NHK クローズアップ現代 やらせ捏造を否定しつつ約20人を処分 |
NHK クローズアップ現代 やらせ疑惑 一部認めるも裏付け不十分 2015年4月9日NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、NHKは、2015年4月9日発表の中間報告で、番組内で大阪市内のビル一室を「ブローカーの活動拠点」とコメントしたことについて、「裏付けが不十分だった」と誤りを認める一方、記者の指示によるやらせについては、関係者の話が食い違っており、今後も検証を続けるとしています 問題となっているのは、2014年5月14日に放送された「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」で、ブローカーを介した多重債務者が、出家して名前を変えることで融資などをだまし取る手口を紹介する内容となっています 週刊文春は、2015年3月、番組内で詐欺に関わるブローカーとして匿名で紹介された大阪府内の男性(50)が、「記者に頼まれて架空の人物を演じた」と証言する内容の記事を掲載、ブローカー役となった男性(50)は、2015年4月1日、「ブローカーをしたことはなく、犯罪者のように放送されたことに憤りを感じる」として、NHKに訂正報道を求めています 「出家詐欺」ブローカーの活動拠点とされた大阪市内の事務所の借り主は、会社経営者の40代の男性で、2015年4月3日、大阪市内で記者会見を行い、多重債務者として登場した男性とは、約10年前に知り合い、2013年(平成25年)2月に事務所を借り、ブローカー役男性(50)には事務所の鍵を貸しており、また、リポートしたNHK記者とも以前から面識があったことを明らかにしました 登場人物全てが以前からの記者の知り合いだったことになり、やらせ疑惑は強まる一方です NHK クローズアップ現代 ブローカー役男性(50) 人権侵害申し立て 2015年4月21日2014年5月14日放送のNHK「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、ブローカーとして放送された男性(50)が、NHKに訂正放送を求めていましたが、NHK側から訂正放送に応じる返答がなかったため、2014年4月21日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会に人権侵害を申し立てたことを公表しました ブローカー役をさせられた男性(50)は、NHKは「公共放送なので、きちんと調査してくれると思ったが、自浄能力はゼロだ」と憤慨しています NHK クローズアップ現代 やらせ捏造を否定しつつ約20人を処分 2015年4月28日NHKの報道番組「クローズアップ現代」で、記者の指示によるやらせがあったと指摘されている問題について、NHKの調査委員会(委員長 堂元光副会長)は、放送ガイドラインを逸脱する過剰な演出や視聴者に誤解を与える編集が行われていた」とする一方で、取材の過程で記者から具体的な指示はなかったなどとして、「いわゆる『やらせ』は行っていない」と結論付けた最終報告をまとめました NHKは、担当した男性記者(38)を停職 3ヶ月他ど、関係職員計15人を減給や譴責の懲戒処分としましたが、籾井勝人(もみい かつと)会長を含む会長ら役員は、処分の規定がなく(!!)、報酬を自主返納するとのことです 問題の番組は、2014年5月14日放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」で、多重債務者がブローカーを介して、出家の儀式を受け、名前を変えて融資などをだまし取る詐欺の手口を紹介、取材で突き止めたブローカーとされる男性の元に、多重債務者とされる男性が相談に訪れる場面で、ブローカーとして匿名で登場した大阪府在住の男性(50)が、再現ドラマと思い「記者の指示で架空の人物を演じた」とやらせを告発しています 同様の内容は、同年(2014年)4月25日の関西ローカル「かんさい熱視線」でも放送されていて、いずれも大阪放送局の同じ男性記者(38)が担当しています NHK調査委の中間報告で、記者は多重債務者とされる男性と8~9年前から知り合いで、この男性にブローカーとされた男性を紹介されていた問題について、最終報告は、ブローカーとされる男性と知り合った実際の過程が、放送では逆になっていたことなどから、演出が過剰だっただけで、やらせではないとしました 再現ドラマと思い込まされブローカー役を演技、本物のブローカーとして放送されてしまい、BPOに人権侵害を申し立てているブローカー役男性(50)の今後の対応が注目されます NHK「クローズアップ現代」やらせ問題 BPO審議入り 2015年5月8日放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長 川端和治弁護士)は、2015年5月8日、記者の指示によるやらせが指摘されたNHKの報道番組「クローズアップ現代」、および、関西ローカル「かんさい熱視線」について審議入りすることを決め、今後、担当記者らNHK側に聞き取り調査を行うなどして意見を集約します 対象となったのは、昨年(2014年)5月に放送された「追跡“出家詐欺”」、および、同様の内容を扱った同年(2014年)4月の関西ローカル「かんさい熱視線」で、川端委員長は委員会後、「BPOとしての意見を言うことに意味がある。『やらせ』かどうかは言葉の定義の問題で、その議論は不毛ではないか。違う切り口を考える必要がある」と述べました 番組内で詐欺に関わるブローカーとして放送された大阪府内の男性は、2015年4月21日、BPOの放送人権委員会に人権侵害を申し立てていましたが、同委員会は今後、放送倫理検証委の審議とは別に、審理入りを議論します |
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