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栃木県今市 女児殺害事件 男性(33) 日光市


栃木県今市 女児殺害事件 男性(33) 2審 2017年10月18日



栃木県日光市(旧今市市)で、2005年12月1日、小学 1年の吉田有希(よしだゆき)さん(当時7歳)を連れ去って殺害したとして、殺人罪に問われていた、男性(35)(栃木県鹿沼市)の 2審が 2017年10月18日から東京高等裁判所で始まりました

東京高裁は、被告が自白したとおり、茨城県の山林で被害者が殺害されたといえるのか、検察に対して客観的な証拠を示すよう求めており、2審でも自白の信用性が最大の争点となる見通しです


12年前、栃木県の旧今市市で小学1年生だった吉田有希ちゃん(当時7)が連れ去られ、茨城県の山林で遺体で見つかった事件では、有力な物的証拠がなく、殺人などの罪に問われた男性(35)は、「自白を強要された」と無罪を主張しましたが、1審の宇都宮地方裁判所は取り調べの映像などをもとに、自白は信用できるとして無期懲役を言い渡し、これに対して男性(35)側が控訴していました




栃木県今市 女児殺害事件 男性(33) 1審 無期懲役 2016年4月8日



栃木県日光市(旧今市市)で、12年前の2005年12月1日、小学 1年の吉田有希(よしだゆき)さん(当時7歳)を連れ去って殺害したとして、殺人罪に問われていた、男性(33)(栃木県鹿沼市)の裁判員裁判で、宇都宮地裁(松原里美裁判長)は、2016年4月8日、男性(33)に対し、求刑通り、無期懲役の判決を言い渡しました


偽ブランド品を譲渡目的で所持していた商標法違反と、ナイフを所持していた銃刀法違反の区分審理については、既に裁判官のみの審理で有罪判決が出ており、殺人罪については裁判員も加わって審理、有罪の部分判決が出ている商標法違反と銃刀法違反を含めた量刑となります


栃木県今市 女児殺害事件 概要


栃木県日光市(旧今市市)で、2005年12月1日午後2時50分頃、市立大沢小1年の吉田有希さん(当時7歳)が下校途中、友だちと別れた後に行方不明となり、翌12月2日午後2時頃、約65キロ離れた、茨城県常陸大宮市の山林で遺体で見つかりました

吉田有希ちゃん(7)の胸には複数の刺し傷があり、死因は失血死でした


栃木県今市 女児殺害事件 争点


男性(33)は、捜査段階で殺人容疑を認めたが、公判では一貫して無罪を主張、凶器とされるナイフが見つからないなど物証が乏しい中、自白の信用性が最大の争点となっていました


検察側主張


検察側は、「自白は具体的で迫真性がある」とし、自宅方面と遺体発見現場方面を往復した車の走行記録や、遺体に付着した猫の毛の鑑定結果が被告の当時の飼い猫と矛盾しないことなどから「被告と犯人を結びつける客観的事実が多数存在する」と主張


弁護側主張


弁護側は、「被告が犯人であることを示す証拠は、自白を除くとないに等しい」とし、殺害時刻など自白の重要な部分が客観的事実と矛盾するとしており、長時間の取り調べや警察官に「刑が軽くなる」と利益誘導された末の自白には任意性がないと主張


宇都宮地裁判決


宇都宮地裁では、2016年3月18日、自白の任意性を認めて供述調書を証拠として採用しており、自白の信用性が残る最大の争点で、公判では取り調べの様子の録音 ・ 録画が計 7時間13分にわたって再生されました

宇都宮地方裁判所の松原里美裁判長は、被告が捜査段階ではうその自白を強要されたと主張したことについて、録画映像の中で男性(33)が時折、笑顔を見せていたことなどを挙げ、「供述の強要があったとは認められない」と判断


「取り調べで厳しいことばはあったが、強要されたとは認められない。自白の内容も遺体や現場の状況と矛盾しない」、「想像に基づくものとしては特異ともいえる内容が含まれている。実際に体験した者でなければ語ることのできない具体的で迫真性に富んだ内容だ」と指摘、「殺害状況など根幹部分は客観的な事実と矛盾せず、信用できる」と結論づけました

