那須サファリパーク 飼育員男女3人 トラに次々とかまれ重軽傷
栃木県那須町の那須サファリパークで、2022年1月5日朝、飼育員の男女3人が、トラに次々と頭や腕をかまれるなどして負傷しました
2022年1月5日朝午前8時半ごろ、那須サファリパークで、「女性がトラに襲われた」と、119番通報があり、警察などによると、飼育員4人がトラの飼育舎で開園の準備をしていたところ、26歳の女性飼育員に、10歳のオスのベンガルトラの「ボルタ」が襲い掛かり重症、この女性を助け出そうとした24歳の男性飼育員も後頭部を負傷、22歳の女性飼育員も複数箇所をかまれました
最初にかまれた女性はドクターヘリで、ほかの2人は救急車で搬送されたが、いずれも意識はあったということです
県警那須塩原署や同パークによると、トラ舎内の通路で開園前、飼育担当の26歳の女性がトラを屋外の展示スペースに出す準備作業中、トラが本来いるはずの柵が付いた飼育スペースではなく、獣舎と屋外をつなぐ展示スペースに向かう通路にいたため、飼育員と鉢合わせしたとみられると明らかにした。
かんだトラはサファリパークで飼育するベンガルトラ2頭のうちの1頭で、雄10歳で体長約3メートル、体重は150〜160キロ、同園はこの日、事故をうけて臨時休園にしました
那須サファリパークによると、普段は複数の扉により、飼育員とトラは別々の場所にいますが、前日の閉園後、トラが獣舎に戻ったかどうかを確認せず獣舎を施錠した疑いがあり、トラが通路に出たままになっていた可能性があると説明、トラと飼育員が同じ場所にいる状況になっていました
前日の担当飼育員は「外から通路まで戻ってきた様子は確認したが、獣舎に入ったかは分からない」と話しており、警察は、当時の状況をくわしく調べています
那須サファリパークでは、1997年と2000年にも飼育員がライオンに襲われる事故が発生しており、「飼育員の回復を願っている。徹底した原因究明をし、二度とこういう事故が起きないように万全の対策を取っていきたい」と述べ、事故を受け、同園はしばらく臨時休園するということです
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