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モスボール とは 意味


モスボール とは 意味



モスボール(Mothball)とは、英語の衣料用防虫剤のことで、慣用句として in mothballs(しまい込む)という使い方をされます

転じて、軍用機、軍用艦などを始めとした兵器を、極力劣化することを防ぐため開口部を防水加工するなどして、再使用することを考慮して保管することを指して用いられます


軍用機、軍用艦などの mothball では、軍用機の保管にはレーダーや無線機などの電子機器及びエンジンは取り外して別に保管するとともに、長期にわたって使用予定がなく、人の出入りもないと分かっている場合には、内部に窒素を充填して完全に密閉し、金属部材の腐食(サビ)を防ぐ処置を併せて行うこともあります



アメリカ合衆国 軍用機



AMARGでモスボールされるUH-1とF-4

AMARGでモスボールされるUH-1とF-4 「 モスボール (軍事) - Wikipedia 」 より

アメリカ合衆国では、アリゾナ州のデビスモンサン空軍基地にあるAMARG(英語版)で、T-33、F-5、B-52、UH-1、C-130、F-4、F-16など、4,400機に上る軍用機が保管されています

これらの機体は、スクラップとして解体、または補修用の部品取りになるか、旧式機は新型の対空ミサイルなどの標的機となることもありますが、保管状況のよい機体は損耗補充で復帰したり、他国への供与、売却、民間への払い下げが行われたりします



アメリカ合衆国 軍用艦



海軍予備艦隊でモスボールされる戦艦「アイオワ」および「ウィスコンシン」(フィラデルフィア海軍工廠)

海軍予備艦隊でモスボールされる戦艦「アイオワ」および「ウィスコンシン」(フィラデルフィア海軍工廠) 「 モスボール (軍事) - Wikipedia 」 より

アメリカ合衆国では、軍艦は海軍予備艦隊、民間船舶は国防予備船隊としてモスボール保管が行われることがあります

それらは、必要に応じて現役復帰したり、海外に売却されたり、あるいは、実艦標的として海没処分となることもあります


第二次世界大戦終結時に、日本の降伏文書調印式に使われた戦艦「ミズーリ」は、朝鮮戦争後の1955年2月26日に退役、長らく記念艦として一般に公開されていましたが、31年後の 1986年5月10日に再就役し、その後退役しています

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参考情報


モスボール (軍事) - Wikipedia

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