その上で、男性(33)じは、茨城県常陸大宮市内の林道で、2005年12月2日午前4時頃、吉田有希さん(当時7歳)の胸などをナイフで多数回刺して殺害したとし、「被告は被害者に顔を見られたため、解放すると自分の家族に迷惑がかかると考えて殺害した」、「身勝手極まりない、残虐な犯行だ。わずか7歳で命を奪われた被害者が受けた恐怖や苦しみは計りしれない」などと指摘、検察の求刑通り無期懲役を言い渡しました




栃木県今市 女児殺害事件 男性(33) 公判 2016年3月17日



栃木県日光市(旧今市市)で、2005年12月1日、小学 1年の吉田有希(よしだゆき)さん(当時7歳)を連れ去って殺害したとして、殺人罪に問われている、男性(33)(栃木県鹿沼市)の裁判員裁判が、2016年2月29日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で始まりました


男性(33)は、逮捕後、殺害を認めたり否認したりと供述は何度も変遷、弁護側は、「殺害を認めた供述は強制されたものだ」と主張しており、自白の任意性と信用性が主要な争点となっており、男性(33)は、本裁判員裁判でも、「(死体遺棄現場の常陸大宮市に)行ってません」、「殺してません」と無罪を主張しています


起訴状によると、男性(33)は、2005年12月2日午前4時頃、茨城県常陸大宮市の林道で、吉田有希さんの胸をナイフで複数回刺して失血死させたとされています


検察側は、凶器などの有力な物的証拠がない中、取り調べの様子の録音録画を示すなどして、自白に任意性と信用性があると主張し、状況証拠と合わせて立証する方針で、吉田有希さん(7)の胸に 12ヶ所の刺し傷があったことも明らかにしました


検察側論点


1. 行方不明になった当日に、連れ去り現場近くで、男性(33)が当時乗っていた白いセダン車と同型の車が目撃されている
2. 男性(33)の車が2日明け方にかけて、被告の自宅方面と死体遺棄現場方面を往復したことが、自動車ナンバー自動読み取り装置(Nシステム)に記録されていた
3. 男性(33)は、当時ネコを飼っており、遺体にネコの毛が付着していた
4, 遺体の傷の一部が、男性(33)が所持していたスタンガンと一致している


弁護側論点


1. 白いセダン車は多く、目撃証言の信用性は低い
2. Nシステムの設置箇所は少なく、現場に行った断定にはならない
3. 男性(33)の飼っていた猫と、吉田有希さん(7)の遺体に付着していた猫の毛が、同じ猫のものと断定できない
4, スタンガンの傷痕はやけどになるはずで、遺体の状況と矛盾する
5. 遺体発見現場からは女児の血液がほとんど発見されなかった
6. 男性(33)の自白には、犯人しか知り得ない事実がなく、無理やり自白を強いられたのが理由で、自白には、信用性も任意性もない




男性(33)(栃木県鹿沼市) 商標法違反 銃刀法違反 有罪



男性(33)(栃木県鹿沼市)は、2014年11月に商標法違反容疑で逮捕され、同年(2014年)6月に、殺人容疑で再逮捕、商標法違反と銃刀法違反の罪についてはすでに有罪判決が出ています

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関連記事

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関連記事を下記に紹介します



2017年12月21日

「遺体の毛と被告の猫、一致せず」栃木・小1殺害控訴審 朝日新聞 2017年12月21日 13:46


 栃木県今市市(現日光市)で2005年に女児(当時7)が殺害された事件で、殺人などの罪に問われ、一審・宇都宮地裁で無期懲役判決を受けた男性(35)の控訴審第4回公判が21日、東京高裁であった。検察側が被告の飼い猫の毛だと指摘する遺体に付着した獣毛について、被告側の鑑定人が「被告の猫のDNA型は国内で約2割いる種類であり、毛の同一性の議論は不適切」と証言した。
 事件は凶器がみつからないなど直接的な物的証拠が乏しく、獣毛をどう判断するかが控訴審の大きな争点の一つになっている。午後からは検察側が反論する。
 この日、証言したのは、進化ウイルスを研究する京都大准教授の宮沢孝幸氏。宮沢氏は遺体に付着した獣毛について、「DNA型のデータからは、遺体の獣毛と被告の猫とは一致せず、被告の猫に由来しない可能性が高い」と証言した。
 検察側は一審で、遺体に付着していた獣毛は被告の飼い猫と一致すると考えて矛盾しないと主張。この日午後からは検察側鑑定人の証人尋問がある。
 勝又被告は05年12月に女児を殺害し、茨城県常陸大宮市内の山中に遺体を捨てたとして、14年に殺人などの罪で起訴された。被告は一審で無罪を主張。裁判員裁判だった宇都宮地裁は16年4月、「客観的事実から犯人性を認定することはできない」としつつ、自白の信用性をもとに無期懲役の実刑判決を出している。


