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月面探査車 「HAKUTO」 日本発 民間月面探査計画


月面探査車 「HAKUTO」 日本発 民間月面探査計画



民間による月面探査コンテストの 「Google Lunar X Prize」(グーグル ルナー X プライズ)に参加している日本のチーム 「HAKUTO」(ハクト) の探査車 「SORATO(ソラト)」は、インドのチーム 「Team Indus」(チーム インダス) の探査車とともに、インド宇宙研究機関(ISRO)のロケット「PSLV」での月へ向けて打ち上げを目指していましたが、2018年1月11日、チーム 「HAKUTO」(ハクト) は、探査車の打ち上げが、レース期限の 2018年3月末までに間に合わなくなったと発表しました

続く、2018年3月31日、チーム 「HAKUTO」(ハクト) は、月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEの期限をもって、終了することを発表、今後、日本発の民間月面探査は、HAKUTO運営 「株式会社ispace」 に引き継ぐとしています


【株式会社ispaceについて】 https://ispace-inc.com/

チームHAKUTOの運営企業で、「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。シリーズA(スタートアップ企業における技術開発段階での投資ラウンド)として国内過去最高額、そして世界でも宇宙産業として規模の103.5億円の資金調達を実施。2019年〜2020年を目標に、独自で開発した月着陸船を打ち上げ、月の周回軌道に乗せる「月周回」ミッションと、そして2020年〜2021年を目標に、月着陸船を月に軟着陸させ、探査機で月面探査を行う「月面着陸」ミッションの2つのミッションを実行する予定。

HAKUTOへの応援、ありがとうございました | HAKUTO | 日本発、月面探査を目指す民間宇宙開発チーム 2018年3月31日 」 より




チーム 「HAKUTO」(ハクト) によると、インドのチーム 「Team Indus」(チーム インダス) とインド宇宙研究機関(ISRO)の間で、打ち上げをめぐる交渉が難航()し、 2018年3月末までの打ち上げが困難になったということで、資金難や開発の遅れが理由とみられるとしています

地元メディアでは、2018年1月9日、「チームインダス」の探査車打ち上げがキャンセルになった(契約が破棄された)と報道された模様です


チーム 「HAKUTO」(ハクト) は、レース期限に間に合わなくても、引き続き打ち上げ、および、計画の実現を目指す方針で、合わせて、レース主催者のXプライズ財団には、期限の延長を求めるとしていました

HAKUTOは、インドを拠点とする「TeamIndus」(チームインダス)」と相乗り契約を結んでおり、TeamIndusが開発する月着陸船(ランダー)に、HAKUTOが開発中の月面探査ローバー”SORATO”を搭載して、インドのサティシュ・ダワン宇宙センターからPSLVロケットで打ち上げを行う計画でした


チーム 「HAKUTO」(ハクト) は、2017年8月16日に打ち上げ期限を2017年内とする規定が見直されたことを受け、ミッションの成功率を可能な限り高めるために、当初の打ち上げ予定(2017年12月28日)にこだわらず、レース期限である2018年3月31日までにミッション達成できるよう、TeamIndusと打ち上げ日の協議を進めていました



「HAKUTO」(ハクト) の探査車 「SORATO」(ソラト)



日本のチーム 「HAKUTO」(ハクト) は、日本の航空宇宙企業 「株式会社 ispace」(東京都港区)が運営、その探査車 「SORATO」(ソラト)という名称は、「宙の兎(そらのうさぎ)」から連想されたもので、一般公募から決定されました


「HAKUTO」(ハクト)の探査車 「SORATO」(ソラト)

「HAKUTO」(ハクト)の探査車 「SORATO」(ソラト)
TECHNOLOGY HAKUTO 」 より

当初、「HAKUTO」(ハクト) の探査車 「SORATO」(ソラト)は、アメリカのアストロボティック テクノロジー社が運営するチームのロケットに相乗りする予定でしたが、アストロボティック テクノロジー社は独自の宇宙開発を目指すとして「Google Lunar X Prize」コンテストからリタイヤ

