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とんぶり とは


とんぶり とは



とんぶり1
とんぶり2
とんぶり3
とんぶり4

(上) とんぶりの穂、(中上) 調理例
(中下) 調理例、(下) 製品
畑のキャビア・とんぶり 」 より

「畑のキャビア」とも呼ばれる、ほうき草を加工した「とんぶり」は、直径1~2mmの小さな緑色の実で、魚の卵に似て、プリプリした歯触りは、まさに畑のキャビアの名にピッタリ、また、「とんぶり」の名の由来については、「ぶりこ(ハタハタの卵)に似た、唐伝来のもの」を意味する「とうぶりこ(唐ぶりこ、唐鰤子)」が省略され、転訛したものとする説が有力です

その栽培の歴史は古く、江戸時代の農業全書には、米代川一帯で作られていたとの記されています


食品としての「とんぶり」の由来は、箒の材料とするためにホウキギを広く民間で栽培していた近世の日本にて、飢饉に瀕した出羽国の米代川流域(現・秋田県比内地方)に暮らす民がその果実をなんとか工夫して食べることに迫られ、加工したのが始まりとされています

以後これが当地域の特産物として定着、現代では日本全国に知られるまでに普及していますが製法自体は出羽国の民の発明とは考えられず、古くから生薬としては知られていながら積極的には食べられてこなかったものと思われます


刈り取りは葉の黄色くなった熟したものから一本一本カマで刈り取り、コンバインで脱穀されたとんぶりの実は、1週間ほど天日で乾燥させます

よく乾燥したとんぶりの実は、翌年の春まで毎日加工され、真空パックや瓶詰で全国各地、また、海外へと出荷され、1年を通して食べられます

とんぶりは、特に長芋と相性が良く、また、どんな料理にも合う食材で、納豆や酢のもの、サラダなどに入れて食感を楽しむことができます

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参考情報


畑のキャビア・とんぶり
とんぶり - Wikipedia

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