2017年10月18日

栃木 旧今市女児殺害事件 きょうから2審始まる NHKニュース 2017年10月18日 04:02


 12年前、栃木県の旧今市市、今の日光市で女の子を連れ去り殺害した罪に問われている被告の2審が18日から東京高等裁判所で始まります。被告が自白したとおりの場所で被害者が殺害されたといえるのか、東京高裁が検察に対して、証拠を示すよう求めていたことが関係者への取材でわかり、2審でも自白の信用性が最大の争点となる見通しです。
 平成17年、栃木県の旧今市市で小学1年生だった吉田有希ちゃん(当時7)が連れ去られ、茨城県の山林で遺体で見つかった事件では、男性(35)が殺人などの罪に問われています。
 有力な物的証拠はなく、被告は「自白を強要された」と無罪を主張しましたが、1審の宇都宮地方裁判所は取り調べの映像などをもとに、自白は信用できるとして無期懲役を言い渡しました。
これに対して被告側が控訴し、18日から東京高等裁判所で2審が始まります。
 裁判を前に行われた協議の中で、東京高裁が被告が自白したとおり茨城県の山林で被害者が殺害されたといえるのか、検察に対して客観的な証拠を示すよう求めていたことが関係者への取材でわかりました。


2016年4月8日

小1女児殺害で無期懲役=自白信用性を認定―「身勝手で残虐」・宇都宮地裁 時事通信 2016年4月8日 17:32


 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小学1年吉田有希ちゃん=当時(7)=殺害事件で、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判の判決が8日、宇都宮地裁であり、松原里美裁判長は「身勝手、残虐で、被害者の恐怖や苦しみは計り知れない」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。被告側は全面無罪を主張していた。
 地裁は、争点の一つだった捜査段階の自白の任意性を認めて供述調書を証拠採用しており、自白の信用性が残る最大の争点だった。判決は取り調べの録音・録画映像などから「自白は信用できる」と判断した。
 判決で松原裁判長は、遺体に付着した猫の毛が被告の飼い猫と同じグループとした鑑定結果や、Nシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)に記録された被告の車の走行記録などの状況証拠から、「被告が犯人である蓋然(がいぜん)性は高い」と指摘したが、「それだけで犯人と認定することはできない」と述べた。


2016年4月8日

栃木の小1殺害、被告に無期判決 自白「迫真性に富む」 朝日新聞 2016年4月8日 17:30


 2005年に栃木県今市市(現日光市)の小学1年、吉田有希さん(当時7)が殺害された事件の裁判員裁判で、宇都宮地裁(松原里美裁判長)は8日、殺人罪に問われた無職男性(33)に対し、検察側の求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。被告は無罪を主張していた。
 裁判では、捜査段階での被告の自白が信用できるかが主な争点になっていた。
 判決は自白の内容について「想像に基づくものとしては特異ともいえる内容が含まれている。実際に体験した者でなければ語ることのできない具体的で迫真性に富んだ内容だ」と指摘。「殺害状況など根幹部分は客観的な事実と矛盾せず、信用できる」と結論づけた。
 その上で、「身勝手極まりない、残虐な犯行だ。わずか7歳で命を奪われた被害者が受けた恐怖や苦しみは計りしれない」などと量刑の理由を述べた。
 判決によると、被告は茨城県常陸大宮市内の林道で05年12月2日午前4時ごろ、吉田さんの胸などをナイフで多数回刺して殺害した。