そして、チーム 「HAKUTO」(ハクト) は、インド宇宙研究機関(ISRO)のPSLVロケットで、着陸機(ランダー)と探査車を月面に送り込む計画のインドのチーム 「Team Indus」 に相乗りすることになりました



「Google Lunar X Prize」(グーグル ルナー X プライズ)



「Google Lunar X Prize」は、グーグル社(アメリカ)がスポンサーとなり、Xプライズ財団が運営しているコンテストで、世界初の民間による月面探査を競うレースです

参加各チームは、2017年末までに探査車(ローバー)を打ち上げ、探査車を月面で 500メートル以上走行させた後、地上へ画像や動画を送信するというミッションを達成すると、賞金総額 3000万ドル、優勝チームには 2000万ドルが与えられます


2007年(平成19年)にスタートした「Google Lunar X Prize」には、当初、世界各国から 32チームがエントリしましたが、2017年4月2日現在、日本の「HAKUTO」、インドの「Team Indus」、アメリカの「Moon Express」、イスラエルの「SpaceIL」、国際チームの「Synergy Moon」の 5チームがファイナリストとしてコンテストに参加しています

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関連記事を下記に紹介します



2018年3月31日

HAKUTOへの応援、ありがとうございました | HAKUTO | 日本発、月面探査を目指す民間宇宙開発チーム 2018年3月31日


 HAKUTOへの応援、ありがとうございました
 〜日本発の民間月面探査は、ispaceに引き継ぎます〜
 HAKUTOは、本日2018年3月31日(土)、月面探査レースGoogle Lunar XPRIZEの期限をもって、挑戦を終了致します。2010年9月にレースに参戦してから7年以上ずっと目指してきた“月”。HAKUTOにとって、レースは賞金や名誉が目的ではなく、民間による月面探査の実現と新しい宇宙産業創出のための大きな目標でした。HAKUTO SUPPORTERS CLUB会員の皆様とクラウドファンディング の支援者の皆様をはじめ、多くの企業・団体・個人の皆様にご支援いただきました。皆様の存在がなければ、今のHAKUTOはありえません、本当にありがとうございました。そしてレース優勝という皆様の期待に応えることができず、誠に申し訳ございません。
 HAKUTOは様々な選択肢を検討した結果、HAKUTOを運営する株式会社ispaceが月面探査ローバー「SORATO」の開発を通じて獲得した技術やノウハウを活かし、日本発の民間による月面探査への挑戦を続けることを決めました。


2018年1月11日

月面探査HAKUTO、期限内打ち上げ「間に合わない」 朝日新聞 2018年1月11日 17時21分


 世界初の民間による月面探査レースに日本から参加する、チームHAKUTO(ハクト)は11日、探査車の打ち上げが、レース期限の3月末までに間に合わなくなったと発表した。引き続き実現を目指す方針で、レース主催者に期限の延長を求めるという。
 月面探査レースは、米国のXプライズ財団が主催。3月末までの達成を目指し、世界の5チームが競っている。
 ハクトは、クラウドファンディングや企業からの支援などで約11億円を集め、探査車を開発。インドのチームの着陸機に相乗りして、インド宇宙研究機関(ISRO)のロケットで今年初めに打ち上げる計画だった。
 ハクトによると、インドチームとISROの間で、打ち上げをめぐる交渉が難航し、3月末までの打ち上げが困難になったという。資金難や開発の遅れが理由とみられる。
 レース期限に間に合わなくても、引き続き打ち上げを目指し、Xプライズ財団には、期限の延長を求めるという。
 ハクトの袴田武史代表は「あらゆる可能性を模索し、支援者の思いを月に持っていくことにはチャレンジし続ける」と話した。


