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おもちゃ王国 兵庫県加東市 立体迷路 床抜け 6人重軽傷 |
おもちゃ王国 兵庫県加東市 立体迷路 床抜け 6人重軽傷兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で、2021年10月10日午後2時過ぎ、立体迷路施設「カラクリ迷宮のお城」(木造5階建て)の床の一部が抜けて客7人が転落し、子供を含む6人が負傷する事故が発生しました 事故が起きた「東条湖おもちゃ王国」の立体迷路施設「カラクリ迷宮のお城」=兵庫県加東市
突然、何の前触れもなく床が崩落、利用客の男性は、「気づいたときには2階に転げ落ちていた」、「3階から2階にそのまま床ごと落ちていった。最初は何が起こったか分からなかった」と話し、薄暗い建物内には子供の泣き声とともに、「痛い」「動かれへん」という叫び声が響いていました 幸い3人の子供たちは難を免れたが、近くには首が血で赤く染まった妻が倒れており、「動くと痛い。息をするのもしんどい」、そう訴える妻を抱きかかえ、安全な場所へ運び救急隊に搬送を託したということです 「すのこのようになっていて下が見える状態。『落ちたら怖いな』と冗談で言っていた」と振り返るのは、同じく転落し負傷した女性、転落後に夫のうめき声を聞き、われに返ったと話し、夫は抱きかかえていた1歳の娘をかばうように転落したため、受け身を取ることすらできず、後に腰の骨を折るなどの重傷と判明したが、娘が無傷だったのが不幸中の幸いでした話しています 業務上過失傷害の疑い業務上過失傷害の疑いで捜査している兵庫県警は、床板を支える木製のはりが腐食し、折れたことが事故につながったとの見方を強めています 大工として数多くの現場を見てきた男性も、同じ見方で、「原因は建物の老朽化ではないか。折れた木は黒く腐っていたし、木の折れ方も新築の家で使う木のそれではなく、家を解体するときに見るような折れ方だった」と指摘しています 迷路施設は 2013年(平成25年)4月にオープン、建築基準法は建物や工作物について、同法の規定を満たすかどうかの確認申請を求めており、園でもジェットコースターや観覧車などのアトラクションは「準用工作物」として、県に建築確認を申請しています ただ、立体迷路は屋根や可動のための動力がないため同法の適用対象外となっており、行政に立ち入り調査などの権限はありません 県の担当者は「園と施工したメーカーに管理を任せていた」といい、こうした事情がずさんな管理体制を招いた可能性もあります 事故の発生原因とともに今後の焦点となるのは、園側が迷路施設の危険性をどのように認識していたか、また、利用者の安全のためにどのような点検をしていたかです 園はボルトの緩みや床にひずみがないかなどのチェック項目があり、従業員が確認して日報に記録していた、としていますが、これらの点検の大部分は目視のみで、夜間は電灯がなく暗い部分が目立つ施設内を、時にはペンライトの明かりを頼りに見回るだけだったといいます 負傷した女性は「屋根のない建物で雨も降り木も傷みやすいはず。それを分かっていた上で目視だけ、というのはどうなのか。しっかりと原因を究明してほしい」と訴えています 県警は 2021年10月21日に業務上過失傷害の疑いで園を家宅捜索、過去には、他の遊園地にある同種の迷路施設で同じような事故が起きており、担当者らから事情を聴くなどして過失を問えるか見極める構えです |
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