2016年4月8日

【号外】 勝又被告に無期懲役判決 今市事件 自白の信用性認定 下野新聞 2016年4月8日 16:23


2005年12月、日光市(旧今市市)大沢小1年だった吉田有希(よしだゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件で、殺人罪に問われた鹿沼市西沢町、無職男性(33)の裁判員裁判判決公判が8日午後3時から、宇都宮地裁で開かれた。松原里美(まつばらさとみ)裁判長は検察側の主張を認め無罪を主張していた勝又被告に対し、求刑通り無期懲役を言い渡した。


2016年4月8日

【栃木・今市女児殺害】勝又被告に無期懲役判決 産経新聞 2016年4月8日 15:19


 平成17年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた男性(33)の裁判員裁判の判決公判が8日、宇都宮地裁で開かれた。松原里美裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。被告は商標法違反罪などの区分審理でも有罪の部分判決を受けており、これを踏まえた量刑。
 被告は捜査段階で殺害を自白したが、公判では無罪を主張。直接証拠がない中、捜査段階の自白の信用性や状況証拠の評価が争点だった。勝又被告は17年12月2日午前4時ごろ、茨城県常陸大宮市内の林道で、吉田有希ちゃん=当時(7)=の胸をナイフで多数回刺し、失血死させたとして起訴された。
 検察側は「自白は具体的で迫真性がある」と主張。自宅方面と遺体発見現場方面を往復した車の走行記録や、遺体に付着した猫の毛の鑑定結果が被告の当時の飼い猫と矛盾しないことなどから「被告と犯人を結びつける客観的事実が多数存在する」としていた。


2016年4月8日

栃木女児殺害、勝又被告に求刑通り無期懲役判決 読売新聞 2016年4月8日 15:14


 2005年12月に栃木県今市市(現・日光市)の小学1年吉田 有希 ゆき ちゃん(当時7歳)が殺害された事件の裁判員裁判で、宇都宮地裁(松原里美裁判長)は8日、殺人罪に問われた同県鹿沼市、無職男性(33)に対し、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
 すでに有罪の部分判決が出ている商標法違反と銃刀法違反を含めた量刑となる。
 勝又被告は捜査段階で殺人容疑を認めたが、公判では一貫して無罪を主張。凶器とされるナイフが見つからないなど物証が乏しい中、自白の信用性が最大の争点となり、法廷では取り調べの様子を録音・録画した映像が計7時間13分にわたって再生された。


2016年4月8日

栃木小1殺害 勝又被告に無期懲役 朝日新聞 2016年4月8日 15:11


 2005年に栃木県今市市(現日光市)の小学1年、吉田有希さん(当時7)が殺害された事件の裁判員裁判で、宇都宮地裁(松原里美裁判長)は8日、殺人罪に問われた無職男性(33)に対し、検察側の求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。被告は無罪を主張していた。
 被告は、茨城県常陸大宮市内の林道で05年12月2日午前4時ごろ、吉田さんの胸などをナイフで多数回刺して殺害したとして起訴されていた。
 偽ブランド品を譲渡目的で所持していた商標法違反と、ナイフを所持していた銃刀法違反の罪については、すでに裁判官のみで審理され、有罪の判決が出ていた。殺人罪については裁判員も加わって審理し、すべての事件を含めて判決が言い渡された。


2016年4月8日

栃木小1女児殺害事件 被告に無期懲役の判決 NHK 2016年4月8日 15:08


 平成17年、栃木県の旧今市市、今の日光市で小学1年生の女の子が殺害された事件の裁判員裁判で、宇都宮地方裁判所は殺人などの罪に問われた被告に対し、「捜査段階の自白の内容は遺体や現場の状況と矛盾しない」として自白は信用できると認め、被告の無罪の主張を退けて無期懲役を言い渡しました。
 平成17年12月、栃木県の旧今市市、今の日光市で小学1年生だった吉田有希ちゃん(当時7)が下校途中に連れ去られ、茨城県の山林で遺体で見つかった事件では、栃木県鹿沼市の男性(33)が殺人などの罪に問われ、裁判で無罪を主張していました。
 判決で宇都宮地方裁判所の松原里美裁判長は、被告が捜査段階ではうその自白を強要されたと主張したことについて「取り調べで厳しいことばはあったが、強要されたとは認められない。自白の内容も遺体や現場の状況と矛盾しない」などとして、自白は信用できると認めました。


