとミサイル発射当時、日本海中央部の大和(やまと)堆(たい)と呼ばれる海域ではこの漁船を含めて15隻が、北海道沿岸の日本海では7隻の漁船が操業中だった。
 同支所の担当者は「私たちには、上空を気にしながら仕事をしている暇はない。安心して操業できるよう願いたい」と嘆いた。


2017年11月29日

北、米軍攻撃を警戒か…日本海発射にとどめる 読売新聞 2017年11月29日 17:42


 北朝鮮が29日に約2か月半ぶりの弾道ミサイル発射に踏み切ったのは、米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成を急ぐ姿勢を改めて示す狙いがある。
 日本上空を通過させて太平洋上に落下させれば、米国の軍事攻撃を招きかねず、通常より高い角度の「ロフテッド軌道」で日本海への発射にとどめた可能性がある。
 韓国軍関係者は、今回のミサイル発射の意図について、米国のトランプ政権が今月20日に北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定し、国際社会が圧力を強めていることへの反発があるとみている。今月13日に北朝鮮の兵士が軍事境界線上の板門店を越えて亡命したことを受け、国内の内部結束を図っているとも分析した。


2017年11月29日

またミサイル!北朝鮮は「第2のキューバ」へ 核ミサイル問題は何十年もの膠着状態が必至 東洋経済オンライン 11月29日 14:13


 北朝鮮が11月29日未明、3度目となる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。十分に予想されていたことで、驚くに値しない。アメリカのドナルド・トランプ政権が20日、北朝鮮を9年ぶりにテロ支援国家に再指定したことに対し、北朝鮮は「わが国に対する重大な挑発であり、乱暴な侵害である」と反発、新たな軍事的な挑発の可能性を示唆していたからだ。
 韓国軍や防衛省の発表によると、今回のICBMは、通常よりも高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、過去最高の高度約4500kmに到達。約960km飛行して青森県西方約250kmの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定される。飛翔時間は過去最長となる 53分間に及んだ。
 日米韓の防衛当局は、すでにこのミサイルについて、ICBMだとみなしている。一般的に30分以上も飛翔すれば、射程距離5500km以上と定義されるICBM級の弾道ミサイルとみられる。
 軽過ぎる核弾頭はモック(偽物)の可能性も
 今回のICBM発射は、7月28日の2度目のICBM発射と同様、深夜未明での実施となった。北朝鮮による弾道ミサイル発射は9月15日以来で、今年に入って15回目。北朝鮮は弾道ミサイルの発射場所を1カ所にとどめず、移動式発射台などを使い、転々と移している。今回の発射場所となった、北朝鮮西部の平安(ピョンアン)南道平城(ピョンソン)付近は今年9カ所目で、初めての発射場所だ。


2017年11月29日

北、火星15発射成功と発表「米本土攻撃可能」 読売新聞 2017年11月29日 13:54


 北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日、重大報道として「新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)『火星15』の試験発射に成功した」と報じた。
 「米国本土全域を攻撃できる超大型重量級核弾頭の装着が可能」と説明。7月に2回発射したICBMの火星14と比較し「戦術的な仕様と技術的な特性がはるかに優れた兵器」とし、「我々が目標としたロケット兵器開発の完成段階に達した最も威力あるICBM」だと主張した。
 29日午前2時48分(日本時間同3時18分)に 平壌 ピョンヤン郊外から発射。53分間飛行し、日本海の目標に「正確に着弾した」という。最高高度4475キロ・メートルまで上昇し、950キロ・メートル飛行したと伝えた。
  金正恩 キムジョンウン朝鮮労働党委員長が発射に立ち会い「核武力完成の歴史的大業、ロケット強国の偉業が実現された」と宣言したという。


2017年11月29日

北朝鮮、米本土全域「攻撃可能」 正恩氏「歴史的大業」 朝日新聞 11月29日 13:27


 北朝鮮は29日午前3時18分ごろ、西部の平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射した。53分後に青森県西方約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。韓国軍合同参謀本部によると過去最も高い約4500キロまで上昇し、約960キロ飛行。北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日午後0時半に「重大報道」として、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」の発射が成功したとする政府声明を発表した。
 韓国軍はICBM「火星14」(射程約1万3千キロ)の系列と推定している。
 重大報道によると、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が現地を視察し、「核武力完成の歴史的大業を果たした」と語った。報道は、米本土全域を攻撃できるとし、超大型重量級の核弾頭装着が可能だと説明。火星14よりも戦術的能力が優れているとした。
 声明は、米国の核の脅威から北朝鮮本土や国民生活を守るとし、米国が北朝鮮の利益を侵さない限り、北朝鮮も他の国の脅威にならないとした。


