東海道 ・ 山陽新幹線 座面を外して盾に 車掌 乗客に指示
東海道新幹線をはじめ、各新幹線のシートの座面は、前方から手を入れて引き上げれば比較的簡単に取り外せる構造となっています
新幹線は終着駅のホームでそのまま折り返し運転となることが多いことから、車内清掃の際、ぬれたり汚れたりした座席をすぐに交換するための工夫で、東北や北陸など他の新幹線車両もほぼ同様の構造となっています
このような事態には決して遭遇したくないことですが、また、まずは客室出入り口の壁などにある非常ブザーを鳴らして乗務員に知らせる事が基本ですが、いざというときの為の知識として持っておいた方がよさそうです
外した座面は、窓側と通路側の普通席の場合、幅、奥行きとも 44センチ、厚さ 6センチで、重さは 1キロほどで、JR東海では車掌ら乗務員に、「いざとなった場合は、座面を盾として利用するように」と教育しているということです
走行中の東海道新幹線内で男女 3人が殺傷された 2018年6月10日の事件では、乗客の証言より、車掌が「座面を外し、盾のようにしてください」と指示し、多くの乗客が座面を抱えたということで、実際に身を守る道具としてシートの座面が活用されました
山陽新幹線を運行する JR西日本は、これまで JR東海のような教育はしていなかったということですが、「今回の件(2018年6月10日の事件)を参考に、座面を防具として用いることができることを乗務員に周知していく」と話しています
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