2016年3月17日

被告、自白「刑軽くしてもらおうと」 今市女児殺害事件 朝日新聞 2016年3月17日 05:39


 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判は16日、宇都宮地裁で被告人質問が行われた。殺害を認める調書にサインした理由について、被告は「(量刑を)軽くしてもらおうと思った」と説明。自白後に検事にお礼を述べる様子が録音・録画されていた点については、「(検事が)刑を決めると思っていたから、印象がいいようにした」と語った。
 被告は殺人容疑で逮捕された後の6月中旬以降の検事の取り調べで、殺害の状況を詳しく供述した。「自白しなければ無罪になると思っていたが、『(有罪にするには)自白がなくても大丈夫』と検事に言われてショックだった」と当時の心境を説明した。


2016年3月14日

逮捕直後の被告、容疑認める映像…栃木女児殺害 読売新聞 03月14日 22:16


2005年12月に栃木県今市市(現・日光市)の小学1年の女児(当時7歳)が殺害された事件で、殺人罪に問われた同県鹿沼市、無職男性(33)の裁判員裁判第10回公判が14日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)であり、殺人容疑で14年6月3日に逮捕された直後の弁解録取と取り調べの録音・録画が再生された。
 勝又被告が容疑を認める映像が映し出された。
 6月3日の映像では、勝又被告が容疑について、「事実は間違いない」と答えて、県警の取調官に「弁解はないか」と尋ねられると、「言いたいのは、ごめんなさいだけ」と答えていた。一方、同日夜の取り調べの録音・録画では、勝又被告が「自分で殺してない」「怖くなり、自供すれば刑が軽くなると思った」などと、否認している様子も映し出された。


2016年3月11日

追い詰められて供述と 栃木女児 産経新聞 2016年3月11日 20:59


 平成17年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた男性(33)の裁判員裁判第9回公判が11日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で開かれた。被告人質問で勝又被告は、警察官から吉田有希ちゃん=当時(7)=の殺害を認めるように追及され、精神的に追い詰められて供述したと証言した。
 被告人質問で勝又被告は、商標法違反事件で勾留中だった26年2月19日、警察官に「有希ちゃんを殺しましたと言うまで寝かせないぞ」と言われ、「最後の最後で言った。言わないと解放してもらえないと思った」と述べた。別の日には「殺してごめんなさいと50回言わないと晩飯抜きだ」と迫られ、30回ぐらいで全身がけいれんし中断。約1時間後に再開したという。


2016年3月9日

取り調べ厳しく「自殺試みた」 栃木・小1殺害被告 朝日新聞 3月9日(水)23時29分


 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判は9日、宇都宮地裁で自白の任意性についての審理が行われた。被告は「厳しい取り調べに耐えられず、死んだ方がましだと思った」と述べ、取り調べ中に自殺を図ったことを明らかにした。
 被告は商標法違反罪で起訴された当日の14年2月18日に、殺害への関与を自供したとされている。被告人質問で、「検事から突然、『人殺したことあるよね』と言われた。『殺してません』と答えたら怒鳴り散らされ、机にファイルをたたきつけて脅してきた」と主張。「怒られて頭が真っ白になり、調書にサインしてしまった」と説明した。


2016年3月8日

解剖した教授が矛盾指摘 小1殺害 時事通信 03月08日 21:16


 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小学1年吉田有希ちゃん=当時(7)=殺害事件で殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判の第6回公判が8日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)であった。弁護側証人として、有希ちゃんの遺体を解剖した筑波大の本田克也教授が出廷し、被告が自白したとされる殺害の状況と遺体の状態に矛盾があると指摘した。
 勝又被告は殺害時の状況について、「05年12月2日午前4時ごろ、茨城県の林道で、立たせたまま胸をナイフで複数回刺し殺害し、遺体を抱きかかえ(近くの)山林の斜面に遺棄した」などと自白したとされている。
 本田教授は、有希ちゃんの傷口の形状や、発見時の遺体の体勢などから、「あおむけに寝た状態で刺された」と指摘。胃の内容物などを基に、「1日午後5時ごろから2日午前0時ごろまでに死亡した」との見解を示した。


