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水陸両用車 国産開発 米国製 AAV7 より 高性能


水陸両用車 国産開発 米国製 AAV7 より 高性能



防衛省は、2016年8月10日、離島奪還作戦などを念頭に、水陸両用車の国産開発に着手する方針を固め、2017年度予算案概算要求に、研究開発費 40億~50億円を計上することが分かりました

防衛省は、2013年度予算以降、米国製水陸両用車 「AAV7」の調達を行っていますが、速度面などでより高性能の車両が必要と判断、将来的には日米共同研究を行い、防衛装備輸出につなげたい考えとのことで、米国との共同研究に向けた交渉を早期に開始し、早ければ 2018年度予算案に、共同研究に必要な経費を盛り込む方針です


水陸両用車AAV7=茨城県の陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地

水陸両用車AAV7=茨城県の陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地

防衛省が国産水陸両用車開発へ 米国製AAV7より高性能化 日米共同開発も視野 産経新聞 08月11日 07:49 」 より

研究開発を行うのは、水陸両用車が洋上から上陸する際、サンゴ礁を乗り越える機能や、エンジンの小型化などで、三菱重工業が開発を進める技術をベースに、2019年度末まで初期研究を行う予定です

三菱重工が開発を進める水陸両用車は、エンジン小型化技術に優位性があり、AAV7の水上速度(時速 13キロ)を大幅に上回るとされています


現行の中期防衛力整備計画(中期防)によると、防衛省は、AAV7を 2013年度予算から購入費を計上、2016年度予算までに 計 47両分を確保、2018年度までに、52両調達する予定で、同年度末までに新設される陸上自衛隊の「水陸機動団」の中核装備として配備されます


ただ、AAV7の試作機が米軍に配備されたのは 1970年代と古く、十分な水上速度が確保されていません

米国はAAV7の後継車両として、水上速度を格段に向上させた「EFV」を開発していましたが、2011年の米軍事予算削減方針に基づき、開発が打ち切られている為、防衛省は、国産技術を活用した水陸両用車の開発に踏み切ることになりました


米国との共同開発に成功すれば、米国だけでなく、第三国への輸出の可能性も高まり、2014年4月に閣議決定された防衛装備移転三原則に基づく装備輸出の実績となり、日本の防衛関連産業の国際的信用性の向上につながることが期待されています



水陸両用車 とは



水陸両用車は、海上航行も陸上走行も可能な装甲戦闘車両で、海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦などに搭載され、日本の離島が他国軍に占拠された場合などに、敵の攻撃に耐えつつ洋上から離島を目指し、上陸後に橋頭堡(きょうとうほ)を築く役割などを担います

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関連記事を下記に紹介します



2016年8月11日

防衛省が国産水陸両用車開発へ 米国製AAV7より高性能化 日米共同開発も視野 産経新聞 08月11日 07:49


 防衛省が離島奪還作戦などを念頭に、国産の水陸両用車の開発に着手する方針を固めたことが10日、分かった。平成29年度予算案概算要求に研究開発費40億〜50億円を計上する。防衛省は25年度予算以降、米国製水陸両用車「AAV7」の調達を行っているが、速度面などでより高性能の車両が必要と判断した。将来的には日米共同研究を行い、防衛装備輸出につなげたい考えだ。
 研究開発を行うのは、水陸両用車が洋上から上陸する際にサンゴ礁を乗り越える機能や、エンジンの小型化など。三菱重工業が開発を進める技術をベースとし、31年度末まで初期研究を行う予定だ。
 一方、米国との共同研究に向けた交渉を早期に開始し、早ければ30年度予算案に共同研究に必要な経費を盛り込む。三菱重工が開発を進める水陸両用車はエンジン小型化技術に優位性があり、AAV7の水上速度(時速13キロ)を大幅に上回るとされる。

防衛省が国産水陸両用車開発へ 米国製AAV7より高性能化 日米共同開発も視野 産経新聞 08月11日 07:49 」 より


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