2017年11月29日

北朝鮮、新型ICBM発射成功と表明 「米全土に到達可能」 ロイター 11月29日 13:10


 北朝鮮の国営メディアは29日、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射実験に成功したと発表した。新型ICBMは同国が保有する最も強力なミサイルで、米国全土への到達が可能としている。
 北朝鮮側の発表によると、ミサイルの高度は4475キロ。飛行距離は950キロで、飛行時間は53分だったという。北朝鮮がミサイル実験を行うのは9月半ば以来。
 国営メディアによると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、新型ICBMの発射成功を見届けた後、同国がミサイル技術を確立させ、核兵力を完成させるという目標をついに実現したと宣言した。
 北朝鮮は発表文の中で、自らを「責任ある核保有国」と表現した上で、米国の政策と核の脅威から自国の主権と領土を守るために戦略兵器を開発していると警告した。
 日米韓の当局者はいずれも、今回発射されたミサイルがICBMである可能性が高いと分析している。
 <日本のEEZ内に落下>
北朝鮮は29日午前3時18分ごろ、同国西岸から大陸間弾道弾(ICBM)とみられるミサイル1発を発射した。ミサイルは高度4000キロ以上に達し、53分程度飛行、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。北朝鮮の弾道ミサイル発射は約2カ月半ぶり。通常の打ち方をすれば、米国本土まで十分に届いた可能性がある。


2017年11月29日

<北朝鮮>ICBM発射、青森沖EEZに落下 米全域射程 毎日新聞 11月29日 11:21


 北朝鮮は日本時間29日午前3時18分ごろ、西岸の平城(ピョンソン)付近から弾道ミサイル1発を発射した。日本政府によると、ミサイルは約53分間にわたり約1000キロ飛び、午前4時11分ごろ、青森県の西方約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内の日本海に落下。4000キロを大きく超える高度に達した。同日午後0時半から朝鮮中央テレビは「重大報道」を放送し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の発射に「成功した」と発表した。
 朝鮮中央テレビは「新しく開発した火星15は、火星14より技術的にはるかに優れている。米国の本土全域を打撃できる最大型の重量級核弾頭の装着が可能だ」と説明した。ミサイルは高度4475キロ、飛距離は950キロと明らかにした。
 ミサイルは通常より高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された模様で、小野寺五典防衛相は「かなりの能力を持った大陸間弾道ミサイル」と語り、通常軌道で発射された場合の飛距離は過去最長になるとの見方を示した。
 一方、韓国軍合同参謀本部はミサイルは高度4500キロに達し、飛距離は960キロと分析。米政策研究機関「憂慮する科学者同盟」のミサイル専門家、デビッド・ライト氏は、ミサイルが通常軌道で発射された場合の飛距離は過去最長の約1万キロを超える最大1万3000キロと推定。首都ワシントンなど東海岸を含む米全土やメキシコまで到達する能力があると分析している。


2017年11月29日

北朝鮮がICBM級の弾道ミサイル、米本土への到達能力も ロイター 11月29日 05:56


 北朝鮮は29日未明、同国西岸から大陸間弾道弾(ICBM)とみられるミサイル1発を発射した。ミサイルは高度4000キロ以上に達し、53分程度飛行、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。通常の打ち方をすれば米国東海岸まで届いた可能性がある一方で、ICBMに必要な大気圏への再突入技術などを確立できたかどうかは不明だ。
 北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは約2カ月半ぶり。同日午後に国営メディアを通じ、新型ICBM「火星15」の発射実験に成功したと発表した。今年7月に発射した「火星14」の発展型とみられ、米国全土への到達が可能としている。金正恩・朝鮮労働党委員長は発射の成功を見届けた後、同国がミサイル技術を確立し、核兵力を完成させるという目標をついに実現したと宣言した。
 日米韓各国とも、ミサイルはICBMの可能性が高いと分析。日米首脳は電話会談を開き、連携して北朝鮮に圧力をかける方針や、中国の役割の重要性などを確認した。トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に「われわれがこの状況に対処していく」とした上で、北朝鮮に引き続き厳しい姿勢で臨む考えを示した。
 安倍晋三首相は官邸で記者団に対し、「国際社会の一致した平和的解決への意思を踏みにじり、このような暴挙を行ったことは断じて容認できない」と非難。「国際社会は団結して制裁措置を完全に履行していく必要がある。圧力を最大限まで高めていく」と語った。韓国軍は北朝鮮のミサイル発射直後、対抗措置としてミサイル発射訓練を行った。


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