2016年3月5日

「警官に平手打ちされた」 今市女児殺害、弁護側が主張 朝日新聞 2016年3月5日 05:30


 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判は4日、宇都宮地裁で捜査段階の自白の任意性についての審理が始まった。弁護側は「黙秘すると警察官に平手打ちされた。強制や脅迫があり、意思に反した自白だ」などと主張した。
 被告は商標法違反罪で起訴された14年2月18日の取り調べで、殺害を自白したとされる。弁護側は同日以降、被告が殺人容疑で逮捕される6月3日まで殺人罪の取り調べを長期間受けていたと指摘。「捜査機関は被告を商標法違反容疑で『別件逮捕』し、起訴後も不当に身柄を拘束した。精神的にも肉体的にも不安な状況で、うその自白をせざるを得なかった」と訴えた。


2016年3月4日

小1殺害「自白すれば罪軽く」 朝日新聞 2016年3月4日 11:58


 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判は4日、宇都宮地裁で被告人質問が続いた。「なぜ殺害を自白したのか」との検察側の問いに、被告は「(殺人罪での起訴前に)警察官から『認めれば罪が軽くなる。自白しないと死刑にされるかもしれない』と言われたから」と話した。
 被告は、供述を変えた経緯について詳しく説明。殺人罪での起訴後、殺害は否認して女児の拉致やわいせつなどを認める供述に変えたが、昨年5月ごろに弁護士から供述の矛盾点を問われて全面否認に転じたという。「ちゃんとした本当のことを言いたくて仕方なかった」と当時の思いを述べた。


2016年3月3日

<栃木女児殺害>調書「圧迫されて署名」…被告、無罪主張 毎日新聞 2016年3月3日 21:01


 栃木県日光市(旧今市市)で2005年に小学1年女児(当時7歳)を連れ去って殺害したとして殺人罪に問われた勝又(かつまた)拓哉被告(33)の裁判員裁判は3日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で被告人質問があった。勝又被告は「(殺した事実は)ありません」と無罪を主張し、さらに、女児とは会ったことも話したこともないと述べた。
 勝又被告は、殺害を認める調書にサインしている。弁護人の「なぜサインしたのか」との質問に、「検察官に『君、人を殺したことあるでしょ』とずっと圧迫され、パニックになった。訳も分からずサインした」と説明した。
 一方、殺人容疑で逮捕される前に母親へ宛てた手紙で「自分で引き起こした事件で、お母さんやみんなに迷惑をかけて本当にごめんなさい」などと書いたことについて、勝又被告は「(いったん書いた手紙を)看守に言われるがままに書き直した」と説明。殺害を認めたのではなく「殺人を認める調書にサインしてしまい、みんなに迷惑をかけたことを謝罪した」と述べた。


2016年3月2日

栃木7歳女児殺害、遺体についた猫の毛で証人尋問 TBS 2016年3月2日(水)12時32分


 11年前、栃木県の旧今市市で当時7歳の吉田有希ちゃんが殺害された事件の裁判員裁判です。3日目の2日は、有希ちゃんの遺体についた猫の毛の鑑定を行った大学教授への証人尋問が行われています。
 鹿沼市の無職・男性(33)は2005年12月、茨城県常陸大宮市の山中で当時7歳の吉田有希ちゃんを殺害した殺人の罪に問われています。勝又被告は「殺してません」などと起訴内容を全面否認し、無罪を主張しています。
 3日目の2日は、有希ちゃんの遺体についた毛の鑑定を行った大学教授への証人尋問が行われています。教授によりますと、遺体の右手親指の付け根から採取された毛と勝又被告が飼っていた猫の毛を鑑定したところ、「遺体の毛は猫の毛であり、勝又被告が飼っていた猫と同じグループのもの」という結果だったということです。
 教授はこれまでに570匹の猫のデータを収集、うち勝又被告の猫と同じグループの猫が3匹いたとしています。これは全体の0.5%にあたります。


2016年3月1日

事件から約10年 登下校の安全、保護者ら模索続 東京新聞 2016年3月1日 08:10


 二十九日に初公判を迎えた小一女児殺害事件は、二〇〇五年十二月の発生から約十年三カ月が経過。下校中の被害だったことから、通学路の見守りなど防犯対策が強化されたが、子どもの連れ去りは後を絶たない。女児の地元では今も保護者らが登下校に付き添う一方「危険を察知する力が育たない」と懸念する関係者も。子どもの安全をめぐる模索が続いている。


