佐賀県 高校 教育情報システム 侵入 無職少年(17) 個人情報流出 |
佐賀県 高校 教育情報システム 侵入 無職少年(17) 個人情報流出佐賀県内の県立高校が管理するネットワーク 「SEI―Net」(セイネット)、および、各校の校内LANに不正に侵入し、少なくとも 6校の生徒や教師ら 9589人分の成績や個人情報が抜き取ったなどとして、警視庁と佐賀県警は、2016年6月27日、の無職少年(17)(佐賀県佐賀市)(不正競争防止法違反(技術的制限手段回避装置の提供)容疑で逮捕済み※)を不正アクセス禁止法違反容疑で再逮捕しました 無職少年(17)は容疑について、概ね認めているということで、各校の教育情報システムには、生徒の氏名や住所の他、成績や出欠状況、生活態度などをまとめた調査票なども保存されており、その後の調査で、計 9校の生徒ら延べ約 1万5千人分の個人情報を自宅のサーバーに保存していたことがわかっています 警視庁サイバー犯罪対策課によると、無職少年(17)は、2016年1月16~18日頃、佐賀県の県立高校の情報を一元管理する佐賀県教育庁のシステム 「SEI―Net」 (セイネット)に不正アクセスした疑い、および、2016年1月20日午前0時20分頃、佐賀県内の県立高校付近で、校内の無線LANを通じて、生徒の成績や住所を管理するネットワークに不正アクセスした疑いが持たれています 教育情報システム「SEI−Net」(セイネット)に、無職少年(17)は、仲間が正規に与えられていた ID、パスワードを使ってログイン、無職少年(17)が独自に開発したプログラムを使用して、IDを無職少年(17)のパソコンに流出させ、無職少年(17)は県立高校 6校の生徒や教職員の ID約 6千人分を入手しています 無職少年(17)は、テレビの有料デジタル放送の視聴に必要な「B-CASカード」を使わずにパソコンで無料視聴できるプログラムを開発、ネット上で公開したとして、不正競争防止法違反容疑で、2016年6月6日に逮捕※されており、同課が少年の自宅のサーバーを調べたところ、県立高校のシステムから盗み取ったとみられる 21万件のファイルが見つかりました 県教委が分析したところ、約 15万3千件が学校や佐賀県教育庁のシステムにあるファイル名と一致、その一部で、佐賀北高校や佐賀東高校など佐賀県内の高校 8校と中学校 1校の生徒の住所録、成績表、生活指導関連の資料、保護者、教職員らの個人情報、延べ約 1万5千人分が確認されました 佐賀県 高校 教育情報システム 侵入 仲間の男子高校生(16)も 逮捕の無職少年(17)からID佐賀県の教育情報システムに侵入したとして佐賀市の無職少年(17)が不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕された事件で、無職少年(17)が盗み取ったIDやパスワードを仲間の高校 2年の男子高校生(16)に教え、男子生徒(16)がこれを使って自分が通う県立高校の情報システムに侵入していたことが判明しました 無職少年(17)は他の仲間にも ID などを教えていたとみられ、同課が経緯を調べています 無職少年(17)は、盗み取った IDをインターネット上のサイトに掲載、仲間数人に紹介していましたが、成績表などの個人情報は掲載しておらず、2016年6月27日現在、情報の転売や流出は確認されていないということです 佐賀県教委によると、不正アクセスによって成績情報や住所を含む生徒ら延べ約 1万5000人分の個人情報が盗み取られたということで、警視庁サイバー犯罪対策課によると、無職少年(17)は、小学校時代の仲間ら数人と「情報収集会議」というグループを作り、仲間に不正アクセスの方法を指南、普段からインターネットのチャット機能を使って、不正アクセスで得た情報などを共有していたということです 無職少年(17)は佐賀県内の県立高校 6校のシステムに無線LANから侵入、システム上の弱点を解析して教員用ページの管理者の ID とパスワードを割り出し、その内の一つを教わった男子生徒は、2016年5月13日、自分が通う高校のサーバーに不正アクセス、教員用のページで個人情報を盗み取っていたとみられます 無職少年(17)の事件を捜査する過程で仲間の男子高校生(16)の不正アクセスが発覚、警視庁と佐賀県警が男子高校生(16)を 2016年6月21日、不正アクセス禁止法違反容疑で佐賀地検に書類送検、男子高校生(16)は、「無職少年(17)から聞いた ID とパスワードを使った」と話し、容疑を認めているということです 佐賀県 高校 教育情報システム 侵入 「脆弱性あった」 佐賀県教育長が謝罪17歳の少年に教育情報システムに不正に侵入され、約 21万ファイルの情報を盗まれたとして佐賀県教委は、2016年6月27日、佐賀県庁で記者会見を開き、古谷宏教育長は、「システムに脆弱(ぜいじゃく)性があった。今後、セキュリティー対策を強化したい」と謝罪、パスワード変更などの再発防止措置を取っており、システムの運用は継続すると話しました 佐賀県は、ICT(情報通信技術)化が全国でも進んでいるとされ、他県教委も今回の事件に関心を寄せています 佐賀県教委によると、情報の一括管理を目的に全国に先駆け 2013年度から導入した教育情報システム 「SEI−Net」 (セイネット) と、2014年度から学校ごとに運用している校内LANからそれぞれ流出 教育情報システム 「SEI−Net」 (セイネット) から 7校 6081人分(生徒 5502人 教職員 579人)の名前や ID など、校内LANから、6校 9589人分(生徒 6568人 保護者 2686人 教職員 335人)の学習成績、家庭環境調査書類、パスワードなどが盗み出されました 佐賀県教育庁 警視庁から再三の注意にも拘らず 