航空自衛隊 C-2 輸送機
「 主要装備 C-2|防衛省 [JASDF] 航空自衛隊 」 より
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世界に誇るメイドインジャパンの輸送機
C-2 輸送機は、1970年(昭和45年)に初飛行した C-1 輸送機の後継機として、国際平和協力活動の対応など自衛隊の各種任務を、より早くより効率的に遂行するために開発された国産の輸送機です
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2016年度(平成28年度)に開発完了、美保基地(鳥取県)に配備されるのを始めとして、今後、2個飛行隊に配備される予定です
C-2 輸送機は、C-1 輸送機に比べ、様々に近代化された装備を持つとともに、約 4倍の航続距離、約 3倍の搭載重量によって、より多くの貨物をより遠くへ運ぶことが可能です
航空自衛隊 C-2 輸送機 とは 概要
C-2輸送機は、現行 C-1輸送機の後継機として開発され、全長43.9m、全幅44.4m、全高14.2mで、機体の大型化により貨物搭載量を大幅に増加した他、低高度飛行における操縦性を高める新規開発の飛行管理システムや、機内貨物の積み降ろしの集中管理によって省力化を可能とした搭載しゃ下システムを採用しています
また、米ゼネラル ・ エレクトリック製のエンジン、「CF6-80C2K1F」を搭載したことで、C-1輸送機を上回る速度、航続距離等を実現しています
航空自衛隊が保有する現有輸送機(C-1)については、運用開始から約 40年以上経過しており、平成 20年代半ばから、耐用命数到達により、減勢する見込みです
島嶼部における各種事態への対応等への対処能力を確保し、国際平和協力活動等における空輸任務の向上を図るため、C-1の後継として、次期輸送機(C-2(仮称))が整備されます
航空自衛隊 C-2 輸送機 主要諸元
主要スペック |
分類 |
輸送機 |
乗員 |
2人~5人+110人 |
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全幅 |
44.4m |
全長 |
43.9m |
全高 |
14.2m |
エンジン |
搭載数 |
2基 |
名称 |
CF6-80C2 |
推力 x 発数 |
約 50,000lb x 2 |
性能 |
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C-1 との比較 |
最大速度 |
マッハ 約 0.82 |
約 1.1倍 |
航続距離 |
約7,600km (20t搭載時) |
約 3倍 |
貨物搭載量 |
約 30t |
C-1は 約 8t |
操縦システム |
フライ・ハ゛イ・ワイヤ |
C-1は 機械式 |
航空自衛隊 C-2 輸送機 特徴
C-2 輸送機の概要
「 次期輸送機(C-2(仮称))の概要 航空自衛隊が保有する現有輸送機 」 より
空中受油機能 |
空中受油による航空輸送力の更なる向上 |
自己防御 |
RWR、MWS、CMD |
共用化 |
海自P-1との機体構造等の一部を共用化し、低コスト化 |
戦術輸送
飛行管理機能 |
柔軟な戦術飛行計画の立案、変更及び実行
パイロットの負担が高い低高度飛行において、飛行経路を誘導表示により、その負担を軽減さらに脅威を回避して、目的地に物資等を輸送する経路を作成できることから、生存性が向上 |
機体形状技術 |
高速時の空力抵抗を少なくする翼型及び胴体形状並びにフラップなどの高揚力装置に関する技術を採用し速度性能、燃費などが向上 |
航空自衛隊保有 輸送機 行動可能距離
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航続距離の向上
航続距離について、C-1が 約 1,700km(2.6トン搭載時)、C-130Hが 約 4,000km (5.0トン搭載時)に対し、C-2は
約 6,,500km(12.0トン搭載時)となり、これまで以上に、国際平和協力活動等の国外派遣に迅速に対応可能となります
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航空自衛隊保有 輸送機 最大貨物搭載量比較
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貨物搭載能力の向上
搭載貨物量においては、C-1が 約 8トン、C-130Hが 約 20トンに対し、C-2においては 約 30トンとなることから、国外派遣等における輸送可能な装備品が拡大されます
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C-2 輸送機 国外運航の例 (ハイチ)
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国際平和協力等への貢献
自衛隊では、国際平和協力活動の本来任務化に伴い、自衛隊が国際平和協力等に主体的 ・ 積極的に取組むための体制整備を実施してきております
C-2の導入により、人員や物資を迅速に展開させることが可能となり、航空輸送能力の更なる向上が期待されます
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C-2 輸送機 主な搭載可能装備品
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「 次期輸送機(C-2(仮称))の概要 航空自衛隊が保有する現有輸送機 」 より
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航空自衛隊 C-2 輸送機 量産初号機 納入
川崎重工は、2016年6月30日、航空自衛隊向け C-2輸送機の量産初号機を防衛省に納入したことを発表、今回納入した量産初号機に引き続き、量産
2号機以降も順次納入していく予定であるとしています
航空自衛隊 航空輸送部隊
「 防衛省 [JASDF] 航空自衛隊 航空自衛隊の概要 」 より
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