NHK 放送センター 移転断念 現在の敷地内で建て替え
NHKは、NHK放送センターを東京都渋谷区の神宮前地区への移転を目論み、2014年度(平成26年度)末時点で、約1千億円を積み立て、土地所有者の東京都と交渉していましたが、あまりにも巨額の費用が必要になるため移転を断念、2015年6月9日、現在の敷地内(東京都渋谷区神南1)で建て替える方針に転換したと発表しました
現在のNHK放送センターは、東京五輪を機に千代田区内幸町から移転、放送設備やスタジオを有するNHKの番組制作の拠点で、1972年(昭和47年)に完成した本館を始め、1965~1988年に建てられた四つの建物が、約
8万2600平方メートルの広大な敷地に並んでいます
NHKでは、1965(昭和40)年の第1期工事完成から 50年がたち、老朽化、狭あい化が進んでいるとして、移転を含め、,2011年度(平成23年度)から建て替えを検討、ラジオ放送開始100周年となる2025年(平成37年度)の新センター運用開始を目指していました
放送センター全ての施設を建て替えることを想定しているとみられていますが、詳細は今後検討していくとのことで、新設する建物の規模は、2014年度予算策定時に想定した、約
26万平方メートル(現在は 22万8346平方メートル)を基本に検討するとしています
2020年の東京五輪・パラリンピック終了後に着工、放送開始 100周年となる 2025年にニュースセンターとラジオセンター、情報系スタジオなどが入る施設の運用開始を目指し、その後、ドラマスタジオや事務室を順次建て替える予定です
NHKは、2011年度の決算から建設費用を積み立てており、2014年度の予算案では、建設費は 約 3,400億円と見積もられていましたが、用地決定を受けてあらためて算定するということです
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