対策せず放置校内LANは、学校の校舎に近づけば、無線LANで外部から接続できる状態になっており、無職少年(17)はこれを利用した可能性があり、佐賀県教委の担当者は、「管理体制に甘さがあった」と話していますが、2016年2月に警察からの連絡で被害を把握した際、「捜査に協力する必要があった」(担当者)として、情報流出を公表していませんでした 警視庁は、2016年1月31日、有料放送を無料で見られる不正プログラムを公開したとして、佐賀市の無職少年(17)の自宅のサーバーを押収、中身を分析した結果、佐賀県教育庁や佐賀県立高が管理する教育情報システムから流出したとみられる大量のファイルが見つかりました 警視庁は、2016年2月15日、佐賀県教育庁に、システムの安全を確認するよう連絡、その後も、21万件のファイルが流出したとみられることを情報提供するなど、複数回にわたって安全確認を促しています その後の 2016年5月13日、無職少年(17)の仲間の男子高校生(16)が、自ら通う高校の校内ネットワークに侵入していたことが発覚、男子高校生(16)は「(無職少年(17))から教えてもらったログイン情報で不正アクセスした」と話しており、警視庁は不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検しています 少なくとも、警視庁から注意を促された 2016年2月15日以降、2016年5月13日までは、対策を取っていなかったことになり、情報流出を公表していなかったことと合わせ、佐賀県教育担当者の意識レベル、責任が問われる事態となっています 被害が出た 8校(一部はシステム、校内LAN双方から流出)の内、最多の流出が確認された佐賀北高では、3年の女子生徒(17)は、「成績がばれたら嫌だ。知らない人に自分の情報が回っていたらどうしよう」と不安げに話しています 佐賀県 高校 教育情報システム 侵入 無職少年(17) 家裁送致 2016年7月15日佐賀県の教育情報システムから高校生ら1万人超の成績表などが流出した事件で、東京地検は、2016年7月15日、佐賀市の無職少年(17)を不正アクセス禁止法違反などの非行事実で東京家裁に送致し、家裁では、同日、少年に対し、2週間の観護措置を決めました 地検は無職少年(17)の認否や送致時に付けた意見の内容を明らかにしていません 送致事実では、無職少年(17)は、2016年1月16~18日、2回にわたり佐賀県教育庁が管理するネットワークシステムに不正接続、2016年1月20日には、他人の IDとパスワードを使って同県立高校のシステムに不正接続したなどとしています 警視庁などの捜査では、2016年1月のパソコンからは、1万人超の高校生らの氏名や住所、成績表などが記録されたファイル 約 21万件が見つかっています 他県教委でも佐賀の事件を注視福岡県教委福岡県教委は、生徒の成績や調査票などを外部サーバーで管理しており、予め登録された教員のパソコンから専用回線を利用しないと接続できない仕組みになっているとする一方、同県教委の担当者は「(佐賀の事件の)情報を収集して、何らかの対応が必要か検討したい」と話しています 長崎県教委長崎県教委の情報管理システムは、外部から独立し、アクセスには ID、パスワードに加え指静脈認証が必要ということで、担当者は、「安全性は保たれていると考えているが、今回の事件の影響で、利用を敬遠する動きが出ないか心配だ」と話しています 千葉県教委千葉県教委は、2016年6月27日、県内の公立学校で使用している成績処理システムの安全性を再確認、同システムは通常のインターネット回線から接続できないため不正アクセスはほぼ不可能で、これまでに流出のトラブルもないということですが、千葉県教委指導課は、「(不正アクセスが)絶対ないとは言い切れない。あらためて各校に情報管理への注意喚起を検討したい」としています 千葉県教委指導課によると、同システムは、2011年から導入、佐賀のシステムとは違い、各学校に設置された専用端末でのみ利用可能で、教職員や生徒の私用パソコンからはアクセスできない他、システムのパスワードは定期的に変更しており、端末の操作が中断すると自動でロックがかかるなど管理を徹底し、同システムでは生徒の名前や住所など、成績以外の個人情報は扱っていないということです 千葉県教委指導課によると、千葉県内の公立学校のホームページなどに対するサイバー攻撃は、2016年5月1ヶ月間で約 380件あり、いずれも進入前に通信を遮断していますが、アメリカや中国など、海外からの不正アクセスも目立つということです 千葉県教委指導課課担当者は、「ホームページを介してシステムへのアクセスを試みている可能性もある。学校への注意喚起や対策を検討したい」と話しています 佐賀県 高校 教育情報システム 侵入 無職少年(17) 少年院送致 2016年8月10日佐賀県の教育情報システムから生徒の成績などの個人情報が大量に流出した事件で、佐賀家裁(吉井広幸裁判官)は、2016年8月10日、不正アクセス禁止法違反などの非行内容で送致されていた佐賀市の無職少年(17)の少年審判を開き、少年院送致とする保護処分を決めました 家裁や佐賀県警によると、少年は 2016年1月に佐賀県の県立高校付近で、校内の無線LANを通じて生徒の成績や住所を管理するネットワークに不正アクセス、また、テレビの有料衛星放送をパソコンで無料で見られる不正プログラムを 2015年6月にインターネットで公開しました ※. 「 B-CAS カード 不要化プログラム ソフトB-CAS 開発 公開 パソコン用 」 をご参照下さい |
関連記事 |
ページTOP | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
関連記事を下記に紹介します |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ページTOP | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||