2016年2月29日

栃木の小1殺害事件 初公判の冒頭陳述要旨 朝日新聞 2016年2月29日21時18分


 2005年に栃木県今市市(現日光市)で小学1年の吉田有希さん(当時7)が下校途中に連れ去られ、茨城県で遺体で見つかった事件で、殺人罪で起訴された無職男性(33)の裁判員裁判が29日、宇都宮地裁で始まった。検察側、弁護側の冒頭陳述の要旨は次の通り。
【検察側】
 吉田さんは05年12月1日午後2時10分ごろ、同級生3人と一緒に小学校から下校。同日2時38分ごろに今市市木和田島の三差路で同級生たちと別れ、その後行方不明となった。翌2日午後2時ごろ、茨城県内の山林で遺体で発見された。
 事件発生以降、警察は連れ去り現場付近で目撃された不審車両や、自動車ナンバー自動読み取り装置(Nシステム)の記録を調べるなどの捜査をしてきた。多数の捜査対象者の中に被告人も含まれていた。
 さらに被告の行動確認をする過程で、被告やその母に対する商標法違反容疑が発覚。14年1月29日、同容疑で被告らを逮捕し、同2月24、25日には殺人容疑で家宅捜索をするなどの捜査を継続し、被告と犯人を結びつける客観的事実が多数判明した。
 被告は(吉田さんが行方不明になった)12月1日、連れ去り現場から比較的近いレンタルショップにおり、吉田さんを連れ去ることが可能だった。また連れ去り現場近くで目撃された不審車両と同じ白いセダンタイプの車を使用していた。かつて連れ去り現場近くで生活しており、土地勘もあった。


2016年2月29日

栃木の小1女児殺害、被告が無罪主張 初公判 朝日新聞 2016年2月29日 21:01


 2005年に栃木県今市市(現日光市)で小学1年の吉田有希さん(当時7)が連れ去られ、茨城県の山林で遺体で見つかった事件で、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判が29日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で始まった。勝又被告は「殺してません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
 主な争点は、殺害を認めたとされる捜査段階での自白の信用性と任意性。検察側は、録音・録画した記録を法廷で明らかにする方針。弁護側は「客観的な証拠がない」と訴えて真っ向から対立している。裁判員らは約1カ月間の審理を経て難しい判断を迫られる。
 検察側が冒頭陳述で主張した内容によると、被告は05年12月2日午前4時ごろ、茨城県常陸大宮市内の林道で女児の胸などをナイフで約10回刺し、殺害したとされる。
 検察側は、連れ去り現場付近で被告が所有していた白い乗用車が目撃されていたことや、通過車両を記録するNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)によると、女児の遺体が発見された現場方面へ被告が走行していたことなどから、被告が捜査線上に浮かんだと説明した。


2016年2月29日

裁判員、難しい判断に 栃木の小1殺害初公判、全面否認 朝日新聞 2016年2月29日13時59分


 栃木県今市市(現日光市)の小学1年吉田有希さん(当時7)が殺害された事件から10年あまり。殺人罪で起訴された男性(33)は、29日の宇都宮地裁での初公判で関与を全面的に否定した。約1カ月の審理を経て、判決は3月31日の予定。裁判員たちは難しい判断を迫られる。
 被告は長袖シャツにズボン姿で入廷した。商標法違反容疑で逮捕されて以降、勾留期間は2年1カ月に及ぶ。検察官による起訴状の朗読を聞き、認否を問われると、「殺してません」とはっきりとした声で否認した。
 裁判長から「(犯行の)日付や場所はどうですか」と問われると、「覚えてません」と返答。「(遺棄現場周辺とされる)林道に行ったかどうかはどうですか」と質問されると、「行っていません」と答えた。認否を終えると、被告は目に涙を浮かべていた。


2016年2月29日

【電子号外】 今市事件、公判始まる 勝又被告「殺してません」 検察「客観的事実が多数存在」 下野新聞 2016年2月29日 12:21


 2005年、日光市(旧今市市)大沢小1年だった吉田有希(よしだゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件で、殺人罪に問われた鹿沼市西沢町、無職男性(33)の裁判員裁判初公判が29日午前、宇都宮地裁(松原里美(まつばらさとみ)裁判長)で始まり、勝又被告は「殺してません。(殺害現場に)行ってません」などと起訴内容を全面的に否認した。被告が捜査段階で有希ちゃん殺害を自白した内容について、検察側は「信用できる」などと指摘した。


