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関電トンネルっ!!


関電トンネルっ!!



日本で唯一、この立山黒部アルペンルートでのみ使われているというトロリーバスに乗り込み、黒部ダムを目指します

この関電トンネルトロリーバス、とろ~りと走るのかと思いきや、とんでも ・・・ 扇沢駅を出るといきなり右へ急カーブ180度ターン、さらにさらに、壁の様に立ちはだかるいきなりの急こう配、急傾斜を力強く登り始めました

その急こう配振りと言ったら、これってケーブルカー?って思える程
さらに、ケーブルカーの場合、車両の両側の地面も同様に傾斜する山肌というパターンが多いので、それ程急傾斜って感動は感じられないのですが、このトロリーバス、道の右側が開けていて、すぐ下に扇沢駅が見下ろされます
びっくり、びっくり、言葉もありません

そのままどんどん高度を増していき、扇沢駅がはるかな眼下へと離れ行くと、車は緩く左にカーブをきって、トンネルに突入しました


「黒部の太陽」でその名を一躍有名にした「関電トンネル」、関西電力が黒部ダム建設のために、資材運搬用に造ったトンネルですね
この「関電トンネル」は、立山黒部アルペンルートの長野側入り口、扇沢駅と黒部ダムに隣接する黒部ダム駅の間を結んでいます

全長は 5.4km、ごせんよんひゃくメートル、長いだけではなく、この「関電トンネル」、「黒部の太陽」をご覧になった方はご存知と思いますが、途中、世紀の難工事と言われた大破砕帯を通ります

もちろん、現在ではコンクリートで覆われていますので、水を被ることもなく通り抜けられるのですが、ここですよって分かるように、色付けマーキングされています

バスだと一瞬で通り過ぎてしまいますので、お見逃しなく
道路わきの側溝には、今でも少なからぬ湧水が流れて下っています


また、トンネル内には、長野県と富山県の県境を示す看板やトンネルが1車線分、バス1台がやっと通れる幅しかない為、擦れ違い用に幅の広くなったところを通ります

ただの工事用トンネルとはいえ、一般人でも通れるところで、これ程見所のあるトンネルって他にあるでしょうか


「関電トンネル」を抜けて、黒部ダムの脇には、険しい山肌に寄り添うように、この工事に、その尊い命を捧げた方たちのレリーフ像も建てられています

「黒部の太陽」、まだご覧になってない方、黒部ダムを訪れる前に一度、DVDでも借りてご覧になってみることをお勧めします
もちろん、自然の、そして、黒部ダムの雄大さには、何の予備知識なしで訪れても、充分過ぎるほど圧倒されることと思いますが、その自然に挑み、建設に携わった方たちのことを少しでも知って訪れると、また、違った感慨を感じられることと思います


等々、考えにふけりつつ、関電トンネルトロリーバスは駅前ロータリーを回るように回り込んで、黒部ダム駅に到着です
黒部ダム駅自体トンネルの中に造られていますので、バスを降り、案内標識に従って、てくてくとトンネル内を歩いていくと突然急峻な山懐に飛び出します

目の前には黒部ダムの白く輝く堰堤が!

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