福島空港 拡張の歴史
1940年 |
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熊谷陸軍飛行学校名取分教所開設
「名取飛行場」「増田飛行場」「矢野目飛行場」などの通称が用いられる |
1957年 |
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仙台飛行場開港、A滑走路 1,200mに延長 |
1957年4月22日 |
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初の定期路線となる日本ヘリコプター輸送(現 ANA)の東京/羽田便就航 |
1964年3月 |
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空港整備法により第2種空港となり、名称を仙台飛行場から仙台空港に改称 |
1972年2月14日 |
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B滑走路 2,000mで供用開始、ジェット化 |
1990年 |
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初の国際路線となるアシアナ航空ソウル/金浦便就航 |
1992年 |
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B滑走路 2,500mに延伸 |
1996年3月 |
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国際線旅客ターミナル先行開業 |
1997年7月11日 |
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新旅客ターミナルビル全面開業 |
1998年3月 |
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B滑走路 3,000mに延伸 |
2007年3月18日 |
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仙台空港アクセス線 (仙台駅 - 仙台空港駅間直通運転) 開業 |
2010年3月19日 |
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屋外展望デッキ「スマイルテラス」供用開始 |
2010年12月19日 |
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「仙台空港エアポートミュージアム」開業 |
2011年3月11日 |
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東日本大震災の津波により冠水し使用不能となる |
2011年4月13日 |
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空港運用を再開、東京/羽田 ・ 大阪/伊丹間で、1日計6往復の臨時便運航を開始 |
2012年7月18日 |
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新管制塔の運用開始 |
2012年7月30日 |
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長春線が再開し、震災前の全路線が復活 |
2016年7月1日 |
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仙台国際空港株式会社の運営に完全移行、完全民営化 |
仙台空港 東北地方唯一の国管理空港 完全民営化 2016年7月1日
仙台空港は、これまで、滑走路や駐機場などは国が、空港ビルなどは宮城県などによる第三セクターによって運営 ・ 管理されてきましたが、2016年2月、東急電鉄などが設立した特定目的会社「仙台国際空港」(宮城県名取市)が、空港ビル施設の管理運営と物販、航空貨物の取り扱い業務を開始、2016年7月1日午前0時、ターミナルビル、貨物、滑走の維持路管理、着陸料収受などを含めた空港の業務を一体運営する完全民営化空港となりました
国管理空港の民営化は全国初、仙台国際空港の運営期間は 30年で、最長 65年まで延長でき、管制や税関、検疫の各業務は国が引き続き担います
「仙台国際空港」会社は、国内外の路線を拡充し、利便性の高い「東北のゲートウエー」を目指すとし、2015年度に311万人だった旅客数を 2044年度に
550万人へ伸ばす目標を掲げ、就航路線の拡充を目指し、2018年度の黒字化を見込んでいます
収益増の鍵とみる旅客ターミナルビルの改修工事に 2016年10月にも着手し、ビル内の快適性を高めて利用者を増やす計画で、改修工事は 3年程度かけて順次実施、まずは玄関口となる
1階到着ロビーにカフェを設け、民営化に伴うイメージの変化を打ち出し、2017年度には 2階出発ロビーの物販エリア、保安検査後の搭乗待合室をリニューアル、飲食や物販のテナントを充実させ、収益性の向上を狙います
さらに、空港サービス充実の一環として、これまで入場料 100円を徴収していた 「屋上展望デッキ」を、2016年7月1日からは無料とし、また、格安航空会社(LCC)の誘致に向け、着陸料の値下げなども実施、2017年度末をめどに専用の搭乗棟を新設します
民営化による需要増を見込み、航空各社の動きも活発化しています
日本航空は、仙台空港の民営化を応援するためとして、2016年7月1日、仙台-大阪(伊丹)間に座席数を増やした新機材、最新のリージョナルジェット機(地域間輸送用旅客機)
エンブラエル190(E190)型機を投入、同機は座席数100席未満の小型機ながら、上級シートの「クラスJ」や、全席へのユニバーサルPC電源装備、本革シート採用など、高い快適性などを誇るといいます
2016年6月下旬にはアシアナ航空がソウル線の毎日運航を開始、2016年6月29日には台湾LCCのタイガーエア台湾が台北線の定期便を新たに就航させました
空港民営化は、2011年7月、国土交通省の有識者検討会が提言、村井嘉浩宮城県知事は、同年(2011年)12月、東日本大震災からの地域経済再生を目的に、仙台空港の民営化を国に要請、国の公募の結果、運営権者には東急電鉄、前田建設工業、豊田通商など
7社グループが選ばれ、2015年12月に国と実施契約を結び、30年間の空港運営権を 22億円で取得、仙台空港運営にあたることになりました
仙台空港 東北地方唯一の国管理空港 完全民営化後 1年の成績 2017年10月30日
仙台空港は、国が管理していた空港の運営権売却の第 1号案件で、2016年7月に完全民営化、東京急行電鉄や東急不動産など東急グループが 54%出資する仙台国際空港会社が運営、30年間に
341億円を投じる計画となっています
仙台国際空港の完全民営化初年度にあたる 2017年3月期の仙台国際空港会社 連結決算は、売上高 45億円、営業利益 9900万円の赤字、最終利益は
800万円の赤字、法人としては 2期目で 1期目は売り上げゼロ、開業費負担が重く 4億5000万円の繰越赤字を抱えていますが、早急に黒字に転換するとしています
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