2016年2月29日

小1女児殺害、無罪主張=被告男「殺してません」―自白信用性など争点・宇都宮地裁 時事通信 2016年2月29日 11:37


 栃木県今市市(現日光市)で2005年12月、小学1年生だった吉田有希ちゃん=当時(7)=を連れ去り殺害したとして、殺人罪に問われた無職男性(33)の裁判員裁判の初公判が29日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で開かれた。勝又被告は罪状認否で「殺してません。(遺体発見現場に)行ってません」と述べた。弁護人は「(被告は)無実で、犯人ではない。連れ去りも殺害もしておらず、全く無関係だ」と全面無罪を主張した。
 同被告は捜査段階の調べに殺害を認めていた。自白調書の信用性などが争点となる。
 検察側は冒頭陳述で、勝又被告と犯人とを結び付ける客観的事実が多数あると主張。事件当時に現場で目撃された車と同色、同型の車を所有していたことや、被告の車が遺体発見現場方向を往復していた記録の存在、遺体に付着していた猫の毛が被告の飼っていた猫の毛と矛盾しないことなどを挙げた。
 さらに、「わいせつ目的で有希ちゃんを連れ去り、翌日に茨城県の林道へ連れて行きナイフで刺殺した」とする被告の自白は、具体的で信用できると指摘。改めて3月4日に冒頭陳述を行い詳しく説明するとし、無罪を主張する被告の弁解は「大きく変遷し、信用できない」と訴えた。


2016年2月29日

<今市女児殺害>無罪主張、自白の任意性が争点…地裁初公判 毎日新聞 2016年2月29日 11:33


 栃木県日光市(旧今市市)で2005年12月、小学1年の吉田有希ちゃん(当時7歳)を連れ去って殺害したとして、殺人罪に問われた男性(33)=同県鹿沼市=の裁判員裁判が29日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で始まり、勝又被告は「殺してません」と無罪を主張した。逮捕後、殺害を認めたり否認したりと供述は何度も変遷。弁護側は「殺害を認めた供述は強制されたものだ」と主張しており、自白の任意性と信用性が主要な争点となる。
 起訴状によると、勝又被告は05年12月2日午前4時ごろ、茨城県常陸大宮市の林道で、有希ちゃんの胸をナイフで複数回刺して失血死させたとされる。
 勝又被告は「(死体遺棄現場の常陸大宮市に)行ってません」と述べた。弁護人も「被告は無実で、この事件の犯人ではない」と主張。松原裁判長が「弁護人の意見と一致していますか」と尋ねると、勝又被告は涙声で「はい」と答えた。
 凶器などの有力な物的証拠がない中、検察側は取り調べの様子の録音録画を示すなどして、自白に任意性と信用性があると主張し、状況証拠と合わせて立証する方針。


2016年2月29日

【栃木女児殺害初公判】勝又被告が無罪を主張 「殺していません…」 産経新聞 2016年2月29日 10:54


 平成17年、栃木県今市市(現日光市)の小学1年、吉田有希ちゃん=当時(7)=が殺害され、茨城県常陸大宮市の山林で遺体が発見された事件で、殺人罪に問われている、栃木県鹿沼市西沢町、無職、男性(33)の裁判員裁判の初公判が29日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で開かれた。勝又被告は「殺していません」と述べ、起訴内容を否認、無罪を主張した。
 検察側は冒頭陳述で「被告と被害者を結びつける客観的証拠が多数ある。事件を起こしたことを謝罪する手紙を(自分の)母親にあてて書いている。自白は信用でき、供述を翻した際の弁解は信用できない」などと述べた。有希ちゃんの遺体に付着した猫の毛が、被告が飼っていた猫と同種だった点も指摘した。
 一方、弁護人は「被告は事件とは無関係」と述べ、遺体の状況から推定される死亡時刻は1日午後4〜5時だが自白では2日午前4時となっており、遺体発見現場近くで殺害したという自白も現場に血痕がほとんど残っていなかった点が矛盾すると主張。威圧的な取り調べを受けて追い込まれた自白だとして、任意性も問題があるとした。


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