2018年1月10日

ハクト月面探査車、インドから打ち上げ困難か 現地報道 朝日新聞 2018年1月10日 21時01分


 世界初の民間の月面探査レースに参加しているインドの「チームインダス」の探査車打ち上げがキャンセルになったと地元メディアが9日、報じた。探査車はインド宇宙研究機関(ISRO)のロケットによって打ち上げられる予定だったが、契約が破棄されたとしている。
 資金不足が主な理由とされている。日本から挑戦するチーム「HAKUTO(ハクト)」の探査車は、このロケットに相乗りして打ち上げられる予定で、事実だとすればハクトの探査も難しくなる。
 チームインダスの広報を担当する企業は、朝日新聞の取材に「現時点ではコメントできない」と話した。ISROも「ノーコメント」としている。
 ハクトの広報担当、秋元衆平さんは「現在、事実を確認しており、ハクトとして、レースが続行できる道を探っている。もし期限までに打ち上げられなくても、日本初の月面探査を目指す」と話している。


2017年12月13日

<月着陸船>20年に資源探査計画 東京の宇宙ベンチャー 毎日新聞 2017年12月13日 19:19


 宇宙ベンチャーの「ispace(アイスペース)」(東京都)は13日、独自開発した月着陸船を2020年末ごろに月面へ着陸させ、探査車で水などの資源探査をする計画を発表した。月面着陸は過去、米国、旧ソ連、中国が成功。日本は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が20年度に無人着陸実証機「SLIM」の打ち上げを計画しているが、同社が先行する可能性がある。
 開発には、産業革新機構や日本政策投資銀行など11社からの計約101億円の出資を充てる。ベンチャー企業への技術開発段階での投資としては国内最高額という。
 計画では、まず19年末ごろ、重さ30キロの荷物を積める着陸船(高さ約2メートル)を月周回軌道に投入。さらに20年末ごろ、後継機を月面へ軟着陸させ、搭載した超小型探査車を走らせる。
 月には大量の水があるとされ、電気分解して酸素や水素燃料を得られると期待されている。記者会見した袴田武史代表は「40年には月で1000人が生活し、年間1万人が旅に訪れる時代が来る。その実現にはまず月の資源開発が重要になる」と語った。
 同社は米グーグルが出資する民間初の月面探査を競う国際コンテストに参加中。来年3月末までに探査車を月面で走らせる計画だが、インドのロケットや着陸船を使用する。


2017年12月13日

【速報】ispaceが独自の月探査計画を発表 - 産革らが100億円を出資 マイナビニュース 2017年12月13日 14:02


 宇宙開発ベンチャーのispaceは12月13日、同社が独自に実行する月探査ミッションを発表した。まず2019年末に月周回を行ってから、2020年末に月面着陸に挑むというもの。日本の民間として、月周回/月面着陸ミッションを行うのは同社が初めてとなる。
 課題となるのは開発資金だが、同日、同社はシリーズAラウンドの資金調達を発表。産業革新機構(産革)などから、合計101.5億円の出資を受けたことを明らかにした。日本国内のシリーズAとしては、現時点で過去最高額。この資金を元に、今後、ランダー開発を本格化させる。
 ispaceは、月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)に日本から唯一出場しているHAKUTOチームの母体企業として知られる。GLXPでHAKUTOは月面探査ローバーのみ開発しており、ランダーはインドチームに相乗りする形だった。今回発表したミッションでは、ランダーも含め、すべてispaceが手がけることになる。


2017年12月13日

日本のベンチャーが月探査計画 HAKUTOの運営会社 朝日新聞 2017年12月13日 13:01


 宇宙開発ベンチャーのispace(アイスペース、本社・東京)は13日、独自に開発する月面着陸機を2020年末までに軟着陸させ、水などの資源を探査する計画を発表した。産業革新機構などから約100億円の資金を集める。将来、宇宙機関向けにサービスの提供を目指すという。
 これまで月面への軟着陸に成功したのは、米国と旧ソ連、中国の3カ国。日本は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が探査機の開発を進めているが、まだ実現していない。アイスペースの計画が先行すれば、日本の宇宙開発史上初の軟着陸になる可能性がある。
 同社は、世界初の月面探査レースに日本から参加するチームHAKUTO(ハクト)を運営。来年初めにも探査車をインドの月面着陸機とロケットで月に送る予定で、こうした実績を生かす。
 新たに開発する着陸機は、高さ2メートル、幅1・3メートル程度で、重さ30キロ分の荷物を積める。19年末ごろ1号機で月の軌道を周回させ、翌20年末ごろ、2機の探査車を積んだ2号機を月面に着陸させるという。
 着陸機や探査車の部品は民生品を多用し、海外の安価なロケットで打ち上げることで費用を抑える。将来は、月探査や物資を運ぶ事業として、米航空宇宙局(NASA)などからの受注につなげる。


