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地獄!!谷!!


地獄!!谷!!



室堂平は、国指定の特別天然記念物であり、富山、長野、岐阜県の県鳥でもある雷鳥の代表的な遭遇ポイントです
地獄谷に向かう道すがらも、茂みにひっそりと潜んでいるという雷鳥の姿を求め、時々屈んで茂みの中を覗き込んだりしながら、てくてくと地獄谷の入口までやってきました

ここから道は急な階段となって谷底へと落ちていきます
一旦降りたら二度と上がってこられない、遊歩道の無い時代は、まさしく地獄だったでしょう


箱根の山には、大涌谷という有名な地獄谷があり、がけ崩れの後のような急斜面に地獄が広がり、今は火山活動の為運休しているロープ―ウェイから全貌を見下ろすことができますが、こちら室堂の地獄谷は、谷底の長い長い平坦な地形に広がっており、上から見下せるようなロープ―ウェイとか展望台の様なものも無く、全貌もわからぬまま断崖絶壁の様な斜面を下っていきます


谷底に降り立ってみると、そこかしこから、水蒸気が噴き出し、また全体的に山岳地帯特有の薄っすらした霧に包まれ、幻想的な雰囲気に包まれます ・・・ が、ここで感慨にふけってはいけません

あちこちに「立ち止まるな、危険」の標識が立っています
そう、この霧には、火山性の有毒ガスも含まれているのです
常にガスの濃度が監視されていて、ガスが濃くなった時は立ち入り禁止になるエリアです


とりあえず、遊歩道を進んでいくと、途中に、「危険!この先立ち入り禁止」の立札が、道の真ん中にどど~んと
歩ける場所も日によって、ということなのでしょうか

すぐさま踵を返し、元来た道を戻ります


立山には、他にも立山カルデラという名所があります
巨大なカルデラ地形

立山と言えば火山地帯ですから、この立山カルデラも、阿蘇や箱根のカルデラの様に火山噴火に伴う火口周辺の陥没によって造られた地形と思い込んでいましたので、当然中央の火山を囲うように丸く外輪山が取り囲む、多少いびつであったとしても、その形状は円を描くように構成されているはず ・・・ と思いきや、どうもこの立山カルデラ、どう見ても円形に見えません

片側が崩れてしまったのかしら ・・・ と思いつつ、立山カルデラの説明版があったので読んでみると、どこにも火山について触れられていません
大地震によって大規模に山肌がくずれ、その崩落が現在も収まることなく続いている為、下流、富山地方の災害を防ぐため、営々と砂防工事が続けられていると書かれています
どうもこのえぐれた地形の事をカルデラと呼ぶらしく、火山と直結するものではなさそうです

掲載された写真を見ると、木立に覆われた山々の中で、ひときわ大きく山肌の露出しているところがあります
これが地すべりということは、本当に山一つが崩れ去って、無くなってしまうくらいの大規模な地滑りだったことが想像されます

一目見たいとの思いにも駆られますが、立山カルデラ、展望台へ行くにも、弥陀ヶ原というところまでバスで下らなくてはいけません
巨大な火口であればまだしも、巨大な山崩れということであれば、またの機会でもいいやと、むりくり自分を納得させ、黒部ダムまで引き返します

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