NHK 小説 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」 内容捏造 ドラマ化拒絶される |
NHK 小説 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」 の内容捏造 ドラマ化を拒絶される直木賞作家の辻村深月氏の小説をドラマ化する契約を一方的に破棄されたとして、NHKが原作の出版元で著作権を管理する講談社に対し、約 6000万円の損害賠償を求めた訴訟について、2015年4月28日、東京地裁 岡崎克彦裁判長は、「脚本の承認がされていない以上、許諾契約が成立したとは言えない。(NHKには)小説の主題に関する理解が十分でなかったきらいがある」とし、NHKの請求を棄却する判決を下しました 問題となったのは、2009年出版の小説 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」 のドラマ化で、NHKは、2011年11月に講談社から口頭で許諾を受け、2012年5月スタートの連続ドラマの1作目として、脚本執筆や出演者を一部内定させるなど準備を進めましたが、ドラマの脚本が辻村氏側から承認されず、撮影開始直前の2012年2月に、ドラマ化の許諾を白紙撤回されました 講談社は、「判断は適正だ」とコメント、辻村深月氏も同社を通じ、「作品が不本意な形でドラマ化されることはどうしても許容できませんでした」との談話を出し、NHKは 主張が認められず大変遺憾、控訴については、判決文をよく読んだ上で検討するとしました 裁判では、作品の改変がどこまで許されるかが問われ、NHKは訴状で、「脚本家が最初に考えた原作の変更点のうち、半分程度は脚色の必要性を説明することで原作者に納得してもらい、残りの半分程度は原作者の意向を優先して脚本家が脚本を書き直すというのがテレビ業界では一般的」などと主張していましたが、原作者の意図に反する改変等許されるはずがありません 辻村深月氏は講談社を通し、「『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』は私が書いた、私の作品。小説として独立した存在であり、ドラマ化の単なる素材として、タイトルやうわべだけを取ってあとは好きにしてよいものではない」と述べています |
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