2017年12月2日

月面レース、ライバルチームは? 跳躍型・開発遅れ… 朝日新聞 12月02日 04:59


 宇宙新時代 民間の挑戦
 冷戦時代、米国と旧ソ連による宇宙開発競争で目標となった月探査。数十年を経た現在、米財団による月探査レースが注目されている。挑むのは、日本を含む世界の民間チーム。宇宙開発は民間企業が大きな存在感を示す時代を迎えつつある。(田中誠士)
 地球から約38万キロ離れた月に探査機を着陸させ、月面を500メートル移動して、地球に映像を送る――。こんな課題の月探査レースに向け、世界の民間チームが探査機の開発を進めている。
 レースを主催するのは、米Xプライズ財団。来年3月末までに、最初に課題を達成したチームに賞金2千万ドル(約22億円)を贈る。同財団のデレック・ラン博士は「ねらいは、民間や非営利組織が月に行くことを実現することだ。起業家たちのつながりで、これまでとは違った宇宙探査を見ることができる」と話す。
 ただ、道のりは険しい。2007年にレースの構想を発表後、11年に世界から29チームの参加が決まったが、技術的な難しさや資金不足で撤退が相次ぎ、現在残るのは5チームだ。
 日本のチーム「HAKUTO」(ハクト)はその一つ。4輪の探査機「SORATO」(ソラト)を来年初めにもインドのロケットで打ち上げ、同国チームの着陸船に相乗りして月を目指す。


2017年4月2日

月面探査レース、日本チーム「HAKUTO」の「その先」 進む民間企業の宇宙開発 乗りものニュース 2017.04.02


 民間チームによる世界初の月面探査レースが進行中です。日本から参加している唯一のチーム「HAKUTO」は、優勝を目指すと同時にその先の、民間宇宙開発への架け橋です。
 世界初、民間企業による月面探査レース
 もはや宇宙は、国家が威信と技術力を見せつけるだけの場所ではありません。さまざまな民間企業が宇宙開発に乗り出しており、その技術革新には目をみはるものがあります。そしていま、民間企業による月面探査レースという興味深いコンテストが開催されています。
 グーグル社(アメリカ)がスポンサーとなり、Xプライズ財団が運営するコンテスト「Google Lunar X Prize」は、世界初の民間による月面探査を競うレースです。参加各チームは探査車(ローバー)を月面に送り込み、500メートル以上走行させたのちに地上へ画像や動画を送信するというミッションの達成を目指します。賞金総額は3000万ドルで、優勝チームには2000万ドルが与えられる壮大なコンテストです。


2017年1月13日

2017年の宇宙開発、ここに注目 - 新型ロケットや探査機の活躍が目白押し (2) 【下半期】ドラゴン2宇宙船の打ち上げ、小型ロケットの初打ち上げなど マイナビ 2017/01/13


12月28日: インドの「PSLV」ロケット、グーグル・ルナ・Xプライズの探査機を打ち上げ


 民間による月到達競争の「グーグル・ルナー・Xプライズ」に参戦しているインドのチーム「チーム・インダス」と、日本の「HAKUTO」の探査機が、インドのロケット「PSLV」で月へ向けて打ち上げられる。
 グーグル・ルナー・Xプライズは、Xプライズ財団が主催しているコンテストのひとつで、民間が開発した無人の月探査機を月に着陸させ、探査車を走行させたり、動画を撮影したり、アポロ計画の遺構を撮影するなどすれば賞金が出るというもの。世界中から数十ものチームが参戦しており、現在は5チームが有力候補として残っている。
 チーム・インダス、HAKUTO以外のチームも、それぞれ米国などのロケットで2017年中に打ち上げを計画しており、どのチームが一番乗りするのか、どのような成果が得られるのかが注目される。


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